【名探偵コナン】グランピング怪事件は遺体が女装した衝撃回？あらすじや感想は？

アニメ『名探偵コナン』のカオス回として話題となっている『グランピング怪事件』。こちらの記事では『グランピング怪事件』のあらすじや登場人物をネタバレありでご紹介していきます。その前にまずは『名探偵コナン』の作品概要と簡単な『名探偵コナン』シリーズの物語あらすじをご紹介。『名探偵コナン』についておさらいしたい人はこちらの項目にも目を通してみてください。

• 作者：青山剛昌
• 出版社：小学館
• 掲載誌：週刊少年サンデー
• レーベル：少年サンデーコミックス
• 発刊期間：1994年5月号～連載中（2022年5月現在）
• 巻数：101巻（2022年5月現在）
• アニメ放送期間：1996年1月8日～放送中（2022年5月現在）
• アニメ話数：1044話（2022年5月21日時点）

『名探偵コナン』は『まじっく快斗』や『YAIBA』といった人気少年漫画の産みの親・青山剛昌先生が手掛けるミステリー少年漫画。1994年に週刊少年サンデーで開始してから28年以上も連載されている人気漫画作品です。2022年現在では原作漫画が101巻まで発刊され、テレビアニメ『名探偵コナン』も1000話以上放送されるご長寿作品となりました。

また、『名探偵コナン』はアニメだけではなく実写ドラマ版も制作され、スペシャル番組として度々放送されています。『名探偵コナン』の漫画版は主人公・コナンが活躍する本編以外にも『犯人の犯沢さん』『ゼロの日常』『警察学校編』といった『名探偵コナン』の登場キャラクターを主人公としたスピンオフ作品も数多く登場しており、今後の展開が期待されている漫画作品となっています。

幼なじみの少女・毛利蘭と共に遊園地に訪れた高校生探偵の工藤新一は、遊園地からの帰り道で黒ずくめの怪しい男を見かけます。探偵の勘で事件のにおいを嗅ぎつけた新一は男の後を追いかけますが、後ろから殴られ気絶してしまいます。気絶をしている時に怪しい薬を飲まされた新一は、目が覚めると体が小学生ほどの大きさに縮んでしまったのでした。

被害者が女装し蟹を食べている姿で死亡していたことから、視聴者の間で「カオス回」として話題になった『グランピング怪事件』。この『グランピング怪事件』の回はアニメでは第24シーズンに収録の961話として配信されています。地上波放送では2019年の11月30日に放送されており、その衝撃的な内容から、放送後には視聴者の様々な感想があがりました。

この『グランピング怪事件』はテレビアニメ版のオリジナルエピソードとなっており、脚本は大和屋暁さんが手掛けられています。大和屋暁さんは他にもアニメ1037話『沈黙の15分』、アニメ989話『歩美の絵日記事件簿』といった回の脚本も作成しており、こちらも話題となっています。

ここからはアニメ『名探偵コナン』の961話『グランピング怪事件』のあらすじをネタバレを含めて6つのシーンに分けてご紹介していきます。まず1つ目はコナンたちがグランピングへ来たシーン。コナンは保護者の蘭とその友人・園子と共にグランピングにやってきました。

グランピングとは"グラマラス（華やか）"と"キャンピング（野営）"を組み合わせた造語で、普通のキャンプでは自分達でテントを張ったり食事の準備をしたりといった手順が必要なことに対し、グランピングでは施設が用意した食材や空調設備万全の貸し出しテントを利用することができます。またアウトドアスポーツの設備も整っていたりと快適なキャンプを行うことができます。

そんなグランピングで楽しい一日を過ごしたコナンたちですが、夜テントで談話していると、どこからか女性の悲鳴が響き渡ります。何事かと声のした方に向かうコナン・蘭・園子。そこには奇怪な姿をした遺体が地面に横たわっていたのでした。

『グランピング怪事件』のあらすじネタバレ2つ目のシーンは、女装した遺体の発見です。女性の叫び声につられて現場へ向かったコナンたち。そこには金髪のウィッグとスカートを着て、顔には子供が描いたのかと思うような落書きレベルのメイクを施され、口に蟹の足を突っ込まれている遺体が放置されていました。

その異様な姿をした遺体を目撃した園子は思わず「何なのこれ？ふざけてるの？」と口走ります。コナンも動揺しながら「これは」と恐る恐る遺体に近づいていくのでした。するとそこに被害者の関係者と思われる3人が現れ、驚愕の表情を見せます。しかし、そのうちの2人は仲間の遺体を目にして何かもごもごと腑に落ちない様子で独り言を呟くのでした。

『グランピング怪事件』のあらすじネタバレ3つ目のシーンは、事件の捜査が開始した場面。警察が来るまでの間、コナンたちが被害者の知り合いである3人から事情を聞くことになります。1人目は被害者の妻の戸崎響子。2人目はこの施設のシェフで被害者の友人男性・田辺博。3人目は三浦美香という若い女性で、会社を経営していた被害者が先日宣材写真を撮るために利用したメイクアップアーティストです。

この日は被害者の友人である田辺博の料理を食べるため、被害者と妻の戸崎響子、そして三浦美香の3人でこのグランピング施設へやってきたと響子は語ります。三浦美香は、先日の仕事でその腕をかわれ誘われたそう。コナンは3人の事情を聞いて「なんでこんなことになっちゃったの？」と被害者が殺害された動機を探りますが、妻は「分からない」と答えます。

しかし続けて話しを聞いていくと、妻がテントに戻った時には既に被害者が女装姿で事切れていたことが判明。自分の仕業だと疑われるのを恐れた妻は、他の人間が犯人だと思われるように細工をすることを思いついたと話し始めます。妻は遺体発見後、夫の遺体を自分たちの部屋から田辺博シェフの部屋へと移します。

田辺博に罪をなすりつけるため、冷凍庫に入っていた蟹をとりだし、遺体の口に突っ込みこの部屋で一悶着あったように見せかけようとしたと話します。それを隣で聞いていた田辺は怒り出し、その現場を見た際に自分が疑われないよう遺体にメイクを施し、メイクアップアーティストである三浦美香に罪をなすりつけようとしたことを口走ります。そして妻の戸崎響子と同じように三浦美香の部屋に遺体を運んだことを自白したのでした。

三浦美香がそれを聞いて田辺に「サイテー」と冷ややかな視線を送っていると、コナンが話しを促し、三浦がその後どうしたのか尋ねます。三浦は自分の部屋に遺体が転がっていたことに驚きつつ、他の2人と同じように自分が疑われないよう遺体の手に"犯人は嫁"というメモを握らせ、戸崎夫婦のテントに戻そうとしたと話します。しかし、遺体が大人の男性であったため、途中で疲れてしまい道ばたに放置しその場を去ったと言います。

こうして遺体が奇怪な姿で道ばたに転がっていた理由が判明し、戸崎・田辺・三浦はお互いを非難し始めます。その醜態を見てコナンが「ひと1人亡くなってんだぞ」と呆れたように呟いていると、警視庁からかり出された目暮警部たち警察一行がその場に姿を現したのでした。

『グランピング怪事件』のあらすじネタバレ4つ目のシーンは、犯人の正体と事件の真相が判明したシーンです。麻酔銃を使い園子を眠らせたコナンは、この事件の真相を解説し始めます。戸崎・田辺・三浦の罪のなすりつけ合いの結果、奇妙な事件となってしまいましたが、殺害方法は至ってシンプル。

蟹アレルギーだった被害者に蟹のエキスを含ませたクッキーを食べさせたことでした。そのクッキーを作った犯人というのはメイクアップアーティストの三浦で、仲間たちと解散したあと被害者を自分の部屋に招き入れ、クッキーを食べさせ殺害した後、戸崎夫婦の部屋に戻したということもコナンの推理で判明します。

『グランピング怪事件』のあらすじネタバレ5つ目のシーンは、犯人の犯行動機が判明するシーン。三浦が被害者を殺害した理由というのは不倫関係のもつれでした。戸崎夫婦は既に関係が冷め切っており、被害者は三浦との恋に熱中していました。しかしある日、三浦と外食をしていた際に被害者は酔っ払った彼女に蟹を強引に薦められます。

三浦は酒を飲んでいたせいか、あまりに蟹を食べることを拒絶する被害者に腹を立て、彼の顔に蟹を投げつけてしまいます。アレルギーだと言っても聞かず、終いには蟹を顔面に投げつけられた被害者。その態度に愛想を尽かせた被害者は「お前なんかとやってられるか」と怒り、その場を後にしてしまいます。その後被害者に復縁を迫った三浦でしたが、彼の気持ちが戻ってくることはありませんでした。

その後、三浦は「これで関係を最後にするから」とグランピングに連れて行ってくれるようお願いし、なんとか予定を立てることができました。しかし、その時既に三浦はこのグランピングで被害者の殺害を計画しており、罪を妻になすりつけて彼と彼の経営する会社を潰そうと考えていたのでした。

『グランピング怪事件』のあらすじネタバレ6つ目のシーンは、事件のその後。三浦はその場で警察に連行され、戸崎と田辺も死体遺棄の容疑で警察に連れて行かれます。コナンの推理で見事事件を解決し、コナン・蘭・園子の3人は後日蟹しゃぶを食べに出かけていました。そこでコナンが何かを考えるように「あんなに色々されて、よっぽど恨まれてたんだね」と言うと、蘭は「怖い事件だったね」と言葉を返したのでした。

『グランピング怪事件』の登場キャラクター1人目は、事件の被害者・戸崎敬大。小さな会社を経営しており、妻は戸崎響子で三浦美香と不倫関係にあります。蟹アレルギー持ちで、蟹のエキスが含まれているクッキーを三浦に食べさせられ死亡しました。グランピング施設の道ばたで発見された際には、金髪ウィッグにスカート、落書きのようなメイクを施された状態で発見されました。アニメでは野瀬育二さんが声優を務めています。

『グランピング怪事件』の登場キャラクター2人目は、被害者の妻・戸崎響子。被害者との関係は冷め切っており、遺体となった夫を目撃した際には、一瞬動揺したものの、自分が犯人にならないよう冷静に行動していました。夫の友人・田辺博に罪をなすりつけようとして田辺の部屋に遺体を運び、口に蟹を突っ込んだ人物。最後は田辺と共に遺体遺棄の容疑で逮捕されます。アニメでは七緒はるひさんが声優を務めています。

『グランピング怪事件』の登場キャラクター3人目は、グランピング施設のシェフで被害者の友人・田辺博。被害者の遺体を自分のテントで目撃した際には、三浦美香に罪をなすりつけようと近くにあったペンでメイクと称した落書きを施します。戸崎響子と動揺に、事件解決後は死体遺棄の容疑で連行されます。アニメでは白熊寛嗣さんが声優を務めています。

『グランピング怪事件』の登場キャラクター4人目は、事件の犯人・三浦美香。仕事はメイクアップアーティストで、その関係で被害者と知り合います。その後被害者と不倫関係になり、蟹が原因で喧嘩別れしています。その際に被害者が蟹アレルギーであることを知り、『グランピング怪事件』の犯行を思いつきました。アニメでは池澤春菜さんが声優を務めています。

『グランピング怪事件』のキャラクターを担当した声優1人目は、戸崎敬大役の野瀬育二さん。1974年1月9日生まれ、東京俳優生活協同組合所属の声優で、他のアニメでは『BORUTO』の伊勢ウドン、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のアバッキオの同僚、『サムライスピリッツ』の水邪なども演じています。

『グランピング怪事件』のキャラクターを担当した声優2人目は、戸崎響子役の七緒はるひさん。1973年2月11日生まれのフリーの声優で、他のアニメでは『クレヨンしんちゃん』の2代目よしなが先生、『NARUTO疾風伝』ののはらリン、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の孔雀舞なども演じています。

『グランピング怪事件』のキャラクターを担当した声優3人目は、田辺博役の白熊寛嗣さん。1979年8月4日生まれ、ぷろだくしょんバオバブ所属の声優で、他のアニメでは『ズートピア』のフィニック、『東のエデン』の近藤勇誠、『BEASTARS』のリズなども演じています。

『グランピング怪事件』のキャラクターを担当した声優4人目は、三浦美香役の池澤春菜さん。1975年12月15日生まれ、アクロスエンタテインメント所属の声優で、他のアニメでは『ウマ娘プリティーダービー』のブロワイエ、『金田一少年の事件簿』の金田一二三、『とっとこハム太郎』のトラハムちゃんなども演じています。

アニメ『名探偵コナン』のカオス回として名前があがることの多い『グランピング怪事件』。遺体となって発見された被害者の姿や、容疑者たちの不可解な行動が話題となっています。またそんな意味不明なストーリーの内容に「怖い」という感想を持った視聴者の姿も見られています。

『グランピング怪事件』など、アニメ『名探偵コナン』のカオス回の脚本家として名前があがることも多い大和屋暁さん。同じくアニメ『名探偵コナン』のカオス回の脚本家として知名度がある浦沢義雄さんは大和屋暁さんの師匠ということもあり、脚本を比べられることも多いようです。

『名探偵コナン』のアニメオリジナルエピソードでありながら、一部の視聴者に絶大な人気のある『グランピング怪事件』。意味不明なストーリーながらも、ツッコミどころが多く思わず病みつきになってしまうシュールさが多くの視聴者にウケているようです。

以上、アニメ『名探偵コナン』の第961話『グランピング怪事件』のあらすじや登場人物をご紹介してきました。『グランピング怪事件』はアニメのオリジナルエピソードで、遺体が女装していたり、なぜか蟹を咥えていたりとシュールな展開が視聴者の間で話題となりました。動画配信サイトなどでは第24シーズンの961話として収録されているので、気になった人はチェックしてみてはいかがでしょうか？