【リゼロ】クリンドの正体は憂鬱の魔人ヘクトール？噂の理由や強さ・能力を考察

『Re:ゼロから始める異世界生活(略称リゼロ)』ではミロード家のアンネローゼに仕える執事・クリンドが登場しています。ネット上ではクリンドの正体が魔人ヘクトールではないか？と疑問視されているのですが、その噂に裏打ちされる理由とは何なのでしょうか？本文ではその噂を確かめるために魔人ヘクトールとクリンドの共通点や相違点を見ていきます。それではまず、リゼロの作品情報からご覧ください。

『Re:ゼロから始める異世界生活』とは、タイムリープ能力を持つ主人公が奔走する姿を描いた小説家になろう発のダーク・ファンタジー漫画です。略称は「リゼロ」。作者は長月達平で、2012年4月から小説家になろうにて連載されていたWEB小説が改訂された後、2014年1月からMF文庫J(KADOKAWA)にて商業版書籍が刊行されています。

ここではリゼロのあらすじを簡単に紹介します。主人公はある日突然、コンビニ帰りのジャージ姿のまま異世界へと召喚された少年ナツキ・スバルです。

スバルは異世界に召喚されてから早々に命の危機に見舞われてしまいますが、そのタイミングでハーフエルフのサテラことエミリアが現れて窮地を救ってもらいます。以降、スバルはその恩を返すために彼女の探しものを手伝うこととなりますが、フェルトという名の少女と出会ったことがきっかけで事件に巻き込まれていきます。

リゼロに登場するクリンドとは、ミロード家のアンネローゼに仕える執事です。青い髪と左目のモノクル、そして黒の執事服を着用しているのが特徴的な人物で、発言の最後に熟語を付けるという特徴的な喋り方をしています。そして執事としても手際が良く優秀で、なおかつ戦闘能力も高いです。

クリンドが仕えるアンネローゼのミロード家はロズワールの親戚にあたるのですが、どうやらロズワールとクリンドはどういった経緯で知り合ったのか分からないものの古くからの知り合いのようです。ちなみにロズワールとは、宮廷筆頭魔術師でその称号の通り王宮一の魔術師です。魔導の加護を持つため六属性のマナ全てに適正があり、その強さにおいては彼一人で軍団に匹敵するほどだとされています。

リゼロのクリンドの正体を考察する上で重要なのが400年前から生きているという点です。そして400年前と言えば、7人大魔女を嫉妬の魔女サテラが滅ぼした時代と言われています。それと同時に世襲制である初代ロズワールが自分の意識を子孫の肉体に移すことに成功した時期でもあるのですが、実はクリンドはその400年前からロズワールと面識があるようです。

リゼロ外伝『Golden Siblings』ではクリンドが血液標本家のリオナルドと戦闘するシーンが描かれているのですが、どうもその時に使っていた能力が「憂鬱の権能」に似ているようです。そもそも憂鬱の権能は憂鬱の魔人の能力であり、不可視の重力を生み出すことによって相手を押し潰すことができます。

実際にクリンドが広げた五指を握り締めると、リオナルドの極太な腕が触れることなく押し潰されています。実は、この戦い方は憂鬱の魔人であるヘクトールと同じで、憂鬱の魔人の前に現れた初代ロズワールとの戦闘シーンでは彼を地面に叩きつけた上で内臓を押し潰しています。さらにその戦闘中に憂鬱の魔人が「あまり好ましい手段ではありません。憂鬱」と発しているのですが、このセリフはクリンドも発する一言です。

クリンドと憂鬱の魔人ヘクトールの能力が似通っていることから、クリンドの正体が憂鬱の魔人ヘクトールだという可能性が浮上してきました。

さらにその能力に加えてクリンドと憂鬱の魔人ヘクトールは同じようなネクタイしており、これが同一人物説を唱える理由の一つとなっています。しかし服装が似通っているのは400年間のオシャレと解釈することもできるため、偶然重なったという可能性も考えられることから服装だけで判断するのは早計かもしれません。

仮にクリンドの正体が魔人ヘクトールだとすればいくつか疑問が生じます。1つ目に魔人ヘクトールがメイザース家の執事になる理由がないこと、2つ目にその疑問にロズワールが気付かないことの2つです。

まず1つ目の疑問については、メイザース家の執事になるというのはそもそも魔人ヘクトールがエキドナを狙っていた点から考えづらいです。そして2つ目の疑問については、ロズワールがクリンドの正体に気付かないことに加えて、魔人ヘクトールが自分の幸せと憧れの先生を同時に奪っていった復讐相手だという点から1つ目の疑問と同様に考えづらいと言えるでしょう。

リゼロのクリンドは魔人ヘクトールと同じ能力を持っています。不可視の重力を生み出してその重力をあらゆる方向に働かせる能力で、その威力は初代ロズワールが手も足も出ずに押し潰されてしまうほどの高さを誇り、さらにロズワールの魔法すらも押し潰すことができます。

魔人ヘクトールは指を握ることで能力を発動させていましたが、クリンドは身動きを封じられた状態であっても能力を発動させていたことから指を握る動作は必須ではないと考えられます。

リゼロのクリンドは物腰が丁寧かつ気配り上手です。ただし、特殊なロリコン癖の持ち主であり、精神年齢が高ければ全く興味を示さず精神年齢が低い者のみを愛する変態でもありました。実際に幼い容姿をしたペトラとは裏腹に、容姿が大人びているエミリアにも目をかけています。さらにリューズのように外見が幼くとも精神年齢が大人あるいは老人だった場合は一切興味を示していません。

始めにリゼロのクリンドの活躍や過去・フレデリカとの関係をジュリアと一緒にいた展開から見ていきます。長年ロズワールとともにいる謎の家令として初登場を果たしたクリンドは、亜人戦争時代のロズワールであるジュリアと一緒にいました。クリンドはジュリアが趣味で経営していた王都の酒場で店員としても勤務しており、そこでヴィルヘルムとジュリアがおこなった密談に同席し、その後襲撃をかけてきたシノビを撃退しています。

次にリゼロのクリンドの活躍や過去・フレデリカとの関係をカールを親代わりとして育てる展開から見ていきます。クリンドはジュリアが商業都市ピックタットで命を落とした後の展開から登場。キャロルからの伝言を受けたことで、クリンドはカールを親代わりとして育てることとなりました。ところが、国葬の際には既にカールの記憶がロズワールとなっています。この時にクリンドが魂の転写に関わる術をおこなっているのかもしれません。

次にリゼロのクリンドの活躍や過去、フレデリカとラム・レムとの関係を見ていきます。当代ロズワールに代替わりした際に、フレデリカとレム、ラムの3人が屋敷のメイドとして登場しました。

特殊なロリコンの性癖を持つクリンドは、この時から幼いフレデリカたちを愛でることとなります。それから時を経て、クリンドから愛でられていたフレデリカは一時期クリンド兄様と慕っていましたが、フレデリカが成長して大人びたと同時に性癖の対象から外れたためクリンドは彼女に対する態度を急変させてしまいます。フレデリカはその態度にショックを受け、以来クリンドはフレデリカから刺々しい態度を取られるようになりました。

次にリゼロのクリンドの活躍や過去・フレデリカとの関係をミロード家に異動した後の展開から見ていきます。ロズワールの親戚であるミロード家の当主と妻がアンネローゼ誕生と同時に亡くなったため、クリンドはミロード家を支えるためにフレデリカとともに異動することとなりました。

そしてクリンドは幼く純粋な魂を持つアンネローゼに仕えることになります。当然、幼いアンネローゼに対して変態的に仕えるようになったクリンドは、アンネローゼが言わずとも命令を察して即実行に移すという有能さを発揮していました。

次にリゼロのクリンドの活躍や過去・フレデリカとの関係をフレデリカと戦うシーンから見ていきます。クリンドはロズワールから指令を受けていたため、聖域にいるエミリア陣営を竜車で迎えに行きます。その後、クリンドは聖域の広場で幼く純粋な魂と才能を持つペトラを発見。

それによって特殊な性癖による幸福を得ようと愛でようとするクリンドでしたが、ペトラを愛でようとしたのは彼だけではありませんでした。その場にいたフレデリカも同様に愛でようとしたため、クリンドとフレデリカはペトラを挟んで目にとまらぬ速さで攻防を繰り広げることとなります。

次にリゼロのクリンドの活躍や過去・フレデリカとの関係をフレデリカを救出する展開から見ていきます。工業都市コスツールの光虫騒動が発生したため、クリンドはガーフと共にフレデリカ救出に向かうこととなりました。しかしその途中でクリンドは血液標本家であるリオナルドから身動きを封じられてしまいます。そこでクリンドは憂鬱の魔人ヘクトールと同じ能力を使って、リオナルドを倒してフレデリカ救出に成功しました。

次にリゼロのクリンドの活躍や過去・フレデリカとの関係を呪われた女神像を破壊する展開から見ていきます。クリンドはロズワールから呪われた女神像を破壊するための協力を要請されました。

そしてそれを了承したクリンドは、オークションに出品される前に女神像を破壊するため、スバルとガーフ、オットーがパーティー会場に潜入している間に別行動していたクリンドが女神像を盗み出します。こうしてクリンドはロズワールと合流して女神像が破壊されることとなりました。

クリンドはリゼロのアニメ2期で登場しています。クリンドが登場したのはリゼロのアニメ2期の最終回で、スバルがエミリアの騎士として任命される叙任式の後の展開でした。その展開では叙任式の終了後に晩餐会が開催されています。

そして晩餐会の中にミロード家の当主であるアンネローゼ・ミロードがいるのですが、リゼロのアニメ2期では既にクリンドがミロード家に仕えていたため、アンネローゼにクリンドが付き添っている状態です。その後ミロード家内で写真を撮影していたようですが、実はその写真の中にクリンドの姿が写っています。リゼロのアニメでは目立ったセリフもなく脇役のような雰囲気でしたが、実はリゼロの物語に重要なことをおこなっています。

リゼロのアニメではまだ語られていませんが、リゼロの続編第5章「水門都市プリステラ編」で強化されたスバルが登場しています。

スバルはアニメ2期の最終回でも怠惰の権能を使えるようになったり、ギルティ・ウィップという鞭を使って戦えるようになったりと強化されているのですが、実はそんなスバルを強化した人物こそがクリンドでした。リゼロの聖域編で聖域を出たスバルたちはしばらくの間ミロード家の屋敷に滞在していたのですが、どうやらその時にクリンドから戦いを学んだようです。

こちらではリゼロのクリンドと魔人ヘクトールが、同一人物である可能性が高いと考えられているようです。投稿画像ではクリンドと魔人ヘクトールの容姿が描かれているので、顔が違うものの似通ったネクタイをしている点に注目しているのかもしれません。

こちらでもリゼロに登場するクリンドの正体が魔人ヘクトールである可能性が高いと言われています。この方の場合は魔人ヘクトールとクリンドの能力が同じである点に注目しているようなので、リゼロの漫画で二人が能力を使うシーンもチェックしてみると良いかもしれません。

こちらではリゼロに登場するクリンドの正体が憂鬱の魔人ヘクトールだとする可能性がほぼ確定的だと言われています。やはりほぼ確定だと言われるのは能力や服装が似ているからなのでしょうか？

正体が憂鬱の魔人ヘクトールと疑問視されているリゼロのクリンドについて、噂の理由や強さ・能力を考察してきましたがいかがでしたか？リゼロのクリンドは400年前から生きている人物であり、初代ロズワールとも知り合いでもあるということが分かりました。

やはりリゼロのクリンドの正体が憂鬱の魔人ヘクトールだとされている大きな要因として「憂鬱の権能」がクリンドも使えるという点にあるようです。未だにクリンドの正体については明らかになっていませんが、これを機にリゼロのアニメ・原作を見て彼の特徴や過去、登場シーンに注目しつつ魔人ヘクトールとの共通点や相違点をチェックしてみてください。