【リアルアカウント】柏木アタルの正体と2部主人公ユウマとの関係は？最後は死亡？

フォロワーの数で生死が決まるという設定が驚きのリアルアカウントです。まだ作品をきちんと読んだことがない、という人もいるかもしれません。今回は、リアルアカウント第1部の主人公である柏木アタルの正体について、さらに第2部の主人公である柏木ユウマとの関係などについてを紹介します。最後は死亡したという噂もありますが、果たして事実なのでしょうか？ネタバレを多く含むので、未読の方は閲覧にはご注意ください。

リアルアカウントは、原作をオクショウ先生、漫画を渡辺静先生が担当するサスペンス漫画です。別冊少年マガジンにて、2014年2月号から連載がスタートしました。第1部の完結後は、週刊少年マガジンへと移籍して2015年4・5合併号から、第2部の連載が開始します。その後、第3部の中盤まで連載されてから、再び別冊少年マガジンへと戻りました。

コミックスは全24巻が発売されています。第1部と第2部では時系列が同じで、主人公の視点が切り替わって物語が進行していきます。第3部ではそれらの物語から半年後の様子が描かれており、数々の謎が明かされていく形です。第2部からは話数がリセットとなりましたが、第3部では引き続きの話数で物語が進行していきます。

原作を手掛けるオクショウ先生は、放送作家や脚本家としても活躍する人物です。「バックステージ!」「ノー・レセプション～電波の無い国～」といった漫画原作も担当しています。作画の渡辺静先生は、「この彼女はフィクションです。」「思春期のアイアンメイデン」といった作品を連載しています。

国内最大級の国民的SNS「リアルアカウント」は、通称リアアカと呼ばれ多くの人々が利用しています。主人公の柏木アタルは、リアルでの友人がいない代わりに嘘をつき続け、リアアカの友人を増やしていました。ある時、突如としてアタルはリアアカの世界に吸い込まれてしまいます。そこでは、予選として「リアルフォロワー診断」が開始されました。フォロワー数が0になると、その人物は死亡してしまうという内容です。

さらに、その後のゲームでも参加者は死亡する可能性が出てきます。その際に、その人物をフォローしていたフォロワーもまた、一緒に死亡してしまうのです。あっという間に、アタルをフォローしていたのは妹の柏木ユリだけになりました。彼女を巻き添えにしないために、アタルはブロックをします。死亡するかと思いきや、謎の人物がフォロワーとして残ってくれたことにより生き残ります。

「ノーアンサー」という第1ゲームでは、妹のユリにそっくりな少女・神田こよりと出会います。彼女の発言が手助けとなって、ゲームをクリアする方法を見つけたアタルは、多くのプレイヤーを救うことができました。けれど、主催者であるマーブルから「誰も死なせない方法があった」と知らされて、アタルはショックを受けます。こよりの励ましによって、アタルはどうにかゲームに挑戦する気力を取り戻すことができました。

第2ゲームでは、「黒歴史裁判」が行われます。こよりと一緒のグループになったアタルは、命懸けの状況に快楽を見出す星名アイジという狂人に出会います。アイジは、アタルが過去に殺人を犯したことを暴きました。こよりは動揺するものの、アタルはアイジの言葉を肯定しました。彼にはかつて、ユウマという一卵性の弟がいました。正反対の性格をしていたユウマは、ある日交通事故で死亡してしまったのです。

魅力的なキャラクターが多数登場するリアルアカウントですが、やはり注目すべきは主人公といえそうです。続いては、柏木アタルの正体についてや、弟のユウマとの関係についてを考察します。リアルアカウントはきちんと読み込んでいないと、設定などが複雑な部分も出てくる作品です。しかし、関係性などをきちんと理解した上で読み進めれば、作品の魅力を存分に味わうことができるはずです。

高校2年生の柏木アタルは、リアルアカウントの第1部の主人公です。12月8日生まれで、数年前に両親を亡くして以来、妹と二人で生活しています。リアルの知り合いにはリアアカを使用していることは伏せており、リアアカ内では嘘のプロフィールでフォロワーを増やしています。重度のシスコンという特徴も持っています。リアルアカウントに吸い込まれた際には、自分が死ぬとわかっていても妹をフォロワーから外したほどです。

あらすじにもあるように、「黒歴史裁判」では思いがけないアタルの正体が明かされます。一卵性の双子だった弟のユウマを、彼は事故により亡くしていました。しかし、実は死亡したのはユウマではなくアタルだったというのです。二人はそっくりな見た目以外は正反対で、何をするにおいてもアタルはユウマよりも優れた結果を残していました。

友人も多くスポーツ万能で明るい兄に対して、内向的で運動音痴なユウマはなぜこんなにも違うのかと疑問を抱きます。そんなユウマの自己肯定感を上げるために、二人は度々入れ替わるようになっていました。そんなある日、ユウマはトラックに轢かれそうになります。そんなユウマを庇って死亡したのがアタルでした。両親すらも見分けがつかないほどにそっくりな外見だったこともあって、ユウマは兄に成り代わったのです。

自分自身を「殺した」ことで、黒歴史裁判ではアタルが殺人を犯したことがあるとされていました。けれど、成り代わってみてもユウマは兄のようにはなれませんでした。その後両親も死亡してしまい、ユウマは誰にも正体を明かすことができないまま苦悩し続けることとなりました。しかし、そんなユウマの正体に妹だけは気づいていたのです。

彼が正体を明かした後も、死亡したはずの兄が登場するなど様々な驚きをもたらしてくれるリアルアカウントです。そんなリアルアカウントのラストでは、二人が死亡したという噂も浮上しています。続いては、アタルとユウマは死亡してしまったのか、そしてアタルのフォロワーは誰だったのかといった点についてを順番に考察していきます。

かつて事故に遭って死亡したと思われていたアタルですが、彼もまた「向井ユウマ」としてリアルアカウントのゲームに参加をしていました。彼は自分がプレイヤーたちを殺していたという事実を認めて、仲間たちの元を去ろうとします。けれど、それを止めたのがユウマだったのです。ユウマの活躍もあり、アタルを仲間として迎え入れる展開となりました。兄弟が協力してマーブルに立ち向かうという熱い流れに期待が高まります。

ですが、その後の展開ではユウマがマーブルの罠に嵌まってしまいます。そのユウマを守ったのがアタルだったのです。交通事故の時に助けてくれた礼を伝えて、アタルは死亡してしまいました。残念な展開ではありますが、代わりにユウマは最後まで生き残っています。

リアルアカウントの最初に伝えられたルールの通り、ゲーム参加者はフォロワーが0になった時点で即死亡となります。参加者をフォローしている人物も死亡してしまうので、序盤では多くのフォロワーが参加者のフォローを外す展開となりました。アタルもまたフォロワー0になるはずでしたが、謎の人物がフォローしてくれたことによって生き延びる結果となります。このフォロワーが誰なのか、気になっていた人も多いはずです。

リアルアカウント社が、彼を引き入れるためにフォローしていたのではないかと考察する人もいました。リアルアカウントの終盤では、ラスボスといえる真マーブルが登場します。その正体は、アタルたちの父親である柏木シンだと判明しました。驚きのシーンですが、その正体をユウマは察していたのです。そして、ずっと謎だった唯一のフォロワーの正体もまた、父親のシンだったことが明らかとなります。

終盤に向けて多くの謎が明かされていくリアルアカウントですが、謎のフォロワーの正体以外にもこよりとの関係が気になるというファンもいるはずです。続いては、アタルとこよりの関係についても紹介します。二人には一体、どのような関係性があるのでしょうか？

中学3年生の神田こよりは、リアルアカウント第1部のヒロインです。5月6日生まれで、アタルの妹であるユリにそっくりな外見をした少女です。自称「メモ魔」で、何かとメモを取っている姿が見られます。黒歴史裁判では、SNSで猫のことばかり呟いていることをバラされるほどの猫好きで、黒歴史が無いほどでした。

信頼関係を築いた二人は、相互フォローになることでより深い繋がりを持つことになりました。リアルアカウントでの相互フォローというのは、文字通り「命を預ける関係」ということです。次にどのようなゲームが行われるかもわからない中で、いつ誰が命を落としてもおかしくありません。そんな状況で相互フォローになるというのは、それだけの信頼を表すということにも繋がる行為です。

深い信頼関係で結ばれた二人ですが、妹のユリとこよりが似ていることに疑問を感じた人もいるのではないでしょうか？実は、こよりの正体はユリの双子の姉妹だったのです。正確には、CAP技術で作り出された人物であったことが明かされます。

CAP技術とは、アタルたちの両親が生み出した技術です。これは物質を完全に複製するというもので、人間ですらも複製することが可能となっています。複製できるのは肉体だけではなく、意識も対象となります。ただし、出生直後でなければ劣化コピーとなってしまうという欠点もあります。この欠点が、こよりというキャラクターの人格にも影響しています。

関係性や正体などにも驚きが多いリアルアカウントですが、実際に作品を読んだ人の感想や評価も気になるのではないでしょうか？続いては、リアルアカウントのアタルに関するTwitter上での感想などについても、少しだけ紹介します。

SNSを題材とした作品ということもあって、アタルに親近感を抱いたという人の感想もありました。普段は何気なく使用しているSNSですが、この作品を読んでSNSを利用するのが怖いと感じた人もいるのではないでしょうか？

外見がそっくりで中身が入れ替わった主人公が二人、という時点で頭がこんがらがってしまった人も多いようです。落ち着いて考えてみると理解できるはずですが、流し読みをしていると途中から話に追いつけなくなることもありそうです。物語をしっかり楽しむためにも、こうした関係性などについてはしっかりと理解をしておく必要がある作品です。

作品の性質上、多くのキャラクターが死亡してしまうリアルアカウントです。実はゲームは本物ではなく、壮大なドッキリ企画なのではないかと現実逃避するファンもいるようです。お気に入りのキャラクターが死亡してしまうこともあり、こうした考えに共感できるという人も少なくないのかもしれません。

リアルアカウントは、実写映画化も決定している作品です。一卵性の双子が主人公ということもあって、彼らの役を誰が演じるのかと気になっているファンも多いようです。そもそもが三部作なので、どこまでを映画化するのかといった疑問の声も浮上しています。

リアルアカウントの主人公であるアタルについて、ユウマやこよりとの関係や、彼の謎のフォロワーなどについてを紹介しました。主人公なので特に注目して読んでいた人も多いはずですが、改めて詳細をまとめて気がつく部分もあったかもしれません。

ゲームの結果だけではなく、様々なヒューマンドラマを楽しむことができるのもリアルアカウントの魅力です。すでに完結している作品なので、イッキ読みするのも楽しいのではないでしょうか？結末を知った上で読み返しても楽しめる作品です。