【鬼滅の刃】無限列車の夢はどこから？煉獄が起きた理由や最初の夢が誰のものか考察

無限列車の夢がどこからどこまでかをなのかを考察していく前に、『鬼滅の刃』の『無限列車編』の概要を紹介していきます。あらすじもまとめていきますので、『無限列車編』について詳しい方もそうでない方も事前に読んでおく事で後述の考察がより一層分かりやすくなります。ぜひご覧になってみて下さい!

『鬼滅の刃』の『無限列車編』とは、原作漫画の7巻から8巻に収録されている話で、炭治郎達がヒノカミ神楽の詳細を煉獄杏寿郎に聞くために無限列車に乗るところからスタートします。出現する鬼は下弦の壱である魘夢と上弦の参である猗窩座で、炎柱である煉獄の戦闘シーンが見所です。『無限列車編』は2020年に劇場公開され、興行収入404億円を超えるという大ヒットを記録し、歴代日本興行収入1位という快挙を成し遂げました。

胡蝶しのぶの『蝶屋敷』での治療と訓練を終えた炭治郎達は、ヒノカミ神楽についての詳細を聞くために、炎柱である煉獄杏寿郎が乗車しているという無限列車に乗り込みます。豪快に駅弁を食べる煉獄と再会した炭治郎でしたが、煉獄はヒノカミ神楽については何も知りませんでした。そして、炭治郎達は深い眠りにつきます。これは眠り鬼である魘夢の血鬼術によるもので、すでに鬼との戦いは始まっていたのでした。

無限列車に乗り込んだ炭治郎達は、下弦の壱である魘夢によって眠らされて夢を見せられます。炭治郎をはじめとする仲間たちはそれぞれの夢を見ますが、最初に見た夢というのは誰の夢なのかが分かりずらいものとなっています。そこでここでは、最初の夢とは誰の夢で、どこからどこまでが夢だったのかを徹底的に考察していきます。

鬼舞辻無惨によって増血されて力を増した下弦の壱・魘夢は、無限列車に乗り込んだ鬼殺隊を眠らせて夢を見せます。血鬼術の名前は『夢操作』で、発動条件は自分の肉体で作った改札鋏で、自分の血を付着させた切符を切らせる事で、切符の持ち主を眠らせていました。作中では操っている人間の乗務員に炭治郎や煉獄の切符を切らせるという手段を用いています。眠らされた人物は記憶を探られ、魘夢の任意の夢を見せられます。

夢の世界は夢を見ている人物を中心に円になって広がっており、その外側には無意識領域と呼ばれる空間があります。この無意識領域には『精神の核』が存在し、この核を魘夢の歯や骨で作った武器で破壊する事によって、夢を見ている人物は精神が崩壊して廃人となってしまいます。しかし魘夢は、他人の夢に入り込むリスクを承知している為、人間を操って夢の中に入り込ませていました。

他人が他の夢に入り込むためには、自分の腕と夢を見ている人物の腕を血鬼術を使った特別製の縄で縛る事が条件です。この縄は日輪刀で切る事も出来ますが、そうすると夢に入り込んだ人間も二度と夢から戻ってこなくなってしまうため、勘でそれに気づいた炭治郎は禰豆子に頼んで血鬼術によって縄を燃やしていました。ちなみに、魘夢はこのような夢に入り込むリスクを命令した人間に一切説明していません。

『夢操作』によって眠らされた人物は精神と肉体が完全に切り離されるため、基本的には肉体を動かすことは出来ませんが、強靭な精神力を持つ煉獄は眠りながらも危険を察知して肉体を動かし、自分の夢に入り込もうとした少女の首を絞めて止めていました。しかし、人間を殺してはいけないという事が本能で分かっている煉獄は、相手の首を絞めたまま膠着状態となってしまいます。

煉獄や炭治郎が切符を切られた直後に無限列車に鬼が登場します。すると煉獄が炎の呼吸の剣技で一瞬のうちに鬼を切り裂き、圧倒的な戦闘力を目の当たりにした炭治郎・善逸・伊之助が称賛しますが、この後に煉獄たちが無限列車の席で眠っているシーンが描かれているので、この出来事が夢であったという事が分かります。どこからが夢だったのかというと、この鬼の登場したシーンからと考えられます。

また、どこまでが夢だったのかを考えると、煉獄が鬼を倒して炭治郎たちが称賛しているシーンまでと考えるのが自然です。そして、この夢は煉獄の夢だった可能性が高くなります。理由は、魘夢の血液が付着した切符を一番初めに切られたのは煉獄であるため、誰よりも先に夢に入った事になるからです。そしてこの最初の夢に登場した炭治郎・善逸・伊之助は少し姿がおかしく描かれている事も大きな理由となっています。

どこからどこまでが無限列車で起きた最初の夢の出来事かが分かりました。そして最初の夢は煉獄の夢となっていますが、その後に煉獄は煉獄家での過去の出来事を夢の中で追体験しています。つまり、煉獄は2種類の夢を見ていた事になります。なぜ煉獄が2種類の夢を見たのかという事も疑問が残りますが、あくまでも夢での出来事であるため、場面が切り替わるという事は不思議ではありません。

煉獄や炭治郎達が幸せな夢を見ているうちに、魘夢は弱みを使って操っている人間をそれぞれの夢に侵入させます。煉獄の夢に入り込んだ少女は煉獄家の庭に入り込みますが、これは煉獄が柱になったばかりの過去を描いている夢でした。夢の中の煉獄は自分が無事に炎柱になれた事を父である煉獄槇寿郎に報告しますが、『どうでもいい』と冷たい返事をされてしまいます。

この頃の煉獄の父は、炎柱の書を読んで自分の力不足に打ちひしがれ、さらに妻を亡くしてしまった事が相まって酒浸りの生活を送っていたのです。炭治郎達が見ている夢は幸せな夢である事から、魘夢が見せる夢は基本的に夢から戻りたくないと感じるような幸せな夢である事が分かりますが、一見すると煉獄のこの夢は幸せだとは感じにくいものとなっています。

しかし、煉獄は一見冷たい父の返事は自分を心配しての事だと考えていました。柱というのは弱い者を守るために常に誰かの盾になって戦う立場にいるので、いつ命を失ってもおかしくありません。さらに、煉獄の父は炎の呼吸は日の呼吸の劣化版だという事に気が付いてしまったので、同じく炎の呼吸の使い手である息子を心配していました。不器用な父の優しさに触れたと感じた煉獄の夢は、この上なく幸せなものだったと考えられます。

また、煉獄の夢はそのあと弟の煉獄千寿郎に剣の稽古をつけているシーンに切り替わります。家族や仲間を大切にしている煉獄でしたが、柱になって多忙な生活を送るようになってからは弟との時間は非常に貴重なものとなっていました。その為、煉獄が弟と過ごす事が出来た夢も幸せなものだと分かります。

無限列車での最初の夢が誰の夢で、どこからどこまでだったのかという事が分かりましたが、ここからは夢から目覚めた理由について解説していきます。夢からの脱出方法など知らないまま夢に落ちた炭治郎達でしたが、いったいどんな方法で夢から目覚める事が出来たのでしょうか?『鬼滅の刃』の『無限列車編』の内容から解説していきます。

仲間達がそれぞれの夢を見ている中で、初めて夢の違和感に気づいたのは炭治郎でした。そして水面に映っている自分に今いる世界が夢である事を聞いた炭治郎は覚醒するための手段を探します。その後、炭治郎は夢の中の父に助言をもらった事で夢から覚める事に成功しますが、この方法とは自決する事です。炭治郎は夢の中で自分の首を刀で切り落とす事で夢から覚める事に成功します。

魘夢も夢から覚める方法に気が付いた炭治郎には驚いている様子を見せていました。その後、魘夢が無限列車と同化している事を告白した事で、炭治郎は伊之助と共に魘夢の核がある無限列車の運転室に行きますが、ここには魘夢のたくさんの目があり、この目と自分の目が合うとまた眠って夢を見てしまいます。炭治郎は夢に落ちても夢の中で即座に夢だと気づき、何度も自決を繰り返す事で対処していました。

夢の中で自決する事で目覚める事に成功した炭治郎でしたが、他の仲間達は眠ったままでした。そして、仲間達の腕に巻いてある縄が怪しいと感じますが、縄を日輪刀で切り離してはいけないという事を本能で感じ取ります。そこで炭治郎は禰豆子に血鬼術『爆血(ばっけつ)』を使ってもらい、縄を燃やしてもらう事にしました。その後、切符も燃やしてもらう事で、煉獄・善逸・伊之助を眠りから目覚めさせる事に成功します。

無限列車での夢がどこからどこまでだったという事や、夢から覚醒する方法も解説してきましたが、ここからは仲間達がそれぞれどんな夢を見ていたのかという事をまとめていきます。魘夢の見せる夢は幸せな夢がほとんどだという事ですが、仲間達はいったいどんな幸せな夢を見ていたのでしょうか?

善逸が見た夢は、お花畑のような場所で禰豆子とデートをしている夢でした。夢の中の禰豆子は鬼ではなく人間で、普通に会話をしていました。善逸は禰豆子に花のかんむりを作ってあげると約束し、2人で走り出します。目的地には川を超えていかなければならなかったのですが、泳げないという禰豆子を善逸は抱きかかえて突き進んでおり、普段よりも男らしくなっていました。禰豆子の事が大好きな善逸らしい夢です。

伊之助の夢は、まさに伊之助の欲望に満たされたような世界観でした。炭治郎はタヌキのポン治郎、禰豆子はウサギのピョン子、善逸はネズミのチュウ逸になっていて、イノシシである伊之助はその親分として君臨しています。子分を引き連れた伊之助は動物を探検して一緒に敵に立ち向かっていくというのが夢の内容でしたが、伊之助は3人の事を信頼しているからこそ、夢に登場したと考えられます。

炭治郎の夢は家族と暮らしている夢でした。鬼舞辻無惨によって殺されているはずの家族も全員生きており、禰豆子も人間のままです。家族と一緒に食卓を囲むなど、夢だと気づいていない炭治郎は幸せな時を過ごしていました。しかし、強い精神を持っている炭治郎はこの幸せなひと時に違和感を覚えます。そして水を汲もうと川を覗いた炭治郎は、川に映ったもう1人の自分に『これは夢だ!起きて戦え!』と促されました。

その事によって、これが夢だという事に気が付いた炭治郎でしたが、夢から目覚める方法が分からずにいました。そんな中、現実世界で唯一眠りに落ちていない禰豆子が、炭治郎を起こすために血鬼術を使って炭治郎の身体を発火させます。それにより、炭治郎は少しずつ覚醒し始めました。炭治郎は眠りから覚めて戦うために家を飛び出していきますが、家族に引き留められます。

立ち止まった炭治郎は、もしも鬼舞辻無惨が家にやってこなければ夢のように家族と変わらずに暮らせていたという事や、刀を持って戦わずに済んだという事を考えます。しかし、炭治郎は現実に戻って仲間達を助けるために家族に背を向けて走り出しました。そして、眠りから覚める方法を探し続ける炭治郎の前に、父である炭十郎が現れます。炭十郎は、『刃を持て、切るべきものはもうある』と炭治郎に助言しました。

これによって炭治郎は自分の首を切って自決する事を決断します。多少の躊躇をしながらも自分の首を日輪刀で掻っ切る姿は、炭治郎の心の強さをうかがわせるものとなりました。この後、炭治郎は魘夢によって何度も夢を見させられますが、炭治郎はその度に夢だと気付き、自決をし続けます。その夢の中には幸せな夢だけでなく、家族に罵倒されるという炭治郎にとってありえない夢もありました。

『鬼滅の刃』の『無限列車編』での最初の夢は誰の夢でどこからどこまでという事や、それぞれが見た夢の内容などが分かってきましたが、ここからは夢を見せた張本人である魘夢の過去やどんな最後を遂げたのかという事を解説していきます。鬼は人間を食べる存在ではありますが、元々は人間だった過去があり、それぞれが悲しい出来事を抱えています。果たして魘夢はどのような過去を背負い、どのように鬼になったのでしょうか?

魘夢は人間の事を駒としか考えない冷酷な性格をしていますが、人間だった頃はどのような人物だったのでしょうか?魘夢の過去については原作の『鬼滅の刃』では描かれておらず、劇場版『無限列車編』の入場特典である『大正コソコソ噂話』にて初めて明かされました。魘夢は子供の頃、夢と現実が付かないところがあり、周囲の人物をよく困らせていたようです。そして大人になると医者ではないにも関わらず催眠療法を使っていました。

この催眠療法を使った事で病気が治ったと勘違いして喜ぶ患者から大金を受け取り、後日真実を告げて絶望させるという卑劣な手を使っていたようです。多くの鬼は人間だった頃に悲しい出来事があり、鬼となって記憶を失い悪事を働くようになるという事がパターンになっていますが、魘夢に関しては人間だった頃から鬼となった現在とあまり変わらない性格をしているという事が『大正コソコソ噂話』に書かれていました。

その為、鬼舞辻無惨による会議の時に魘夢が言っていた『人の不幸を見るのが好き』という事や『打ちひしがれてもがいているのを見るのが楽しい』という事が、鬼になる前の人間だった頃からの性格なのだという事が分かります。鬼になった経緯は、小腹を空かせた鬼舞辻無惨が何となく魘夢の内臓を食べた事がきっかけです。魘夢は内臓を食べられたにも関わらず、痛みを感じなくなった事で鬼舞辻無惨を褒めたたえます。

そして鬼舞辻無惨は自分の血を分け与えて魘夢の事を鬼にしました。しかし、魘夢を鬼にしたのは魘夢を気に入ったからというわけではなく、鬼舞辻無惨の気まぐれによるものだった為、他の鬼とは違うイレギュラーな鬼化となっています。魘夢は鬼になってから鬼舞辻無惨を崇拝するようになり、彼になら殺されてもいいという考えを持つようになりますが、鬼舞辻無惨は小腹を満たしただけの出来事だった為、魘夢の事は忘れていました。

夢から目覚めた炭治郎は魘夢と戦い、日輪刀で首を切る事に成功しますが、魘夢が消滅する事はありませんでした。魘夢は無限列車と同化しており、乗車している200人の人間を食べる事で大きなパワーアップを図っていたのです。その後、目覚めた煉獄は状況を即座に読み取り、相手がいくら巨大でも必ず鬼には弱点となる首がある事を炭治郎に告げ、伊之助と共に首を探すように指示します。

炭治郎が伊之助と共に機関室に行くと、無限列車と同化した魘夢の身体がうごめいていました。そして機関室の床下に首があると判断した炭治郎は床を切り裂き、ついに魘夢の首を発見します。そして最終的に首を切られた魘夢は敗北する事になりました。魘夢は自分の身体が崩れていく中で、200人も人間がいたにもかかわらず1人も食えなかった事を悔やみ、炭治郎に恨みの言葉を述べながら消滅していきました。

どこまでが最初の夢だったのかが分かった『鬼滅の刃』の『無限列車編』は、煉獄の最後のシーンが非常に感動的で印象に残りますが、誰の夢よりも炭治郎の夢が感動したというファンの感想があります。鬼舞辻無惨さえ家に来なかったら幸せな生活を送れていたはずの炭治郎は、夢の中で悔しさに打ちひしがれます。しかし、現実と向き合って家族に背を向けるシーンは感動的で、誰の夢よりも炭治郎の夢が好きだというファンは多くいます。

無限列車での最初の夢は誰の夢なのか分からないというファンの感想があります。今回のまとめで考察したように、最初の夢は煉獄の夢である可能性が高いですが、作中では追及してない事なため、決定打に欠けるものとなっています。その為、最初の夢は誰の夢であるのかという事は、ツイッター上でファン同士が意見を出し合っているようです。最初の夢が誰の夢なのかが分かれば、誰が2種類の夢を見ていたのかという事も分かります。

テレビアニメ版『鬼滅の刃』の『無限列車編』は、劇場版を再編集してエピソードを追加した全7話となっていますが、『鬼滅の刃』の中でも非常に人気のエピソードな為、どこまでも続いてほしいという視聴者の感想がありました。劇場版を観た方からすると、テレビ版の全7話というのはまさに無限に感じ、どこまで続くのかという意見も少なくありませんが、『無限列車編』ファンからするとどこまでも続いてほしいと感じるようです。

『鬼滅の刃』の『無限列車編』で出てくる夢のエピソードの中で、誰の夢が一番好きかという感想がツイッターで飛び交っており、誰の夢よりも伊之助の夢が好きだというファンの感想がありました。伊之助は普段は炭治郎達に一見きつい態度をとりますが、夢にいつもの3人が出てきたことでほっこりするファンは多くいます。ツンデレな伊之助の心が知れたという事で、誰の夢よりも好きな夢だったという事です。

魘夢は鬼舞辻無惨によって追加の血を与えられましたが、これによって一気にどこまでも範囲を広く多くの人間に夢を見せる事が出来るようになったのではないかという『鬼滅の刃』のファンの考察がありました。さらに、魘夢は眠り鬼と称されていますが、これも増血しているのではないかと考察しています。

『鬼滅の刃』の無限列車での最初の夢はどこからどこまでで、誰の夢だったのかという事を考察してきましたが、可能性が高いのは煉獄杏寿郎で、最初の鬼を倒したところまでが夢だったという事が分かりました。今回の無限列車の最初の夢がどこまでで、誰の夢だったのかというまとめを読んだ後にもう一度、『鬼滅の刃』の『無限列車編』を読んでみるというのはいかがでしょうか?