【呪術廻戦0】映画のラストの意味は?乙骨・ミゲルの前に五条が現れた理由は?

昨年末に封切りされ大ヒットした映画『呪術廻戦0』は、随分と意味深な終わり方をしています。エンドロール後のラストシーンで、主人公の乙骨がミゲルと一緒に行動しており、そこへ五条が現れるというカットで占められているのですが、何故敵対していた乙骨とミゲルは行動を共にしていたのでしょう?そして五条が現れた意味というのは何だったのでしょう?本記事では、映画『呪術廻戦0』のラストシーンを振り返りつつ、その意味を考察していきます。

【呪術廻戦0】映画のラストの意味は?乙骨・ミゲルの前に五条が現れた理由は?のイメージ

目次

  1. 映画 呪術廻戦0とは?
  2. 映画 呪術廻戦0のラストのエンドロール後のシーンの意味を考察!五条が現れた理由は?
  3. 映画 呪術廻戦0のラストをネタバレ
  4. 呪術廻戦の乙骨憂太・ミゲルが海外にいることを示すシーンや伏線
  5. 映画 呪術廻戦0に関する感想や評価
  6. 映画 呪術廻戦0のラストまとめ

映画 呪術廻戦0とは?

昨年の12月24日、作中で語られる超大規模テロ「百鬼夜行」決行日に合わせて封切りされた映画『呪術廻戦0』。この作品は現在週刊少年ジャンプで連載中の『呪術廻戦』の前日譚にあたる物語で、本編では呪術高専2年生として登場する主人公、乙骨憂太(おっこつ・ゆうた)が1年生だった頃にスポットを当てたものになっています。この項目では映画の概要やあらすじをご紹介していきます。

映画 呪術廻戦0の概要

映画『呪術廻戦0』の原作は、『東京都立呪術高等専門学校』。一見すると気が弱く、いじめられっ子体質である少年・乙骨憂太と、彼に憑りつき、彼が何らかの危険に晒されると顕現する「過呪怨霊(かじゅおんりょう)」の中でも最高クラスの存在である祈本里香(おりもと・りか)が織りなす物語です。彼はある目的の為に呪術高専に入学。仲間達と修練に励みながら絆を深め、自身の力を練り上げていくという、青春と呪いに彩られた物語です。

映画 呪術廻戦0のあらすじ

乙骨憂太は、祈本里香によってかけられた呪いを解く為に呪術高専で「呪い」を学ぶ事になります。最初は非力だった乙骨も徐々に呪いの扱い方を覚え、最初は暴走気味だった里香のコントロールも可能に。そんなある日、術師の為に非術師を皆殺しにして世界の均衡を保つという思想の元に動く夏油傑(げとう・すぐる)が現れ、呪術テロ「百鬼夜行」を行うと宣戦布告。乙骨と五条含む高専メンバーはその阻止の為に激闘を繰り広げます。

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映画 呪術廻戦0のラストのエンドロール後のシーンの意味を考察!五条が現れた理由は?

短編漫画を鮮やかに映画として切り取った『呪術廻戦0』ですが、そのエンドロール後、ラストには非常に意味深なオリジナルシーンが挟まれています。舞台はアフリカと推察され、サバンナの奥に大都市が見える構図。

そこで高専側の乙骨と、夏油一派の一人・ミゲルが共に食事をとっています。そしてそこに五条がふらりと現れた所で、映画は本当のラストを迎えます。このシーンに込められた意味は何だったのでしょうか?この項目では映画ラストシーンの意味を考察していきます。

映画 呪術廻戦0のエンドロールの曲は「逆夢」「一途」

映画『呪術廻戦0』のエンドロール時に流れていたのは、映画の主題歌である「逆夢」と「一途」。どちらも乙骨と里香の純愛模様を描いた楽曲となっており、手掛けたのは押しも押されぬ人気グループであるKing Gnuです。

「里香が望むのであればこの身はどうなっても構わない、だからどうか力を貸して」という乙骨の切実な願いが込められています。この2曲が続けざまに演奏され、そしてエンドロール後に上記の謎を呼ぶラストシーンが挟まる、という構成になっています。

映画 呪術廻戦0のエンドロール後のシーン

『呪術廻戦0』のエンドロール後に挿入されていたシーンは、上記でも触れたように乙骨とミゲルが、恐らくケニアで食事をとっている所から始まります。二人は随分と打ち解けた風な素振りで会話をしており、映画を見ていたファンは「おや?」と思ったことでしょう。

更にそこに、ミゲルのセリフ「何でお前がここに」を体現したかのように五条が現れるのです。そこでシーンは切られています。エンドロール後の余韻に浸っている所に不意打ちのようにやって来た、随分と意味深なラストです。

映画 呪術廻戦0のラストのエンドロール後のシーンの意味を考察

エンドロール後に唐突に挟まれた海外でのシーン、このシーンが意味する所は何だったのでしょう?そもそもなぜ対立していたはずの乙骨とミゲルが共にいるのかに始まり、何の為に乙骨が海外に渡航しているのか、何故そこに五条が現れるのか、色々と疑問は尽きません。この項目では、『呪術廻戦0』エンドロール後のラストシーンの細かな解析と、それにまつわる考察をしていきたいと思います。

考察①ミゲルと乙骨が一緒にいる理由

まずミゲルといえば、呪術テロ「百鬼夜行」において、最強の呪術師たる五条の足止めを十数分に渡って行ったという驚異の実力者。ミゲルは百鬼夜行後五条に目を付けられたとの事で、公式ファンブックには「五条に見つかり、乙骨を押し付けられました」との記載があります。百鬼夜行において、元々従っていた夏油は死んでしまったので、その後はどうやら五条のいう事を「聞かされている」模様です。

考察②乙骨は黒縄の残りを探している?

『呪術廻戦』第17巻145話では、乙骨が伏黒に対し「『黒縄』の残りはアフリカでミゲルと探した」というセリフが出ています。黒縄(こくじょう)というのはあらゆる術式を阻害し相殺出来る呪具。一本の黒縄を編み込むのに、ミゲルの国の術師が数十年かけると言われています。しかし乙骨・ミゲルの二人がアフリカまで行って探すも、黒縄は既に無かったとのこと。「無駄足に終わった」と乙骨は口にしています。

考察③黒縄を探す以外の目的もあった?

『呪術廻戦0』エンドロール後のラストシーンからは読み取れませんが、乙骨には黒縄を探す以外の理由もあってミゲルと共に行動している事が考えられます。乙骨は伏黒に対して「これに関しては」無駄足だったと口にしています。他にも目的があった事の証左になっていますが、詳しい事については触れられていません。

考察④ミゲルが乙骨に戦闘の指導をした?

映画『呪術廻戦0』の特典冊子『呪術廻戦0.5』では、乙骨がミゲルから戦闘の基礎面で受けた影響があるという記載がされています。これを見るに、彼はミゲルから直接戦闘の指導を受けている事が推察されます。恐らくこれにより、彼は『呪術廻戦0』中で解呪に成功した里香を再び使役する事が可能になっているのではないかと考えられます。詳しくは『呪術廻戦』第16巻141話で確認する事が出来ます。

考察⑤乙骨・ミゲルの前に五条が現れた理由

ここまでは乙骨とミゲルが何故一緒に居たのかを掘り下げてきましたが、それでは何故二人の前に五条が現れたのでしょう。『呪術廻戦』第17巻143話では、五条が「嫌な予感がするから、自分に何かあったら今の一、二年を頼みたい」といった事を口にしています。

ここから、五条は直接乙骨に会いに行っていた事が判明します。彼は渋谷事変で自分の身に降りかかる災難を見越していたと考えられます。そして、特に宿儺の器である虎杖について気に掛けるようにと言葉を残しました。

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映画 呪術廻戦0のラストをネタバレ

『呪術廻戦0』エンドロール後のラストシーンで、乙骨とミゲルが一緒に居た理由と、五条が二人に接触した意味を上記までで考察してきましたが、ここからはそんなラストシーンが盛り込まれていた映画『呪術廻戦0』がどのような結末を迎えたのかを少しご紹介。映画後半からは終始クライマックスの連続でしたが、その山場をそれぞれ切り取っていきましょう。

ラストネタバレ①夏油の百鬼夜行

映画『呪術廻戦0』の後半は、夏油が起こした大規模呪術テロ「百鬼夜行」の様子と、それに応戦する高専側の様子が描かれます。夏油は呪術が扱えない非術師を「猿」と罵り、非術師を皆殺しにして術師だけの世界を作ると宣言。東京と京都を無数の呪霊で襲います。

しかし彼の真の目的は、2都市での百鬼夜行を陽動にしてその間に里香を手に入れる事でした。手薄になってしまった高専に残っていた乙骨と真希の元に襲撃を掛けた夏油は、圧倒的な力でまず真希を捩じ伏せ、そして乙骨との決戦を迎えます。

ラストネタバレ②純愛と大義の戦い

真希に重傷を負わせた夏油が向かったのは乙骨の元。大切な友人を傷つけられた乙骨は怒りを露わにし、夏油との戦闘を決意。さて、一方その頃五条の元には、伊地知がある調査データを持って駆け付けていました。それは今まで触れられてこなかった乙骨の出自について。

調査の結果乙骨は、日本三大怨霊の一人にも数えられる菅原道真(すがわらの・みちざね)を祖先に持っていた事が判明。実は強大な呪いの力を有していたのは特級過呪怨霊の里香ではなく、彼女をそうした乙骨だったのです。

調査を受けて、夏油の狙いが乙骨にあると察した五条は、狗巻とパンダを高専に送り込みます。しかし二人も夏油の前に敗れ去り、残るは乙骨一人だけに。夏油は奥義をぶつける事で乙骨に打撃を与えようとしますが、そこで乙骨は里香に対し、「もう一度力を貸してほしい。その後はもう里香ちゃんの好きにしてくれていい。ずっと一緒だ」と囁きます。こうして自分自身を贄とする事で、里香の戦闘力を大きく引き上げたのです。

この後が、映画『呪術廻戦0』屈指の名シーン。追い詰められた夏油は乙骨に対して「そうくるか!女誑しめ!」と言い放ちます。しかし乙骨は覚悟の決まった澄んだ瞳で「失礼だな、純愛だよ」と言い返すのです。それを受けて「ならばこちらは大義だ!」と夏油は遂に奥義を乙骨らに対してぶつけます。それに真っ向から応戦した乙骨と里香。愛と大義がぶつかったこの決戦は、乙骨らの勝利にて幕を下ろしました。

ラストネタバレ③乙骨に敗れた夏油の最後

夏油はぼろぼろになった体を引きずって敗走しますが、ここで彼の目の前に五条が現れ、「ここで詰みか」と最期を悟りました。五条はまず狗巻とパンダを高専に送った理由を話し、夏油ならば若い術師にとどめは刺さないであろうことを見越していたと言います。

五条が夏油に寄せていた信頼が垣間見えるでしょう。夏油は「この世界では、私は心の底から笑えなかった」と漏らします。それに対して五条は何か言葉を掛けるのですが、このシーンで彼がどんな言葉を掛けたのかは明らかにはされていません。

五条は少々長い言葉を夏油に掛けているようでした。それを受けた夏油は軽く笑い、「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と零します。五条が掛けた言葉はきっと、親友だった男に向けた優しい言葉で、夏油はまるで「自分は悪役にもなれないのか?」とでも言いたげでした。そしてこのやり取りを最後に、夏油は五条の手によってとどめを刺されます。

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呪術廻戦の乙骨憂太・ミゲルが海外にいることを示すシーンや伏線

上記のような展開を経て、『呪術廻戦0』は幕を下ろします。そしてエンドロール後のラストシーンへと繋がっていくのですが、実は乙骨とミゲルが海外にいるという状況は『呪術廻戦』の本編で示唆されているのです。差し挟まれたシーンは映画オリジナルのものでしたが、これは映画を『呪術廻戦』と結びつける為のものでもありました。ここではその内容に触れていきたいと思います。

伏線①伏黒の「乙骨先輩は海外」というセリフ

『呪術廻戦』第2巻10話では、伏黒が「乙骨先輩という唯一手放しで尊敬出来る先輩がいるが、今海外にいる」といった内容のセリフを述べています。『呪術廻戦』の物語が始まるよりも早く、つまり『呪術廻戦0』の方に近い時間軸で、乙骨は海外に飛んでいる事になります。これがまず、乙骨が海外にいる事を示唆する状況の一点目です。

伏線②4巻33話の扉絵

また、『呪術廻戦』第4巻33話の表紙では、ミゲルと共に行動している乙骨の姿が確認出来ます。背景に描かれているのはバオバブの木と思われ、この木はサバンナ地帯に多く見られる事から、二人がアフリカを旅している可能性が浮上してきます。第2巻の時点で海外にいると言及されているので、乙骨は長期間アフリカに滞在している事が考えられます。

伏線③アニメ第2クールOP

そして、アニメ『呪術廻戦』の第2クールのオープニングでも、ミゲルと共に行動している乙骨の姿が描かれています。背景に描かれている街は、恐らくモロッコの一地方、「青の街」と呼ばれているシャウエン。映画『呪術廻戦0』エンドロール後の舞台がケニアらしい事を考えると、乙骨はアフリカをかなり幅広く旅している事になります。黒縄を探す旅は決して楽ではない事が窺えます。

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映画 呪術廻戦0に関する感想や評価

怒涛の展開を映画ならではの軽快なテンポで描き、我々を終始魅了してくれた映画『呪術廻戦0』。乙骨が呪術高専という少し特殊な場所で得た青春、百鬼夜行での壮絶なバトル、複雑な人間模様といった魅力が盛り込まれていますが、ファンからの評価はどのような物だったのでしょう。ここでは映画『呪術廻戦0』に寄せられた感想の一部をご紹介します。

多くの感想が寄せられるtwitterには、『呪術廻戦0』をイラストのダイジェストでまとめている投稿が目立ちます。人間模様に着目した内容が多く、それは映画中に少ししか登場していないキャラクターについても言及されています。例えばファンの多い七海が黒閃を4連続で決めたシーンは大喝采を受けています。

乙骨と里香の間の愛情を描いているファンも。「純愛だよ」の名言のシーンに痺れたという意見や、最初はただただ恐ろしい存在だった里香が次第に可愛く見えてくるという感想が多いです。夏油が「呪いの女王」と呼んだ里香も中身は幼い少女で、少し乙骨が語気を強めるだけで「嫌いにならないで」などの愛らしいセリフを口にします。そのギャップにやられたファンが多い印象です。

そして映画『呪術廻戦0』は、呪術廻戦を知らない人も魅了しています。「何が語られているのかは解らなかったが、何をしているのかは解った」という意見から、このツイートのようにアニメを一気に視聴して原作も読むという意気込みを語る人まで。映画がロングランする訳だ、と納得する人が多く見受けられました。

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映画 呪術廻戦0のラストまとめ

ラストシーンだけでも深く考察をさせてくれる映画『呪術廻戦0』をここまでまとめてきましたが、改めてこの映画の持つ吸引力の高さを思い知らされる事になりました。映画を通して描かれるのは「愛と呪い」というテーマ。このテーマについては五条が「愛程歪んだ呪いは無い」と名言を残しています。

そして、物語は『呪術廻戦』へ。『呪術廻戦』は現在第19巻まで発売されています。乙骨が紡いだ物語がどう展開していくのか、期待に胸躍らせて待ちましょう!

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