【魔女の宅急便】映画を見て原作者が激怒?原作とジブリ版の違いをネタバレ解説

ジブリ映画版の「魔女の宅急便」を見て、原作者が激怒したと噂になっています。今回は、魔女の宅急便の原作者が激怒したという噂についてを紹介します。原作と映画の違いは、あらすじを読むだけでも大きいことがわかります。ラストまでの結末を知ると、どれほど改変されているかが理解できるはずです。ネット上での本作に関する感想や評価についてもまとめています。あらすじからはわからない、大きな変化にも要注目です。

【魔女の宅急便】映画を見て原作者が激怒?原作とジブリ版の違いをネタバレ解説のイメージ

目次

  1. 魔女の宅急便の原作者とは?
  2. 魔女の宅急便の映画を見て原作者が激怒?
  3. 魔女の宅急便の原作とジブリ版映画の違い
  4. 魔女の宅急便のその後
  5. 魔女の宅急便のキキとウルスラの声優は同じ?
  6. 魔女の宅急便の原作に関する感想や評価
  7. 魔女の宅急便の原作者の激怒まとめ

魔女の宅急便の原作者とは?

魔女の宅急便といえば、誰もが知るジブリ映画を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?しかし、その映画を見た原作者が激怒しているという噂があります。今回は、魔女の宅急便の原作者が激怒しているという噂について、さらにジブリ映画と原作の違いについてを紹介します。あらすじやラストの結末を知っているという人も、今一度ジブリ映画と原作との違いを見比べてみてください。

魔女の宅急便の概要

魔女の宅急便とは、角野栄子さんの執筆した児童書です。1989年には、宮崎駿監督の制作するジブリ映画が公開されました。さらに、2014年には清水崇監督によって実写映画化もされた作品です。本作は全6巻+特別編2巻の計8巻で構成されています。もっとも有名なシリーズ1作目となる「魔女の宅急便」では、親元を離れた主人公のキキが、魔女として独り立ちするまでの姿が描かれています。

有名なアニメ映画版のジブリ映画では、この魔女の宅急便の1巻のうち前半部分にあたる内容が原作として使用されました。児童書としてファンタジー色の濃い作風から、現実的な視点で描かれているのが映画版の特徴です。魔女の宅急便は、ジブリ映画の中で4作目となるタイトルです。「となりのトトロ」では80万人だった動員数が264万人にもなり、一気にスタジオジブリの知名度を上げる作品にもなりました。

魔女の宅急便のあらすじ

まずはあらすじを紹介します。主人公の魔女・キキは、満月の夜に相棒の黒猫・ジジと旅立つことになりました。魔女のしきたりで、13歳になると修行のためによその町へ移り住んで、独り立ちをする必要があるためです。定住先を探していたキキは、コリコという町を訪れました。そこで、「グーチョキパン店」を経営するおかみ・おソノさんと出会います。おソノさんは、当てもなく途方に暮れていたキキを居候させてくれるというのです。

おソノさんの厚意で居候先が決まったキキは、自身の取り柄である空を飛ぶ魔法を使うことにしました。ほうきに乗ったキキは、空飛ぶ宅急便屋の「魔女の宅急便」を始めたのです。多くの仕事が舞い込む中で、1歳年上のトンボという少年にも出会います。様々な経験を経て成長していくキキは、1年目の里帰りをしました。飛ぶことしかできなかったキキは、やがて母に習ってくしゃみの薬も作ることができるようになります。

魔女の宅急便の原作者

名前:角野栄子(かどの えいこ)
本名:渡辺栄子(わたなべ えいこ)
生年月日:1935年1月1日(現在87歳)
出身:東京
職業:童話作家、絵本作家、ノンフィクション作家、エッセイスト
主な受賞歴:サンケイ児童出版文化賞、路傍の石文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞など

魔女の宅急便は、角野先生の娘が中学生の時に描いたイラストから着想を得た作品です。実写版の映画が制作された際には、角野先生自身がナレーションを担当しました。当時はヤマト運輸の商標権に関連した問題が発生しました。しかし、最終的にはアニメ映画の魔女の宅急便を使用した、ヤマト運輸のCMも制作されています。デビュー作は、1970年の「ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて」です。

魔女の宅急便の映画を見て原作者が激怒?

大人気ジブリ映画の魔女の宅急便ですが、それを見た原作者が激怒していたと噂になっています。続いては、原作者が本当に激怒したのか、その事実についてを順番に紹介します。劇場の動員数を見ても、映画は大成功といって間違いないはずです。けれど、原作者が本当に激怒したとすれば、その理由は一体何なのでしょうか?大まかなあらすじを見ても、結末までの流れが違っているようです。

魔女の宅急便の原作者が激怒したという噂

ジブリ映画の魔女の宅急便は、とても評価の高い作品です。いい加減な作り方をされていたとも思えない内容で、原作者が激怒をする理由がわからないという人も多いのではないでしょうか?実は、噂にあるような激怒をしたというほどではないようです。けれど、原作者が手放しで喜んだ仕上がりだというわけでもないようなのです。実際に、原作者の角野先生は映画の内容について、宮崎駿監督と揉めていたという事実があるそうです。

魔女の宅急便の原作を読んだことがある人ならば、映画版とは結末までのあらすじが異なっていることに気がついたはずです。アニメ化にあたって原作とあらすじが変更されることはよくありますが、原作者からはこれが違和感を覚えるほどの変更だったようです。角野先生はインタビューを受けた際に、ストーリーの違いに驚いたという心境を話しています。激怒まではいかなくとも、すんなり納得できるものでもなかったことは間違いありません。

魔女の宅急便の原作者と監督は何度も話し合いをした?

魔女の宅急便の映画化にあたって、角野先生と宮崎駿監督は何度も対談を行ったそうです。その中で、角野先生は一つの条件を提示していました。それは、キキが旅立つ際に故郷の木につけられている鈴を鳴らすというものです。原作者である角野先生にとって、ここは絶対に譲れないポイントであったことがわかります。角野先生は、宮崎駿監督が原作を使用しないことで有名だということも理解していたようです。

そのため、タイトルや名前・世界観の変更をしないように伝えていました。けれど、出来上がってきたあらすじは、原作から大きく変更されていたのです。角野先生は、もっと可愛いラブストーリーに仕上がるものと予想していました。複数回も対談の場が設けられたということもあって、場合によっては映画を制作してほしくないという話も出ていた可能性もありそうです。そういった情報から、激怒の噂が浮上したと考えられます。

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魔女の宅急便の原作とジブリ版映画の違い

原作者が激怒したとの噂まで浮上してしまった魔女の宅急便ですが、どちらか一方しか見ていないという人もいるはずです。そうした人からしてみれば、結末までどのくらい違いがあるものか気になるのではないでしょうか?続いては、原作とジブリ映画版の違いについても順番に紹介します。アニメでストーリーや設定が変更されることに慣れているという人も、この違いの多さを見ると驚いてしまうかもしれません。

違い①キキの髪型

ジブリ映画の魔女の宅急便といえば、大きな真っ赤なリボンをつけたショートヘアーの女の子が印象的です。そのイメージが強く残りますが、実は原作のキキはロングヘアーなのです。さらに、リボンの色も赤ではなく黒でした。この情報だけでも、キキというキャラクターに対して大きく印象が変わってくるのではないでしょうか?話によれば、キキの髪が短くなったのは作画が難しい、という都合があったようです。

しかし、ジブリ映画を見てみると登場するヒロインはショートヘアーや、まとめ髪の割合が高いことがわかります。これらも作画の都合なのかもしれませんが、もしかすると宮崎駿監督の好みもあるのかもしれません。赤いリボンに関しては、映像にした時に印象的でわかりやすいことから、納得できる変更点ともいえそうです。原作の表紙を見ても、同じキャラクターだとは思えないはずです。

違い②先輩魔女のキャラ

魔女の宅急便に登場する、先輩魔女についても違いが見られます。キキが独り立ちをすることになった夜、キキが先輩魔女と出会うシーンがあります。ホウキに乗った先輩とのやり取りが印象的なシーンですが、実は原作では飛ぶことを苦手とするキャラクターだったのです。登場シーンはそれほど多くない先輩魔女ですが、もはや別人といってもいいほどの変更点です。

違い③トンボの名前や性格

主要キャラクターの一人であるトンボについても、大きく変更されている点があります。こちらは映像では違いがわかりませんが、実はトンボの名前は、原作ではひらがなで表記されています。しかし、文字で見るわけではないのであまり気になる違いではありません。一方で、トンボの性格にも大きな違いがあります。ジブリ映画のトンボといえば、今風にいえば陽キャとも取れるようなキャラクターとして描かれています。

けれど、原作のトンボは飛行クラブに所属しており、魔女のホウキについての研究をしています。性格は真逆ともいえる、気の弱い少年でした。実は当時、頭がいいけど少し不良のような性格の男性がモテるとされていました。そのため、時代の人気に合わせた変更をされたようです。キキの見た目の違いにも驚く人は多かったはずですが、これほど大きな性格の変更となると、まったく別のキャラクターになってしまいます。

違い④ジジはラストの結末まで話せる?

魔女の宅急便に欠かせない存在といえば、キキの相棒である黒猫のジジです。ジブリ映画では、ストーリーの途中でキキがスランプに陥ります。それによって、ジジとも話をすることができなくなってしまいました。ラストでキキは再び飛ぶことができるようになりますが、ジジとは話をすることができないまま結末を迎えます。鳴き声を上げるだけのジジの姿に、この結末が悲しいと感じたファンも多かったのではないでしょうか?

しかし、原作の魔女の宅急便ではラストに再びジジと話をすることができるようになるのです。このラストの改変については触れられていないようですが、キキが成長した証なのではないかと考察する声もあります。魔女の宅急便では、キキの成長もポイントの一つになります。ジジがイマジナリーフレンドのような存在だったとすれば、キキが成長したことで話せなくなる結末にも納得できるのかもしれません。

違い⑤トンボの救出シーン

飛行船からトンボを救出するシーンが、好きだという人も多いはずです。大きな見せ場の一つでもあるこちらのシーンですが、実は原作には存在していないオリジナルのシーンだったのです。かなりハラハラさせるスリルのあるシーンですが、アニメーションだからこそ映えるシーンでもあったのかもしれません。ある意味では、ここが原作と映画の大きな違いともいえそうです。

違い⑥配達以外も仕事にしていた

映画版では魔女の宅急便として、キキは配達の仕事をしていました。母親のコキリも、キキは飛ぶことしか覚えなかったという話をしています。しかし、原作ではコキリから薬の作り方を教わっていました。薬を作れるようになったキキは、くしゃみの薬に関する看板も掲げていました。配達の仕事を通じて経験したことで、自分の世界を広げていくための行動を起こしていたのです。

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魔女の宅急便のその後

原作とジブリ映画で様々な違いがあることがわかった魔女の宅急便ですが、映画のその後が気になった人も多いのではないでしょうか?続いては、映画のあらすじのその後の展開についても、順番に紹介します。その後の展開に関するネタバレが含まれるので、先の展開を知りたくないという人はご注意ください。あらすじを知ると、その先の展開を自分の目でも確かめたくなるはずです。

キキとトンボのその後

まずはキキとトンボがどうなったのか、二人の関係について気になっている人が多いはずです。映画のその後についてですが、キキとトンボは結婚をしたと、原作での描写がありました。めでたく結ばれたことを喜ぶファンもいるはずですが、実は結婚までの過程が原作とは異なる部分があるようです。原作のキキとトンボは、遠距離恋愛をしていました。さらに、恋敵となる男性キャラクターも登場していたのです。

こうした障害を乗り越えていきながら、大人になった二人は結婚をすることができました。これらの過程が、原作ではしっかりと描かれています。さらに、原作の6巻ではキキとトンボの間に双子が誕生します。「ニニ」と「トト」という名前で、男女一人ずつです。ニニが魔女になることに興味がない女の子であることに対して、トトは魔女に興味津々の男の子です。双子の様子が気になる人は、6巻をチェックしてみてください。

ジジのその後

ジブリ映画の中ではキキと話をすることができなくなったジジですが、キキとの友情まで失ってしまったわけではありません。両親宛ての手紙を書いているキキですが、そのシーンでコリコの町の上を一緒に飛ぶ姿が描かれています。手紙の内容は現状報告をするものであることからも、キキとジジは今でも仲良しだということがわかります。さらに、エンドロールではジジが父親になったことが描かれていました。

しかし、ここにも原作との違いがあります。映画では真っ白な毛並みの子猫3匹と、黒い毛並みの子猫を1匹授かったとありました。これが原作では、18匹もの子猫の父親になったと書かれているのです。猫は通常3~5匹程度の数の子猫を産むそうですが、ギネスブックには最大で19匹もの子猫を産んだ記録が残されています。このことからも、ジジは一気に子だくさんの父親になったことがわかります。

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魔女の宅急便のキキとウルスラの声優は同じ?

魔女の宅急便には、ウルスラという女性画家が登場します。ウルスラは原作ではキキとジジを描いたことで、作品が入選した人物です。しかし、映画では森で出会った人物で、キキの良き相談相手になっています。実はこのウルスラの声を担当しているのは、キキを演じている声優と同じ人物であることはご存知でしょうか?続いては、キキとウルスラの二役を演じた声優の、高山みなみさんについても少しだけ紹介します。

高山みなみのプロフィール

名前:高山みなみ
生年月日:1964年5月5日(現在58歳)
出身:東京都足立区
身長:156cm
血液型:B型
職業:声優、歌手、ナレーター
所属事務所:81プロデュース

映画のラストにエンドロールが流れるまで、声優が同じだと気がつかなかった人もいるはずです。高山みなみさんは、元は警察官を目指していました。その後、ラジオのコンテストで優勝したことで声の仕事に魅力を感じ、DJを目指すことを考えます。その後は、OLとして働いた時期もありました。そこで電話の取り次ぎの際に声を褒められたことがきっかけで、声優を目指すようになります。少年役から女性まで幅広く演じる声優です。

高山みなみの主な出演作品や演じたキャラ

高山みなみさんの、声優としての主な出演作品は「ミスター味っ子」「らんま1/2」「楽しいムーミン一家」「クッキングパパ」「忍たま乱太郎」「名探偵コナン」「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」「マシュランボー」「シャーマンキング」「天保異聞 妖奇士」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」「デジモンクロスウォーズ」「僕だけがいない街」「戦乙女の食卓」「トモダチゲーム」などが挙げられます。

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魔女の宅急便の原作に関する感想や評価

映画のラストまでに多くの違いがあることがわかった、魔女の宅急便です。映画と原作の違いを知った人からは、どのような感想や評価が出ているのかも気になるのではないでしょうか?続いては、原作とジブリ映画版の違いについてのTwitter上での感想や評価についても、少しだけ紹介します。原作者が激怒したとまで噂が出てしまう改変ですが、結末を知る人はどのような受け止め方をしているのでしょうか?

映画では改変されている点が多いことを知ったファンの中でも、ジジがラストまで喋れないままだったことに不満を持つ人は多いようです。結末までの流れはオリジナルのものとして受け入れられても、ラストまでジジと話せない状況は悲しいという意見もあります。この結末に関しては、原作のままにしてほしいという意見が多いのは頷けます。あらすじを読むだけでは、改変されているとわからないシーンの一つです。

そもそも、原作があったことを知らないファンも多いようです。宮崎駿監督が原作を使用しないということもあって、完全なオリジナル作品だと思い込んでいる人もいるのかもしれません。映画のラストまでを見て結末を知っているという人も、ストーリーの異なる原作を新鮮な気持ちで楽しむことができるはずです。あらすじからしても変更点の多い作品なので、ぜひ原作も読んでみることをオススメします。

映画と原作は別物として楽しんでいる、という感想もありました。多くの作品が、映像化に伴ってあらすじごと改変されていたりします。その中でも、別物と考えればそれぞれの作品をラストまで楽しむことができるようです。結末までが違うと怒るよりも、その方が二倍楽しめてお得だという考えもあるのかもしれません。

アニメだけではなく、実写版のラストまでを見て疑問を感じた人もいるようです。どのような違いがあるのかを、自身の目で確かめてみることも必要なのかもしれません。アニメと実写の違いについても比較してみると、好みの結末のものを見つけることができることもありそうです。

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魔女の宅急便の原作者の激怒まとめ

魔女の宅急便の原作者がジブリ映画に激怒したという噂について、ラストまでの違いをまとめて紹介しました。こんなにも大きな違いがあると知らなかった人は、驚く改変もあったのではないでしょうか?激怒まではいかなくとも、原作者が納得しなかった理由も理解できるはずです。あらすじを読むだけでも、かなり違いがあることがわかります。

ラストの結末やその後の展開の違いなどについても、原作では読むことができます。これまでジブリ映画しか知らなかったという人は、この機会にぜひ原作を読んでみるのもオススメです。お馴染みのキャラクターに対する印象も変化するかもしれませんし、原作と映画それぞれに違った良さを見つけることができるかもしれません。

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