【岸辺露伴は動かない】ザ・ランのネタバレあらすじ！陽馬との勝負の結末は？

岸辺露伴は動かないは、人気少年漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物、岸辺露伴を主人公とする短編・スピンオフ作品です。ジョジョシリーズに中でも人気のあるキャラクター・岸辺露伴が主人公の為、スピンオフ作品ながら非常に高い評価を獲得しシリーズ化しています。ここでは、岸辺露伴は動かないのエピソードの中から、「ザ・ラン」のあらすじをネタバレ紹介していきます。

岸辺露伴は動かないの「ザ・ラン」について細かいあらすじネタバレや感想などを紹介する前に、岸辺露伴は動かないの本編にあたる、ジョジョの奇妙な冒険の概要を紹介します。ジョジョの奇妙な冒険とは、週刊少年ジャンプにて連載されていた漫画作品です。作者は人気漫画家・荒木飛呂彦です。ジョジョの奇妙な冒険は第1部から第8部までが連載され、第6部まで週刊少年ジャンプで、その後はウルトラジャンプへ移っています。

1980年代の少年ジャンプ黄金期から連載され、現在も非常に高い人気を誇るジョジョの奇妙な冒険は、過去のシリーズが順次テレビアニメ化されているなど、未だにメディアミックス盛んな作品です。「ザ・ラン」に登場する岸辺露伴はジョジョシリーズの中で第4部に登場したキャラクターで、自分勝手で癖のある性格の人物です。

ジョジョの奇妙な冒険のスピンオフ作品・岸辺露伴は動かないの概要を紹介します。岸辺露伴は動かないは、1997年の週刊少年ジャンプの「ジャンプリーダーズカップ」という企画で誕生した作品です。ジャンプリーダーズカップでは、読者から投票で選ばれた10人の漫画家が読み切り作品を発表しました。この企画で選ばれた荒木飛呂彦が発表したのが岸辺露伴は動かないでした。

岸辺露伴は動かないは最初に発表されたエピソード「懺悔室」、2008年に発表された「六壁坂」から、シリーズ化されています。現在コミックスは2巻まで刊行されています。ここで紹介する「ザ・ラン」はコミックス2巻の表紙を飾ったエピソードで、週刊少年ジャンプ50周年を記念して発表されました。全48ページのエピソードで、OVA化もされている人気エピソードです。

岸辺露伴は動かないという作品自体も高い人気を持ち、人気のエピソードではOVA化もされています。また、実写ドラマ化もされており、「ザ・ラン」も2021年の年末に実写化され放送される予定となっています。

岸辺露伴は動かない「ザ・ラン」のあらすじをネタバレしていきます。ストーリー冒頭で、主人公の岸辺露伴は読者に向けて語りかけています。いつもは自信満々で傍若無人な岸辺露伴ですが、何やら反省している様子です。岸辺露伴は面白い漫画を描く事に情熱を燃やし、異様な好奇心で様々な出来事に首を突っ込んでいきます。そんな岸辺露伴ですが、「今回は自分の性格に非があった」と痛烈に後悔していました。

岸辺露伴が語るには、ある出来事から漫画家の命とも言える右手を負傷したと言うのです。好奇心旺盛で様々な事件に関わって行く岸辺露伴ですが、「超えてはいけないレッドラインを越えて首を突っ込んだ」と語ります。場面は代わり、橋本陽馬という男性が登場します。橋本陽馬は杜王町から原宿へ遊びに出かけていた時、ある芸能プロダクションからスカウトを受けます。

陽馬をスカウトしたプロダクションの担当者は、「スターは立っているだけでオーラを放つ」と語り、美しい立ち姿を追求するように言います。陽馬はプロダクションに所属し、端役ではありましたが映画の撮影にも参加します。陽馬は芸能活動を始めて最高の輝かしい人生を歩み始めたのでした。

美しい肉体を追求し、ジムに通ってどんどん肉体改造に挑む陽馬。ジムのトレーナーにも指導を受けトレーニングにのめり込んでいきます。鏡の前で自分の鍛え上げられた肉体に見とれる陽馬。陽馬はミカという女性と付き合っており、彼女の家で同棲していました。ミカの家にもトレーニンググッズを並べ、家でも体を鍛えている様子でした。

ミカは陽馬のダンベルに躓いて文句を言います。陽馬はミカの家の中で縄跳びをしていました。室内で縄跳びをする陽馬に呆れながらも、ミカは陽馬の鍛えられた肉体は好きな様子でした。陽馬が刑事ドラマなどをやればきっと素敵だと話すミカは陽馬と抱き合います。出来たてのタラコスパゲッティを食べようとテーブルに並べるミカでしたが、陽馬は「糖質や脂質は食べない」と突っぱねます。

陽馬は筋肉が喜ぶ物しか食べないと豪語し、ミカに徹底した食事メニューを提示します。これ以外は食べないと言う陽馬に、ミカはカラオケにいく約束があると言います。陽馬は早朝から走るのでもう休むと返すのでした。夜7時にもう寝ようと言う陽馬にまたミカは呆れます。財布の中のお金が無くなっているのに気付いたミカですが、陽馬はプロテインが特売だったので借りたと悪びれずに言うのでした。

ミカの家に宅配便が届き、配達員はインターホンを鳴らします。陽馬は玄関に出て配達員に喰ってかかります。「インターホンを三回も鳴らすな」「夜の配達をやめろ」と過剰に怒る陽馬。これから寝るから眠りを妨げるなと言います。陽馬の異常なこだわりと怒りに、ミカは配達員にひっそりと謝るのでした。

あくる日陽馬はジムでトレーニングしていました。トレーナーに話しかけ、アドバイスを求める陽馬でしたが、トレーナーは予約している他の客の対応中で答えてはもらえません。「予約のお客様優先」とのトレーナーの発言を聞き、陽馬はパーソナルトレーニングのチラシを眺めるのでした。家に帰り、ミカに「何をやっているか」と聞かれる陽馬。陽馬は勝手にミカの部屋の中にボルダリングを設置し、天井に登っているのでした。

「ボルダリングをやっている」と答える陽馬でしたが、ミカはそれどころではない様子でした。陽馬はジムのパーソナルトレーニングコースを予約するために、ミカの27万円を使い込んでいたのでした。勝手にクレジットカードを持ちだした陽馬を責めるミカ。27万円をすぐ返すように詰め寄るミカでしたが、陽馬は映画が決まれば返すと全く動じていません。ミカはそんな陽馬の様子に関係の限界を感じ、通報すると叫びます。

ミカは家から出て行くように陽馬に言い、陽馬はその文言通り窓からボルダリングを伝って出て行くのでした。陽馬はミカの室内だけではなく、ベランダや外壁にもボルダリングを設置していたのでした。陽馬の異常性に気付いたミカは「イカレてる」と驚嘆するのでした。

岸辺露伴は動かない「ザ・ラン」の結末をネタバレしていきます。「ザ・ラン」の前半では、登場人物の橋本陽馬の異常性が徐々に掘り下げられていきました。遂に岸辺露伴が登場し、杜王町にあるジムのトレットミルで走り込んでいました。岸辺露伴の隣で走っているのは橋本陽馬でした。岸辺露伴はジムで知り合った陽馬と顔見知りのような関係になっており、トレットミルを使ったあるゲームを行う様子です。

岸辺露伴と陽馬が走っているトレットミルは二台に一台のリモコンを使用できるように設定してあります。トレットミルの速度は自動で上がり続け、時速25キロまで加速します。25キロまで加速した瞬間、二台のトレットミルの間に設置してあるリモコンをどちらが先に取り、停止ボタンを押せるか？という勝負です。過去にこの勝負で岸辺露伴に負けている様子の陽馬。

前回の勝負では、岸辺露伴が自分の方向にリモコンを倒すように台を叩いたと主張する陽馬。今回の勝負は「公平」でなければいけないと強調するのでした。本気の様相の陽馬に、岸辺露伴は「執念深い性格か」と感じます。勝負が開始され、陽馬は上着を脱いで筋肉を鍛え抜かれたアピールします。陽馬の肉体は数ヶ月前の勝負時とは明らかに違っており、その異様な鍛え方に岸辺露伴は驚きます。

陽馬に興味をそそられたのか色々と話しかける岸辺露伴でしたが、陽馬は黙々と走り勝負に徹していきます。トレットミルの速度が20キロに達した時、突然後ろ向きに走り始める陽馬。20キロの速度でバック走を始める陽馬に危険を感じた露伴は、その目的が何か疑問を感じます。陽馬は後ろ向きに走りながらダンベルを放り投げ、背面の窓をたたき割りました。

いよいよ陽馬の異常性に危機感を持った露伴は、とにかくトレットミルを停止させようとリモコンに手を伸ばしてしまいます。陽馬は勝負の途中だと、25キロの速度に達していないのにリモコンを取ろうとした岸辺露伴の右腕を掴み指の骨を折ってしまいます。陽馬は岸辺露伴に勝負の続行を宣言し、リモコンを押せるように指を二本残したと言うのでした。陽馬の異常性を怪しんだ岸辺露伴は、咄嗟にヘブンズドアーを発動させます。

ヘブンズドアーの能力で陽馬の情報を読み説く岸辺露伴。陽馬の情報には、恋人のミカや配達員、ジムの客などを殺害した過去が記されていました。陽馬が殺人を犯した理由は、全てが「トレーニングを邪魔した」等のものでした。そんな理由で陽馬が殺人を重ねていると知った岸辺露伴は、とにかくリモコンを奪取しないと自分も危険だと感じます。

やがてトレットミルの速度は25キロへと達し、両者は即座にリモコンへ手を伸ばします。結果、リモコンを先に取ったのは陽馬でした。しかし、この時すでに岸辺露伴は陽馬の身体にヘブンズドアーで「露伴のマシンに向けてリモコンを押す」と司令を書き込んでいたのでした。陽馬は岸辺露伴のトレットミルを停止させ、窓の外へとふっ飛ばされていきました。

岸辺露伴は、「本気でリモコンを取りに行った」「勝負は陽馬の勝ち」だと言いますが、陽馬がそれで納得するかどうかは分からないと言います。また、窓の外へ飛ばされた陽馬でしたが、身体能力が高い陽馬は死亡していないと推測します。もしも窓から下を覗いた時、陽馬と目が合ってしまったら、自分は殺されるだろうと感じた岸辺露伴。とにかくこの場所から逃げなければいけないと強く思うのでした。

岸辺露伴は動かない「ザ・ラン」の登場人物を一覧で紹介します。主人公となるのは、杜王町に住む漫画家の岸辺露伴です。岸辺露伴は偏屈で気難しい性格の人物で、とにかく面白い漫画を描く事に執念を燃やしているキャラクターです。スタンド能力「ヘブンズドアー」では、人物や物体に刻まれた情報を本にして読むことが出来ます。また、相手の身体に行動や指示を書き込むと、その通りに動かす事も出来ます。

岸辺露伴は動かない「ザ・ラン」の中心となるキャラクターが、橋本陽馬です。長身で小顔、モデル体型がスカウトの目にとまり、芸能プロダクションに所属する事となります。自身の肉体を鍛える事にのめり込むようになっていき、徐々に異常性を発揮していきます。岸辺露伴とトレットミルの勝負で対決し、過去に一度負けてから「公平なリベンジマッチ」に執念を燃やすようになります。

早村ミカは岸辺露伴は動かない「ザ・ラン」に登場するキャラクターで、陽馬の恋人です。陽馬のかっこいい容姿にほれ込んでいる様子ですが、陽馬のトレーニングに対する強いこだわりには付いていけない様子でした。徐々に異常性を増していく陽馬に別れを告げますが、陽馬によって殺害されてしまいます。

岸辺露伴は動かない「ザ・ラン」の声優を一覧で紹介していきます。まず。主人公の岸辺露伴を演じているのは、櫻井孝宏です。櫻井孝宏は1974年6月13日生まれの男性声優です。ラジオパーソナリティやナレーターとしても活動している人物です。所属事務所はインテンションです。櫻井孝宏はジョジョ４部のアニメ本編でも岸辺露伴を演じており、その他にも様々な人気キャラクターを演じている声優です。

橋本陽馬役を演じた内山昂輝は1990年8月16日生まれ、埼玉県出身の日本の声優です。俳優としても活動している人物です。劇団ひまわり所属に所属しています。活動当初は子役として活躍しており、声優としての仕事は「キングダム ハーツII」のロクサス役が好評だったことから徐々に増え始めました。東京アニメアワード2015にて、アニメ・オブ・ザ・イヤー声優賞を受賞するなど、実力派の声優としても人気です。

岸辺露伴は動かない「ザ・ラン」に登場する早村ミカ役を演じたのは、赤崎千夏です。赤崎千夏は1987年8月10日生まれ、鹿児島県出身の日本の女性声優です。81プロデュースに所属して活動しています。2012年のテレビアニメ「キルミーベイベー」にて、メインキャラクターの声優に抜擢され、以後は様々なアニメ作品に出演している人気声優です。

岸辺露伴は動かない「ザ・ラン」に関する感想や評価をいくつか紹介していきます。まず、「ザ・ラン」に対しての感想で多いのが、「露伴と陽馬の勝負が見ごたえがある」といった感想です。「ザ・ラン」作中では、前半部分で陽馬の異常性を掘り下げており、後半になってやっと主人公の岸辺露伴が登場します。冒頭でも岸辺露伴は自分の判断の甘さから右手を負傷したと嘆いており、勝負の行く末への興味を誘います。

「ザ・ラン」の山場は岸辺露伴と陽馬との一騎打ちの勝負です。トレットミルを使ったゲームの内容は非常にシンプルながら、陽馬の異常性によって緊迫の展開続きとなります。トレットミルを使った勝負は彼らの体感で言えば数分にも満たない時間だったはずですが、読者を惹きつける名勝負だったとの感想がたくさん見られています。

「ザ・ラン」に関しての感想では、登場人物の橋本陽馬がイカレていて好きだと言う感想も見られています。陽馬は「筋肉の神」の化身となったと表現されており、常人には考えられない強いこだわりを持っています。トレーニングの邪魔というだけで、恋人や配達員も殺害するシリアルキラーとなっており、そのイカレ具合が好きという感想も見られました。

岸辺露伴は動かないには、様々な恐ろしいエピソードがありますが、「ザ・ラン」は主人公の岸辺露伴が「自業自得で死にかける話」だという感想も見られています。好奇心の為に首を突っ込みすぎて死にかけたという事は、岸辺露伴自身も自覚していました。岸辺露伴もまた異常な好奇心や探究心の為に「イカレた漫画家」と称されることの多い人物なのです。

本編でも東方仗助にボコボコにされても「ネタを見つけた」と喜んでいる程で、よっぽどの事が無いと反省はしない人物です。「ザ・ラン」は岸辺露伴自身も猛反省しており、漫画家の命と言える右手を負傷するという危険な目に合ったエピソードでした。

岸辺露伴は動かないは実写ドラマ化されている作品です。2020年の年末には、「くしゃがら」「DNA」「富豪村」などの人気エピソードが実写化されました。その第二弾となる実写ドラマ化に、「ザ・ラン」のエピソードも選ばれているのです。「ザ・ラン」ではトレットミルを使ったトリッキーな勝負が描かれており、その様子をどのように映像化するのか？という感想も見られています。

岸辺露伴は動かないは非常に人気のある作品なので、実写ドラマ化にも高い関心が寄せられます。「ザ・ラン」が実写化されると発表された時には、多くのファンから「どんな実写ドラマになるか楽しみ」だという感想が続出していました。

岸辺露伴は動かない「ザ・ラン」に関する感想では、実写ドラマに関して1年前から伏線が張られていたのでは？という感想も見られています。スピンオフ作品として非常に高い人気を誇っている岸辺露伴は動かない。2020年の年末に実写ドラマ化され放送されましたが、この時から主人公・岸辺露伴が鍛えている事を示唆していいました。今回の実写ドラマ化で「ザ・ラン」が放送される事の伏線だという感想も見られていました。

ここでは、ジョジョの奇妙な冒険シリーズのスピンオフ作品・岸辺露伴は動かないの「ザ・ラン」に関しての情報を紹介しています。「ザ・ラン」のあらすじを詳しくネタバレし、登場キャラクターや出演声優の情報もまとめています。

「ザ・ラン」には、トレーニングに異常な執念を燃やすキャラクター・橋本陽馬が登場し、主人公の岸辺露伴とトレットミルを使った一騎打ちの勝負を繰り広げます。勝負の結末は、岸辺露伴が「試合に勝ち、勝負に負ける」という展開となりました。ザ・ランは実写ドラマ化もされる人気エピソードです。是非、岸辺露伴は動かない「ザ・ラン」をチェックして、緊迫の勝負の展開を楽しんでみて下さい。