【はじめの一歩】ジェイソン・オズマのモデルは日本人？一歩との試合結果は？

「はじめの一歩」のジェイソン・オズマ（尾妻）は、八戸拳闘会所属の黒人ボクサーで、職業軍人らしい鍛え抜かれた肉体と、心優しい性格が魅力的な人気キャラです。以下では、ボクシング漫画「はじめの一歩」から、ジェイソン・オズマのプロフィールをはじめ、モデルとなった日本人選手や戦闘スタイル、一歩との試合結果とオズマのその後をあらすじネタバレ紹介します。

森川ジョージ先生の漫画「はじめの一歩」は、週刊少年ジャンプにて長期連載されている人気ボクシング漫画で、1989年～2022年4月現在まで連載が継続されています。2000年にはアニメ放送が行われ、2014年3月までにOVAを含む計5シリーズが制作されています。

「強いとは何か」をテーマに、主人公・幕之内一歩の人間としての成長にも焦点を当てた「はじめの一歩」は、一歩のプロボクサーとしての奮闘だけでなく、一歩の仲間やライバル選手の試合も詳細に描かれており、登場人物ごとに見せ場がある作風が特徴です。また、登場人物のモデルに、実在のプロボクサーを思わせる設定も見られ、ボクサーキャラの戦闘スタイルに反映されています。

母子家庭でいじめられっ子の幕之内一歩は、プロボクサー・鷹村守に助けられたことをきっかけに、ボクシングへ憧れを抱くようになります。そして、東京・某所にある鴨川ボクシングジムに入門後は、メキメキと頭角を現すも、あと一歩のところで日本王者・伊達英二に敗北します。伊達への敗北を受け、自身のボクシングを見直した一歩は、更なる高みを目指して世界進出します。

「はじめの一歩」に登場するジェイソン・オズマ（ジェイソン・尾妻）は、アメリカ出身の黒人ボクサーで、生年月日は1971年9月11日、身長は170cm強とやや小柄な選手です。本業は職業軍人で、米軍三沢基地に赴任中、天涯孤独の身で家族はおらず、プライベートも1人で過ごすことが多く、寂しさを紛らわせるために地元のボクシングジムに通い始めました。

ジェイソン・オズマの所属するジムは、青森県八戸市にあるボクシングジム・八戸拳闘会です。資金不足のためジムは寂れているものの、ジムを切り盛りする八戸拳闘会々長の指導力は高く、一歩の師・鴨川会長からもパンチ系のフックの教え方がうまいと評価されています。また、所属選手や会長の奥さんの人柄の温かさも、八戸拳闘会の特徴であり、穏やかな雰囲気が漂っています。

オズマが在籍した八戸拳闘会は、後に鴨川ジムの練習生だった山田直道が所属することとなり、ハンマー・ナオとしてプロデビューを果たしています。「はじめの一歩」では、デビューから2年余りで戦績を上げ、日本王者となった一歩に、2度にわたって挑戦状を突きつけるまでに成長を遂げました。

職業軍人という経歴からいかつい外見を持つオズマですが、心優しく、人当たりの良い性格の持ち主であり、コーチの奥さんに変わってサンドバックを補修したり、ヘッドギアを付けないスパーリング相手を見て、ヘッドギアを付けるまで本気で殴れないと発言するなど、気遣いもできます。また、リングネームに「尾妻」を入れるなど、かなりの日本びいきでもあります。

「はじめの一歩」では珍しい黒人ボクサーであるオズマですが、彼の戦闘スタイルは、日本人選手をモデルとしています。以下では、「はじめの一歩」のジェイソン・オズマのモデルとなった日本人選手や、オズマの経歴・戦闘スタイルを、あらすじネタバレ紹介します。

「はじめの一歩」では珍しい黒人ボクサーであるオズマにはモデルがおり、元OPBF東洋太平洋ウェルター級チャンピオン・吉野弘幸選手と推測されています。

一歩の東日本新人王トーナメント1回戦の相手としたオズマは、対一歩戦に臨むまでに3戦3勝3KOの実績を残しています。また、本業が職業軍人という点からも、ボクサーとしての身体作りやスタミナも申し分なく、オズマが本気を出せば、かなり強いボクサーへ成長した可能性も考えられたでしょう。

ジェイソン・オズマの戦闘スタイルは、吉野弘幸選手のスタイルをモデルとし、黒人が持つしなやかな筋肉を生かしたリズム感あるフックを得意とします。また、オズマのフックは、一打あたりの威力が強いことも特徴で、強力なフックを連続で打ち込んでいく戦闘スタイルを繰り出していきます。

以下では、「はじめの一歩」から、東日本新人王トーナメント一回戦に挑む一歩とオズマの試合内容や結果、オズマのその後をあらすじネタバレ紹介します。

東日本新人王トーナメント一回戦にて、一歩の対戦相手として登場したジェイソン・オズマは、強さとしなやかさを併せ持つフックで攻めていきます。一歩も、ダッキングでオズマの強力なフックをかわしながら、ジャブを入れる隙を狙い、お互いに相手のクリーンヒットを許さない緊張状態が続きます。

一向に進展が見られない中、オズマのフックが一歩を直撃し、一歩からダウンを取ることに成功します。その後も、オズマの連続フックに苦戦を強いられる一歩でしたが、自分の打たれ強さを信じて、形勢逆転を試みます。

オズマの強力な連続フックを受けながら反撃を繰り出す作戦に出た一歩は、オズマの隙をついてボディーブローを打ち込み、形勢逆転に成功します。そして、試合を自分のペースに持ち込んだ一歩は、ボディーブローから左ストレートを繰り出し、オズマにKO勝ちしました。

一歩戦に敗退したジェイソン・オズマのその後は、復帰戦でKO勝ちしたことを最後に、物語から退場しました。ジェイソンのその後については、「はじめの一歩」にて言及されませんでしたが、会長の発言から、ハンマー・ナオが八戸拳闘会に移籍する前にジムを去ったことが語られ、選手として引退したことが示唆されています。

以下では、「はじめの一歩」のジェイソン・オズマ（尾妻）のアニメ声優・小林正寛さんのプロフィールと、主な出演作品を紹介します。

オズマの声優・小林正寛さんは、1971年生まれ、北海道出身の声優・俳優で、大学卒業後に演劇学校に入団、1995年に劇団青年座に入団し、俳優活動を開始します。テレビドラマを中心に、映画や舞台に出演する傍ら、声優としても活動を行っており、アニメやゲーム、海外作品の吹き替えを行っています。

俳優としても活躍する声優・小林正寛さんの出演作品は、アニメ「名探偵コナン」山田克己役、「人間交差点」大崎宏役、「銀の匙 Silver Spoon」南正隆役、ゲーム作品「ファイナルファンタジーVII」バレット・ウォーレス役等です。

以下では、「はじめの一歩」から、強さと優しさを兼ね備えた魅力あふれるボクサー、ジェイソン・オズマ（尾妻）に関する感想や評価を紹介します。

「はじめの一歩」にて数少ない黒人ボクサーであり、職業軍人という経歴や心優しい性格の持ち主であるジェイソン・オズマ（尾妻）は、登場回数こそ少なかったものの、温かく親しみのある人柄がファンに愛され続けています。また、一歩との試合も物語序盤とは思えない迫力に満ちており、「はじめの一歩」のかっこいいキャラクターとして人気を集めています。

リングネームのオズマを「尾妻」と表記するほど、大の日本びいきであるジェイソン・オズマは、片言であるものの日本語を話すことができ、オズマがファンに親しまれるきっかけになりました。オズマの日本語は、彼の心の声でも使用されており、どこまでも日本びいきであり続けるオズマの姿が好きとの感想も寄せられています。

「はじめの一歩」のジェイソン・オズマ（尾妻）は、劇中での登場回数こそ少なかったものの、黒人ボクサーという珍しいキャラ設定が注目を浴び、ファンの中にはオズマを主人公にした作品を見てみたいとの声も寄せられています。「はじめの一歩」は、スピンオフ作品は発表されていないものの、人気キャラを主人公に迎えた新作の発表も期待されています。

「はじめの一歩」のジェイソン・オズマ（尾妻）のプロフィールや、所属ジム、モデルや戦闘スタイル、一歩との試合結果やその後などを、あらすじネタバレ紹介しました。「はじめの一歩」での登場回数は少なかったオズマでしたが、周囲を思いやる温かく優しい人柄や、片言の日本語を話す親しみやすいキャラ設定が注目され、根強い人気を誇っています。