【呪術廻戦】加茂家は御三家の中でも特別？渋谷事変後の上層部との関係を考察

漫画呪術廻戦の作中で五条家と禪院家の2つの一族と肩を並べている御三家の1つ・加茂家。漫画呪術廻戦に登場する御三家の1つ・加茂家とは加茂憲紀というキャラクターが次期当主を務めている一族であり、呪術界の頂点に位置しています。過去に加茂家は加茂憲倫というキャラクターが呪胎九相図を生み出し、歴史上最悪の汚点を残してしまいました。しかし加茂家は過去をもろともせず、本編で御三家の1つに数えられ続けてます。

御三家の五条家と禪院家にメインキャラクターが多く所属しているため、加茂家は漫画呪術廻戦での登場回数がそこまで多くありません。また御三家に大きなダメージを与えた渋谷事変編でも加茂家はほとんど関わりを持ちませんでした。しかし加茂家は渋谷事変編の後も無傷であり、呪術界の上層部と繋がりがあるといわれています。本記事ではそんな加茂家についてキャラや相伝の術式、渋谷事変後の上層部との関係などをご紹介します。

では加茂家のキャラクターや相伝の術式、渋谷事変後の上層部との関係などをご紹介する前に、加茂家が登場する漫画呪術廻戦の作品情報とストーリーのあらすじについて簡単にご紹介していきます。加茂家が登場する呪術廻戦とは日本の漫画家・芥見下々が描く｢週刊少年ジャンプ｣の漫画作品です。芥見下々が描く漫画呪術廻戦は｢東京都立呪術高等学校｣という｢ジャンプGIGA｣の漫画作品を基とし、2018年の3月に連載が始まりました。

2018年の3月に連載が始まった漫画呪術廻戦は2022年1月現在も｢週刊少年ジャンプ｣で連載が続いており、これまで全18巻の単行本が刊行されています。そんな漫画呪術廻戦は人間の負の感情から生まれた呪霊と呪術師の戦いを描いたダーク・ファンタジー作品であり、6000万部を超える累計発行部数を記録するほど高い人気を博しています。この人気から本作はこれまでアニメや劇場版アニメ、小説などのメディア展開が行われてます。

漫画呪術廻戦の世界では呪術師と呼ばれる人間が人間の負の感情から生まれる化物・呪霊と人知れず戦い日々を送っていました。そんな世界で平穏な高校生活を送る主人公の虎杖悠仁はある日、先輩のせいで出現した大量の呪霊と遭遇します。この時虎杖悠仁は｢宿儺の指｣という呪物を食らい、最強の特級呪物｢両面宿儺｣の力を手に入れます。そして虎杖悠仁は両面宿儺を身に宿したことで呪霊と呪術師の戦いに巻き込まれてしまうのでした。

本記事でキャラクターや相伝の術式、渋谷事変編後の上層部との関係などをご紹介する加茂家とは漫画呪術廻戦に登場する一族の名前です。漫画呪術廻戦に登場する加茂家とは呪術高専京都校の加茂憲紀が次期当主に選ばれている呪術師の一族であり、五条家と禪院家の2つと同じく呪術界の御三家の1つに数えられています。2022年1月現在までに御三家の1つ・加茂家は当主が不明となっており、加茂憲紀が次期当主としか分かってません。

また加茂憲紀以外の加茂家のキャラクターは漫画呪術廻戦の本編に登場していません。そのため加茂家は漫画呪術廻戦の作中で登場回数が極めて少なく、五条家や禪院家の御三家と違ってあまり目立っていません。しかし漫画呪術廻戦の本編の過去で加茂家が輩出した加茂憲倫は特級呪物の呪胎九相図を生み出し、史上最悪の呪術師となってしまいました。この加茂憲倫の過去から加茂家は多数の漫画呪術廻戦ファンの注目を集めています。

そんな加茂家は呪術師の別称｢陰陽師｣が祖先であり、平安時代から現代まで続いていることが分かっています。｢陰陽師｣を祖先に持つことから加茂家は御三家の中で一番伝統を重んじており、呪術界の保守派と非常に良好な関係を築き上げています。また加茂家は正当性を意味する血統も大事にしていることが判明しています。血統を重んじる加茂家は｢赤血操術｣という術式を相伝の術式にしており、後の当主などに伝え続けています。

しかし伝統を重んじる加茂家は男子が生まれないと当主を立てることが出来ません。その場合、加茂家は妾の男子を直系の一族にし、当主の座に据えています。なので加茂家は完璧な血統主義とは言えないでしょう。漫画呪術廻戦の作中で次期当主の加茂憲紀が呪術高専京都校の生徒として登場し、加茂家の詳しい情報が明かされました。その後加茂家は渋谷事変編後に謎めいた行動を取り、上層部との密接な関係を疑われることになりました。

ではここからは漫画呪術廻戦に登場する御三家の1つ・加茂家の渋谷事変編後の上層部との関係について考察紹介していきます。漫画呪術廻戦の渋谷事変編とは偽物の夏油傑が呪術界全てを揺るがせた大事件を描いた回です。漫画呪術廻戦の渋谷事変編で主人公の虎杖悠仁は特級呪霊の真人を破り、偽物の夏油傑の野望を止めようとします。しかし圧倒的な力を持つ偽夏油傑は虎杖悠仁達を破り、渋谷の街に百鬼夜行を現実のものとしました。

この騒動で漫画呪術廻戦のメインヒロインである釘﨑野薔薇は生死不明の重傷を負い、一級呪術師の七海健人は真人によって殺害されてしまいます。さらに御三家の1つ・五条家の当主で呪術界最強の呪術師・五条悟は偽物の夏油傑と裏梅が使った｢獄門疆｣に封印され、禪院家の26代目当主で特別一級術師の禪院直毘人は漏瑚の攻撃を受けて死亡しました。これらのことから渋谷事変編は漫画呪術廻戦で一番被害が大きい回といわれてます。

そんな多数の被害を出した渋谷事変編の後、御三家は没落の一途を辿ることになりました。上述でご紹介した通り、御三家の1つ・五条家は当主にあたるキャラクターの五条悟が封印されてしまいました。また御三家の1つ・禪院家も同じく、当主にあたるキャラクターの禪院直毘人を失ってしまいます。当主が空位状態となった名家は必然的に滅びる運命にあります。五条悟を失った五条家は権力を失い、御三家で格落ち状態となりました。

また当主の禪院直毘人を失った禪院家は当主の座を巡り、一族同士で争うことになります。その結果禪院真希が覚醒し、禪院家の人間は全滅してしまいました。このように、渋谷事変編後の御三家はボロボロの状態になっています。しかし加茂家は他の御三家と違い、直接的に渋谷事変に関わりませんでした。なので加茂家は次期当主の加茂憲紀が裏梅によって氷づけになっただけであり、2022年1月現在ほとんど無傷で存続しています。

上述でご紹介した通り、漫画呪術廻戦に登場する加茂家は渋谷事変に直接的な関わりを持たず、全くといいほど被害を受けていません。もしそれだけなら加茂家は被害を最小限に収めた優秀な一族であるというだけで終わります。しかし加茂家は漫画呪術廻戦の渋谷事変編が終わった後、他の御三家にとんでもない行動を行いました。御三家は呪術界になくてはならない存在であるため、本来危機に陥ると御三家同士助け合うのが普通です。

しかし加茂家は助け合いなど一切せず、封印された当主・五条悟の救出を禁止すると五条家に言い渡しました。さらに加茂家は当主の禪院直毘人を失った禪院家を御三家から消そうとします。呪術師から見ると、五条家と禪院家の滅亡は大きなダメージとなります。一方加茂家は他の御三家が潰れると、絶対的な権力を呪術界で得ることが出来ます。このことから加茂家は大きな権力に固執したため、他の御三家を潰そうとしたと考えられます。

しかしいくら御三家の1つといっても加茂家だけで他の御三家を潰せるはずがありません。特に最強のキャラクターである五条悟の更迭は到底不可能といえます。ただ呪術界の上層部だけは別です。呪術界の上層部は虎杖悠仁の処刑さえも行うことが出来、3つの御三家よりも圧倒的な権力を持っています。なので渋谷事変の後、もし呪術界の上層部と手を結んでいたら、五条家と禪院家を陥れることは加茂家1つだけで可能だと考えれます。

残念ながら、2022年1月現在までに加茂家と呪術界の上層部が手を結んでいるかははっきりと分かっていません。しかし漫画呪術廻戦の公式ファンブックで加茂家は呪術界の上層部と一番近しい関係にある名門と記載されています。この公式ファンブックを見ると、加茂家が呪術界の上層部と手を組んで権力を得ようとしていてもおかしくありません。もしかすると、今後の展開で加茂家は絶大な権力を持つ敵として登場するかもしれません。

ではここからは漫画呪術廻戦に登場する加茂家のキャラクターについて一覧でご紹介していきます。まずご紹介するキャラクターは加茂家の次期当主にあたる加茂憲紀です。加茂家の次期当主・加茂憲紀とは3年生として呪術高専京都校に通っているキャラクターであり、白い帯で結んだ2束の前髪といつも閉じた目が特徴となっています。加茂憲紀の誕生日と年齢は6月5日生まれの18歳らしく、身長は180cmないかぐらいだと分かってます。

呪術師としての才能は準1級呪術師であり、加茂家相伝の術式｢赤血操術｣を使うことが出来ます。準1級の呪術師である加茂憲紀は腕っ節以外に見事なリーダーシップと冷静な判断力を持っており、加茂家の次期当主に相応しいキャラクターとなっています。元々加茂憲紀は加茂家当主の妾の子として生まれ、妾の母親を周囲に馬鹿にされる生活を送っていました。また加茂家の家も追い出され、本来次期当主などあり得ない存在でした。

しかしこの時加茂家に相伝の術式を使える男児が生まれず、次期当主の不在に頭を抱える出来事が起こります。そこで加茂家は嫡男と偽り、加茂憲紀を次期当主として迎え入れました。当初加茂憲紀は次期当主に乗り気ではありませんでした。しかし自身を信じてくれた母親に恩を返すため、加茂憲紀は加茂家の次期当主になると決めます。この過去から加茂憲紀は母親を非常に大事にしており、次期当主としての強い責任感を持っています。

そんな加茂憲紀は漫画呪術廻戦の交流会編で初登場し、虎杖悠仁を殺害しようとしました。しかし虎杖悠仁の殺害に失敗し、加茂憲紀は伏黒恵や狗巻棘と協力して特級呪霊の花御と戦います。その後加茂憲紀は漫画呪術廻戦の渋谷事変編で｢獄門疆｣を奪還するために偽物の夏油傑と対峙します。しかし加茂憲紀は偽物の夏油傑から｢獄門疆｣を奪還することに失敗し、裏梅の術式によって氷づけになってしまいました。

2人目にご紹介する加茂家のキャラクターは加茂憲倫です。漫画呪術廻戦に登場する加茂憲倫とは150年前の明治時代初期のキャラクターであり、額の縫い目と口元のちょび髭が特徴となっています。150年前の呪術師であることから加茂憲倫は本編で故人となっており、ほとんど情報がありません。どうやら加茂憲倫は明治時代を代表する加茂の呪術師だったらしく、呪術界に影響を与える呪術文化財を数多く後世に残したと分かっています。

しかし加茂憲倫は欲深くて残虐な性格をしており、呪霊を孕む女性に何度も人体実験を繰り返しました。そして加茂憲倫はその女性を9回も妊娠と堕胎を繰り返し、｢呪胎九相図｣という特級呪物を生み出しました。この経歴から加茂憲倫は｢史上最悪の術師｣と呼ばれてます。しかし本当は羂索に乗っ取られていただけであり、過去の悪事は羂索の意思で行われました。ちなみに読みが一緒であることから加茂憲紀との関係を疑われています。

ではここからは漫画呪術廻戦に登場する加茂家の用語や相伝の術式についてご紹介していきます。まずご紹介する｢忌庫｣とは加茂家の特別な蔵を意味する用語です。漫画呪術廻戦に登場する呪術界の御三家は危険度の高い呪具や呪物を数多く保管しています。御三家の1つ・加茂家は｢忌庫｣と呼ばれる蔵にその呪具や呪物を厳重に保管しています。残念ながら2022年1月現在までに、｢忌庫｣にどのような呪具や呪物が入っているか不明です。

しかし他の御三家の保管庫を見ると、だいたいその内容を予想することが出来ます。漫画呪術廻戦の作中で御三家の1つ・禪院家は非常に強力な呪具と呪物を持っていることが渋谷事変編後に判明しました。禪院家を壊滅状態にさせた禪院真希はその呪具を使い、数々の強敵と死闘を繰り広げています。このことからおそらく加茂家の｢忌庫｣には禪院家と同じく非常に強力で危険度の高い呪具や呪物が保管されているといっていいでしょう。

2つ目にご紹介する｢赤血操術｣とは加茂家相伝の術式の名前です。加茂家の一子相伝の｢赤血操術｣とは血液を呪力で自由に操ることが出来る術式であり、漫画呪術廻戦の作中で加茂憲紀が使用しています。｢赤血操術｣は血液さえあれば何でも出来る術式となっており、術式の中で一番使いやすくて便利な術式といえます。例えば｢赤鱗躍動｣という術式｢赤血操術｣の技は体内の血をドーピングにし、自身の身体能力を爆増させることが出来ます。

また血液パックの血を縄に変える｢赤縛｣は敵を拘束することが出来、｢苅祓｣は自分の血液を手裏剣のように投げることが出来ます。さらに｢穿血｣は血液を両手で圧縮し、強力な血液のビームを放つことが可能となっています。しかし血液を使う術式であるため、｢赤血操術｣は使いすぎると失血や血栓症で使用者が死亡する欠点があります。ちなみに加茂憲紀以外に、加茂憲倫の血が混ざった｢呪胎九相図｣の脹相も｢赤血操術｣を使用出来ます。

3つ目にご紹介する｢呪胎九相図｣とは加茂家と非常に関わりが深い特級呪物の名前です。上述でご紹介した通り、史上最悪の呪術師である加茂憲倫は昔、呪霊を孕む女性に恐ろしい人体実験を行いました。この人体実験で女性が9回妊娠と堕胎を繰り返し、｢呪胎九相図｣がこの世に生まれ落ちました。｢呪胎九相図｣はその名前の通り1番目から9番目まであり、呪霊を孕む女性の呪力と加茂憲倫の血が起源になっているといわれています。

そのため9体の｢呪胎九相図｣は母体の女性を母親として慕っており、母親を殺害した加茂憲倫を異常なまでに嫌っています。｢呪胎九相図｣の9体はそれぞれ脹相・壊相・血塗・膿欄相・青瘀相・噉相・散相・骨相・焼相と名付けられており、脹相・壊相・血塗以外死滅しています。脹相・壊相・血塗は真人の能力で受肉し、蘇りました。しかし作中で壊相と血塗が虎杖悠仁と釘﨑野薔薇の手で死亡し、脹相は虎杖悠仁の味方となりました。

ではここからは漫画呪術廻戦に登場する加茂家以外の御三家についてご紹介していきます。まずご紹介する禪院家とは禪院真希や禪院真依などのキャラクターを輩出している御三家の1つです。御三家の1つ・禪院家は渋谷事変編まで禪院直毘人が当主を務めていた一族であり、影を操る｢十種影法術｣と動きをトレースする｢投射呪法｣を相伝の術式としています。伏黒甚爾も元々禪院家の人間であるため、伏黒恵も相伝の術式を使用出来ます。

禪院家は現代でも古い価値観に囚われており、禪院家以外の呪術師を呪術師と認めていません。また呪術師以外は人間と思っていません。なので禪院家は女性に基本人権がなく、一子相伝の術式を受け継いでいない者を落ちこぼれ扱いしています。このような古い価値観に囚われているものの、禪院家は御三家として絶大な権力を持っています。しかし御三家の中で一番腐敗しており、人間とは思えないほどの悪い呪術師ばかりが揃っています。

2つ目にご紹介する五条家とは五条悟が属している御三家の1つです。漫画呪術廻戦に登場する御三家の1つ・五条家は作中最強キャラの五条悟が当主を務めており、無限を作り出す｢無下限呪術｣を一子相伝の術式にしています。元々五条家は菅原道真から始まった一族であり、歴史的に見ると名門中の名門です。しかし五条家は最強の五条悟以外に高い実力を持った呪術師がおらず、御三家の中で一番権力や影響力を持っていません。

そのため漫画呪術廻戦の渋谷事変編で五条悟が封印されたため、五条家は加茂家の罠によって完全に没落することになりました。ちなみに漫画呪術廻戦0と劇場版アニメの主人公である乙骨憂太は五条悟の遠い親戚なので、五条家の人間として扱われています。

漫画呪術廻戦に登場する加茂家に関する感想では加茂家の当主が気になるといった感想が多く寄せられていました。2022年1月現在までに御三家は五条家と禪院家の当主が判明しています。しかし加茂家だけは次期当主しか登場しておらず、現当主の情報が全く分かっていません。そのため加茂家の現当主は多数の漫画呪術廻戦ファンから注目されています。

漫画呪術廻戦に登場する加茂家に関する感想では上層部との繋がりを疑う感想も多く寄せられていました。漫画呪術廻戦の公式ファンブックで加茂家は呪術界の上層部に一番近い名門と描かれています。また渋谷事変の後、加茂家は五条家と禪院家をめちゃくちゃにするという上層部にしか出来ない行動をとっています。これらのことから加茂家は呪術界の上層部と密接な関係にあると見ていいでしょう。

漫画呪術廻戦に登場する加茂家に関する感想では相伝の術式が弱いといった感想も多く見受けられました。確かに加茂家の相伝の術式である｢赤血相術｣は血液を使って様々なことが出来る強力な術式です。しかし五条家の｢無下限呪術｣は無限を作ることが出来、禪院家の｢十種影法術｣は影で強力な式神を作り出すことが出来ます。なので加茂家の相伝の術式｢赤血相術｣は他の御三家の術式よりかなり見劣りしてしまっています。

本記事では漫画呪術廻戦に登場する加茂家についてキャラクターや相伝の術式、渋谷事変編後の上層部との関係などをご紹介しました。確かに加茂家は御三家の中で一番謎めいた一族です。しかし加茂家が渋谷事変の後で呪術界の上層部と関係を持ったことはほぼ間違いなく、何か大きな野望を抱いていると考えられます。なのでもしかすると今後の漫画呪術廻戦の展開で加茂家は物語に大きな影響を与えることになるかもしれません。