2018年08月18日公開
2018年08月18日更新
君の名は。の岐阜で舞台になった場所・モデルは?飛騨の聖地を紹介
映画・君の名は。の舞台が岐阜県の飛騨地方という事をご存知でしょうか?君の名は。は2016年に公開され社会現象にもなった映画で、新海誠(しんかいまこと)監督最大のヒット作品となり大きな反響を呼びました。そんな君の名は。ですが、公開後も作品の舞台となった岐阜県の各スポットを巡る、「聖地巡礼」が話題となりました。今回は、そんな君の名は。で登場する岐阜県の聖地を紹介します。
目次
君の名は。の舞台となった場所は岐阜?聖地を紹介!
君の名は。は、「糸守町」という架空の町が主な舞台となっています。この「糸守町」ですが、新海誠監督が映画の公開前から飛騨地方をイメージしていると公言しており話題となりました。公開後も岐阜県飛騨市とのタイアップによるプロモーション活動が行われたことにより、聖地巡礼を盛り上げました。映画の舞台の一つとなった岐阜県飛騨市。一体どんな場所なのか、聖地をご紹介していきます。
社会現象にもなった君の名は。とは?
君の名は。は、新海誠監督の6作目の劇場用アニメーション映画です。2016年に公開されると国内興行収入250億を突破し、日本における歴代興行収入ランキングでは第4位にランクインしました。原作本として新海監督自身が執筆した「小説・君の名は。」も、週間売上ランキングで8週間1位をキープしたまま100万部を突破。社会現象にもなりました。
『君の名は。』、『ハウル』抜いて韓国で歴代日本映画第1位!https://t.co/jogOVQdVeL #君の名は #韓国 #ハウル #興行収入 #新海誠 #神木隆之介 #上白石萌音 #島崎信長 pic.twitter.com/BzBbReV4ty
— シネマカフェcinemacafe.net (@cinema_cafe) January 23, 2017
日本国内で365日に及ぶロングラン上映となった君の名は。ですが、その人気は日本のみにとどまらず世界125の国と地域で公開され高い評価を獲得しています。話題が話題を呼び、全世界での興行収入合計が2億8,100万ドルに達し、日本映画として史上最高となったことも伝えられました。連日ニュースとなっていたので、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
新海誠監督、『君の名は。』結末の決断はRADWIMPSの歌詞が後押ししていた!https://t.co/771cxnERM4#新海誠 #君の名は #RADWIMPS #神木隆之介 #上白石萌音 #野田洋次郎 #東京国際映画祭 pic.twitter.com/S23iBQBMZq
— シネマカフェcinemacafe.net (@cinema_cafe) October 27, 2016
君の名は。の音楽はその全てを人気ロックバンド、RADWIMPSが担当した事でも大きな話題となりました。RADWIMPSは制作初期から作品に携わり20曲以上を作り上げ、作品はアルバムとして発表されています。特に「前前前世」は社会的ブームとなり、NHK紅白歌合戦でもその歌声を披露しました。テレビに出ることがなかったRADWIMPSの紅白歌合戦出場も君の名は。のヒットを象徴しています。
君の名は。の簡単なあらすじをネタバレ!
ご紹介するのは、あの感動アニメです。
— サラアニ ケンサク (@yuukikamera) June 30, 2018
『君の名は』#君の名は #オススメ #アニメ #RADWIMPS #音楽 #入れ替わり #タイムスリップ https://t.co/gZyycQTiZS pic.twitter.com/Rh46a80gzz
君の名は。は、東京の四ツ谷に暮らす男子高校生・立花瀧(たちばなたき)と、岐阜県飛騨地方の山奥にある糸守町(いともりちょう)に住む女子高生・宮水三葉(みやみずみつは)の身に起こった「入れ替わり」と、1200年ぶりに地球に接近するという架空の彗星「ティアマト彗星」をめぐる出来事を描いています。
立花瀧がある朝目を覚ますと、そこには全く知らない女の子になった自分の姿がありました。それは、岐阜県飛騨地方の山奥にある糸守町というに住む女子高生・宮水三葉で、三葉は逆に瀧の姿になっていました。「奇妙な夢」だと思いながら、お互いに一日を過ごします。
無事に元の身体り、入れ替わったことを忘れていた2人でしたが、度々入れ替わる夢を見ることと周囲の反応からそれが夢ではなく実在の誰かと入れ替わっていることに気がつきます。性別も、暮らす環境もまったく異なる瀧と三葉の入れ替わりは困難の連続でしたが、次第に二人は打ち解けていきます。
しかし、その入れ替わりは突然途絶え、三葉と音信不通になります。瀧は三葉を探すため、記憶を頼りに描いた糸守の風景スケッチだけを頼りに岐阜県の飛騨地方へと向かいますが、ようやく辿り着いた糸守町は、3年前に隕石(ティアマト彗星の破片)が直撃したことで消滅しており、三葉を含めた住民500人以上が死亡していたことが判明します。
出典: http://po-co.net
瀧は、三葉と入れ替わった際に「口噛み酒」を奉納した記憶を思い出し、山上にある宮水神社の御神体へと向かいます。そしてその御神体が実在していたことで入れ替わりが夢ではないこと、2人の入れ替わりには3年間の時間のズレがあったことを確信するのです。瀧は、もう一度入れ替わりが起きることを願いながら3年前に奉納された、口噛み酒を飲みます。
再度入れ替わりが起こったそこは、3年前の糸守町で隕石落下の日の朝でした。お互いに御神体がある山を登り片割れ時を迎えたその瞬間、生きている世界には3年の時間差がある2人がここで初めて時を超え出会い、直接会話することができます。
そしてティアマト彗星の破片の落下から住民を守るべく、三葉の友人である勅使河原克彦(てしがわらかつひこ)、名取早耶香(なとり さやか)の2人とともに、住民を避難させるために変電所を爆破し町一帯を停電させ、町内放送を電波ジャックして避難を呼びかけるという作戦を決行します。そしてその夜、ティアマト彗星の破片が糸守町に落下しました。
そして月日は流れ、「偶然にも住民が避難訓練をしていて、奇跡的に死者が一人も出なかった」糸守町への隕石落下から8年経った東京へと後へと舞台は移ります。瀧も三葉も入れ替わりの記憶は残っておらず、ただ「漠然と誰かを探している」という思いだけがそこにはありました。
そんなある春の日、並走する別々の電車の車窓から偶然お互いを見つけ、駅を飛び出し二人は走り出します。住宅地の神社の階段で瀧と三葉は、涙を流しながら互いの名前を尋ね、8年越しの再会を果たします。
君の名は。のモデルとなった岐阜県飛騨市はどんなところ?
君の名は。の主な舞台となった飛騨市は岐阜県の最北端に位置し、北は富山県、南は高山市、西は白川村に隣接している自然豊かな地域です。飛騨山脈や北アルプスの山々に囲まれており、四季の移り変わりをより濃く感じられる場所です。もともと人気の観光地でしたが、君の名は。のヒットを受けて、作中で舞台となった場所を巡る「聖地巡礼」に訪れる環境客が増加したことが話題となりました。
飛騨高山の奥座敷と言われる飛騨古川は、天正年間に増島城の城下町として整えられ、今でもその名残が町並みに残っています。美しく整備された落ち着きある町家が続く、岐阜県の中においても観光客に人気のスポットとなっています。新海監督が君の名は。の舞台に選んだのもうなずける美しさです。
毎年4月には19日・20日の2日間に渡って、天下の奇祭といわれる古川祭が行われます。国重要無形民俗文化財に指定されているこの祭りは、町をあげた一大イベントとなっており観光客を楽しませています。
君の名は。の舞台は様々な地域をモチーフとして創られています。聖地は大きく分けて、飛騨・東京・名古屋・広島の4方面に分かれており、聖地巡礼コースも多数紹介されています。今回は君の名は。の舞台となり人気急上昇中、魅力満載の岐阜県の聖地をご紹介していきまます。
君の名は。の舞台となった岐阜の聖地を紹介!
君の名は。の岐阜の聖地その①日枝神社
日枝神社は岐阜県高山市にある神社で、別名飛騨山王宮日枝神社です。君の名は。の舞台・糸守町にある「宮水神社」のモデルとされています。高山駅から徒歩25分ほどの場所にあり、聖地としてファンの間でも人気のスポットです。完全一致とはいかないまでもとても雰囲気のある素敵な神社です。三葉の有名なセリフ、「来世は東京のイケメン男子にしてください!」をここで実際に叫んだ方もいるのではないでしょうか。
久しぶりの聖地巡礼シリーズの更新です。今回は 日枝神社 です。宮水神社のモデルでもある場所です。(東北の方にもあったような)
— RRZ328 (@RRZ40762009) July 14, 2018
御神体もありました。樹齢1000年らしいです。
#君の名は#聖地巡礼#飛騨高山 pic.twitter.com/px11HYV4jU
朱色で木造りの鳥居が、宮水神社の鳥居とよく似ています。また、日枝神社の拝殿前にある大杉は高さ43m、樹齢1000年と言われており県指定天然記念物に指定されています。聖地巡礼に訪れた際はこの大杉も楽しみつつ、日枝神社の雰囲気を堪能してみてはいかがでしょうか。
君の名は。の岐阜の聖地その②気多若宮神社
奥寺先輩と司がここでけんけんぱして遊んでる間瀧くんが糸守町の場所の聞き込みしてたのか。#君の名は。 #君の名は聖地巡礼 #聖地巡礼 #気多若宮神社 pic.twitter.com/h7a0gta51w
— sumo (@KaniSumo) October 16, 2016
君の名は。の重要な舞台の一つである三葉が巫女をつとめる宮水神社ですが、実は架空の神社で、そのもののモデルは存在していません。新海監督がいくつかの神社のイメージを合わせて描いたと言われています。そして、気多若宮神社も君の名は。のモデルとなった神社のひとつと言われています。
三葉の家の神社は気多若宮神社と日枝神社の両方と言われているらしいけど、日枝神社は高山だし、氷菓の聖地で行ったから割愛(笑)#聖地巡礼#73聖地巡礼#君の名は。#岐阜県 pic.twitter.com/Sdjy9DNMJG
— 73♡trip (@_73trip_) August 28, 2017
三葉の手がかりを探す瀧が聞き込みをするシーンの背景が酷似しており、映画と同じ構図で写真を撮ることが可能な巡礼スポットです。日枝神社と併せて聖地となったのもうなずけます。また色は違いますが鳥居の形は気多若宮神社のほうが近いとされています。2つの神社の違いを楽しみつつ巡礼すると良いでしょう。
君の名は。の岐阜の聖地その③飛騨古川駅
飛騨古川駅は音信不通になってしまった三葉と、三葉が暮らす町を探す手がかりを求めて飛騨へとやってきた瀧たちが下車したとされている駅です。映画公開前に作成されたポスターにも飛騨古川駅が掲載された事で話題となりました。
聖地巡礼シリーズNO.2〜飛騨高山編〜
— RRZ328 (@RRZ40762009) March 26, 2018
聖地巡礼シリーズNO.2は、お馴染みの飛騨古川駅です。瀧くんと奥寺先輩と司が下車した地とされている場所です。駅の中にも 君の名は。の事について色々貼ってありました。#君の名は#聖地巡礼#飛騨高山 pic.twitter.com/VIlLLko4US
飛騨古川駅の構内にある跨線橋の中心あたりから見た風景が、作中で電車がホームに入ってくるシーンのアングルを再現できるとして巡礼に訪れたファンの間で有名です。また飛騨古川駅に訪れるまでの時間も、瀧たちが移動中のシーンの再現が出来ることも大きな魅力です。
駅の中には君の名は。の資料が飾られており、聖地巡礼を盛り上げています。待合室は、作中と少し作りは違いますが、ゆるキャラのひだくろちゃんが飾られていたり、ポスターが飾ってあったりと映画を連想させるものがたくさんあります。作中と同じアングルで写真を撮れば、気分が盛り上がること間違いなしです。
君の名は。の岐阜の聖地その④飛騨古川駅ロータリーと宮川タクシー
駅の待合所に置いてある飛騨市の観光パンフレットと君の名は。の舞台訪問マップを手に取り飛騨古川駅の改札からロータリーに出ると、瀧が宮川タクシー の運転手に話を聞くシーンを再現することが出来ます。時計の位置や建物の創りなどがほぼ同じで聖地とされるにふさわしい場所です。跨線橋から撮影することで 作中と同じ構図での撮影が可能です。
飛騨古川駅前タクシー乗り場!!#君の名は。 #飛騨 pic.twitter.com/mZGW5VYeJW
— 多鳴鍵(たなけん) (@kuraaken) September 14, 2016
宮川タクシーは、実際に飛騨古川駅周辺で営業しているタクシー会社です。 瀧が自らが描いたイラストを持って、タクシーの運転手に聞き込みをするシーンで登場する黄色いタクシーを思わず探してしまいます。
君の名は。の岐阜の聖地その⑤飛騨市図書館
瀧たちが糸守町について調べるシーンで登場した図書館のモデルが、飛騨市古川町にある「飛騨市図書館」です。作中では「古川図書館」とされています。ここではカウンターで許可を得た上で注意事項を守れば写真撮影が可能です。こちらも再現度が高い聖地となっています。
瀧たちが調べ物をしていた机で写真を撮れば、臨場感も高まります。図書館内部には「君の名は。コーナー」も作られていて、聖地巡礼を歓迎してくれています。図書館を訪れた記念にコメントを残していくファンも多く、君の名は。への熱量を感じられるお勧めスポットです。
君の名は。の岐阜の聖地その⑥飛騨市宮川町落合のバス停
瀧が糸守町を探している途中に休憩するシーンで登場するバス停は、飛騨市宮川町にある「落合」のバス停をイメージしています。建物の幅が実際とは異なりますが、ほぼ実際と同じ形で作中に登場します。思わず瀧のようにうなだれて写真を撮りたくなると評判です。
晴れの日の日差しが傾いている早朝か夕方に撮影すると、再現度の高い1枚が撮れます。ただ、こちらの聖地は交通手段に限りがあるため巡礼の際は注意が必要です。ルートと時間の確認を忘れないようにしてください。バス停の中には、君の名は。のポスターが飾られています。
君の名は。の岐阜の聖地その⑦味処古川
君の名は。巡礼ノート一番乗り!
— くらごん@飛騨に帰省中 (@kuragon84) September 17, 2016
お店の方が気さくな方で会話が楽しかったです!
五平餅のシーンここの隣だそうです!#君の名は。#味処古川#巡礼ノート pic.twitter.com/ziBEx8gnP6
「味処古川」は、瀧と一緒に糸守町探しに訪れた司(瀧の同級生)と奥寺先輩(瀧のアルバイト先の先輩)が五平餅を食べているシーンのお店のモデルとなったと言われている店です。柱の位置や格子の部分等が作中に出てくる建物と似ており、こちらもファンの間で聖地として有名な場所です。
奥寺先輩と司が、五平餅を食べていた場所と云われてるのは、ここなんだとか。お店の方が、仰ってました😵。 #味処古川 #飛騨探訪 pic.twitter.com/pZPdiiZkmX
— gref☆ (@glanz_katze_) August 31, 2017
また、五平餅を古くから販売している「岡田屋」もモデルになったのではないかと言われています。聖地巡礼に訪れた際は、どちらのお店にも立ち寄り、君の名は。の雰囲気を堪能する事をお勧めします。
君の名は。の岐阜の聖地番外編・飛騨古川さくら物産館
飛騨市古川町にある「飛騨古川さくら物産館」は、飛騨の工芸品・銘菓等が何でも揃う品揃えで観光客にも人気の物産館です。君の名は。に登場するわけではありませんが、聖地巡礼に訪れた人が多く立ち寄る人気のスポットとなっています。飛騨の特産品のほとんどが網羅されているので、ここでお土産を選ぶのもお勧めです。
君の名は。巡り旅
— 綿貫裕介Yusuke Watanuki (@Yusuke_watanuki) November 14, 2017
やってみたかった組紐🎗#君の名は #君の名は聖地 #組紐 #飛騨古川さくら物産館 #飛騨古川 pic.twitter.com/Z1JKpvbSW4
店内には君の名は。の展示や関連商品の販売をしており、巡礼に訪れた人々の気分を盛り上げます。また、何と言ってもここでは作中で重要な役割を占める組紐(くみひも)の販売と組紐を組む体験が出来ることも大きな魅力です。映画の人気を受けて一時品薄状態になるなど、話題にも多くあがった組紐ですが、聖地巡礼に訪れた人々にも組紐体験は人気となっています。
飛騨古川さくら物産館を訪れた際には、日本の文化を感じるとともに、君の名は。の名シーンを思い出しつつ組紐体験をしてみてはいかがでしょうか。1時間ほどで体験出来ますが週末は混雑が予想されますので、聖地巡礼のスケジュールを立てる際は注意が必要です。
君の名は。の舞台となった岐阜で聖地巡礼をしてみよう!
今回は、君の名は。の舞台となった岐阜の聖地をご紹介しました。作品を深く知れば知るほどに聖地巡礼も面白さを増していきます。聖地巡礼の後にもう一度映画を見れば、より君の名は。の魅力を発見出来るはずです。公開後も未だ人気の衰えない君の名は。をより深く楽しむためにも、是非岐阜で聖地巡礼をしてみてはいかがでしょうか。