2018年08月18日公開
2018年08月18日更新
猫の恩返しのムタには別の名前がある?本名・種類や最後のセリフも考察
猫の恩返しは、スタジオジブリ制作のアニメ映画です。猫の恩返しは同じくジブリ映画、耳をすませばの主人公月島雫が書いたスピンオフ作品という位置づけになります。その中でも異色の雰囲気を放つのがムタです。難しい性格をしており最初は無愛想ですが、本当は面倒見のいい頼れる猫なのです。そんなムタには様々な秘密や過去がありますがどのようなものなのでしょうか?ムタについて調べていきます。
目次
猫の恩返しのムタの別の名前とは?最後のセリフも考察!
猫の恩返しで密かに人気のあるムタ。彼との出会いで物語は急激に進むのです。そんなムタですが、過去に色々な事があり、その際は別の名前を使っています。ムタの本名とは一体何なのでしょうか?また、猫の恩返し最大の謎であるムタの最後のセリフ「‘もってなんだ、‘もって」というのはどのようないみがあるのでしょうか?ムタの本名や謎について調べていきます。
猫の恩返しとは?
主人公の吉岡ハルが、学校の帰り道に轢かれそうになった猫を助けたのをきっかけに物語は進んでいきます。助けた猫が、なんと猫の王国の王子だったのです。彼はルーンと言い日本語でハルにお礼を言い二足歩行で立ち去ったのです。この後、猫の国一行がハルの元に訪れお礼に言いに来て、目録をハルに手渡しました。その後もハルにお礼の品が届きますが、どれも猫用品でありハルはとても困っていました。
翌日、ハルは想いを寄せているが男性町田が彼女らしき人物といる所を目撃してしまう。気分が消沈しているときに新たな猫ナトルがハルの前に現れます。ナトルは、猫の王国の家来であり、ハルを猫の王国に案内すると伝えます。そしてルーンがハルを妃にしたい旨も伝えます。
「猫のお嫁にされる!」ハルはとてもパニックに陥ります。そんな中、ハルに奇妙に声が聞こえます。「猫の事務所を探せ。十字街にいる白い大きな猫が教えてくれる。」とのことです。
猫の恩返しのムタとその仲間たちの出会い
学校の帰り道に、ハルは十字街でとても大きな猫、ムタと出会います。ムタは一言「付いて来い。」とだけ伝えます。ハルはムタについていくと不思議な街に案内され、そこにある小さな家「猫の事務所」でムタの仲間を紹介されます。猫の男爵バロンと、心を持つガーゴイルトト。ムタは猫の国について、自分の時間を生きて無い奴が招待される所と教えられます。バロンとトトは自分を見失わないようにと助言します。
猫の恩返しでは、ハルが連れ去られる?
ムタ達と話しているとナトル率いる猫の集団にハルが連れ去られてしまいます。ルーンは本気でハルと結婚するつもりで、ハルは尻尾と耳まで生え、とうとう猫になってしまいます。そこに、仮面の貴公子バロンと白猫ユキ、ムタ達がハルを助けに来るのです。ユキは昔にハルが助け、その恩を返すため代わりにルーンと結婚することに。ハルは無事助けられ、普通の日常に戻っていきました。
猫の恩返しのムタはどんなキャラクター?
バロンの仲間であるムタは一見気難しく、とっつきにくい性格、口がちょっと悪くバロンとは正反対な性格をしていますが、本当は根は優しく仲間想いなのです。いざとなったら進んで危険に飛び込んでいき仲間を助けに行くのです。そんな勇敢でもあり、甘いもには全く目がないムタさん。ゼリーの中に入って幸せそうな姿を視聴者はとても魅入ったそうです。この姿で虜になった人も少なくないようです。
猫の恩返しのムタには別の名前がある?本名を紹介!
普段は商店街をうろうろしている猫ですが、自分の生い立ちはあまり話しません。猫王からも「どうすればそんなに長生きできるのか?」と問われます。その問いから察するにムタは相当の年月を生きた猫だと伺えます。さらに、ムタの本名はまた別にあり名前を変えて今の猫の姿になっています。ムタの本名、本当の正体とは?また、ムタの種類などは一体なんなのでしょうか?
猫の恩返しのムタの本当の正体や名前
可愛さと不思議な魅力で視聴者を引き付けるムタですが、彼の本名や正体は何なのでしょうか?ムタは昔の猫の王国ではなんと、国の全ての魚を食べ荒らした大犯罪者として有名でした。
そして当時に付けられたいた名前が「ルナルド・ムーン」という名前でした。ルナルド・ムーンは猫の間ではとても恐れられていたとして絵画にもなっているほど。今のムタからは想像しにくいです。
名前の由来
、ムタという名前はは元々「耳をすませば」が基になっています。そこで登場する原田夕子が自宅をよくうろうろしている猫に付けていた名前なのです。そして、ムタの本名は「ルナルド・ムーン。」「ムーン」という名前は原田夕子と同じ猫に天沢聖司が独自につけた名前とされています。そのため、ムタには本名が二通りあるのだと言われています。
猫の恩返しの主人公、吉岡ハルの魅力
森田宏幸監督が特に力を入れたと言われているキャラクターが主人公のハルなのです。マイペースで遅刻もし、ちょっとドジなこともしばしば…物事をあまり深く考えない性格です。猫の王国に連れていかれても特に慌てず状況に流されていました。実はそこに監督がこだわったポイントなのです。実際、猫の王国を大冒険したにも関わらず、ハルはあまり成長していないと言われているのです。
「現代の女の子はそう簡単には成長しない。」森田宏幸監督のこの意見を反映したキャラクターが吉岡ハルなのです。ジブリでは困難に立ち向かう主人公は数多くいますが、こういった種類の女の子は珍しいと言えます。しかし、全く成長していないというわけではありません。猫の王国から戻ったハルは想い人であった町田のことはすっぱり諦め、髪をショートカットにして未練を断ち切ったのです。
バロンとの出会いが大きかった?
流されるままに生きてきたハルは猫の事務所の猫たちと出会い少しずつ、少しずつ進歩していきます。難しいことにも立ち向かうようになり、バロンやムタ、トトたちと困難を切り抜けていきました。最初はナタルに猫の王国に連れていかれ、早々に諦めムードでしたが…バロン達の頑張りやハルを助けようという気持ちに気づいたのではないでしょうか?助けに来たバロンたちは勇ましかったです。
バロンの本名と正体は?
ムタと同じく、バロンも本名を持っています。バロンの本当の名前は「フンベルト・フォン・ジッキンゲン」という名前で、彼は男爵なのです。人間の世界では猫の人形の姿を借りていますが、本当の姿は不思議な事件を解決している「猫の事務所」地球屋の主人なのです。ハルをこの事務所に導いたのはユキですが、やはり地球屋の力が大きいでしょう。男爵なので浮世離れしている点があるのでムタとトトがフォローしています。
猫の恩返しで二匹は本名を別に変えて登場していますが、やはり耳をすませばに関係しているのでしょうか?ジブリがこの正体、本名について触れていないので詳しいことは言えませんがそうであるならと思うファンも少なくないはず。謎が多いバロンとムタですがその謎が魅了しているのかもしれません。
猫の恩返しと耳をすませばとの関係
猫の恩返しは耳をすませばと密接に関係していると言われています。猫の恩返しの主役とも言えるバロンたち地球屋の仲間ですが、バロンは耳をすませばの骨董品屋「地球儀」の猫男爵の置物バロンそのものなのです。ほかにもムタも野良猫として登場していたり、二つの物語は繋がっていると言われています。続編は作らないスタンスのジブリ映画では、初の試みだと言えるでしょう。
宮崎駿監督は猫の恩返しを探偵物にするつもりだった?
ジブリ映画で初のスピンオフ作品となる猫の恩返しですが、上記にも既述したようにジブリは続編というものを作らないのです。なので最初は探偵が活躍するアニメ映画にするつもりだったらしいです。きっかけは「テーマパークのイメージキャラクター、猫をモチーフにして作ってほしい。」という依頼が届いたことです。既存のキャラクターを担当者に挙げてみたところ、ムタのことを非常に気に入ったといいます。
ムタが気に入ったということで、ムタを主役のショートフィルムを作ることになり、相談された宮崎駿がバロンが主役になり、ムタと共に様々な難解事件を解決する探偵物を考えました。その構想を基に「耳をすませば」の原作者、柊あおいが執筆、完成したのが「バロンー猫の男爵」です。宮崎駿は諸々の事情がありこの作品を別の人に託し、映画を完成させたのが森田宏幸でした。色々な裏話がありそうです。
猫の恩返しのムタの猫の種類とは?
猫の恩返しで登場する猫たちはみな実在するねこの種類で描かれています。では、ムタやバロン、その他の猫はどんな種類の猫がモチーフになっているのでしょうか?映画の中では詳しく紹介されていませんが、ムタはとても丸っこく大きい体格をしています。そして、とても長生きしています。現代では血統書付きの猫はあまり長生きしないと言われていますので、雑種ではないかと言われています。
ムタの種類は雑種と言われていますが、他にもユキが同じ種類ではないかと言われています。ユキの生い立ちから推測すると、彼女は作中で野良猫でありみなしごと言われています。そのため、おそらく種類は雑種ではないかと考えられます。
他の猫の種類も?
ムタと同じく作中では詳しく書かれていませんが、様々な種類の猫たちが登場します。主役であるバロンはアビシニアン。好奇心盛んで頭がいいとされ、バロンにはぴったりなイメージ。その他の猫たちも色々な種類の猫をモチーフにしていますので、猫好きの方はぜひその点も注視して視聴するとより深く物語を感じ取れると言われています。
猫の恩返しの都市伝説
猫の恩返しは耳をすませばから様々な形で、再登場しているキャラクターが多く見受けられます。そんな猫の恩返しですが、都市伝説が多数存在すると言われています。耳をすませばの主人公、月島雫がエンドロールに成長した姿で登場し、試写会で拍手している映像が入る?という都市伝説が代表的です。この猫の恩返しは月島雫が執筆したと言われていますので、あり得る話なのかもしれません。
ムタの都市伝説も?
ムタについても耳をすませばについて登場していますが、ムタはちょっと変わっています。耳をすませばでのムタは上記にも記載していますが、元々はムタという名前ですが、天沢聖司だけがムーンという名前で呼ばれていて、丸く太った猫だからムーンという由来です。耳をすませばではバロンとムタの接点はありません。バロンが主役の設定が浮かび上がってきた時にムタも何らかの形で関わってきたのでしょう。
ユキのちょっと怖い噂も?
ハルに助けられたユキは長い年月をかけ恩返しをする健気で愛くるしい猫として登場します。しかし、そんなユキにはちょっと怖い都市伝説があります。それは、ユキは亡くなっているというものです。原作である漫画猫の恩返しでユキは亡くなっている設定なのです。そして、猫の世界に行くのは本来、亡くなった猫が誘われその世界に住めば永遠の命が授けられるという設定もありますので可能性はあります。
しかし、映画でこの設定を使うと雰囲気が重くなりストーリーが広がらないという点からこの設定は使わなかったと言われています。なので、小さい頃のハルに助けられるユキという形で登場します。可愛らしいユキにも色々な事情が隠されています。原作の方でも、ハルの飼い猫としてでてきますが、7,8年前に亡くなってしまうという内容なのです。重い話ですが知ればもっと理解できるでしょう。
都市伝説は本当なの?
有名な都市伝説を何点か挙げましたが、ユキが亡くなっているのは本当みたいです。原作でそう記されているので間違いないと言われています。そして、月島雫が書いたとされていますが、こちらは裏設定として、という意味みたいです。作者は柊あおいですが、月島雫も小説家を目指していましたしこちらも可能性として高そうです。調べれば調べるほど謎は深まりますが、深く知ればもっと物語を楽しめるでしょう。
猫の恩返しの最後のセリフを考察!
猫の恩返しの最大の謎とも言われるムタの最後のセリフ「‘もってなんだ、‘もって。」このセリフには一体どのような意味が込められているのでしょうか?色々な憶測はありますが、一番有力なのはハルが猫の世界から自身の世界に帰るときにムタ達3匹にお礼を言います。「ありがとう!バロンさん、トトさん!ムタさんもねー!」このセリフだとムタさんだけついでに聞こえますね。その事を素直に受け取らならなかったのでしょう。
本当はお礼を言われて嬉しかったでしょうが、素直になれないムタさんは「もってなんだー!‘も‘ってー!」という感じで言ったのでしょう。ムタさんらしいといえばらしいです。3匹はハルのことを助けられとても嬉しそうであり、また会いたいとも見てとれました。
猫の恩返しのムタについてまとめ!
主要なキャラクターの紹介やムタの愛らしく可愛らしい姿をまとめましたが、まだまだ明かされていないことも多く、都市伝説もあるほど。しかし、裏を返せばそれほど愛されている作品だといえるでしょう。ムタが伝説の大悪党の話も気になる方が多いとか。
そして、たくさんのムタを取り上げてきましたが、魅力が多いキャラクターであり見どころも豊富です。元々は耳をすませばで登場していました。両作品を見ておくとより一層キャラクターのみどころや深みが味わえます。そしてぜひ、この猫の恩返しをまだ見ていない方は視聴し、ムタの愛らしい姿や勇ましい姿、ほかの猫たちの頑張る姿を見てみてください。