【サイコパス】小宮カリナの正体を考察！オープニングの少女との関係は？

「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの監督・本広克行さんは、従来の刑事ドラマの概念を覆した「踊る大捜査線」を生み出したヒットメーカーです。超が付くほどのアニメ好きな本広克行さんは、「攻殻機動隊」など世界的に評価されているアニメを手掛けているProduction I.Gとタッグを組み、「PSYCHO-PASS サイコパス」を生み出したようです。

Production I.G制作のアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」は、フジテレビ「ノイタミナ」で2012年から2019年の間に3期まで放送された人気アニメシリーズです。劇場版「PSYCHO-PASS サイコパス」も数本製作されており、本筋のその後を描いた物語や、主要サブキャラをメインにした物語があるようです。

西暦2112年の日本。定義付けが難しい人間の心理状態や性格傾向を数値化することで、人々に豊かな人生の指標を提示する画期的なシビュラシステムが導入されます。ストレスにより色相判定が濁ってしまった者は、罪を犯していなくても施設で治療となりますが、最悪の場合は裁かれてしまいます。厚生省公安局刑事課一係のメンバーたちは、シビュラの矛盾と葛藤しながらも犯罪を抑制し治安を守り続けます。

「PSYCHO-PASS サイコパス」3期に登場する小宮カリナ（本名・小宮香利奈）は、適性のある職業を提示してくれるシビュラによって4歳からアイドル適性があると判断されたようです。シビュラの判定通りカリスマアイドルとして絶大な人気を誇っていた裏側では、両親の離婚や色相の悪化によりメンバーが潜在犯に判定されるなど、かわいい見た目からは想像できない様々なトラブルがあったようです。

不遇な状況下でも色相が濁ることなく、18歳の時にシビュラの判断でアイドルから政治家に転身します。かわいいだけでない元アイドル・小宮カリナは、若干20歳の若さで東京都知事に当選することとなります。

小宮カリナを支援する肯定党は都知事選に勝つために、代理人格AIに小宮カリナとそっくりなホログラムであるマカリナを加えます。マカリナは正体がバレることなく精密に小宮カリナと重なり、人間の心理状態を熟知した声のトーンや話し方で有権者を惹きつけていったようです。

マカリナによって都知事選が有利に運んでいった矢先、ライバル候補者である薬師寺・ヘラクレス・康介の支援陣営により小宮カリナ拉致事件が発生します。拉致事件で小宮カリナが代理人格AIホログラムを利用していたことが公になってしまったものの、薬師寺・ヘラクレス・康介の色相が悪化してしまいます。ライバルの自滅により、小宮カリナが東京都知事に当選します。

「PSYCHO-PASS サイコパス」3期のOPは、赤と青でキャラを印象付けていることから、物語の顔として主人公やサブキャラ、敵キャラなどを視聴者に対して直接的に伝わるような演出をしていると言えるでしょう。OPの終盤で登場する赤と青に属さない正体不明のかわいいピンクの少女は、数秒ながらも視聴者に何かを訴えかけているようです。

このピンクの少女の服装やペンダントなどが、4話での小宮カリナと共通していることから、OPに登場しているピンクの少女の正体が小宮カリナ、またはマカリナではないかと言われてるようです。

かわいいだけでない元アイドル政治家・小宮カリナが、東京都知事になるまでの背後はとてもダークだったようです。東京都知事となった小宮カリナと代理人格AIホログラム・マカリナという組み合わせは、シビュラに対抗する新たな支配者になるのでしょうか。以上の事を踏まえて、4期が制作された場合、小宮カリナが今後のストーリーの重要なキーパーソンになるかもしれません。

「PSYCHO-PASS サイコパス」3期の2話に登場した土谷荒城は、「彼女を守らねば…」という謎めいた言葉を言い残しホテルから転落死という衝撃的な死を迎えます。脳科学者である土谷荒城は、小宮カリナのメンタルカウンセラーでもあったようですが、小宮カリナのストーカーとなったためメンタルケアを受けることになったようです。

「PSYCHO-PASS サイコパス」1期のヘルメット事件で、娘を亡くした過去がある土谷荒城が開発した代理人格AIは、3期で小宮カリナとそっくりなホログラムを加えられマカリナとして都知事選に利用されます。土谷荒城の最期の言葉となった「彼女を守らねば…」には、亡き娘と投影していたマカリナを守りたいという意味が込められていたのかもしれません。

小宮カリナの秘書アン・オワニーの正体については語られていませんが、見るからに仕事のできる女性のようです。アン・オワニーは外国人であることから、小宮カリナの政治理念となる移民を排除する「隣人政策」に反していると言えるでしょう。

政治家が自らの政治理念と異なる行為をした場合、現実世界では説明責任を問われてしまう可能性があるようですが、「PSYCHO-PASS サイコパス」ではその点については触れられていないようです。

小宮カリナのアニメ声優・日笠陽子さんは、「美少女戦士セーラームーン」と「新世紀エヴァンゲリオン」での三石琴乃さんの芸域の広さに影響され声優を志すようになったようです。高校卒業後、洋裁の専門学校と日本ナレーション演技研究所に通う二刀流をこなしながら、「無料新人育成オーディション」の特待生に選ばれたようです。アニメ声優でデビュー後、日笠陽子さんの声は幅広いジャンルで多用されているようです。

歌唱力にも定評がある日笠陽子さんは、声優としてブレイクするきっかけとなった「けいおん!」で結成したユニット「放課後ティータイム」で他のメンバーと共に声優アワードの歌唱賞を受賞しただけでなく、ラジオやブログで使っていた「てへぺろ」が幅広い世代に流行したことで「現代用語の基礎知識」2013年版に掲載されています。日笠陽子さんは声優であり、流行語の生みの親であるようです。

2007年の「スケッチブック 〜full color's〜」の根岸みなも役で声優デビューした日笠陽子さんは、2009年の「けいおん!」の秋山澪役でブレイクします。声優アワードで歌唱賞を受賞した日笠陽子さんは、2013年に「進撃の巨人」のエンディングテーマ「美しき残酷な世界」で歌手デビューしていることから、「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズや「アイカツ！」シリーズなど歌姫の役に縁があるようです。

かわいいだけでない元アイドル・小宮カリナは、歌って踊れる東京都知事であることから、アニメ界でのアイドルの先駆けと言われる「超時空要塞マクロス」のリン・ミンメイと「魔法の天使クリィミーマミ」のクリィミーマミの進化形であると言えるでしょう。

「PSYCHO-PASS サイコパス」は硬派な社会派SFアニメなので、恋愛要素は限りなくゼロのようですが、3期での慎導灼と小宮カリナとの間に恋が生まれそうな雰囲気を感じ取っているファンは多いようです。

代理人格AIホログラムを使って当選する離れ業を成し遂げた小宮カリナは、肝の据わった野心家の女性であるようです。しかし、慎導灼の前では、無意識のうちにかわいい態度をしているようです。

「PSYCHO-PASS サイコパス」3期に登場する小宮カリナは、物語が進むにつれサブキャラから主要キャラのポジションになりつつあるようです。「OPに登場しているピンクの少女の正体が小宮カリナ」説があることから、小宮カリナはひょっとしたら「PSYCHO-PASS サイコパス」の隠れヒロインと言えるかもしれません。