【ドラゴンボール】蛇姫は美しい女神様？悟空との関係や蛇の道についても紹介

ここでは、『ドラゴンボール』の蛇姫の正体や性格をネタバレしていきます。ゴージャスな服装と髪型で印象に残りやすいかわいい見た目をしている蛇姫ですが、その正体とはいったいなんなのでしょうか？また、ここでは『ドラゴンボール』の作品概要やあらすじも紹介していきますので、ぜひご覧になってみて下さい！

『ドラゴンボール』は鳥山明が『週刊少年ジャンプ』にて連載していた漫画作品です。完全版も含めた全世界累計発行部数は2022年4月現在2億6000万部を突破しているほどの人気作品で、アニメやゲーム、フィギュアなど様々なジャンルにメディアミックスされ、現在も新作が作られ続けています。テレビアニメはタイトルを変えながら5シリーズが放送され、今回のメインである蛇姫は『ドラゴンボールZ』にて登場を果たしました。

孫悟空は都から来た少女・ブルマとドラゴンボール探しの旅をした事で多くの仲間達と出会い、レッドリボン軍やピッコロ大魔王などの強敵との戦いを経て、地球を守る存在へとなっていきます。成長した悟空は更なる強さを求めて修行に励んでいましたが、兄であるラディッツの出現で、自分が戦闘民族サイヤ人である事を知ります。ラディッツとの戦いで命を落とした悟空は界王様に修行をつけてもらうために、蛇の道を進むのでした。

蛇姫はアニメ『ドラゴンボールZ』の14話『あま～い誘惑!蛇姫さまのおもてなし』に登場したアニメオリジナルキャラクターで、蛇の道にある宮殿に数人の家来たちと住んでいるかわいい美女です。あの世の美女コンテストで優勝した経験があるという絶世の美女で、女性に鈍感な悟空でさえ『かわいいな!』と発言していたほどでした。しかし、その正体は恐ろしい蛇道神で、思い通りにならない男は正体を現して食べようとします。

住んでいる宮殿は約1500年前に建てたという事なので、年齢は最低でも1500歳を超えており、蛇の道を通って宮殿に訪れた男を気に入るともてなしますが、自分の思い通りにならない事が分かると恐ろしい形相になり、その後、正体である大蛇の姿になります。500年前に蛇の道を通ってきた閻魔大王も訪れて好きになった蛇姫ですが、正体を現した挙句に逃げられています。悟空と閻魔大王以外の男は食べられてしまったようです。

蛇姫は普段は穏やかでかわいい笑顔を絶やさず、丁寧な口調で会話をしています。蛇の道の宮殿を訪れた悟空の事を好きになりますが、過去に閻魔大王の事も好きになっている事から、戦闘力が高くて強い男性がタイプな事がうかがえます。好きになった男性はそばに置いておきたい願望があるようで、蛇の道を早く進んで界王様の所まで行きたい悟空をあの手この手でもてなして必死になって足止めしていました。

しかし、悟空が妻子持ちである事が分かるとかわいい顔から一変して恐ろしい形相になり、口調も乱暴なものに変わって正体を現し、悟空を食べようとしていました。この事から、思い通りにならない男は消し去ってしまおうとするヒステリックな性格をしている事が分かります。

正体は思い通りにならない男は食べてしまおうとする恐ろしい蛇道神である事が分かった蛇姫ですが、ここからはそんな蛇姫と悟空はどのように出会って関わっていったのかをネタバレしていきます。蛇の道は原作漫画『ドラゴンボール』ではそこまでコマ数が多くありませんでしたが、アニメ『ドラゴンボールZ』ではオリジナルシーンが多数用意されており、かわいい蛇姫もアニメのオリジナルキャラとして物語を盛り上げてくれました。

悟空をそばに置いておく為に様々なもてなしをした蛇姫でしたが、悟空が妻子持ちだという事が分かった事で正体を現して、全長が見えないほどの巨大な大蛇の姿になります。悟空は舞空術で宮殿の外まで逃げ、かめはめ波で応戦しようとしますが、ご馳走を食べさせてくれた恩を思い出して思いとどまります。そこで悟空が思いついたのは舞空術で飛び回って蛇姫の身体を縛りあげる作戦で、身体が絡まった蛇姫は悟空を取り逃がすのでした。

蛇の道を進んでいた悟空は、途中で宮殿を見つけます。悟空が外観を確認していると急に宮殿に吸い込まれてしまい、中には蛇姫をはじめとする数人の女性がいました。悟空ははじめ、蛇姫を界王様だと思い込んで修行をつけてもらおうとしますが、蛇姫は悟空に一目ぼれをして一緒にタンゴを踊ります。タンゴを修行だと勘違いした悟空は踊っている最中に蛇姫を豪快に投げ飛ばしますが、そこで蛇姫が界王様ではない事に気が付くのでした。

一刻も早く界王様の元へ行きたい悟空でしたが、蛇姫は500年ぶりの来客であった悟空を何としても引き留めるために食事を用意し、そこにスヤスヤ草と呼ばれるたちどころに眠気を誘う草を入れます。豪快に食べる悟空でしたが何故か眠る事は無く、蛇姫は次の手段としてお風呂を用意したり、家来たちによる剣の演武披露するなど手を尽くしますが、その中で悟空が妻子持ちだという事が分かり、怒りによって正体を現すのでした。

ここからは、悟空が進んだ蛇の道について詳しく解説していきます。ラディッツとの戦闘によって命を落とした悟空があの世で界王様に修行をつけてもらうために進んだ蛇の道ですが、とても過酷な道のりとなっていたため、悟空と言えども疲労困憊していました。強い悟空でさえ過酷な道のりとなった蛇の道とはいったいどのようなものだったのでしょうか？

蛇の道とは閻魔大王のいる宮殿と、北の界王のいる界王星を繋いでいる道です。くねくねと蛇の身体のように曲がりくねっている事が特徴で、周りは筋斗雲を思わせる黄色い雲で囲まれています。蛇の道はあの世に存在しており、悟空はラディッツ戦で命を落とした事で、次回現れるさらなる戦闘力を持つサイヤ人の襲来に備え、界王様に修行をつけてもらうために渡る事を決意していました。

渡り方については制限は無く、悟空は序盤は舞空術を使い、途中からは少しだけ鬼の車に乗せてもらうなどしており、特に自分の力のみで登らなくてはいけないといったような、カリン塔のような厳しいルールは無いようです。ただし、蛇の道は下が地獄とつながっている為、もし落ちてしまうと基本的には戻っては来れません。悟空を蛇の道の入り口まで送ってくれた鬼によると、ここ1億年の間に渡ったのは閻魔大王のみという事です。

閻魔大王は蛇の道を渡って界王星まで行ったことがあるという事でしたが、ここでほとんどの方が頭をよぎった疑問があります。それは閻魔大王のような巨漢が蛇の道を渡る事が出来たのかという事です。蛇の道はどちらかというと幅が細い印象を受ける道で、悟空の何10倍もあろうかという巨体を持つ閻魔大王がどのようにして渡ったのかという事は想像しにくいものとなっています。

閻魔大王がどのようにして蛇の道を渡ったのかは『ドラゴンボール』の原作で語られていませんが、いくつかの考察が出来ます。まずは、蛇の道を進む際に特にルールがないというところから察するに、空を飛んで渡った可能性があります。蛇の道の幅から考えると、非常に可能性の高い考えです。また、普通に考えると自分の足のみで渡ったとも考えられ、スキップのように飛びはねながらショートカット状態で渡ったのかもしれません。

もしくは、閻魔大王が蛇の道を渡ったのは500年前だという事だったので、体格が現在とは異なっていたという事も考えられます。どちらにせよ、噓をつくと舌を抜くという閻魔大王が嘘をついているとは考えられない為、渡ったこと自体は事実となっています。

蛇の道の距離は、閻魔大王のいる宮殿から界王星までで100万キロとなっています。この100万キロという距離を考えていきますが、地球1周が約4万キロとなっていますので、地球を約25周分という事になります。また、地球から月までの距離が36万3304キロなので、その距離で考えると1往復半ほどという、違う惑星まで行って帰ってこれるほどの途方もない距離です。

悟空は1年後のサイヤ人との戦いに備えて、界王様の元で修行をしなければならないという目的があったため、この距離を聞いて1年で渡れるのかを不安に思っていました。ちなみに、悟空は少年時代に兎人参化を如意棒で月まで連れていくというシーンがあった為、如意棒を使えば蛇の道を半分ほど進む事が出来るとも考えられますが、『ドラゴンボール』の初期はギャグテイストが強かった事から考えなくてもよい部分かもしれません。

悟空は100万キロある蛇の道を6か月で渡り切りました。そして帰りは、界王様との修行によって身体能力が上がり、たったの1日で渡り切っています。そこで悟空の進んだスピードを計算してみますが、100万キロを180日で割ると1日で約5555キロを進んでいる事になります。また、5555キロを24で割ると、悟空は時速231.48キロのスピードで常に進み続けていたという事が分かりました。

驚異的なスピードとなっていますが、死んでいるとはいえ多少の休憩もした事を考えるともっと早かった事も考えられます。そして界王星からの帰りですが、1日で渡ったわけですから、100万キロを24で割ると4万1600キロという現実世界ではありえないスピードとなり、1時間もかからずに地球を1周できるほどです。『ドラゴンボール』の戦いのレベルが次元の違うところにある事がよく分かる数値となっています。

蛇の道は舞空術で飛んで行った方が早いのではないかという意見は多くありますが、『ドラゴンボール』の作中でも登場人物達が早く進むために舞空術を使っている事から、間違いない考えとなっています。ではなぜ悟空は蛇の道で舞空術を使わなかったのかという理由についてですが、これは気の消費が激しいという事が挙げられます。悟空はこの段階では舞空術を会得してまだまもなく、使いこなしていたとは言い難い状態でした。

悟空は100万キロという距離を考えて、気を消耗する舞空術よりも走った方が効率が良いと考えたのです。『ドラゴンボール』の『フリーザ編』や『人造人間編』を経て戦士達の戦闘力は格段に上がったため、舞空術で疲れるといった事は無くなった悟空ですが、この段階では仕方なかったと言えます。

基本的には界王星に行くには蛇の道を通るしか方法はありませんが、蛇の道を通らなければ界王星を訪ねる資格が無いというわけではありません。界王星は天体という特殊な場所に存在している為、行くためには仕方なく蛇の道を通らなければなりませんが、悟空はフリーザ戦を経て瞬間移動を会得したので、もはや蛇の道は必要無くなりました。

悟空が渡った後は、ピッコロ・天津飯・チャオズ・ヤムチャが蛇の道を通って界王星にたどり着きましたが、界王様よりも悟空達の戦闘力の方が高くなったという事もあり、蛇の道の出番はもはやなくなりました。そのため、蛇の道は『ドラゴンボール』の作中では500年前に渡った閻魔大王も含めて6人のみが通った道という事になります。

正体は蛇道神である『ドラゴンボール』の蛇姫の声を担当した声優は向井真理子です。東京都出身で1937年10月13日生まれの2022年4月現在84歳で、声優事務所は『81プロデュース』に所属しています。元々は女優志望でしたが、ラジオドラマのヒロインの声優に合格した事で声優デビューを果たしました。『ドラゴンボール』では蛇姫の他に初代のブルマのママの担当声優としても知られています。

また、海外映画・ドラマでの吹き替えもこなしてきていますが、マリリン・モンローの担当声優となっており、専属声優としてほとんどの作品で声を担当しています。向井真理子は声優デビュー直後、色気が無い声優と言われており、勉強の為にとモンローの担当声優に抜擢された事が始まりで、以後は専属声優となりました。しかし、事務所の方針でモンロー以外の声優の仕事が激減し、悩んだ時期もあったと本人が語っていました。

向井真理子は1982年から放送されたアニメ『Dr.スランプ』の山吹みどりの担当声優として知られています。山吹みどりは主人公であるアラレちゃんの通う中学園の教師で、ペンギン村屈指のかわいい美女な為、則巻千兵衛をはじめとする多くの男性陣から好意を寄せられています。鳥山明によるとモデルはマリリン・モンローで、マリリン・モンローの担当声優であった向井真理子が選ばれた理由の1つとなっています。

蛇の道は落ちてしまうと地獄へと落ちて行ってしまいますが、悟空は一度落ちてしまっています。原作漫画では描かれてはいませんが、『ドラゴンボールZ』の12話にてアニメオリジナルストーリーとして描かれていました。悟空は蛇の道の清掃車を運転していた鬼の厚意で、車に乗って移動をしますが、その道中で居眠りをしてしまいます。そして清掃車が一瞬振動したと同時に悟空は眠ったまま地獄まで落っこちてしまいます。

地獄は市役所や遊園地などがあり、住人もハイキングをするなどそれなりに楽しそうな場所でしたが、悟空は一刻も早く蛇の道に戻らなければいけません。舞空術で上まで飛んでいけば戻れるのではと考えますが、見えない結界のようなものが存在しており、舞空術では戻る事は出来ませんでした。地獄には市役所で働く公務員と思わしき赤鬼と青鬼がおり、悟空は一緒に遊ぶ事を条件に蛇の道への戻り方を聞き出します。

死人であるにもかからわずお腹が空いた悟空は、地獄の木に実っている黄金の桃のような形の果物の美味しそうな匂いに反応して食べようとします。そこにゴズとメズがやってきて悟空に注意をしたうえでその実についての説明をしてくれますが、この実は『円生樹の実』というもので、食べると100日間は飢えを凌げ、さらにパワーが増強するという閻魔大王の秘蔵の実という事でした。

その時は食べられなかった悟空ですが、蛇の道への戻り方を教えてもらう事を条件にまずはゴズと遊びます。ゴズは閻魔大王の次に怪力だという事で悟空と相撲をとりますが、この勝負は余裕で悟空の勝利となりました。ゴズはシーソーで悟空を上に飛ばしますが、見えない結界のせいで悟空は蛇の道に戻る事が出来ません。そこで次は閻魔大王の次に足が速いというメズと鬼ごっこをします。

悟空の頭脳プレーによってこちらも悟空の勝利となり、メズは悟空に蛇の道へと通じている抜け道を教えてくれます。悟空を送り出すゴズとメズでしたが、悟空は円生樹の実をこっそり手に入れており、ゴズとメズの見てる前で美味しそうに食べました。この時にシャリシャリという擬音が鳴った事から、桃というよりはリンゴに近い食感だった事がうかがえます。

ゴズとメズは閻魔大王に怒られる事を危惧しますが、久しぶりに退屈しのぎが出来た事から満足そうに職場に戻って行きました。そして、悟空は蛇の道に戻れたかと思いきや、抜け道を抜けて出た先は閻魔大王のデスクの引き出しで、また蛇の道の入り口から再スタートとなってしまいます。そしてその頃、市役所で働くゴズとメズは悟空の焦った姿を想像して笑みを浮かべるのでした。

『ドラゴンボールZ』の蛇の道の回が引き伸ばし過ぎて長すぎるというファンの感想があります。放送当時の『ドラゴンボールZ』は原作ストックの関係でアニメオリジナルストーリーが放送されたり、戦闘シーンが長めだったりするなど、物語が進まない事が多くありました。特に蛇の道は原作ではシーンが少なめですがアニメではかなり引き伸ばされており、蛇姫や地獄での出来事など多くのオリジナルストーリーが誕生しました。

その当時、『ドラゴンボールZ』を観ていた視聴者は、かわいい蛇姫の出現やコメディ色満載の地獄での出来事を楽しく見ていた半面、物語が停滞している事に苛立ちを感じる方も少なくなかったようです。それに対して『ドラゴンボール改』は『ドラゴンボールZ』での引き伸ばしを削除しているため疾走感を持ちながら物語を楽しむ事が出来るため、純粋に物語を楽しみたい方にはおススメとなっています。

『ドラゴンボール改』では蛇姫の回がカットされている為、残念がるファンも少なくありません。ブルマや18号など、多くのかわいいキャラが登場する事も魅力の『ドラゴンボール』ですが、蛇姫や人魚などのモブキャラもかわいい美女が多く、メインキャラよりも好きだというファンも多くいます。原作ストックの関係で登場を果たした蛇姫ですが、チチ以外で悟空の事を好きになった珍しいキャラという事もあり、貴重です。

蛇姫の回が怖いというファンの感想があります。初めて悟空の事を見た時の蛇姫は恋する乙女といったかわいい印象を受けますが、最終的には正体を見せて悟空を食べようとしてくるため、バトル漫画である『ドラゴンボール』には珍しくホラーテイストが盛り込まれたものになっています。蛇姫が正体を現して大蛇になる直前に家来と共に怖い顔になりますが、それまでがかわいい顔だっただけにこの豹変具合は必見です。

『ドラゴンボールZ』に登場した蛇姫の正体や、蛇の道についてネタバレしてきましたが、かわいい美女の正体は大蛇で、蛇の道とは100万キロという途方もない距離であった事が分かりました。かわいい蛇姫が見る事が出来るのはアニメ『ドラゴンボールZ』のみとなっているので、今回の記事を読んだ後にもう一度、蛇姫が登場する第14話を観てみるというのはいかがでしょうか？