【鬼滅の刃】善逸VS獪岳（かいがく）戦はいつ？何巻何話？二人の関係と戦いの結末は？

善逸と獪岳（かいがく）は、大ヒット作品『鬼滅の刃』に登場するキャラクター。我妻善逸は『鬼滅の刃』屈指の人気キャラクターということもあり、2人の因縁は多くのファンから注目されていました。ここでは、善逸VS獪岳戦について紹介。善逸VS獪岳戦は何巻何話で見ることができるのか、どんな戦いであったのかなどを紹介していきます。善逸VS獪岳戦について詳しく見ていく前に、まずは『鬼滅の刃』の基本情報から押さえておきましょう。

『鬼滅の刃』は、漫画家・吾峠呼世晴によって描かれた漫画作品。2016年2月から『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始され、2020年5月に完結しました。コミックスは全23巻となっています。ファンの間で使われている略称は「鬼滅」。大正時代を舞台に、主人公たちが鬼と戦う和風剣戟奇譚です。2019年にufotable制作でテレビアニメ化され、知名度が爆発。日本を代表する大ヒットアニメとなりました。

2022年4月時点で、アニメ第1期『竈門炭治郎 立志編』、その続編となる劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』、さらにその続編となるアニメ第2期『遊郭編』が制作されています。『遊郭編』の続編である『刀鍛冶の里編』のテレビアニメ化も決定しており、『鬼滅の刃』人気はまだまだ継続中。アニメの他にも舞台化やゲーム化など、様々なメディアミックス展開がなされています。

鬼に家族を惨殺され、唯一生き残った妹の禰豆子も鬼に変えられてしまった少年・竈門炭治郎。彼は禰豆子を人間に戻す方法を探すため、鬼を狩る組織「鬼殺隊」に入隊し、様々な鬼たちと戦いながら、鬼の始祖である鬼舞辻無惨の行方を追うことになります。

我妻善逸は『鬼滅の刃』の主要キャラクターの1人。誕生日は9月3日で、年齢は16歳。身長は164.5センチ、体重は58キロから63キロです。東京府牛込區出身で、好きなものは甘いものと高いもの。趣味は花札と双六です。鬼殺隊に所属しており、炭治郎とは同期。鬼と戦う鬼殺隊でありながら鬼と戦うことを非常に怖がっており、よく汚い高音で泣き叫んでいます。

そんな善逸が鬼狩りになったのは、女性に騙されて借金を作ってしまい、それを鬼殺隊の剣士を育成する「育手」に肩代わりしてもらったため。女好きであるため、女性に騙されることがよくあったのです。何度か痛い目を見ているようですが女好きは治っておらず、禰豆子の存在を知ってからは禰豆子に夢中。

ここまで見ると良いところがないキャラクターのようですが、ここぞという場面では逃げずに困難に立ち向かう勇気を持っており、人を守りたいという優しい心も持っています。本人は自分に自信がありませんが、戦闘能力もそれなりのもの。恐怖と緊張で気絶するように眠りに落ちると凄まじい速さでの居合技、雷の呼吸・壱ノ型「霹靂一閃」が使えるようになり、一瞬の内に鬼を屠ることができます。

最初は眠っている間しか戦えませんでしたが、物語の中で成長し、後半には起きたまま戦えるようになりました。また、雷の呼吸の6つの型の内、基礎中の基礎である壱ノ型しか使えませんでしたが、それを極めた結果独自の技を生み出すことにも成功しています。並外れた聴覚を持っており、音で鬼の正体を見破ったり、他人の心理状態などを読み取ったりすることができます。

獪岳（かいがく）は『鬼滅の刃』に登場するキャラクターの1人。身長は167センチで、体重は64キロ。趣味は博打です。元々は人間でしたが、後に鬼となって善逸の前に立ちはだかることになる因縁深い相手。初登場時は名前が明らかになっていなかったため、善逸に桃を投げつけたシーンから「桃先輩」と読者に呼ばれていました。

鬼殺隊と鬼舞辻無惨の最終決戦の際には上弦の陸の鬼となっており、善逸と対決。彼と善逸の戦いは『鬼滅の刃』の中でも人気のエピソードの1つとなっています。善逸と獪岳の戦いの詳細や関係性については、下で詳しく紹介していきます。

善逸と獪岳の戦いがすぐに見たいけれど、何巻何話を見ればいいのだろう？と思っている人は少なくないでしょう。では実際に、善逸VS獪岳戦は何巻何話で描かれているのでしょうか。善逸と上弦の陸となった獪岳の戦いは、コミックス17巻に収録されている第144話「受け継ぐ者たち」から、同じくコミックス17巻に収録されている第145話「幸せの箱」の中で描かれています。

戦闘は144話から145話で終わるのですが、善逸と獪岳の出番や2人の会話などは143話「怒り」と、第146話「誇り」でも描かれていますので、143話から146話までを一気に読めば、善逸VS獪岳戦のエピソードは完全に押さえることができます。全てコミックス17巻に収録されていますので、17巻を購入すれば見落としはありません。とにかく善逸VS獪岳戦が気になるという人は、17巻を持っておくといいでしょう。

敵の血鬼術で作られた空間「無限城」に取り込まれた炭治郎たち鬼殺隊の面々。善逸もその内の1人でした。鬼殺隊の面々はそれぞれ鬼と対峙することになるのですが、善逸が真っ先に向かったのは上弦の陸となった獪岳のところでした。善逸には何としても獪岳を自分の手で倒さなくてはならない理由があったのです。それは、善逸と獪岳が同じ育手を師と仰いだ兄弟弟子であったため。

ただし善逸は雷の呼吸の中で壱ノ型しか使えず、獪岳は壱ノ型だけが使えませんでした。そんな2人が、雷の呼吸の技を使って激しく斬り合うことになります。最初は壱ノ型以外の型を複数使える獪岳が優勢のように見えましたが、最終的には善逸が独自に編み出した雷の呼吸・漆ノ型「火雷神」によって獪岳の首を斬り落とし勝利しました。

自分の知らない雷の呼吸の技を受けて敗北した獪岳は、まず真っ先に自身の師匠への恨みを口にしました。善逸を贔屓して、自分に教えなかった技を彼にだけ教えたと思ったからです。善逸が自分が編み出した技だと言ってもその事実を受け入れることはなく、結局善逸も落下して死ぬのだから自分は負けていないと思い続けました。

しかし善逸はその場に駆けつけた鬼殺隊の味方として動いている鬼・愈史郎によって救出されます。最後まで現実を見ずに負け惜しみを言い続けた獪岳は愈史郎から辛辣な言葉を浴び、独りで死んでいきました。こうして善逸と獪岳の戦いは終わったのです。善逸と獪岳がわかり合うことは最後までなく、また獪岳が心を入れ替えることもないままでした。

善逸と獪岳（かいがく）の関係や過去をネタバレその1、善逸と獪岳は兄弟弟子だった。善逸と獪岳の戦いについてのところで少し触れましたが、善逸と獪岳は雷の呼吸の使い手である育手のもとで修行した兄弟弟子でした。獪岳のほうが先に弟子になったため、獪岳が兄弟子で善逸は弟弟子です。人間だった頃から獪岳は傲慢な性格で、弟弟子である善逸のことを「クズ」と言って見下していました。

他人から尊重されたい、特別扱いされたいという思いが強かった獪岳にとって、善逸は邪魔な存在だったのです。自分ができない雷の呼吸・壱ノ型を善逸は使うことができるという事実も、獪岳の苛立ちに拍車をかけていました。善逸への苛立ちは師匠への不信感に繋がり、師匠は善逸を贔屓していると思い込むようになります。

一方、善逸は自分を罵倒してくる獪岳のことを嫌っていましたが、努力家な獪岳のことを兄弟子として尊敬もしていました。師匠も善逸も獪岳のことを特別に思っていましたが、それが彼に届くことはなく、獪岳は満たされない心を抱えたまま終わりを迎えたのです。

善逸と獪岳（かいがく）の関係や過去をネタバレその2、獪岳が鬼になった理由。性格に問題はありましたが、獪岳は鬼殺隊の剣士として鬼と戦っていました。そんな彼が鬼になったのは、任務中のある出会いがきっかけでした。獪岳はある日、上弦の壱の鬼・黒死牟と遭遇。その圧倒的な強さを前にして戦意を喪失し、生き残るために黒死牟に命乞いをした結果、無惨の血を与えられて鬼となりました。

死ぬまでは負けじゃない。生きてさえいればいつかは勝てる。そんな考え方が、獪岳に鬼となる道を選ばせたのです。獪岳のこの決断がある悲劇の原因となり、善逸に「必ず獪岳を討つ」という強い決意を芽生えさせることになります。

善逸と獪岳（かいがく）の関係や過去をネタバレその3、鬼になる前の獪岳の登場回は何巻何話？新たな上弦の陸として善逸の前に現れた獪岳。彼も他の鬼たちと同じように元々は人間であったことは、先述した通りです。では、鬼になる前の獪岳の登場回は何巻何話なのでしょうか？まず、獪岳はコミックス4巻に収録されている第34話「強靭な刃」で描かれた善逸の回想シーンの中に登場します。

この回想シーンで、善逸には兄弟子が存在し、その兄弟子が善逸に辛く当たっていたことが明らかになりました。この時点ではまだ顔は描かれておらず、首に巻かれた飾りと善逸に投げつけた桃だけが印象に残る登場シーンとなっています。獪岳がしばらく読者の間で「桃先輩」と呼ばれていたのは、この回想シーンがあったからです。

続いて登場するのは、コミックス16巻に収録されている第135話「悲鳴嶼行冥」です。この回で、獪岳らしき少年が岩柱・悲鳴嶼行冥の回想シーンに登場します。獪岳は昔、悲鳴嶼や孤児の子どもたちと共に寺で生活していました。悲鳴嶼たちが住んでいた地域には鬼の伝承が残っており、毎晩鬼が嫌いな藤の花の香炉を焚いていたため、鬼の被害に遭ってはいませんでした。

しかしある日、言いつけを守らず日が暮れても寺に戻らなかった獪岳は鬼に遭遇。自分だけは助かるため、藤の花の香炉を消して鬼を寺に招き入れ、悲鳴嶼たちを売ったのです。この一件がきっかけで、悲鳴嶼は鬼殺隊に入ることになります。善逸の回想シーンも悲鳴嶼の回想シーンも、獪岳というキャラクターを知る上で重要なものとなっているので、ぜひチェックしてみてください。

善逸と獪岳に雷の呼吸を教えたのは、育手の桑島慈悟郎という人物です。慈悟郎は現役時代、雷の呼吸を極めた鳴柱として活躍していました。雷の呼吸は全集中の呼吸の基本である5大流派の1つ。それを極めた柱であったことから多くの人から尊敬されていましたが、35歳のときに鬼との戦闘で片足を失い、それがきっかけで柱を引退。育手となったそうです。

慈悟郎は厳しくも優しい人物で、善逸も獪岳も分け隔てなく扱い、大切に育てていました。壱ノ型しか使えない善逸と壱ノ型だけが使えない獪岳を、2人揃って後継者とすることも考えていたようです。獪岳は最初のうちは慈悟郎を尊敬していたのですが、弟弟子の善逸と同列で扱われることに苛立ちを覚えるようになり、鬼になった頃には慈悟郎を罵倒するようになっていました。

慈悟郎は作中ではすでに死亡しているキャラクター。基本的に善逸の回想シーンや、心の中にしか登場しません。慈悟郎が死亡した理由は、鬼となった獪岳にあります。自分の弟子や肉親が鬼となって人を殺した場合、その責任の取り方は切腹して自ら命を絶つことです。炭治郎の師である元水柱・鱗滝左近次も、その覚悟を持って鬼となった禰豆子を連れている炭治郎を弟子として受け入れています。

慈悟郎は雷の呼吸から鬼を出してしまった責任を取り、切腹して死亡しました。切腹する際、慈悟郎は介錯をつけませんでした。自分で喉や心臓を突くこともなく、ただ腹を切って長時間苦しんで亡くなっています。慈悟郎が獪岳のことでどれだけ責任を感じていたのか、鬼の被害に遭った人々に対してどれだけ申し訳無さを感じていたのかがわかります。

善逸と獪岳の戦いが終わったあとのことです。獪岳に勝利したものの、善逸は重傷を負って生死の境を彷徨っていました。そんな彼の前に、亡き師・慈悟郎が現れます。善逸は慈悟郎に兄弟子と仲良くしようとしたができなかったこと、自分のせいで獪岳が鬼になってしまったかもしれないこと、慈悟郎が生きている間に何の恩返しもできなかったことを詫びました。

そんな善逸に対し、慈悟郎は涙を流しながら善逸は自分の誇りであることを伝えます。その一言を聞いた善逸は、現実世界で目を覚ましました。愈史郎の救命措置によって、一命を取り留めたのです。誰からも期待されずに生きてきた孤児の善逸にかけられた、慈悟郎の感動的な名言でした。

アニメ『鬼滅の刃』で我妻善逸の声を担当したのは、声優・歌手・ナレーター・タレントの下野紘です。下野紘は1980年4月21日生まれで、血液型はB型。東京都出身で、所属事務所はアイムエンタープライズです。声優デビューしたのは2001年のこと。2016年には声優デビュー15周年を記念してシングルをリリースし、歌手としてソロデビューも果たしています。唐揚げが大好きで、仲の良い声優は梶裕貴です。

主な出演作品は『ラーゼフォン』（神名綾人）、『カレイドスター』（ケン）、『CLUSTER EDGE』（アゲート・フローライト）、『SoltyRei』（ユート・K・スティール）、『おおきく振りかぶって』（田島悠一郎）、『ながされて藍蘭島』（東方院行人）、『イナズマイレブン』（半田真一、フィディオ・アルデナ他）、『S.A～スペシャル・エー～』（狩野宙）、『神のみぞ知るセカイ』（桂木桂馬）など。

また『バカとテストと召喚獣』（吉井明久）、『みつどもえ』（矢部智）、『うたの☆プリンスさまっ♪』（来栖翔）、『SKET DANCE』（椿佐介）、『ドラゴンクライシス！』（如月竜司）、『ベン・トー』（佐藤洋）、『ダンボール戦機W』（大空ヒロ）、『進撃の巨人』（コニー・スプリンガー）、『ダイヤのA』（川上憲史）、『怪盗ジョーカー』（スペード）、『SERVAMP』（有栖院御園）などにも出演しています。

アニメ『鬼滅の刃』で獪岳の声を担当したのは、声優の細谷佳正です。細谷佳正は1982年2月10日生まれで、血液型はB型。広島県出身で、フリーで活動しています。声優活動を始めたのは2004年から。デビュー当初は海外ドラマや映画の吹き替えを主に行っていましたが、アニメ『テニスの王子様』への出演をきっかけに知名度が上がり、アニメ声優としても活躍するようになりました。

主な出演作品は『テニスの王子様』（白石蔵ノ介）、『会長はメイド様！』（黒崎龍之介）、『刀語』（鑢七花）、『ちはやふる』（綿谷新）、『イクシオンサーガDT』（ペット）、『妖狐×僕SS』（反ノ塚連勝）、『黒子のバスケ』（日向順平）、『坂道のアポロン』（川渕千太郎）、『マギ』（マスルール）、『キングダム』（王賁）、『進撃の巨人』（ライナー・ブラウン）、『ツキウタ。』（卯月新）など。

また、『ストライク・ザ・ブラッド』（暁古城）、『ダイヤのA』（結城哲也、ナレーション）、『ハイキュー!!』（東峰旭）、『Free！』（山崎宗介）、『遊☆戯☆王ARC-V』（赤馬零児）、『アルスラーン戦記』（ダリューン）、『スタミュ』（天花寺翔）、『文豪ストレイドッグス』（国木田独歩）、『僕のヒーローアカデミア』（常闇踏陰）、『ゴールデンカムイ』（谷垣源次郎）などにも出演しています。

善逸と獪岳の戦いが何巻何話で見られるのか気になっている人は少なくない様子。2人の戦いは17巻で見ることができるので、単行本を持っていない人はチェックしてみてください。起きた状態で最初から最後までかっこいい善逸に衝撃を受けるでしょう。

獪岳というキャラクターが気になり、彼が何巻何話に登場するのか知りたがっている人のコメントです。主要キャラクター以外の登場人物たちも魅力的なところが『鬼滅の刃』の特徴。自分の好きなキャラクターが何巻何話に登場するのか知りたいというファンは多いですが、獪岳ファンも例に漏れず、獪岳が何巻何話に出るのか気になっているようです。

善逸VS獪岳戦は、善逸の強さが表れた戦いでした。善逸ファンは善逸の成長に歓喜していたのですが、一方で獪岳ファンは複雑な気持ちになったようです。ストーリー的に負けるのは仕方がないにしても、もう少し獪岳の強さをしっかり表現してほしかった。そう思っている獪岳ファンは少なからずいるようです。

『鬼滅の刃』では様々な戦いが描かれていますが、その中でも善逸と獪岳の戦いが一番好きだというファンは少なくないようです。善逸VS獪岳戦は長い戦いではないのですが、善逸の師匠への思いや兄弟子である獪岳への思いが短い中に凝縮されており、見応えのあるエピソードとなっています。

善逸と獪岳（かいがく）の戦いは何巻何話で見ることができるのか、その結末はどんなものだったのかなどを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？善逸が兄弟子であった獪岳を倒し、2人の戦いは終わりを迎えました。この戦いは善逸の強さと成長を表す重要な戦いとして、多くのファンの心に残っています。善逸と獪岳の関係に興味を持っている人はぜひ、2人の戦いをチェックしておきましょう。

善逸VS獪岳戦はまだ、テレビアニメ化されていません。このエピソードまでアニメ化されるとしても、当分先のこととなるでしょう。時間はたっぷりあるため、今のうちに原作で2人の戦いを見ておけば、もしアニメ化されたときにより戦闘シーンを楽しめるはずです。以上、善逸と獪岳の戦いまとめでした。