君の名は。を時系列でわかりやすく整理してネタバレ解説!最初の入れ替わり日は?

2016年に大ヒットしたアニメーション映画『君の名は。』、『君の名は。』は新海誠監督によって生み出された映画で、新海監督は『君の名は。』以前に手掛けている多くのアニメーション映画で、「背景の描写が非常にリアルできれい」という評判を得ていました。その監督が、製作期間2年かけて手掛けた長編アニメーション映画ということで『君の名は。』は公開前から非常に注目されていましたが、実は時系列が少しわかりにくくなっています。そこで今回は『君の名は。』を時系列で分かりやすく整理していきます。

君の名は。を時系列でわかりやすく整理してネタバレ解説!最初の入れ替わり日は?のイメージ

目次

  1. 君の名は。の時系列を整理しながらわかりやすくあらすじを解説!
  2. 社会現象にもなった君の名は。とは?
  3. 君の名は。の三葉と瀧の年齢の差は?
  4. 君の名は。の時系列を整理しながらあらすじをネタバレ解説!
  5. 君の名は。の時系列まとめ!

君の名は。の時系列を整理しながらわかりやすくあらすじを解説!

2016年8月に公開された長編アニメーション映画『君の名は。』。興行収入240億円、日本歴代4位という社会現象にもなり大ヒットした君の名は。、大ヒットしたから誰にでも簡単に観れた映画、というわけではなかったようです。実は映画を観た方の中には、「複雑であまりわかりやすくない」「結局最後まで整理できず理解できない部分があった」等の感想が実は結構多いようです。

『君の名は。』のどのあたりがわかりづらくなっているのかと言うと、一番は難しいのはずばり時系列です。物語の時系列が整理できれば、もっと『君の名は。』の奥深さ・素晴らしさがわかりやすくなります。そこで今回は『君の名は。』の時系列を整理しながらわかりやすく解説していきます。

映画『君の名は。』公式サイト

社会現象にもなった君の名は。とは?

まずここでは、『君の名は。』の具体的な解説に入る前に『君の名は。』という映画の基本情報について紹介していきます。

君の名は。はどういう話?

時系列を整理してわかりやすく解説する前に、先に『君の名は。』はどういう話なのか?ついて少し頭に入れていただいた方がわかりやすくなるので書いていきます。主人公は、糸守町という田舎町で生活をしていて東京に憧れる高校生の宮水三葉と東京で生活している高校生の立花瀧。2人はお互いであったことも無い赤の他人ですが、ある日夢の中でお互いの身体が入れ替わっていることに気づきます。

戸惑いながらもお互いの生活を体験する2人でしたが、突然入れ替わりは終わってしまいます。原因を探るべく瀧は三葉になっていた時の記憶を頼りに糸守町まで行くが、そこで待っていたのは糸守町が彗星衝突により3年前に消滅してたという無情な現実。瀧は三葉と糸守町を救うべくもう一度三葉の体に入ることが出来ましたが、果たして救うことが出来るのでしょうか?

以上が『君の名は。』のストーリー展開ですが、詳細なあらすじは後ほど解説いたします。

大ヒットの理由は?

では『君の名は。』はなぜここまでの大ヒットにつながったのでしょうか?ヒットにつながった順番としては①主題歌が注目された②口コミの内容により幅広い年代から注目、といった流れです。

まず①、映画には主題歌や挿入歌が欠かせませんが、この映画では映画と楽曲のシンクロが非常に綺麗です。これは新海監督が、人気ロックバンドRADWIMPSのファンであったこともあり楽曲提供のオファーをし、提供された楽曲に合わせてアニメーションを変更するといった、映画と楽曲のシンクロへの新海監督のこだわりが詰まっていることがわかるのではないでしょうか。

そして②、口コミを見ると君の名は。の内容の素晴らしさについてはもちろんですが、「背景の描写がすごい!」「映画館で観ないと映像のキレイさが伝わらない」といった口コミが多く見られました。このような口コミによって、幅広い年代の人が映画館に足を運んで観てみようといった気持ちになったことは間違いありません。

君の名は。の三葉と瀧の年齢の差は?

『君の名は。』の時系列を解説する上で、重要な前提として知っておくべきなのは、宮水三葉と立花瀧の年齢差です。これがわかってないと『君の名は。』の時系列が整理しにくくなることは間違いありません。二人は17歳の高校2年生という設定でストーリーが進み、2人は夢の中で入れ替わりますが、実際は2人の間には3年間のタイムラグがあります。でも入れ替わってる時は2人とも17歳…一体どういうことなのでしょうか?

つまり二人の間には3歳の年齢差があるということになります。詳しいことは下であらすじと一緒に解説していきますので、まずはこの3年間差があるということだけはしっかり頭に入れておけばわかりやすく『君の名は。』の時系列が整理できます。

君の名は。の時系列を整理しながらあらすじをネタバレ解説!

では、ここからはいよいよ『君の名は。』の時系列を整理しながらあらすじをわかりやすく解説していきます。

時系列を解説していくにあたりルール

ここから『君の名は。』の時系列の整理・あらすじの解説を始めていきますが、2人の入れ替わりがあるので単純に「瀧」「三葉」と書くと混乱してしまいます。なので入れ替わりが終わるまでは以下のルールでわかりやすくします。通常時:瀧(瀧)、三葉(三葉)。入れ替わり時:瀧(三葉)、三葉(瀧)。例えば瀧(三葉)は、体は瀧で心は三葉という意味です。この書き方をルールにして解説していきます。

2013年/2016年9月2日(入れ替わり①)

この日に一番最初の入れ替わりが起こっています。三葉(瀧)が9月2日に「お前は誰だ?」というメモを三葉のノートに残している事からわかります。この日の三葉は髪がボサボサ、名前も教室の机も覚えていない、不機嫌といったように周りの友達から見たらひどい有様でした。一方で9月2日の瀧(三葉)がどのように過ごしていたのかの描写はありません。そのせいでわかりづらくなっていますが、最初の入れ替わりは9月2日です!

2013年9月3日

最初の入れ替わりの翌日、9月3日に三葉(三葉)は朝起きた後、家族から「昨日はおかしかった」と言われます。このことからも最初の入れ替わりが9月2日であったことがわかります。また、この日は今後の展開に大きく関わってくるキーワードが2つ出てきます。まず一つ目は、「ティアマト彗星」。この日のニュースで、10月にティアマト彗星が1000年に一度の最接近をすると報じられています。

そして二つ目は「口噛み酒」。三葉は昼は女子高生ですが夜は実家である宮水神社の巫女さんとして働いています。そしてこの9月3日の夜に宮水神社の豊穣祭があり、三葉(三葉)は舞を踊った後、口噛み酒を作る儀式をおこないます。この口噛み酒、米を噛んで唾液と混ぜ、それを長時間放置することで自然発酵によりお酒を作る、という製法です。

三葉はこの儀式がとてつもなく嫌いなのですが、思春期の女の子からしたら嫌がるのも当然なのではないでしょうか。とにかく「ティアマト彗星」「口噛み酒」の2つは重要な物語の展開に重要な役割を果たします。

2013年/2016年9月5日(入れ替わり②)

この日に入れ替わりの2回目が起こります、2回目の主役は瀧(三葉)です。瀧(三葉)は起きた時点で見知らぬ男の子になっていることに気づきます。戸惑いつつも身支度をして瀧の通っている学校へ。ここで瀧(三葉)は憧れていた東京での生活を満喫します。

放課後には瀧の友人と一緒にカフェに行ってパンケーキを食べたり、瀧のアルバイト先で働いたりして時間を過ごします。このアルバイト先には瀧が憧れている先輩である奥寺先輩がいて、この日悪質な客にスカートを切られてしまいます。そこで瀧(三葉)は奥寺先輩のスカートを繕ってあげて一緒に帰宅。その後就寝前に瀧の日記を発見し、瀧(三葉)も日記を記入し就寝します。

2016年9月6日

この日朝目覚めた瀧(瀧)は、自分が制服で寝ていることや書いた覚えのない日記に驚く。アルバイト先で昨日奥寺先輩と一緒に帰っていたことを詰め寄られ、疑問を感じつつも日記の内容が現実に起こったことだと知ります。

2013年/2016年9月中旬~10月初旬

その後も2人の入れ替わりは週に2~3回ぐらい起こり、お互いが入れ替わっていることに気づきます。この辺りは時系列が複雑ではないので詳細は省略しますが、瀧(三葉)のおかげで瀧は奥寺先輩とデートに行けることになったり、2人がお互いに残している日記を通じて距離が縮まったりと楽しいシーンが続きます。

2013年/2016年10月2日(最後の入れ替わり)

この日、三葉(瀧)は以前三葉(三葉)が儀式の時に作った口噛み酒を、祖母と妹と一緒に宮水神社の御神体に奉納しに行きます。

その際に祖母から「口噛み酒はあんたらの半分なんだよ」と言われますが、三葉(瀧)は言葉の意味はよくわかりませんでした。また、カタワレ時(夕方から夜になる時間帯)になると祖母から「あんた今、夢を見てるな」という核心を突く言葉が出てくるところも印象深いシーンです。そしてこの日を境に、二人の入れ替わりは途絶えてしまいます…。

2013年/2016年10月3日

瀧はこの日、瀧(三葉)がセッティングしていた奥寺先輩とのデート日になっていました。朝奥寺先輩から連絡があり、六本木ヒルズと国立新美術館に行くことに。しかし憧れの先輩とのせっかくのデートでしたが、瀧は三葉のことが頭の片隅にあり、この日のデートはうまくいかずに終わってしまいました。三葉のことが気になっていた瀧は自分の携帯に残っていた三葉の電話番号に電話しましたがつながりませんでした。

一方で三葉は2013年のこの日、瀧と奥寺先輩とのデートの行方が気になり、瀧に会いに東京まで出ていきました。そして電車の中で瀧に会うことが出来ました。まだ直接会ったことはないけどあったらお互い絶対分かるはず!と思っていましたが、瀧には「誰?」と言われてしまいます。これは無理もないことで、瀧が三葉と入れ替わっていたのは2016年、三葉が東京に来たのは2013年なので瀧は三葉のことを知るはずありません。

入れ替わりに3年間のタイムラグがあることがわかっていればこの場面もわかりやすくなります。瀧にわかってもらえなかった三葉はショックを受けて糸守町に帰りますが、別れ際に髪を結んでいた組紐を瀧に渡します。

2013年10月4日(時系列分岐①)

2013年10月4日は2つのパターンがあります。①三葉が死亡してしまうパターン②三葉が生きるパターンの2つです。まず映画の流れに沿って、ここでは①のパターンを見ていきます。10月4日、この日は宮水神社で秋祭りがおこなわれる予定でした、夕方ごろに三葉の友人であるテッシーから電話がかかってきて、待ち合わせをして秋祭りに行きました。

この日は以前ニュースで報じられていたティアマト彗星が大接近していて空には彗星が輝いていました。しかし、その彗星が糸守町に衝突してしまい、糸守町は消滅、三葉も死亡してしまいました。

2016年10月中盤~後半

入れ替わりが起こらなくなった瀧は、一心不乱に記憶の中の風景を描き続けていました。その風景とは三葉(瀧)の時に見ていた風景です。そして描き上げた絵を持って飛騨へ行きますが、手がかりは描いた絵のみであったため中々糸守町にたどり着けません。ところがたまたま入ったラーメン屋さんの店主が糸守町出身であったため、絵の風景が糸守町であることが判明します。

ですが、同時に3年前の彗星衝突で町ごと消滅したという衝撃的な事実も知ることになります。そして当時の資料を探すため図書館に行った瀧は、犠牲者名簿の中に三葉の名前を見つけてしまいます。更にこの日の夜、瀧は記憶が薄れ三葉の名前も忘れてしまいます。

しかし翌日、瀧は諦めきれず宮水神社の御神体がある祠へと向かいます。そこで口噛み酒を飲めば三葉に会えると思い、口噛み酒を飲みました。その直後瀧は足を滑らせてしまい、頭を打って気絶してしまいます。ここからが『君の名は。』のクライマックスになります。

2013年10月4日(時系列分岐②)

ここで時は2013年10月4日までさかのぼります。2016年に頭を打って気絶した瀧は、この日に三葉(瀧)として三葉の部屋で目を覚まし、入れ替わりに成功しました。三葉(瀧)は彗星衝突から糸守町の人々を救うために避難を誘導しますが誰も聞く耳は持ってくれません。そこで三葉(瀧)は発電所の爆破→避難という計画を実行しようとしますが上手くいきません。

そこで町長に避難の指示を出してもらうようにお願いしに行きますが追い返されてしまいます。本物の三葉ならもっと話を聞いてくれると思った三葉(瀧)は、2016年の瀧の体に三葉が入っているのではないかと思い、宮水神社の御神体がある祠に向かいます。瀧の予想通り、2016年の祠に瀧(三葉)がいて、カタワレ時になると時空を超えて三葉(瀧)と瀧(三葉)が出会うことが出来ました。

カタワレ時が終わると2人はお互いの体に戻っていました。そして三葉は瀧から状況を聞いていたため、糸守町の人々を救うため避難計画を実行します。三葉の父である町長を説得するために町長室に向かう三葉、そして2人は入れ替わりが終わっているのでお互いの記憶はあっという間に薄れてしまいます。

2021年~

月日は流れ2021年。就職活動中の瀧は理由は分からないが2013年に起きた彗星衝突事故のことが妙に気になっていました。その事故は彗星が衝突する直前に町長の指示で避難訓練の指示があったため糸守町の人々は奇跡的に生還していました。瀧はずっと何かを探している、誰かを探しているという気持ちがぬぐえないまま日々の生活を送っていました。

ある日電車に乗っていた瀧は、向かいの電車に乗っている女性の姿を見てハッとしました。すると女性の方も瀧に気づきハッとする、女性の方は運命が変わり生き残ることのできた三葉です。瀧と三葉は急いで電車を降り、名前も知らないはずで出会ったこともないはずの人、それでも確実に記憶のどこかに残っている人を見つけました。「君の名前は?」

君の名は。の時系列まとめ!

ここまで細かい日付で時系列を整理、あらすじを解説してきましたので、最後にもっとわかりやすくするために大まかにまとめました。

2013/2016年9月2日:入れ替わり1回目(瀧・三)。2013/2016年9月3日:宮水神社豊穣祭(三)。2013/2016年9月5日:入れ替わり2回目(瀧・三)。2013/2016年10月2日:奥寺先輩とデート(瀧)、瀧に会いに東京へ(三)。2013年10月4日①:彗星衝突、死亡(三)。2016年10月:糸守町跡地へ(瀧)。2013年10月4日:彗星回避、生存(三)。2021年~:東京でお互い出会います(瀧、三)。

いかがでしたでしょうか?『君の名は。』の時系列を整理、あらすじを解説してきました。これを読んだ後にもう一度映画を観ていただければ、よりわかりやすくなっているはずです。

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