【最果てのパラディン】ガスがアンデッドになったのはなぜ?過去やウィルを殺そうとした理由は?

最果てのパラディンでアンデッド、ゴーストとして登場したのがオーガスタス、通称ガスです。なぜガスはアンデッドとなり廃墟の街に住んでいるのでしょうか?今回は最果てのパラディンのガスについて、アンデッドになった理由が語られる過去や死亡までの経緯、主人公ウィルとの関係性や殺そうとした理由、アニメ最果てのパラディンでの声優情報などをネタバレありでまとめて紹介していきます。

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目次

  1. 最果てのパラディンのガスとは?
  2. 最果てのパラディンのガスの過去やアンデッドになった理由をネタバレ
  3. 最果てのパラディンのガスがウィルを殺そうとした理由
  4. 最果てのパラディンのガスは死亡する?
  5. 最果てのパラディンのガスのアニメ声優
  6. 最果てのパラディンのガスに関する感想や評価
  7. 最果てのパラディンのガスまとめ

最果てのパラディンのガスとは?

最果てのパラディンにて主人公ウィルの育ての親の1人として登場したのがガスです。今回はそんなガスについてまとめて紹介していきます。

最果てのパラディンの作品情報

最果てのパラディンの概要

ガスが活躍する最果てのパラディンは2015年から柳野かなた先生が小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載しているいわゆる「なろう系」と呼ばれるタイプの作品です。異世界転生系の作品でありながら前世の記憶がおぼろげであり、生きるきっかけにしかなっておらず、かなり王道ファンタジーに近いテイストに仕上がっている事から人気を集めた作品です。

2016年にはオーバーラップ文庫から書籍化も行われ、2017年にはwebコミック誌「コミックガルド」にて漫画化、2021年にはアニメ化が行われるなどメディアミックス展開も行われてさらに人気を集める作品になっています。

最果てのパラディンのあらすじ

引きこもりとして無為な人生を過ごし、後悔したまま亡くなった主人公は、その前世の記憶を保持したまま異世界に転生します。赤ん坊として転生した主人公はウィリアム、通称ウィルと名付けられ大切に育てられますが、彼を育てたのは3人のアンデッドでした。そんな3人のアンデッドの1人として登場するのが今回紹介するガスです。

ガスのプロフィール

ガス本名オーガスタスは、主人公ウィルが育つ事になる廃墟の街にて半透明の青白い身体が特徴な老人の幽霊(ゴースト)のアンデッドです。アンデッド故に200年以上の長い時を過ごしており、ウィルにとっては祖父のような存在であると同時に魔法の技術や心得、その他様々な知識を詰め込んだ師匠でもあります。あらゆる分野に対して深い知識を持つ一方で、「金で解決出来るならそれが1番」という拝金主義者的な側面も持っています。

守護神には風神ワールを選び、その誓いは「好きなことをやって面白おかしく生きる」であるなど破天荒な性格も持ち合わせており、その様子はウィルから「ロックな生き方」と形容されています。

ガスの能力や強さ

過去に死亡する前のガスは「彷徨賢者(ワンダリングセイジ)」と呼ばれる大魔法使いであり、最果てのパラディン作中の世界において歴代でも最高峰の魔法使いであるとされています。通常は数人がかりで行う四重魔法投射を1人で行ったり、四重魔法投射の中でも最高難度とされる「全存在の抹消(ダムナティオ・メモリアエ)」を単独で使用出来るなどといった形で表現されています。

加えてガスはこれらの大魔法を無闇に使用する危険性を理解しており、「小さい魔法を巧く精度よく使う」事に主眼を置いた魔法戦を展開する事が多く、その教えはウィルにも引き継がれています。

最果てのパラディン|株式会社オーバーラップ

最果てのパラディンのガスの過去やアンデッドになった理由をネタバレ

ネタバレ①ガスがゴーストになった理由はなぜ?

ガスがなぜ死亡して不死者(アンデッド)のゴーストになったかといえばその理由は過去に不死神スタグネイトと契約を交わした為です。不死神スタグネイトは元々は神の善なる陣営に属していましたが鞍替えして悪なる陣営に所属するようになった神の事です。元々ガスは風神ワールを信仰していましたが、過去のとある出来事により不死神スタグネイトと契約を結ぶ事になりました。

ネタバレ②世界はますます混乱し大乱が勃発する

風神ワールを守護神としていたガスがなぜか不死神スタグネイトと契約をした過去はおよそ200年前の事です。200年前当時、世界は平和を謳歌した時代を送っていましたが、突如としてあちこちの大陸でそれまで姿を見せなかった王級、将軍級に分類される悪魔達が姿を見せるようになります。それらの悪魔は人々の村を襲撃しては彼らを生贄に悪なる神に儀式を行ったことで活性化され、より世界は混乱していく事になります。

悪なる神達に対抗するべく善なる神も活性化し世界規模で大乱が発生すると地図の形が変わる程の激しい戦いに発展し、各地の連絡網は完全に途絶えてしまいます。その頃、彷徨賢者(ワンダリングセイジ)と呼ばれたガスはマリーやブラッド達と共にサウスマーク大陸にいました。他の大陸の情報が入らない中、サウスマーク大陸に現れたのが上王(ハイキング)と呼ばれる悪魔です。

ネタバレ③上王(ハイキング)と呼ばれた悪魔

上王(ハイキング)は王の中の王という意味で名付けられた悪魔で、彼は自身の血あら兵士(ソルジャー)級の、削がれた肉から隊長(コマンダー)級のデーモンを無限に生み出すという能力を持っていました。加えて刃物以外では傷つかない肉体を持っていたりとその桁違いの能力から悪魔達を束ねていったのです。

さらに上王(ハイキング)の強さを底上げしていたのが「喰らい尽くすもの(オーバーイーター)」と呼ばれる魔剣です。オーバーイーターは生命力を持った存在を斬るとその生命力を使用者に還元するというチート武器でした。ただでさえ刃物以外ではダメージを負わない上王(ハイキング)が、例えダメージを与えたとしても攻撃するだけで回復してしまうという実質無敵な状態だったのです。

ネタバレ④上王討伐の声を上げたオーガスタス

上王(ハイキング)率いる悪魔達の侵攻によりサウスマーク大陸はどんどん悪魔達に侵略されていき、追い詰められていく中、そこで上王(ハイキング)の討伐の声を上げたのがオーガスタスでした。悪魔達の支配領域が広がっていった後だからこそ、上王(ハイキング)の居場所さえ分かればそこに少数の部隊を送り込む事で上王(ハイキング)を討てると考えたのです。

実際にこの作戦によりガス、ブラッド、マリーの3人は上王(ハイキング)の前まで辿り着く事に成功します。しかし計算外だったのが上王(ハイキング)の強さでした。唯一の攻撃手段である刃物での攻撃すらも、ブラッドを上回る剣術によりまともに加える事ができなかったのです。なんとかブラッドがオーバーイーターを取り上げる事には成功しますが、それでも勝算はありませんでした。

ネタバレ⑤スタグネイトの木霊が降臨する

そこでブラッドとマリーが上王(ハイキング)の封印を試みてこれに成功します。しかし封印は力の強い悪魔達が集まれば解けるもので時間稼ぎでしかありませんでした。そこに現れたのが不死神スタグネイトの分身、木霊です。スタグネイトの木霊は3人にとある取引を持ちかけます。

その取引というのは死亡して不死者となってスタグネイトの陣営に加われば、周囲の悪魔を一層するというものでした。加えて死亡して不死者になれば長い年月を生きてガス達自身が封印を守る事も出来ます。そして上王(ハイキング)への執着、未練が無くなった時には完全に自身の手駒になってもらうという取引でした。

ネタバレ⑥スタグネイトと契約し不死者(アンデッド)になる

ガス達にとってこの取引は断る事が出来ない取引でした。結果的にガス達はスタグネイトと契約してアンデッドとなり廃墟の街にて上王(ハイキング)封印の守護者として縛られる事になります。スタグネイトは契約を履行して街の悪魔達を一掃しました。これがガスがアンデッドになった理由の真相です。

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最果てのパラディンのガスがウィルを殺そうとした理由

ガスがウィルを殺そうとした理由

ウィルがブラッドの訓練の中で、廃墟の街の地下にあるアンデッドが徘徊するエリアからの脱出訓練を命じられた際、そこに現れたのがガスでした。最初は訓練の一環かと思ったウィルですが、ガスは殺意を持ってウィルに攻撃魔法を使います。しかも二重魔法投射・三重魔法投射といったレベルの高い魔法まで連発するガスにウィルは太刀打ちが出来ませんでした。

このままやればガスはウィルを殺す事が出来ますが、ウィルがそれを受け入れた事で耐えきれなくなったガスは攻撃をやめ「授業の一環だった」という事に無理矢理しました。ただウィルは本当はガスがウィルを殺そうとしていた事を察しています。

なぜガスがウィルを殺そうとしたのかというと、スタグネイトとの契約が関係しています。ガス達3人が不死者として自由にしていられるのは上王(ハイキング)封印の守護者という側面があるからで、封印への執着を失うとスタグネイトの下僕になってしまいます。ガスがウィルを殺そうとしたのはなぜかといえばこの下僕化を防ぎたかったのです。

ガス自身も情に厚い部分がありますが、元々過去には子供を持ちたいと考えていたブラッドとマリーにとってはウィルは本当に思い入れのある存在でした。スタグネイトからウィルに執着の対象が移るのも仕方のない事だったのです。スタグネイトへの執着を失えば自我を失ってしまうのでガスとしてはこれを防ぐべくウィルを殺そうとしたのです。

ウィルの来歴をネタバレ

ネタバレ①ウィルは上王の封印を解く生贄だった

過去にスタグネイトと契約して以降、ガス達は封印を守り続けていました。その間には悪魔達が封印を解こうとやってきましたが、アンデッドの中でも最高位の存在であるガス達が撃退を続けてきたのです。そんなある時、悪魔達がウィルを連れてガス達の元にやってきます。ウィルの正体は上王(ハイキング)復活の為の生贄だったのです。

悪魔達を追い払った後ガス達はウィルをどうするか話し合いました。ウィルが生贄として連れてこられたという事はつまりどこかで人間が生きているという事でもあると希望を感じたブラッドとマリーは育てたいと考えるようになります。当初ガスは上記でも紹介したようにスタグネイトへの執着が薄れる事を察していた為にウィルの保護に反対していました。

ネタバレ②スタグネイトを倒すウィル

そしてガスが恐れていた事が起こります。完全に執着の対象が上王(ハイキング)からウィルに移った事でスタグネイトの木霊がブラッドとマリーの魂を取りに来たのです。その日はこの世界で成人として扱われるウィル15歳の冬至の日の前日でした。この事態を前々から察していたガスはスタグネイトの木霊を消滅させる事に成功しますが、スタグネイトの木霊もそれを考慮しており分身をさらに2つに分けていました。

残された分身により重症を負ったガス、この様子を見ていたウィルは3人を守る為、グレイスフィールの加護を得てスタグネイトの木霊を倒す事に成功します。

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最果てのパラディンのガスは死亡する?

考察①ガスは人間としてすでに死亡している

最果てのパラディンの世界において、スタグネイトと契約するという事は1度死亡するという事であり、ガス達3人は200年前の過去、スタグネイトと契約した時点で人間としては死亡しています。ちなみに死亡すると成長はそこで止まり、新しい事を覚える事が出来なくなります。

考察②ガスは輪廻に還る?

過去に契約したスタグネイトの木霊をウィルが倒した事で、ガス達がスタグネイトの下僕になるという未来は回避されますが、それでもブラッドとマリーが上王(ハイキング)への執着を完全にウィルに移していたという事実は変わりません。これによりグレイスフィールの力で輪廻に還るブラッドとマリーですが、ガスだけは残る事になりました。

なぜガスだけが残ったのかといえば上王(ハイキング)封印の件は何も解決していない為です。本来であればガスも輪廻に還るはずだったのですがガスがグレイスフィールと交渉し、スタグネイトが力を取り戻し魂を取られて下僕になるまでの10年間の期限付きでガスが1人上王(ハイキング)の封印を守る事を継続する事をグレイスフィールに許された為です。

この為、ガスはウィルに「10年の間に上王(ハイキング)の封印をなんとかする方法」を探す事を託す事になりました。

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最果てのパラディンのガスのアニメ声優

飛田展男のプロフィール

アニメ最果てのパラディンにてガスの声優を担当したのが飛田展男さんです。1982年から声優として活動するベテラン声優さんで若手の頃から幅広い演技で様々なキャラクターを演じてきており、個性的で高めの声を特徴としています。

飛田展男の主な出演作品や演じたキャラ

飛田展男さんがこれまでに演じたキャラクターとしては「機動戦士Zガンダム」のカミーユ・ビダン役、「ちびまる子ちゃん」の丸尾君役、「名探偵コナン」の風見裕也役、「コードギアス」のクロヴィス・ラ・ブリタニア役、「NARUTO」のゼツ役及びエビス役、「HELLSING」の少佐役、「ワンピース」の酒天丸役、「銀魂」の洞爺湖仙人役、「アクセル・ワールド」のブラック・バイス役などを務めています。

飛田展男さんが近年演じたキャラクターとしては「無職転生」のアルフォンス役、「蜘蛛ですが、なにか?」のロナント・オロゾイ役、「デジモンゴーストゲーム」のダイゴ役、「憂国のモリアーティ」のE電役、「ソマリと森の神様」のソワク役、「アクダマドライブ」のコウチョウセンセイ役、「ドメスティックな彼女」の藤井昭人役などを演じています。

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最果てのパラディンのガスに関する感想や評価

ここからは既に最果てのパラディンを視聴した人のガスに関しての感想を紹介していきます。育ての親の3人に中で1番距離を明けているように感じたとされるガスですが、なぜウィルを殺そうとしたのか分からなかったという声は非常に多くなっています。後にスタグネイトが何故殺そうとしたのか理由を語った後も流石に突然過ぎたという印象が消えなかったとされています。

ただそんなガスだからこそ、名付けのシーンは最果てのパラディン序盤の中でも特に感動したという声も非常に多いです。ガスが敢えて自身の名前を抜き、「ウィリアム・マリーブラッド」としたのに対し、ウィルがガスの名前もほしいからと「ウィリアム・G・マリーブラッド」とミドルネームにガスを示す「G」を入れるのはウィルにとってのガスという存在がマリーやブラッドと変わらない存在だった事を示していて泣けたという声が多いです。

ガス本人が最果てのパラディンのストーリー上登場しなくなってからもその過去が少しずつ明らかになっていくという魅せ方も非常に良かったという声が多くなっています。特にガスの本名は誰も知らなかったという話や、将来お礼をもらうべく本名を明かしたシーンなどその後が気になるという声も多いです。

またガスが出ていた当時はギャグにしか見えなかった拝金主義的な要素さえもウィルの中でしっかりと息づきその後の旅の中で生かされているのが良いという声も多いです。実際にガスの描写がなくともガスを感じられる作りになっているのは作者の上手さであり、最果てのパラディンが人気を集めた要因になっているとされています。

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最果てのパラディンのガスまとめ

最果てのパラディンのガスは生前には「彷徨賢者」と呼ばれた歴代でも最高峰の魔法使いであり、その頭の良さ故にマリーやブラッドとは違った側面でウイルを見ていた存在になっています。なぜかウィルを殺そうとしたり、なぜか膨大な課題を与えたりと嫌がらせとも言えるような行動をしていますが、それらも全てちゃんとした理由があったキャラクターです。

マリーやブラッドと違いウィルの旅達の際にも死亡する事はなく、生きていますが、廃墟の街から出る事は出来ず今も廃墟の街で上王(ハイキング)の封印を守っている存在になっています。今後ウィルの物語が再びガスの元に向かう可能性も十分にあるので、まだ最果てのパラディンを視聴していない人はガスのなぜと思える行動や過去などにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?

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