【猫の恩返し】キャラクター・登場人物一覧！相関図や映画のあらすじも紹介

「猫の恩返し」とは、森田宏幸が監督を務めたジブリ映画です。同時上映作品は、百瀬義行監督作品の「ギブリーズ episode2」です。2002年7月20日に公開され、興行収入64.8億円の大ヒットとなりました。原作は、宮崎駿からのオファーを受け、漫画家・柊あおいが描き下ろした「バロン 猫の男爵」です。「耳をすませば」の主人公・月島雫が書いた小説の物語という設定のスピンオフ作品となっています。

映画「猫の恩返し」の主題歌は、シンガーソングライター・つじあやのの楽曲「風になる」です。作詞・作曲はつじあやの、編曲は根岸孝旨が手がけました。2002年6月26日にリリースされ、カップリング曲には「風になる（Acoustic Version / “猫の恩返し”エンディングVersion）」が収録されています。

「猫の恩返し」登場キャラクターの名前まとめ一覧1つ目に紹介するのは、吉岡ハルです。吉岡ハルは、「猫の恩返し」の主人公の女子高生です。瞳と髪色は茶色で、髪型はポニーテールにしています。危険を顧みずトラックにはねられそうになった猫を助けるなど、勇敢で心優しい性格です。

平凡で流されやすく、どこか抜けているところもあります。朝起きるのが苦手であり、学校にはよく遅刻しています。町田という同級生の男の子に片想いをしていますが、想いを告げられずにいます。

「猫の恩返し」登場キャラクターの名前まとめ一覧2つ目に紹介するのは、バロンです。バロンは、猫の事務所の所長を務めています。イギリス紳士を想起させるキャラクターで、蝶ネクタイに白のタキシード、シルクハットを被り、ステッキを持っています。

穏やかで優しく頼り甲斐があり、紳士的な振る舞いをします。事務所にやってくる客には、毎回特製スペシャルブレンドの紅茶を振る舞っています。「耳をすませば」では、地球屋に飾られている置物として登場しています。

「猫の恩返し」登場キャラクターの名前まとめ一覧3つ目に紹介するのは、ムタです。ムタは、商店街を徘徊している丸々と太った猫です。猫の国に招待され、王子と結婚させられそうになり困っていたハルを、猫の事務所へと案内してくれました。

ぶっきらぼうで口も悪く誤解されがちですが、仲間思いの優しい性格です。本名はルナルド・ムーンであり、猫の国で国中の魚を食べ尽くし逃亡したという過去がありました。年齢は不明ですが、一般的な猫の寿命よりもはるかに長生きしています。

「猫の恩返し」登場キャラクターの名前まとめ一覧4つ目に紹介するのは、ユキです。ユキは、猫の国の王子・ルーンの恋猫です。猫の国に招待され困っていたハルに、猫の事務所へ行くようにと助け舟を出した張本人でもあります。猫の国のお城で、給仕の仕事をしています。

「猫の恩返し」登場キャラクターの名前まとめ一覧5つ目に紹介するのは、ルーンです。ルーンは、猫の国の王子です。恋猫・ユキへのプレゼントをくわえて歩いていたところ、トラックにはねられそうになりますが、ハルに救われます。父親と同じく青と赤のオッドアイを持ちますが、性格は対照的で誠実で優しい猫です。

「猫の恩返し」登場キャラクターの名前まとめ一覧6つ目に紹介するのは、トトです。トトは、猫の事務所の仲間のカラスです。いつもは石像ですが、猫の事務所が始動すると動き出します。ムタとは犬猿の仲であり、顔を突き合わせる度に喧嘩をしています。終盤では仲間の群れを呼び寄せて、ハルたちを救出しました。

「猫の恩返し」登場キャラクターの名前まとめ一覧7つ目に紹介するのは、ナトルです。ナトルは、猫王の第二秘書を務めるキャラクターです。ハチワレに赤いほっぺ、垂れた耳が特徴の猫です。ハルを猫の国に招待すると一方的に話を進め、トラブルに巻き込むきっかけを作りました。能天気で人懐っこい性格です。

「猫の恩返し」登場キャラクターの名前まとめ一覧8つ目に紹介するのは、猫王です。猫王は、猫の国の王座につくキャラクターです。ルーンの父親であり、息子と同じく青と赤のオッドアイを持ちます。ルーンのことは愛していますが、当事者の気持ちは無視してハルと無理やり結婚させようとするなど、横暴な性格です。

「猫の恩返し」登場キャラクターの名前まとめ一覧9つ目に紹介するのは、ひろみです。ひろみは、ハルのクラスメイトであり、親友でもあります。部活は、ラクロス部に所属しています。ハルは、彼女のラクロスのスティックを使って、トラックにはねられそうになったルーンを助けました。茶髪のショートヘアーが特徴で、明るくハキハキとした性格です。卓球部の柘植のことが気になっているようで、試合をよく見に行っています。

「猫の恩返し」登場キャラクターの名前まとめ一覧最後に紹介するのは、町田です。町田は、ハルが片想いをしているクラスメイトの男子です。しかし、町田にはすでに付き合っている彼女がおり、ハルは羨ましそうに2人が一緒にいる姿を眺めています。猫の国での騒動が一件落着した後は、町田へ未練を断ち切ります。

映画「猫の恩返し」の相関図を、「人間界」と「猫の国」、「猫の事務所」とそれぞれ3つの所属に分けて解説します。「人間界」にはハル、ハルの親友のひろみ、ハルが片想いしている町田がいます。「猫の国」には、王子のルーン、ルーンの恋猫のユキ、猫王、王の側近のナトリとナトルがいます。ハルを助けてくれる「猫の事務所」には、所長のバロン、ハルを事務所へと案内した猫のムタ、カラスのトトがいます。

ハルは、車にはねられそうになった猫の国の王子・ルーンを助けたことにより、猫の国から感謝されます。恩返しとして猫の国に招待され、ルーンと結婚させられそうになります。ルーンにはすでにユキという愛猫がいますが、父親の猫王は良かれと思い勝手に2人を結婚させようとしたのでした。そんなハルを救ってくれたのが、猫の事務所のメンバーと、かつてハルに助けられ恩義を感じていた猫のユキです。

ハルは、終盤でバロンを異性として意識し告白しますが、恋愛関係には発展しませんでした。バロンには、すでにルイーゼという恋人がおり、「猫の恩返し」でも事務所に彼女の肖像画が飾られています。

ここでは、「猫の恩返し」のあらすじを紹介していきます。ごく普通の高校生・吉岡ハルは、ラクロス部に所属する親友のひろみと帰宅している時、トラックにひかれそうになる猫を目撃します。ひろみのラクロスのスティックを使って救出すると、猫は人間の言葉で丁寧にお礼を言い、去っていきました。猫の正体は猫の国の王子・ルーンであり、後日お礼として大量の猫じゃらしやマタタビなど、猫しか嬉しくない贈り物が届けられます。

ハルは、猫じゃらしやマタタビをもらっても嬉しくないと、やってきた猫王の秘書・ナトルに告げます。ナトルは、それなら猫の国に招待すると代案を持ちかけます。国を治める猫王は、ハルを息子・ルーンの嫁として迎え入れようと考えていたのでした。一方的に話は進み、ナトルは今夜迎えに行くと行って去っていきます。

困惑するハルは、どこからか「猫の事務所を探して」という声を聞きます。声の主によると、十字街に居る白い大きな猫が案内してくれるといいます。早速十字街に行くと、猫のムタはハルを猫の事務所まで案内してくれます。案内されてたどり着いた場所は、人間界とは別次元の神秘的な雰囲気の町でした。そこで猫の事務所を構える所長のバロンと、仲間のカラス・トトと出会います。

猫の国とは、自分の時間を生きることができない者が行く場所とされていました。バロンに相談している中、ナトルが仲間を引き連れてハルを迎えにやってきます。ハルは、連れ去られる形で猫の国へと連れて行かれ、バロンたちは彼女の救出に向かいます。猫の国で王子の妃として歓迎される中、いつの間にかしっぽ、猫耳、ひげも生え、猫の姿に変わってしまいます。

お城で祝宴が開かれ泣いていたハルの前に、仮面の貴公子として潜入していたバロンが現れます。ハルは、バロンに連れられ、城を脱出します。塔の頂上に辿り着ければ、人間界に帰ることができますが、猫王の妨害にあいます。

ピンチに陥る中、トトがたくさんの仲間のカラスを引き連れて駆けつけ、無事に人間界に帰ることができました。別れ際、ハルはバロンに告白し、バロンは「また困ったことがあれば、猫の事務所の扉は開かれる」と告げます。

「猫の恩返し」の登場人物・吉岡ハル役を演じた声優は、池脇千鶴です。本作が、声優初挑戦となりました。池脇千鶴は、大阪府出身1981年11月21日生まれ、吉本興業に所属しています。「三井のリハウス」が主催するリハウスガールオーディションに合格し、芸能界入りを果たします。代表的な出演作に、映画「大阪物語」霜月若菜役、映画「きらきら眼鏡」大滝あかね役、映画「音符と昆布」小暮かりん役などがあります。

「猫の恩返し」の登場人物・バロン役を演じた声優は、袴田吉彦です。袴田吉彦は、静岡県出身1973年7月16日生まれ、事務所はプラチナムプロダクションに所属しています。映画「二十才の微熱」の島森樹役で映画デビューを果たします。代表的な出演作に、ドラマ「不機嫌な果実」横溝役、ドラマ「ウルトラQ dark fantasy」坂本剛一役、「渇きの街」川本高志役などがあります。

「猫の恩返し」の登場人物・ムタ役を演じた声優は、渡辺哲です。渡辺哲は、愛知県出身1950年3月11日生まれ、事務所は株式会社アウルムに所属しています。映画デビュー作品は、黒澤明が監督を務めた映画「乱」です。代表的な出演作に、ドラマ「白銀ジャック」松宮忠明役、ドラマ「世界一難しい恋」柴山雄三郎役、「泣き虫しょったんの奇跡」安田師匠役、「シン・ゴジラ」郡山肇役などがあります。

ルーンは、相関図やキャラ一覧で紹介した通り、猫の国の王子です。「猫の恩返し」の登場人物・ルーン役を演じた声優は、山田孝之です。山田孝之は、鹿児島県出身1983年10月20日生まれ、事務所はスターダストプロモーションに所属しています。1999年から俳優として活躍しており、フジテレビのドラマ「WATER BOYS」の主人公・進藤勘九郎役で注目を集めます。

「猫の恩返し」の登場人物・トト役を演じた声優は、斎藤洋介です。斎藤洋介は、愛知県出身1951年7月11日生まれです。2020年9月19日に、69歳で亡くなります。1976年から俳優として活動しており、「1年B組新八先生」田中洋介役で注目を集めます。代表作に、ドラマ「ドラゴン桜」近藤時久役、ドラマ「白い巨塔」佃友博役、映画「ゴジラvsスペースゴジラ」大久保晋役などがあります。

ナトルは、相関図やあらすじで説明した通り、猫の国の猫王に仕える秘書の1人です。「猫の恩返し」の登場キャラクター・ナトル役を演じた声優は、濱田マリです。濱田マリは、兵庫県出身1968年12月27日生まれ、事務所はパパドゥに所属しています。代表的な出演作に、ドラマ「きらきら研修医」 浅見みずほ役、ドラマ「息もできない夏」田所光子役などがあります。

猫王は、相関図やキャラ一覧で紹介した通り、猫の国の王でありルーンの父親でもあります。「猫の恩返し」の登場キャラクター・猫王役を演じた声優は、丹波哲郎です。丹波哲郎は、東京都出身1922年7月17日生まれ、1950年から俳優として活躍していました。2006年9月24日に、84歳で亡くなります。代表的な出演作に、映画「野性の証明」和田陸将役、ドラマ「白い巨塔 」鵜飼医学部長役などがあります。

ユキは、キャラ一覧や相関図で説明した通り、ルーンの恋猫です。「猫の恩返し」の登場キャラクター・ユキ役を演じた声優は、前田亜季です。前田亜季は、東京都出身1985年7月11日生まれ、事務所はアルファエージェンシーに所属しています。1992年から活動しており、代表的な出演作に映画「学校の怪談2」今井なな子役、映画「リンダ リンダ リンダ」山田響子役などがあります。

「猫の恩返し」のムタは、十字路にやってきたハルを猫の事務所に案内した猫です。目つきが鋭く無愛想ですが、最後までハルや仲間を手助けした優しい性格です。歳を重ねるごとにムタが好きになっていくという感想もあります。

相関図やキャラ一覧で紹介した通り、バロンは穏やかで紳士的なキャラクターです。戦闘能力も高く、猫の国に連れ去られたハルを助け出しています。ジブリシリーズ屈指のイケメンキャラクターとして知られており、恋をしてしまったという感想も多く見られます。

相関図やキャラ一覧で紹介した通り、「猫の恩返し」のナトルは、猫王の秘書を務めるキャラクターです。柄はハチワレで、垂れ耳に赤いほっぺが特徴です。ナトルが可愛いという感想もあります。

「猫の恩返し」の登場人物・キャラクターの名前一覧、相関図、あらすじなどを紹介してきました。人間界とは次元の異なる猫の国を舞台とした作品であり、可愛い猫のキャラクターも数多く登場します。