【鬼滅の刃】鬼舞辻無惨の血鬼術と能力は？呪い・鬼化など使用技を一覧で紹介

鬼舞辻無惨の血鬼術や能力などを一覧でまとめていく前に、鬼舞辻無惨のプロフィールを紹介していきます。鬼舞辻無惨とはどんなキャラであるのかが詳しく分かる内容となっておりますので、『鬼滅の刃』に詳しく方もそうでない方も楽しめます。また、『鬼滅の刃』の作品概要やあらすじも解説しますので、ぜひご覧になってみて下さい！

『鬼滅の刃』は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)による漫画作品です。2016年から2020年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載され、全23巻の累計発行部数は2020年時点で1億5000万部を突破しているほどの大人気作品となっています。アニメやゲーム、舞台化やフィギュア化など様々なジャンルにメディアミックス展開されており、原作が終了してからも根強い人気を保ちながら新作が制作され続けています。

時は大正時代、亡くなった父の跡を継いで炭焼きの仕事をしながら家族を支えている少年・竈門炭治郎は、ある日の仕事帰りに家で家族が惨殺された現場を目の当たりにします。さらに、唯一生き残っていた妹の禰豆子は鬼化しており、炭治郎に襲い掛かってきました。そこに鬼殺隊の剣士・冨岡義勇がやってきて禰豆子を殺そうとしますが、兄弟の絆を感じた事で剣を収め、炭治郎に自らの師を紹介するのでした。

鬼舞辻無惨は千年以上前に生まれた鬼の始祖である男性で、鬼達にとっての絶対的支配者です。自分の血を分け与える事で人間を鬼化する能力を持っており、特殊な事情で鬼化した愈史郎を除く全ての鬼は鬼舞辻無惨によって作り出されました。主人公である炭治郎にとっては家族の仇であり、妹である禰豆子を鬼化させた張本人でもあります。鬼達を恐怖で支配しており、人間を超越する絶対的な力を持つ鬼でさえ難なく殺す事が出来ます。

気に入らない鬼がいれば躊躇無く殺すため、まさに鬼の中の鬼と言えます。千年以上に渡って多くの鬼を作り出してきましたが、その目的は唯一の弱点である日光を克服する事のみで、特に世界征服などには興味はありません。鬼を増やしている理由は自分が鬼となった原因である青い彼岸花を見つけ出す事と、日光を克服した鬼を生み出して吸収する事であり、同族を増やすこと自体は自分でも快く思っていないようです。

普段は東京に住まいを置いて人間社会に溶け込んでおり、擬態化の能力を使って姿を変えながら生活をしています。『鬼滅の刃』の作中で初めて姿を現した時は妻と娘を持つ貿易会社を営む実業家・月彦としての姿で、スーツに身を包んだ紳士といういで立ちでした。いくつかの容姿・身分を使い分けていますが、日光の下を歩けないという事に関しては何かしらの理由を付けて周りの人間を納得させているようです。

人間社会に溶け込んでいる時は紳士的な態度をとっている様子が描かれていますが、実際は冷酷非情で自分主体の考えをしており、癇癪も起こしやすいため衝動的に部下である鬼を殺す事もあります。また、自分の事を棚に上げた言動も多く、自分勝手な考えを持っている事もうかがえます。ただし、珠世からは臆病者と皮肉られており、常に何かに恐怖を抱いている事を指摘されていました。

鬼の始祖であり最強最悪の鬼である鬼舞辻無惨ですが、ここからはメインである血鬼術や能力を一覧で紹介していきます。他の鬼とは比べ物にならないほどの圧倒的な力を持ち、自分の気分次第で簡単に力を持った鬼でも殺せる鬼舞辻無惨の血鬼術や能力とはいったいどのようなものなのでしょうか？『鬼滅の刃』の『無限城編』のラストでついに戦闘シーンが描かれた鬼舞辻無惨ですが、鬼殺隊との戦いにて多くの技を繰り出しました。

鬼舞辻無惨が生み出した鬼達は不死と怪力の他に血鬼術という異能の能力を持っています。鬼それぞれが異なる血鬼術を持っており強力ですが、鬼舞辻無惨の血鬼術については原作やファンブックなどでも明言されておらず、謎となっています。ただし、鬼舞辻無惨は部下である鬼を吸収して能力を奪う事が出来るので、多くの血鬼術を持っているはずです。しかし、戦闘シーンでは血鬼術とはっきり明言している技はありませんでした。

血鬼術と言わずに発動しているだけで実際は血鬼術かもしれない能力の数々は後述の一覧で詳しく解説しますが、鬼舞辻無惨の強さの秘密はどんな相手でも拳や蹴りだけでもなぎ倒せるという圧倒的な身体スペックで、特に血鬼術を使わずとも最強となっています。鬼の始祖である鬼舞辻無惨はその元々持っている強大な力から鍛錬の必要も無く、戦闘シーンでも今まで得た血鬼術のほとんどを使う必要がなかったと考えられます。

人間を鬼化する能力は鬼舞辻無惨を代表する能力と言っても過言ではなく、血を人間に分け与える事で鬼舞辻無惨は今まで無数の鬼を作り出してきました。鬼舞辻無惨の血を分け与えられて人間から鬼化した者は不死の存在となり、人間を超越する怪力や血鬼術を会得します。鬼舞辻無惨は目的達成のために見どころのある人間を鬼化してきましたが、気まぐれで血を分け与える事もあり、ほとんど無差別となっています。

鬼化された者は人間だった頃に辛い体験をしている事が多く、上弦の鬼や下弦の鬼を中心に作中でエピソードが描かれてきました。人間を鬼化する能力はすべての鬼の中で鬼舞辻無惨だけが持っている支配者的な能力ですが、珠代は何かしらの手段で愈史郎を人間から鬼化させており、唯一の例外となっています。鬼になった者は人間だった頃の記憶を失うなどの作用があったり、禰豆子のように人語を話せなくなるなどパターンは様々です。

鬼舞辻無惨は自分の血を分け与える事で人を鬼化できる事は前述しましたが、この血液にはあらかじめ呪いが仕込まれています。鬼舞辻無惨の名前を口にするだけで死ぬというもので、基本的に鬼達は鬼舞辻無惨と発言することが出来ず、『あの方』という言い方をしています。ただし、呪いによって死んでしまうのは下弦の鬼以下の鬼達で、上弦の鬼は鬼舞辻無惨の名前を口に出しても死ぬ事はありません。

珠代と愈史郎もこの呪いから外れており、炭治郎との会話の中でも鬼舞辻無惨という名前を口にしても死ぬ事はありませんでした。また、下弦の鬼であっても鬼舞辻無惨の目の前では呪いは発動されないというルールがありますが、完全に思考を読まれてしまいます。距離が遠ければ思考を読まれる事はありませんが、位置は把握されるため、全ての鬼は呪いによって鬼舞辻無惨の管理下にあります。

鬼舞辻無惨が下弦の鬼を集結させて会議を行うシーンがありましたが、この時に下弦の鬼達は呪いによって完全に思考を読まれており、言葉を発しなくても鬼舞辻無惨の気に入らない事を考えただけで殺された鬼もいました。ちなみに、この会議は鬼舞辻無惨の機嫌を損ねないように下弦の鬼が必死で発言しているにも関わらず、鬼舞辻無惨は部下のどんな言葉にも揚げ足をとってきたためファンからは『パワハラ会議』と呼ばれています。

鬼舞辻無惨は様々な人間の姿に擬態する事が出来ます。普段はこの擬態の能力を使って人間社会に溶け込んでいますが、鬼舞辻無惨はこの擬態した数種類の姿でそれぞれ目的を果たしています。『鬼滅の刃』で初登場した時の鬼舞辻無惨の姿は貿易会社を営む月彦という姿でしたが、これは資金集めの為の姿です。鬼である鬼舞辻無惨にとっても金は目的達成のために重要であり、青い彼岸花を探す事に役立てていたと考えられます。

『鬼滅の刃』の公式ファンブック1巻にも上弦の伍である玉壺の壺は高く売れると記載されている事からも、やはり資金集めは重要であった事が分かります。また、月彦の姿である鬼舞辻無惨は麗という妻がいますが、公式ファンブックには『奥さんの本家の人脈を狙って近づいた』という事が記載されており、富裕層の人脈を作る事で更なる資金集めと情報集めをする事を目的としていた事が明らかになりました。

鬼舞辻無惨が俊國という子供の姿に擬態して薬に関係する会社の家庭の養子になった理由は、資金集めももちろんですが、鬼舞辻無惨が熱心に本を読んでいた事から青い彼岸花に関する情報集めと、手に入れた時の薬の調合方法を調べていた事がうかがえます。鬼舞辻無惨が女性の姿に擬態した理由は謎ですが、資金集めか青い彼岸花の情報収集、薬の調合場所の確保など、何かしらの目的のためのものであると考えられます。

鬼は切り刻まれても肉体を再生することが出来る為、頸を日輪刀で切り落とさない限り倒す事は出来ません。再生の速度は鬼の強さによって様々で、上弦の鬼は凄まじい再生速度を誇りますが、鬼舞辻無惨はそれを遥かに凌駕する再生速度を誇ります。日輪刀で鬼舞辻無惨に切りかかったとしても、刃が入った瞬間に再生が始まるため、身体に傷をつける事はおろか切り落とす事は実質不可能となっています。

また、もし頸を切り落としたとしても死ぬ事がありません。その理由は身体に脳と心臓をいくつも所有しているからで、戦闘においてはこれらを全て破壊しなければ鬼舞辻無惨を倒す事は不可能となっています。さらに、これらの心臓と脳は身体の中で移動をする事が可能で、狙う事が出来ません。他の鬼を凌駕する再生速度と複数の脳と心臓の存在が鬼舞辻無惨の不死性を高めています。

黒血枳棘(こっけつききょく)は鬼舞辻無惨が繰り出した技の中で唯一名前が明言された能力です。血を茨状に伸ばして攻撃するという能力で、血を使っている事から血鬼術の可能性が一番高いと言えます。作中では岩柱である悲鳴嶼行冥に対して使用しましたが、一蹴されていました。それでも鬼舞辻無惨は気に留めている様子が無かった事から、本人的にも大した能力ではないと考えている事がうかがえます。

鬼舞辻無惨が使用した能力の中でも鬼殺隊の剣士達に大ダメージを与えたのが衝撃波です。稲妻のような衝撃波を放つ能力で、もし直撃すればダメージを受ける事に加えて神経が狂ってしまい、呼吸を維持出来なくなります。

鬼舞辻無惨は鬼殺隊との最終決戦で全身に牙のある口が現れますが、この無数の口で一気に吸息する事で大勢の相手を引き寄せる事が出来ます。引き寄せられた者はなすすべなく鬼舞辻無惨の圧倒的な肉体攻撃を受けるか、息を高圧で吐き出す空気弾を受けるしかありません。

鬼舞辻無惨は両腕を管に変化させて伸ばす事で遠くの相手に攻撃を与える能力を持っています。さらに背中からも先端に刃が付いた管も9本出現させて合計で11本の管を武器として使用していました。リーチが非常に長いというだけでも脅威ですが、高速で自由自在に動かす事ができ、周囲の建物を引き裂くほどの高い威力を誇ります。さらに受けた者は鬼舞辻無惨の血を注がれ、細胞を破壊されて死亡するという恐ろしい能力です。

鬼舞辻無惨は平安時代に産屋敷家の先祖にあたる貴族の家に生まれました。しかし、鬼舞辻無惨は生まれつき身体が弱く、20歳までに死ぬと言われていました。そんな中、鬼舞辻無惨を助けようとした1人の医者が青い彼岸花を使用した試作段階の新薬を鬼舞辻無惨に処方しますが、効果が得られなかった事で鬼舞辻無惨は癇癪を起して医者を殺害してしまいます。

ところが、医者が死んでまもなくしてから鬼舞辻無惨の身体に変化が起き始め、日光の下に出られないながらも強靭な肉体を持つようになりました。さらに食べ物は人の肉体を求め始め、鬼舞辻無惨は人食い鬼となったのです。

本編から400年前、鬼舞辻無惨は日光を克服するという目的の為に鬼を増やし続けながら人も喰らい続けていました。そんな中、日の呼吸の使い手である始まりの剣士・継国縁壱が現れます。呼吸を使う剣士に興味を脅威に感じていなかった鬼舞辻無惨は舐めてかかりますが、継国縁壱は攻撃を掻い潜りながら無数の斬撃を繰り出し、鬼舞辻無惨の身体と頸を切り落としました。

初めての驚異的な存在に驚愕する鬼舞辻無惨でしたが、トドメを刺される前に身体を1800個に分裂させて逃亡を図ります。継国縁壱はその肉片のうち1500個と少しを切り落としますが、残りの肉片によって鬼舞辻無惨は逃げる事に成功しました。

鬼舞辻無惨は擬態して月彦として東京の浅草を歩いているところで自分の匂いをたどってきた炭治郎と出会います。炭治郎は鬼舞辻無惨に立ち向かおうとしますが、周りの人間を鬼化された事で足止めされ、その隙に逃げられてしまいます。しかし、鬼舞辻無惨は炭治郎がかつて自分を追い詰めた継国縁壱と同じ耳飾りを付けていた事から追っ手を差し向けるようになり、執拗に殺害しようとするようになるのでした。

十二鬼月の中でも上弦の鬼は何人もの柱を倒し続けてきましたが、下弦の鬼は鬼殺隊によって倒されて入れ替わり続けていた事から鬼舞辻無惨は下弦の鬼を集結させます。そして下弦の鬼を解体することを宣言し、次々と下弦の鬼達を殺していきました。残ったのは下弦の壱である魘夢(えんむ)だけでしたが、魘夢は自分の死の運命にさえ感謝をした事から鬼舞辻無惨に気に入られ、血をさらに分け与えられて生き延びました。

禰豆子が太陽を克服した事によって鬼舞辻無惨は歓喜の表情を浮かべ、禰豆子を喰らって目的を達成しようとします。そして上弦の肆である鳴女の能力でほとんどの鬼殺隊の剣士の居所を掴んだ鬼舞辻無惨は産屋敷邸を単独で襲撃してきました。鬼舞辻無惨は産屋敷耀哉を殺そうとしますが、産屋敷耀哉は鬼舞辻無惨が来る事を予測しており、あらかじめ準備していた罠で妻と子供を巻き添えにしながら産屋敷邸を爆破します。

大ダメージを受けた鬼舞辻無惨でしたが、そこにかつて鬼の血の呪いを解いた珠世が現れ、完成した鬼化した人間を戻す薬を鬼舞辻無惨に投与します。しかし、鬼舞辻無惨は珠世を取り込みながら薬を分解するために肉の球の中へ閉じこもるのでした。

肉の球から復活した鬼舞辻無惨は白髪になって身体には無数の口がついているという異形の姿へと変貌していました。その時は鬼殺隊の活躍で上弦の鬼はほとんど討伐され、鬼舞辻無惨はついに自分の手で鬼殺隊を滅ぼす事を宣言します。

鬼殺隊を相手に優勢に戦っていたはずの鬼舞辻無惨でしたが、自分の動きが遅くなっている事に気が付きます。そしてそれは珠世の薬によるものだと気付くのです。珠世の薬はしのぶと共同で開発したもので、複数の薬を掛け合わせたものでした。そのうちの1つの薬の効果は1分で肉体を50年老化させる薬で、3時間以上鬼殺隊と戦っていた鬼舞辻無惨は実に9000年以上老いていたのでした。

朝が来て日光を浴びた事で鬼舞辻無惨は消滅しかけました。そこで赤ん坊のような肉の鎧で自分の身を守ろうとし、さらに炭治郎も肉の中に取り込みます。しかし次の瞬間、炭治郎の日輪刀が赫刀に変化し、鬼舞辻無惨は太陽に焼かれて消滅していきました。

鬼舞辻無惨は滅びる寸前に自分の血と力を注ぎこんで最強の鬼の王へと変化させます。太陽さえも克服して鬼化した炭治郎は自我を失って鬼殺隊に襲い掛かりますが、カナヲによって人間へと戻る薬を投与された事と、自分を思う仲間達の想いを感じ取って人間へと戻りました。鬼殺隊の長かった戦いはこれにて決着となるのでした。

ここからは、鬼舞辻無惨の直属の部下である十二鬼月の上弦・下弦の鬼達を一覧で紹介していきます。一覧で紹介する鬼達は普通の鬼達よりも強力な戦闘力を誇り、特に上弦の鬼は柱3人分の力に匹敵すると言われています。

黒死牟(こくしぼう)は上弦の壱です。侍の恰好をしており、鬼でありながら月の呼吸という呼吸法をしようする剣士となっています。その正体は始まりの剣士である継国縁壱の双子の兄・巌勝(みちかつ)で、戦国時代に鬼狩りとして活動していましたが、痣が発現した事で自分の残り寿命が少ない事を知って絶望し、その心に付け込まれた事で鬼舞辻無惨によって鬼となりました。

童磨(どうま)は上弦の弐です。常に笑顔で鬼殺隊に対しても親しげに接しますが、実際は無機質で自分の身体の損傷にさえ無頓着という性格をしています。鉄扇と氷の血鬼術を使って胡蝶しのぶを殺害しますが、しのぶの毒が効いてきたところでカナヲと伊之助によって頸を切られて絶命しました。

猗窩座(あかざ)は上弦の参です。人間だった頃に武術を嗜んでいた影響で、鬼化してからも己の肉体を極めようと鍛錬をしています。『鬼滅の刃』の作中で初めて登場した上弦の鬼でもあり、『無限列車編』にて炎柱である煉獄槇寿郎と戦った末に勝利して命を奪いました。人間と話す事が好きだと述べており、煉獄の事も仲間になるように誘っていました。

半天狗は上弦の肆です。いつも何かに怯えているような態度をとる老人のような鬼で、感情によって強力な分身を生み出す血鬼術を使用します。『鬼滅の刃』のファンブックによると、分身した鬼は半天狗の若い時の姿だという事が記載されていました。分身を全て合体させる事で強力な1体となります。

玉壺(ぎょっこ)は上弦の伍です。壺から肉体が飛び出しているといういで立ちの鬼で、『至高の芸術家』を自称しており、人間の遺体を使って独創的な作品を作り上げます。最後は痣が発現した時透無一郎によって頸を斬られた事で死亡しました。

堕姫(だき)と妓夫太郎(ぎゅうたろう)は兄妹で、2人揃って上弦の陸です。吉原を根城にして活動している鬼で、過去に堕姫が7人、妓夫太郎が15人もの柱を葬ってきたという強力な力を持っています。最後は宇髄天元と炭治郎によって討伐され、113年ぶりの上弦の鬼の敗北となりました。

鳴女(なきめ)は半天狗が討伐された事で上弦の肆へと昇格した女性の鬼です。常に持っている琵琶の奏によって無限城内の鬼や人間をテレポートさせる事が出来るほか、上弦に昇格してからは使い魔を使役した探知探索の血鬼術も使えるようになりました。最後には鬼舞辻無惨に見限られて呪いが発動した事で頭部が爆発し死亡しました。

獪岳(かいがく)は堕姫と妓夫太郎が死んだ事で上弦の陸となった鬼で、人間だった頃は善逸の兄弟子である鬼殺隊の剣士でした。無限城にて善逸と戦いますが、善逸が自ら編み出した雷の呼吸の漆ノ型によって敗れ死亡しました。

魘夢(えんむ)は下弦の壱です。鬼舞辻無惨が下弦を解体しようとした時に唯一生き残った鬼で、さらなる血を与えられた事で力を増し、無限列車にて炭治郎達と交戦しました。無限列車と融合して人間200人を食料にしようとしましたが、無限列車の運転室に隠されていた頸を炭治郎によって斬られた事で敗北しました。

轆轤(ろくろ)は下弦の弐です。顔のひび割れが特徴の中年男性のように見える鬼で、下弦の鬼の招集によって鬼舞辻無惨の元に集まりました。魘夢と共に生き残るかと思われましたが、鬼舞辻無惨の質問に対して機嫌を損ねる回答をしてしまい、粛清されました。

病葉(わくらば)は下弦の参です。下弦の鬼解体の為に収集され、女性の姿に完璧に擬態している鬼舞辻無惨に恐怖していました。殺される事が分かっていたため逃亡を図りますが、気が付くと鬼舞辻無惨に自分の生首を掴まれている状態となっており、絶望的な状況で死んでいきました。

零余子(むかご)は下弦の肆です。下弦の鬼の紅一点で、鬼舞辻無惨に招集された事で無限城にやってきました。呪いによっていつも鬼殺隊の柱と出くわすと逃げ出そうとしていた考えを読まれてしまい、鬼舞辻無惨の触手に食われるという最後を遂げました。

累(るい)は下弦の伍です。家族の愛に飢えており、配下である鬼を家族を演じさせて那田蜘蛛山で暮らしていました。実力的には下弦の壱に匹敵するほど高く、鬼舞辻無惨に気に入られていましたが、最後は冨岡義勇によって倒されました。

釜鵺(かまぬえ)は下弦の陸です。理不尽な事を言う鬼舞辻無惨に対して不満を心の中で述べますが、呪いによって思考を読まれてしまい、見せしめとして1番初めに捕食されてしまっていました。

継国縁壱は戦国時代に鬼狩りの基盤を作った始まりの呼吸の剣士です。日の呼吸の使い手で、日輪刀の色は炭治郎よりもはるかに黒い漆黒で、戦う時は赫刀となります。他に類を見ない天才剣士で、自身の最強を疑わなかった鬼舞辻無惨が初めて敗北を意識した人間です。痣を持つ剣士は早死にの運命を辿りますが老年まで変わらない剣の腕を持ちながら生き続け、最後は老衰によって死亡しました。

産屋敷耀哉は鬼殺隊の頭目で、産屋敷家の97代目当主です。鬼舞辻無惨も産屋敷家の生まれのため、2人は遠い親戚という事になります。産屋敷家の人間は代々短命で、産屋敷耀哉本人は鬼舞辻無惨を生み出してしまった呪いだと述べていました。本当に呪いのせいなのかは作中で言及されていませんが、鬼舞辻無惨が討伐されてからは産屋敷家の人間は普通の人間かそれ以上の長寿となっている為、呪いの可能性は否定出来ません。

竈門炭治郎は『鬼滅の刃』の主人公で、継国縁壱と同じ耳飾りを付けていた事で鬼舞辻無惨に執着されるようになります。最終決戦ではヒノカミ神楽を使い続けて鬼舞辻無惨を朝日が出るまで足止めし、倒す事に大いに貢献しました。最後は鬼舞辻無惨に願いを託され鬼の王となりますが、鬼殺隊の仲間達の助けで人間へと戻ります。

竈門禰豆子は炭治郎の妹で、『鬼滅の刃』の第1話で鬼舞辻無惨によって鬼化され、炭治郎が鬼殺隊に入るきっかけとなりました。鬼舞辻無惨が探し求めていた太陽を克服する鬼となりますが、珠代と胡蝶しのぶの共同開発による人間に戻れる薬を使って人間に戻る事が出来ました。

アニメ版『鬼滅の刃』で鬼舞辻無惨の声を担当した声優は関俊彦です。栃木県出身で1962年6月11日生まれの2022年4月現在59歳で、1983年から声優として活動しています。声優の他に舞台俳優として活動しているほか、歌手としても知られています。関俊彦は鬼舞辻無惨についてラジオや対談で聞かれる事が多くありますが、今まで演じてきた悪役とは違って鬼舞辻無惨は同情する事の出来ない本当に悪い奴だと称していました。

関俊彦はアニメ『忍たま乱太郎』の土井先生の担当声優として有名です。土井先生は主人公である乱太郎の所属する1年は組の担任で、真面目で責任感の強い人物となっています。火薬委員会の顧問でもあり、火薬に詳しい人物ですが時たま調合を間違えるという抜けている部分もあります。面倒見がよく、帰る家の無いきり丸を引き取って夏休み中などは一緒に暮らしており、アルバイトまで手伝わされています。

鬼舞辻無惨のパワハラ会議が怖いというファンの感想があります。下弦の鬼である部下達は鬼舞辻無惨の言葉を肯定しても否定しても怒られ、さらに呪いによって考えも読まれてしまう事から絶対絶枚の状況となってしまい、恐怖していました。敵キャラではありますがこの時ばかりは下弦の鬼達に同情する『鬼滅の刃』ファンが続出し、もし自分が同じ立場だったらと想像すると非常に怖い場面という事で話題となりました。

女性の人間に擬態した鬼舞辻無惨が綺麗というファンの感想があります。この女性の姿は鬼舞辻無惨の擬態の中でも人気で、着物の似合う美女という事もあり多くのファンの視線が釘付けになりました。冷たい目つきが逆に良いという意見も多く、コスプレや絵師によるイラストなどの対象にされる事も非常に多いです。ちなみに女性の擬態ですが、アニメ版では変わらずに関俊彦が演じています。

鬼舞辻無惨のあまりの強さに上弦の鬼が弱く見えるというファンの感想があります。上弦の鬼の強さも柱3人の力に匹敵しますが、鬼舞辻無惨の強さは異常で、最終決戦では鬼殺隊総出で立ち向かいました。珠世と胡蝶しのぶによる老化の薬の効果がなければ勝てたか怪しい結果となっており、その圧倒的な強さがうかがえます。鬼舞辻無惨の戦闘シーンを見た多くのファンは今までの上弦の鬼との戦いと比べて迫力の違いを感じたようです。

鬼舞辻無惨はかっこいいから好きというファンの感想があります。基本的に鬼舞辻無惨は月彦の姿である事が多く、紳士的な服装が似合う端正な顔立ちで非常に人気です。『鬼滅の刃』には冨岡義勇や煉獄杏寿郎などのイケメンキャラが多く登場しますが、鬼舞辻無惨が一番かっこいいというファンは少なくありません。

鬼舞辻無惨の血鬼術や能力・呪いなどを一覧でまとめてきましたが、特に血鬼術として公言されている能力は無いながらも多彩な技の数々を持ち、身体能力だけでも圧倒的なスペックを誇っているという事が分かりました。呪いを使って鬼を完全に管理下に置いている鬼舞辻無惨ですが、かっこいいルックスや分かりやすい純粋悪である事から原作が終了した現在もファンから大人気のキャラです。