【リゼロ】フォルトナの正体はシリウス？二人の共通点やジュースとの関係を考察

フォルトナの正体がシリウスなのかをネタバレしていく前に、『リゼロ』の作品情報を紹介していきます。『リゼロ』の概要や、物語のあらすじもまとめていきますのでぜひご覧ください。また、今回のメインであるフォルトナのプロフィールや、戦闘においての強さ、その能力についてもまとめていきますので、事前に読んでおく事で後述のネタバレがより一層楽しめる内容となっております。

『Re:ゼロから始める異世界生活(略称:リゼロ)』は、『小説家になろう』で2012年4月から連載が始まったライトノベル作品です。『タイムリープ』によって未来を変える異世界ダークファンタジーという作風によって人気を博し、2022年1月現在、累計発行部数が全世界で1100万部を突破するという、日本が誇る作品へと成長しています。

また、アニメやゲーム、漫画やフィギュアなど、様々なジャンルにメディアミックスされており、原作であるライトノベルが人気になるきっかけにもなっています。特に現在シーズン2までが製作されているアニメ作品は、キャラペディアで実施された『次週以降も観続けたい2016年春アニメ作品』にて男性部門1位を獲得するほどの人気で、アニメファンの注目の的となりました。

17歳の少年・菜月昴(ナツキ・スバル)は、学校にも通わずに家に引きこもり、無気力に毎日を送っていました。そんなある日、スバルがコンビニで買い物を済ませると、突如謎の光に包まれます。スバルが目を覚ますと、そこには見たこともない風景が広がっていました。引きこもり生活の中でファンタジーな世界に耐性のあったスバルはすぐにこの世界が異世界である事を悟り、街を探検してみる事にします。

しかし、スバルは突然3人組のチンピラに絡まれ、命の危機に直面します。そこに銀髪のハーフエルフの少女が現れ、魔法を使ってチンピラを追い払ってくれました。サテラと名乗るその少女は、大切な徽章を盗まれた為、探している最中だと言います。サテラに好意を持ったスバルは徽章探しに協力しますが、その過程で何度も命を落とし、セーブポイントともいうべき時間と場所に『死に戻り』を繰り返すのでした。

フォルトナとは、『リゼロ』のヒロインであるエミリアの父の妹で、血縁上はエミリアの叔母にあたります。しかし、フォルトナは兄夫婦から幼いエミリアを託され、育ててきたので、実質上はエミリアと親子の関係で、エミリアもフォルトナの事を『フォルトナ母様』と呼ぶほど慕っていました。エミリアはハーフエルフですが、フォルトナは純粋なエルフであり、エリオール大森林にあるエルフの隠れ里でエミリアを育てています。

スラっとしたスタイルに紫紺の瞳に銀髪の短髪といった美しい容姿をしており、エミリアの外見の特徴と似ていますが、フォルトナはエミリアは実の母親にそっくりと語っていました。非常に若く見えますが、エルフの隠れ里の長老であり、『封印の扉』とエミリアの守り人としての務めを果たしています。守り人になった経緯は、封印の扉とエミリアを兄に託された事が理由で、マナの充満するエリオール大森林を拠点として選定しました。

フォルトナは、兄に託された事でしかたなくエミリアを育てているというわけではなく、本当の娘以上の愛情を注いでいます。エルフの隠れ里の人々から見ても2人は本当の親子のように仲睦まじく見えましたが、フォルトナは兄夫婦に気を遣って、エミリアには自分は本当の母親ではないと、幼いころから言って聞かせていたようです。しかし、一緒に暮らしていた時間が長いため、フォルトナの口癖の多くがエミリアに受け継がれています。

フォルトナはエミリアと同じく火のマナに適性を持っており、温度操作によって氷の魔法を使うことが出来ます。その威力は絶大で、聖域の試練『ありうべからざる今をみろ』でその魔法を目撃したエミリアは、パックがいても自分には放つことが出来ない威力だと感じていました。エルフの隠れ里の長老という立場だけあって戦闘力は一番高かったようで、兄から『封印の扉』を託された理由の1つとなっています。

ここからは、フォルトナの正体が魔女教大罪司教・シリウスなのかをネタバレしていきます。『リゼロ』の第5章で登場したシリウスを確認すると、他の魔女教大罪司教と同じく、常人には理解出来ない狂人じみた発言をする人物です。前述の通り、フォルトナはエミリアを本当の娘のように愛し、正義感の強い人物だという事が分かりますが、その正体は本当にシリウスなのでしょうか?

ネット上で、『リゼロ』のフォルトナの正体がシリウスなのではないかと話題になっています。その理由として容姿が酷似していることが1つ挙げられます。シリウスの外見の特徴として、まず全身をミイラのように包帯でグルグル巻きにしていますが、左目と髪はあらわにしています。この左目ですが、フォルトナと同じく『紫紺』の色をしており、髪も銀髪であるためフォルトナと一致しています。

目つきは違うものの、魔女教大罪司教となって何かしら性格に変化があったことを考えると頷ける部分です。さらに、フォルトナやエミリアを見ると分かるように、エルフ族の女性は紫主体の服装をしているようですが、シリウスも紫色の服を身にまとっています。このように見た目だけで言っても共通点が複数存在するため、フォルトナの正体がシリウスだといわれる大きな理由の1つとなりました。

フォルトナの正体がシリウスだという理由の2つ目は、シリウスが魔女教大罪司教となった時期です。シリウスは100年前に魔女教大罪司教になったと原作で語られています。フォルトナは現代から100年前、エリオール大森林に『封印の扉』の封印を解くためにレグルスと共にやってきたパンドラの権能によって殺害され、それ以来遺体の行方が不明となっているので、時期が完全に一致しています。

また、人間では100年も生きていれば寿命が尽きてしまいますが、エルフは人間とは比べ物にならないほど長く若い肉体を保つことが出来ます。包帯で姿のほとんどを隠しているとはいえ、シリウスの見た目は年寄りには見えません。その事からも、フォルトナの正体がシリウスだという考察が正しいという可能性を高くしています。

シリウスのフルネームは、シリウス・ロマネコンティとなっていますが、これは自称です。このロマネコンティとは、同じく魔女教大罪司教であり『怠惰』担当であるペテルギウス・ロマネコンティの性から来ています。シリウスはペテルギウスの妻を名乗っており、愛しているようです。しかし、実際にペテルギウスとシリウスは結婚しておらず、さらにペテルギウスからするとシリウスは顔見知り程度の存在となっています。

シリウスのペテルギウスへの想いは完全に一方通行となっていますが、その愛は異常ともとれるほど大きなものです。ペテルギウスは魔女教大罪司教の中でも随一のサテラ信者であり、福音書に忠実に行動する人物ですが、シリウスは魔女教大罪司教であるにも関わらず、サテラに嫉妬しており、憎んでいます。そのため、シリウスがサテラと似た容姿をしているエミリアを見た時には激昂し、言葉遣いを荒げていました。

ペテルギウスの正体は、100年前に魔女教の穏健派でエルフ族と良い関係にあったジュースです。そしてジュースは、エルフ族の長老であったフォルトナとお互いに惹かれあっていました。エミリアが聖域で受けた試練にて、過去にフォルトナはジュースに愛を伝えている場面があります。このことにより、フォルトナの正体がシリウスだとしたら、なぜペテルギウスの妻を名乗っているのかが分かります。

フォルトナが亡くなった時期と、シリウスが魔女教大罪司教となった時期が同時期だという事は前述しましたが、フォルトナの正体がシリウスだとしたら、パンドラによって記憶を封印された可能性があります。パンドラとは『虚飾』の魔女で、歴史に名前が残っていないため人々には知られていません。権能については原作でまだ深く語られてはいませんが、世界を書き換える能力を持っているという事です。

100年前、パンドラは権能によってジュースの攻撃対象を自分からフォルトナに移し替え、それによりフォルトナは絶命してしまいますが、このことからパンドラは相手の精神に干渉できると考えられます。記憶操作も出来るようで、これによりエミリアは100年前の記憶を失っていました。フォルトナも記憶を消され、シリウスとして生まれ変わったと考えられますが、ジュースへの想いは残っていたようです。

ここまでで、『リゼロ』のフォルトナの正体がシリウスだという事が分かりましたが、ここからはシリウスになる前のフォルトナはどんな人物だったのかをネタバレしていきます。また、ペテルギウスの正体であるジュースとの関係も考察し、ネタバレしていきますので、フォルトナに関して詳しくなれる内容となっております。フォルトナは、どのように生き、どのような最後を迎えたのでしょうか?

フォルトナは、兄にまだ幼いエミリアを託されます。エミリアはフォルトナの事を『フォルトナ母様』と呼びますが、実際には叔母にあたります。フォルトナはもともとエルフ族の村に住んでいたわけではなかったようですが、エミリアを育てるため、そして『封印の扉』を守るために、エリオール大森林で暮らし始めました。フォルトナは、活発でいつも部屋を抜け出すエミリアに手を焼いていましたが、誰よりも大切に思っていました。

フォルトナは、魔女教の穏健派であるジュースに恋心を抱いていました。ジュースは、エリオール大森林にあるエルフ族の村に、月に2回ほど物資を届けており、エミリアと『封印の扉』の安否確認をおこなっていました。優しい性格のジュースに惹かれていたフォルトナは、ジュースが村に来るのを毎回楽しみに待っていたようです。

エミリアが聖域で受けた第二の試練『ありうべからざる今をみろ』にて、エミリアはもしもエルフの村が幸せであり続けた場合の未来を見ます。エミリアはこの時に『ジュースもずっと村にいたらいいのに』の発言しますが、ジュースはそうなれたらいいと返しています。このことからジュースもフォルトナの事が好きだったという事が分かりました。

しかし、フォルトナには『封印の扉』を守る『守り人』という立場があり、ジュースにはフリューゲルから任された魔女因子に適性を持つ人物を探すという大切な役目があったため、結局は2人が恋仲になるという事はありませんでした。

幸せな日々を送っていたフォルトナでしたが、虚飾の魔女・パンドラが魔女教大罪司教の1人であるレグルスを連れてエリオール大森林にやってきた事で一変します。ジュースはフォルトナとエミリアを守る為、自分に適性の無い『怠惰』の魔女因子を取り込み戦いを挑みます。エミリアをアーチに託したフォルトナはジュースのもとに駆け付け、氷の魔法で立ち向かいますが、パンドラとレグルスには傷1つつける事も出来ませんでした。

フォルトナは、エミリアを守るために『封印の扉』の前でパンドラと対峙していました。そこに、フォルトナに加勢するためにジュースが駆け付け、『怠惰』の権能である『見えざる手』でパンドラを攻撃します。しかし、ジュースの『見えざる手』はフォルトナの身体を貫いていました。パンドラの権能によるものと思われますが、ジュースは大切な人を自分の手で殺めてしまった事で、自我が崩壊してしまいます。

フォルトナは、エミリアに笑顔を向け『すごーく大好き』と言うと息を引き取りました。そして、エミリアは悲しみのあまり身体から強力な冷気を発し、これによりエリオール大森林はエルフ族と共に氷漬けになってしまいます。エミリアもこの事で自分も氷漬けになり、100年の眠りにつくことになります。

ここまでで、フォルトナの正体がシリウスだという事や、亡くなるまでの経緯などをネタバレしてきましたが、まだ『リゼロ』の原作でも明かされていない多くの謎が残っています。そこでここでは、フォルトナに関する謎を様々な見解から考察していきます。

フォルトナは、エリオール大森林に存在する『封印の扉』の守り人としての役割を担っています。フォルトナは次の守り人にアーチを指名していることから、守り人は代々受け継がれてきた役割だと考察出来ます。そのため、フォルトナよりも前任者がいるはずですが、『封印の扉』は嫉妬の魔女・サテラに関するものだと考えられているため、現代から400年前から存在していると考えられます。

ジュースはフォルトナとの会話の中で、『エルフ族は本来もっと厚遇されるべき一族』と発言しています。エルフやハーフエルフは、嫉妬の魔女・サテラの事で世界から疎まれる存在となっています。しかし、エルフ族はそれでも世界に貢献しながら、人目につかないエリオール大森林で静かに暮らしてきました。ジュースはそんなエルフ族を尊敬し、物資を届け続けていたと考えられます。

エリオール大森林にパンドラが襲撃してきた際に、フォルトナはエミリアをアーチに託しますが、この時にエミリアにずっと一緒にいるという約束をし、花の髪飾りを渡します。結局はこの後、フォルトナは『見えざる手』によって絶命してしまうため約束を果たすことは出来ませんでした。しかし、氷漬けの状態になってから100年後、エミリアは精霊・パックによって解放されます。

パックはエミリアを開放した時、『君を一人にした』と言い泣いていましたが、これはフォルトナの約束をパックが受け継いでいたのではないかとネット上で考察されていました。そのため、フォルトナとパックの間には何かしらの関係があったのではないかと考えられます。

フォルトナに関してのネタバレをしてきましたが、フォルトナはアニメ版『リゼロ』にも登場しており、エミリアの過去のシーンにて活躍していました。ここではアニメ版『リゼロ』でフォルトナの声を務めている声優を紹介していきます。可愛くもあり、可憐でかっこいいフォルトナの声を担当してた声優はいったいどんな人物なのでしょうか?

アニメ版『リゼロ』でフォルトナの声を担当した声優は戸松遥です。愛知県一宮市出身で、1990年2月4日生まれの2022年1月現在31歳で、芸能事務所『ミュージックレイン』に所属しています。2005年から2006年に開催された『ミュージックレイン・スーパー声優オーディション』に合格したことで声優デビューを果たしました。

歌手活動も行っており、個人名義のほかに寿美菜子・高垣彩陽・豊崎愛生と共に声優ユニット『スフィア』としての活動も行っています。プライベートでは2019年1月11日に一般男性との結婚を発表し、2021年には第一子となる女児が誕生しました。趣味・特技は料理・洗濯物をたたむ事・体を鍛える事などがあり、好きな食べ物は肉で、特に焼き肉が大好きだという事です。

戸松遥は、2018年から放送が開始された『ペルソナ5ジ・アニメーション』の奥村春の声を担当しています。奥村春はとある事件によってペルソナ能力に覚醒し、主人公たちの怪盗団に加わっていくというメインキャラクターです。おっとりした性格なので、『リゼロ』のフォルトナとはまた違った演技を見ることが出来ます。しかし、戦闘シーンになるとかっこよく叫ぶ姿もあるので、戸松遥の広い演技の幅が見えるキャラです。

戸松遥は、2012年から放送が開始された『ソードアート・オンライン』のメインヒロイン・アスナ(結城明日奈)の声を担当しています。アスナは、オンラインゲーム内では最強のギルド『血盟騎士団』の副団長として凛々しさを見せる人物ですが、もともとの性格は穏やかで、現実世界ではお金持ちのお嬢様として生活しています。二面性を持つキャラクターを、戸松遥は見事に演じ分けていました。

今回ネタバレしてきた『リゼロ』のフォルトナとシリウスの同一人物説は、ネット上で話題になっています。『リゼロ』の原作でも2022年1月現在明らかにはなっていませんが、もしく同一人物だとしたら悲しすぎるという意見も少なくありませんでした。

『リゼロ』のフォルトナの目が、スバルの母親に似ているというファンの感想があります。確かにフォルトナもスバルの母である菜月菜穂子(なつきなほこ)も、自分は目つきが悪いと発言していました。エミリアもフォルトナと同じく鋭い目つきが印象的ですが、スバルは自分の母親の面影をエミリアに見つけたのかもしれません。

『リゼロ』のフォルトナが可愛いというファンの感想があります。フォルトナはエミリアに負けず劣らず可愛いルックスの持ち主のため、物語で命を落としてしまった後も『リゼロ』ファンから根強い人気を保っています。ジュースとの会話の中で、照れて頬を赤くしている可愛いフォルトナの姿は必見です。

『リゼロ』のフォルトナの正体や、物語にどのようにかかわってきたのかをネタバレしてきました。シリウスとの共通点の多いフォルトナですが、本当に同一人物なのかも含めて、これからの『リゼロ』に期待が集まっています。今回の『リゼロ』のネタバレを読んだ後にもう一度、『リゼロ』を一話から見てみるというのはいかがでしょうか?