【ワンピース】ゴムゴムの実の前任者はだれ？ジョイボーイなど候補キャラを考察

ワンピースにて主人公ルフィが食べた悪魔の実がゴムゴムの実です。今回はそんなゴムゴムの実についてまとめて紹介していきます。

ワンピースは1997年から尾田栄一郎先生が週刊少年ジャンプにて連載している海賊を題材とした漫画です。精巧に練られた世界観と張り巡らされた伏線、伏線を伏線と感じさせない描写とそのキャラクター性などで高い人気を集め、2000年代、2010年代、2020年代のジャンプの顔として長く人気と評価を集める作品です。2015年には「最も多く発光された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス記録にも認定されています。

1999年にはアニメ化も行われ、2022年2月現在まで放送枠を変えつつも継続的に放送され続け、2000年から作られ始めた劇場版映画、小説化やゲーム化などのメディアミックス展開も積極的に行われ、歌舞伎の題材にされるなど他の作品でもなかなか行われない展開も行われています。

東の海（イーストブルー）のフーシャ村で育った少年、モンキー・D・ルフィは村に滞在していた海賊、赤髪のシャンクスと彼の率いる海賊団、赤髪海賊団と親しくなります。彼らとの自由奔放さに海賊への憧れを募らせる中、ルフィはシャンクス達が持っていた「ゴムゴムの実」を食べてしまい一生泳げない代わりに全身がゴムのように伸びるゴム人間になってしまうのでした。

ゴムゴムの実はワンピースにおいて「海の悪魔の化身」とも呼ばれる不思議な果実、悪魔の実の中でも「超人（パラミシア）系」に分類される悪魔の実で、全身がゴムの性質を得る能力です。ゴムの性質上、体が伸縮する他、打撃、圧迫、関節技、銃弾や砲弾、電撃などが通用しない高い耐性を得る事が出来ます。ルフィは食べた当初はこの能力を自在には使えませんでしたが、成長するに連れて使いこなせるようになります。

ルフィのアイデアやそれぞれのタイミングでの修行の成果もあり、能力がどんどん発揮されるようになり、特に内蔵などもゴムになる事を利用して、過負荷に耐え一時的に身体能力を向上させるといった使い方もされるようになります。実の形状が明らかになっている悪魔の実の1つでもあり、紫色のメロンのような形状で、中は黄緑色の実が詰まっていました。また悪魔の実の例にもれず、その味は非常にまずかったとルフィは口にしています。

ワンピースは序盤から様々な伏線が仕込まれている作品ですが、実は伏線だったのではないかと言われているのがルフィが海に出て最初に知り合ったコビーの発言です。この時、コビーはルフィの話を聞いて「あのゴムゴムの実を食べた」と発言しているのです。この言い方はコビーは以前からゴムゴムの実について知っていたのではないかと考察されているのです。

ただ東の海編において、ルフィやバギーの能力を見た複数の人物が悪魔の実について「伝説の存在」「ただの噂だと思ってた」という発言をしており、少なくとも東の海（イーストブルー）においては悪魔の実はそこまで一般的な存在ではないのではないかと考察されています。ただワンピースの世界には悪魔の実図鑑があり、偶然コビーがこの悪魔の実図鑑を読んでいたのではないかともされています。

その一方でワンピースは伏線が非常に多い作品である事から、東の海が1番平和な海である事や悪魔の実の存在がそこまで浸透していない事などすらも世界政府が情報を隠蔽しているからではないかという考察もあります。仮に世界政府が隠蔽に動いている場合、前任者が東の海出身であり、同じ事態を防ぐ為に隠蔽しているという伏線だったという可能性も考察されています。

ルフィは旅に出てから様々な大物に出会っていますが、誰も前任者について触れていません。仮に前任者を知っている人物に出会っていれば何かしら反応しても良いはずです。この事から実はゴムゴムの実の前任者は対して有名ではなかったのではないかとも考察されています。或いはゴムゴムの実の能力者だと判明した時点で世界政府によって潰されてきた可能性などもあります。

ワンピース作中では伏線として伏せられているものも含めて情報の蓄積があるように思われる海軍においてもそのような発言はないので能力についてはともかく人物についてはそこまで有名ではなかったのではないかとされています。

ただ、ワンピースの世界において世界政府は必要なら情報の隠蔽も行うので有名人だった可能性も十分にあります。特に、ワンピースワノ国編にて、CP9の1人のフーズ・フーがかつて護送していたゴムゴムの実をシャンクスに奪われたという話を口にしているのです。

不老不死を与えるという能力から「究極の悪魔の実」とも呼ばれるオペオペの実ですら海軍が護送していたのに、わざわざCP9が護送していたという部分から隠蔽説が浮上する事になりました。敢えてオペオペの実の護送について描いたのも、ゴムゴムの実の護送との扱いの対比して描く事でゴムゴムの実の重要性を示す為の伏線だったのではないかとも考察されています。

さらなる情報として「ゴムゴムの実」という名前も本来の名前ではなく元の名前を隠す為の名前だった事、ゴムゴムの実が伝説的な存在であり覚醒にまで至った者は過去数百年現れていないという情報まで明らかになっています。これらの事実からもゴムゴムの実の前任者については世界的な有名人である可能性が示唆される事になっています。

ルフィとの共通点の多さから前任者の候補者の1人に名前が上がっているのが海賊王であるゴール・D・ロジャーです。ゴール・D・ロジャーは名前を「ゴールド・ロジャー」と隠蔽されるなどした過去もあり、同じく能力が隠蔽されている可能性は十分にあります。シャンクスがわざわざ東の海（イーストブルー）でゴムゴムの実を捜索していたのも船長の能力だと考えれば納得も出来ます。

ただワンピースの世界において、生前のロジャーを知る人物は多数登場しています。それこそルフィの祖父であるガープもロジャーと因縁のある相手ですし、頂上戦争にてルフィと共に戦った白ひげもロジャーと競った相手です。彼らがルフィをゴムゴムの実の能力者だと知った時に無反応である事からもロジャーがゴムゴムの実の前任者だった可能性は低いのではないかとも考察されています。

不明点も多く、ロジャーよりも前の時代の海賊であるゴムゴムの実の前任者候補がロックス・D・ジーベックです。後の四皇が乗っていたロックス海賊団の船長であり、彼らを抑えていたロックスがゴムゴムの実の能力者だとしたら「伝説的な悪魔の実」と言われるのも納得出来るという考察がありました。

ただやはり、ロックスの場合もロジャーの場合と同じくロックスを知る存在として、白ひげはもちろんルフィと対峙しビッグ・マムやカイドウなどが存在しており、彼らはゴムゴムの実に関しては何も反応を示していません。ロックス海賊団は船員同士で殺し合いが起こる程治安の悪い海賊団なので、相手の事を常に意識していたはずです。彼らが何も反応しないという事は、ロックスはゴムゴムの実の前任者ではないのではないかとも考察されています。

名前の登場から謎が多かった事でゴムゴムの実の前任者の候補者になっていたのが、光月おでんです。破天荒で「悪魔の実を見つけたらパクっと食べてしまいそう」という事から、前任者の候補者として名前が上がっていました。白ひげ海賊団加入時のエピソードとして、3日間海の中でロープを掴み続けられているのでワノ国を飛び出す前から能力者だった説はないですが、その後の白ひげ海賊団、ロジャー海賊団との旅の中で食べた可能性はあります。

ただ光月おでんはロジャー海賊団解散後、ワノ国に戻ってそこで赤鞘九人男やモモの助と対面しています。おでんの性格から言って仮に能力者になっていれば隠すとは考えられず、ロジャーやロックスの場合と同じで仮に光月おでんがゴムゴムの実の能力者であれば、ルフィと出会った際に何も反応しないのはありえません。この事から、光月おでんもまた候補者としての可能性が低くなっています。

ワンピース作中に登場している中でも1番ゴムゴムの実の能力者だった可能性があるのではないかと考察されているのが、ジョイボーイです。空白の100年に実在した人物であり、名前が初めて登場した時から謎を多く残しながらも、古代兵器など世界政府が隠蔽してきた事実にも関わってきた可能性が示唆される人物です。ジョイボーイについては本人を知る人物も登場していない為、ロジャーやロックス達のような否定も出来ない状態にあります。

ただ、ジョイボーイがゴムゴムの実の能力者だったとしても、ルフィの前任者だった可能性は低いです。ジョイボーイは800年前の人物であり、ジョイボーイの死後、ルフィが食べるまで誰も食べなかったというのは流石に違和感があると言われています。数百年覚醒した者はいないという情報からも、仮にジョイボーイがゴムゴムの実の能力者であったとして、それ以降誰も能力者になっていない可能性は低いです。

或いはジョイボーイがゴムゴムの実の能力者であった場合、ジョイボーイの活躍によってゴムゴムの実の本来の名前が隠されるきっかけになった可能性すらあります。いずれにしてもジョイボーイがゴムゴムの実能力者であった可能性は否定出来ませんが、少なくともルフィの前任者であった可能性は低いのではないかと考えられています。

その一方でジョイボーイの場合は、ゴムゴムの実の覚醒した後の真の能力の考察から「寿命を延ばす」というものが考えられています。そのため、実は名前を変えてつい最近まで生きていたが、なんらかの理由で死亡し、そのゴムゴムの実を世界政府が護送していたのではないかとも考察されるなどかなり飛躍した考察も生まれました。その場合は、ルフィの前任者はジョイボーイの可能性も十分にあると考えられています。

まだ謎が多く、他の候補者のような詳しい考察は出来ないながらも前任者の候補者として名前が上がっているのが明王です。これは、ワンピースワノ国編にてルフィがギア4を使って戦う姿を見たヒョウ五郎が呼んだ名です。初登場が990話と比較的最近であり、明王が名前なのか、2つ名なのか、既に登場している人物なのかも不明ですが、候補者としての可能性は十分に考えられています。

ただこのヒョウ五郎の反応からすると、ヒョウ五郎自身が「明王」を見た事がある、或いは伝説などに残ってお、りヒョウ五郎はそれを知っていたという可能性など、具体的な事は不明点が多くなっています。この明王というセリフ自体が、今後の伏線になっている可能性もあるのではないかともされています。

ワンピースでは最序盤から様々な伏線が張り巡らされていますが、その1つの可能性として考察されているのがシャンクス達が1年以上もフーシャ村に滞在していた理由です。シャンクスがゴムゴムの実を敵船から奪った事は1話の時点で語られていましたが、この敵船というのがCP9が護送していた船だった事が明らかになりました。つまりシャンクス達は、ゴムゴムの実を狙ってフーシャ村に滞在していた可能性が高くなっています。

CP9が護送していたゴムゴムの実がその前にどこにあったのかは不明ですが、シャンクスはどこからかゴムゴムの実の護送が行われるとの情報を手に入れて事前にフーシャ村に滞在していたとする説や、行方不明だったゴムゴムの実を探していたが、先に世界政府が見つけてしまい強奪した説などが考察されています。ただ、いずれにしても、シャンクスがなぜゴムゴムの実が東の海にあると知っていたのかは重要な要素になりそうだとされています。

余談ですが、実はフーシャ村があったゴア王国は東の海の中でもレッドラインに近く、なんならマリージョアのすぐ側であった事も明らかになっています。このことから、元々世界政府が管理していた物を護送していたという可能性が比較的高まっています。シャンクスにしても、1年以上護送が行われるタイミングを狙っていたという可能性も示唆される事になりました。

ゴムゴムの実については、世界政府の中心にある五老星が覚醒する事を恐れているような事実がある事も明らかになっています。この事から考察されているのが、実はゴムゴムの実が覚醒するとゴムの性質とは違った「伸ばす」能力を得られるのではないかとされる考察です。

これまで世界政府は、不老不死を与える能力を持つ「オペオペの実」や、肉体年齢を操作するジュエリー・ボニーの能力を重要視している描写があります。これらの能力を駆使してイムの寿命を延ばしているのではないかと考察されており、仮にゴムゴムの実の覚醒した後の能力が寿命を延ばす事に繋がれば世界政府から「伝説的な悪魔の実」と言われるのも納得出来るのではないかと考察されています。

前任者とは少し違いますが、ゴムゴムの実関連の人物の可能性があるとして新たな情報を求められているのが太陽の神ニカです。太陽の神ニカはワノ国編にてゴムゴムの実の護送についていたフーズフーが語った伝説の戦士の話で、「太古の昔に奴隷達が解放してくれると信じた存在」とされています。

ゴムゴムの実の能力との関連性としては、フーズフーが太陽の神ニカについて語る際に描かれたシルエットのニカがどこか手足が伸びているように見えるとされた事に由来します。また、ゴムゴムの実と同じく世界政府が隠蔽している伝説であるという点も共通しているなど、ほぼ同タイミングで明かされたゴムゴムの実の新事実と関連付けて考えるには十分な要素が含まれているのです。

太陽の神ニカについてはまだまだ不明点が多く様々な考察が生まれており、その伝説の関連性から太陽の神ニカ＝ジョイボーイ説、或いはジョイボーイの協力者説、太陽の神ニカがゴムゴムの実の能力者だった説などがあります。人物との関連付けから、人工悪魔の実の存在から太陽の神ニカこそがゴムゴムの実の元になった能力を持っていたのではないか、ゴムゴムの実の本当の名前は「ニカニカの実」だったのではないかとする考察なども生まれています。

またワンピース作中には「太陽」を紋章に掲げる国家や組織が非常に多く登場している事、上記で候補者として上げた「明王」もワノ国に伝わる太陽の神ニカの別称になっても不思議ではなさそうな名前であるなど、ゴムゴムの実の伏線以外にも数々の伏線がつながる要素になっているともされています。

アニメワンピースを始め、ほぼ全てのメディアでルフィの声優を担当しているのが田中真弓さんです。独特なハスキーボイスが特徴的なベテラン声優で、女性声優ながらも少年や青年など男性キャラを演じる機会が非常に多い声優として知られています。

田中真弓さんがこれまでに演じたキャラクターとしては「うる星やつら」の藤波竜之介役、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のキャスバル・レム・ダイクン役、「天空の城ラピュタ」のパズー役、「忍たま乱太郎」の摂津のきり丸役、「幽遊白書」のコエンマ役、「ドラゴンボール」の占いババ役及びクリリン役及びヤジロベー役、「魔神英雄伝ワタル」の戦部ワタル役などがあります。

ここからは既にワンピースを視聴している人のゴムゴムの実に関しての感想を紹介していきます。これまでそこまで注目を集めていなかったゴムゴムの実の前任者ですが、近年の描写で一気にその前任者について注目を集める事になりました。元々ワンピースは伏線が多く、また最初期から仕込まれているものも多いため、その考察範囲は多岐に渡るとされています。

世界政府が海軍ではなくCP9に護送させていた点、シャンクスが長らく狙っていた点とルフィが食べても驚きはしてもそれ以上の感情を見せていなかった点などどこが重要になるのか分からないとされています。一方でこれらの新情報が出る度にワンピースを読み返したくなるという声も多くなっており、特にゴムゴムの実は1話から登場しているルフィを象徴する能力だけに気になるという声も多いです。

前任者と同様にゴムゴムの実の情報として気になるという声が多くなっているのが覚醒するとどうなるのかです。特にキッドやローも覚醒している事が明らかになった事でルフィが覚醒する可能性は高いと考えられており、覚醒すれば「周囲をゴムのように変化させる」以外の特別な能力に目覚めるのではないかという考察も見られるようになっています。

ゴムゴムの実はシャンクスが敵船から奪いそれをルフィが誤って食べてしまったというワンピース1話で描かれた登場をした悪魔の実ですが、シャンクスが奪った相手がCP9であった事が判明した事で注目されるようになったのがルフィの前にゴムゴムの実の能力者だった前任者です。前任者の候補としては複数の人物の名前が上がっている一方で、否定的な意見も出るなど様々な考察が行われています。

ゴムゴムの実に世界政府が関わっていた事、またゴムゴムの実の名前自体もフェイクである事などが判明するなどゴムゴムの実についての謎がこれまでワンピース作中で謎のままにされてきた他の謎と連動する可能性も増えており、前任者と共に注目を集めています。ゴムゴムの実の存在や能力自体がワンピースの物語のキーになる可能性もあるので前任者や覚醒能力に注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？