2021年11月05日公開
2022年11月11日更新
【呪術廻戦】禪院真依の構築術式とは?強さ・能力や真希との関係も考察
呪術廻戦に登場した術式の中でも可能性の塊と言われていたのが禪院真依が使う構築術式です。禪院真依は残念ながら活かす事が出来ずにいましたが、結果的に姉である真希の覚醒を促すに至っています。今回は呪術廻戦に登場した禪院真依の構築術式について、そもそも構築術式とはどういう能力なのか、何故弱いと言われるのか、使い手である禪院真依と姉の真希の関係性などをまとめて紹介していきます。
目次
構築術式を使う禪院真依とは?
呪術廻戦にて構築術式を使うのが禪院真依です。今回は構築術式について、そして使用者の禪院真依についてもまとめて紹介していきます。
呪術廻戦の作品情報
呪術廻戦の概要
禪院真依が登場する呪術廻戦とは2017年「ジャンプGIGA」にて連載された「東京都立呪術高等専門学校」を前日譚として2018年から週刊少年ジャンプにて茶見下々先生が連載している「呪い」「呪術」をテーマにしたダークファンタジーバトル漫画です。当初はそのテーマから来る作品の重さで人気が低迷していましたが、高い構成力とストーリー展開などから徐々に人気を獲得していった作品です。
2020年にはアニメ化も行われ、一気に知名度を獲得すると2021年には前日譚であり、呪術廻戦0巻として発売された「東京都立呪術高等専門学校」を原作とした劇場版映画が公開される事も発表されるなどメディアミックスも積極的に行われている作品になっています。
呪術廻戦のあらすじ
特急呪物「両面宿儺の指」を取り込みながらも自我を保ち続ける特異体質の少年、虎杖悠仁は五条悟の助けを得て東京都立呪術高等専門学校に通う事になります。そんな呪術高専では毎年、姉妹校である京都校との交流戦が行われてきました。そんな交流戦に参加する事になる伏黒恵達に対し、京都校の選手の1人として登場したのが今回紹介する構築術式の使い手である禪院真依です。
禪院真依のプロフィール
禪院真依は呪術高専京都校の2年生で、東京校に通う禪院真希の双子の妹です。表向きは術式を持たないとされており3級呪術師とされています。また自身の人生に大きく影響した真希の行動をよく思っておらず、恨みを抱いているキャラクターでもあります。そんな真希への思いもあってか基本的には皮肉屋で冷笑的な性格をしています。ただ誰に対しても冷たいわけではなく、京都校の女子生徒とはオフでも遊ぶくらい仲が良いです。
また公式ファンブックによると呪術高専の生徒の中でも呪力の低さ、身体能力などを総合するとトータルでもかなり弱い呪術師です。その他判明しているプロフィールとしては誕生日が1月20日、身長が170cmくらい、出身地は京都で趣味はサボテン、好きな食べ物はジャンクフードで嫌いな食べ物は精進料理、ストレスになるのは東堂である事が明らかになっています。
構築術式とは?禪院真依は弱い?強さ・能力を考察
構築術式とは?
構築術式とは端的に言ってしまえば「無から物体を作る術式」です。法則性などは不明ながら完全に何もない所から作り出す能力でしかも作り出した物は術式終了後も半永久的に残り続けるという特性を持っています。同じ具現化という意味では領域展開がありますが、領域展開とはあくまでも一時的な具現化なので永久的に残るというのは構築術式ならではの特徴です。
ただ無から生み出し、それを半永久的に残すという能力は身体に相応の負担がかかるのが弱点であるとされています。その為、構築術式とは呪術廻戦の世界においてはかなり弱い能力として扱われています。
禪院真依の射撃の腕
禪院真依の場合はこの構築術式で基本的に銃弾を作っています。この銃弾を打ち出す為に普段使用しているのはリボルバーで、禪院真依の射撃の腕前はリボルバーで遠距離スナイプが出来る程高い物になっています。ちなみに禪院真依がリボルバーを使うのは敢えて銃弾の数が数えやすい銃を使う事で構築術式によって作り出した7発目の銃弾を使うというブラフを行う為です。
その為、対呪霊などブラフを張る必要がない場面ではリボルバーだけでなくライフルを使用する場面もあります。裏を返せば、禪院真依の構築術式とは呪霊相手には単独で有利を作る事が出来ない弱い能力であるとも言えます。呪術廻戦ファンからは対人戦でしか役立たない弱い能力とも言われています。
禪院真依は弱い?
無から何かを作り出す事が出来るという構築術式の能力とは非常に強力な能力ですが、残念ながら禪院真依はこの能力をフル活用する事が出来ません。元々禪院真依は呪力の量が少なく、構築術式で作れるのも1日分の呪力を使って銃弾1発程度しかないのです。無理をして構築術式を発動させた際には鼻血が出てしまうなどやはり身体への負担がかなり大きい事が分かっています。
加えて禪院真依は公式ガイドブックによると身体能力も決して高くありません。呪術高専の生徒の中でも最低ランクでそれも相まって禪院真依は弱いと言われる事が多いです。構築術式単体で見ても作れる物というリターンに対して身体の負担のリスクが高すぎるとされており、仮に禪院真依が多くの呪力を持っていても対して変わらないのではないかなどとも考察されています。
術式を考慮せず狙撃の腕前を活かすとしてもそれにはやはり誰かと組んで戦う必要があり、単独で戦う力がない事からトータルで見ても弱いと言われる事が多くなっています。実際呪術廻戦作中では格上相手には例え不意打ちしたとしても対処されるパターンが多く、やはり弱いと言わざるを得ない活躍が目立ちます。
構築術式を使う禪院真依と真希の関係は?最後は死亡した?
ネタバレ①禪院家の落ちこぼれ
そもそも禪院真依は禪院家では落ちこぼれとして扱われていました。今でこそ術式を使えますが、昔は術式すら持っていなかったのです。元々禪院家はエリート意識が高く、相伝の術式を持つ者が優遇される傾向にあります。加えて禪院家は古来の日本らしい考えが未だに残っており、女性蔑視の傾向すらもあり、女性であるというだけで呪術師としてスタートラインにすら立たせてもらえない事もあるような家だったのです。
そんな中で禪院家相伝の術式どころかまともな術式すらもたなかった禪院真依は雑用係を任されるような状態だったのです。一応京都校に入学する前には術式が使えるようになった為か、禪院家の中でも術式は持っているものの実力が伴わない者達で構成される「灯(あかし)」に所属していました。
ただ拾は禪院真依自身はそのような冷遇された境遇でも構わないと考えていました。元々呪術師として生きたかったわけではなく禪院家に一生仕え、適当に雑用をこなし、適当に生きていければ良いと考えていたのです。しかしそんな禪院真依のささやかな願いすらも壊してしまったのが双子の姉である禪院真希でした。
古来の日本では双子は凶兆の証とされていましたがその考えは禪院家にも色濃く残っています。しかも真希はその凶兆を示すかのように呪力を全く持たず、呪霊を見る事すら出来ない状態で生まれました。禪院真依としては姉も共に落ちこぼれとして生きてくれればよかったのですが、真希はそれを良しとせず、家を出て東京校に進学する道を選んでしまいました。
ネタバレ②真希を嫌う理由
禪院真依が姉である真希を嫌っている理由もそこにあります。幼い頃、落ちこぼれとして扱われた姉妹は「絶対に手を放さない、置いていかない」という約束をしていました。しかし禪院真希はその約束を破り、1人家を出てしまったのです。真希が現状を改善するべく頑張ってしまうから真依も頑張らざるを得なくなってしまいました。結局禪院家の当主、禪院直毘人によって競うように真依も京都校に入学させられてしまったのです。
元々禪院真依は呪術師になりたかったわけでもないので完全にとばっちりとも言えます。禪院真依の視点からすれば真希に裏切られた形であり、それが現在の性格形成にまで反映されています。敢えて呪力を持たない真希を見下す事でその恨みを常に抱え続けていました。
ネタバレ③禪院真依は真希に全てを託して死亡した?
元々禪院真依の構築術式は決して強い能力ではありません。リターンに対してリスクが大きすぎる事、そうして懸命に作った銃弾も特級クラスにはほとんど意味を成さないなど、どちらかといえば弱い部分が目立っていたキャラクターでした。特に渋谷事変編では救援に現れた九十九由基をして「場違い」と言われてしまっているような状態で、ファンからも少なくとも戦闘面で今後活躍する事はないのではないかと考えられていました。
禪院家では渋谷事変後、当主だった直毘人が死亡すると混乱が発生、その中で、「五条悟を開放しようとした容疑」として伏黒恵、真希、そして禪院真依の処刑を決定します。ほぼ巻き込まれる形だった禪院真依ですが、父の扇に倒されてしまうのでした。そこに呪具を取りに戻った真希が駆けつけます。真希は父、扇に挑みますが、最終的には敗れてしまうのでした。
扇に敗れた姉妹は、禪院家にて訓練と懲罰の為に使われている部屋でした。そこは2級相当の呪霊が無数いる部屋です。なんとか意識を取り戻した禪院真依は真希の心臓が動いているのを確認すると「いつかこんな事になると思った」と口づけをします。真希が目を覚ますとそこは何故か浜辺でした。真依が自身が至った考えを話しつつ、真希に「枯れた葦」を託していくのでした。
真希が懲罰部屋の中で目を覚ますとそこには既に息絶えた真依と、浜辺で握っていた枯れた葦が変化した刀が握られていました。真依が自身の命を全て投げ出し真希の為に刀を作り出したのです。これにより真希が覚醒、扇すらも一瞬で斬り捨てる事が出来る程の強さを手にすることになります。
ネタバレ④真依が作り出した刀について
真希の覚醒を促した真依の死ですが、その際に真依は「全部壊して」という呪いの思いも残しています。覚醒した真希の力量は禪院家の人間を1人で相手に出来る程に凄いのですが、その強さに繋がっているのが真依が作り出した刀の影響もあるのではないかとされています。というのも真依が作り出した刀、過去編にて描かれた伏黒甚爾が使用した刀と酷似しているのです。
能力の詳細などは不明ながらその切れ味はかなりのもので、当時まだ生きていた夏油の使役した呪霊の中でも最高の硬度を誇った虹龍をいとも簡単に切り裂いています。それだけならまだ伏黒甚爾の実力も考えられますが、伏黒甚爾は夏油を斬る際、わざわざ刀を別の刀に持ち替えて殺さないように調整しています。呪霊を使役する夏油が死亡した場合、使役されていた呪霊がどうなるか分からないという理由からの行動でした。
ただわざわざ刀を持ち替えたという事は伏黒甚爾自身にも制御できない絶対的な能力が刀に宿っていたと考える事が出来ます。そのような刀と酷似している真依が作り出した刀にも相応の能力が宿っているのではないかと考えられています。特に禪院真依は、その刀を作る際に「全部壊して」と真希に念を押しています。呪術廻戦の世界観を考えるにこの強い思いがそのまま能力に反映されている可能性も高いのです。
2021年11月現在、まだこの刀についての詳細は不明ながらも或いは今後物語のキーになる可能性もあるのではないかとされており、注目を集める刀になっています。
構築術式を使う禪院真依の名言や名セリフ集
名言①「上ばかり見てると首が痛くなるから…」
上ばかり見てると首が痛くなるから、たまにはこうして下を見ないとね。
作者の茶見下々先生から「ナチュラルボーン煽りスト」と言われる程に相手を煽るような言動が多い禪院真依ですが、その煽りっぷりは初登場時から現れていました。交流戦の前に打ち合わせに東京校を訪れた楽巌寺学長について、東堂と共に東京校を訪れた禪院真依が真希に放ったのがこの名言になっています。
名言②「アンタが頑張るから…」
私は!!
呪術師なんてなりたくなかった!
あんたのせいよ。
あんたが頑張るから、私も頑張らざるをえなかった!
努力も、痛いのも怖いのも、もううんざり。
うちでこき使われるのの何がいけないのよ?
適当に雑用こなして、適当に生きればよかったじゃない?
大人な雰囲気を持ち、常に相手を煽っているような言動が目立つ禪院真依が初めて本心を吐露したシーンとされているのがこの名言のシーンです。交流戦の中で真希とタイマンで戦う事になった禪院真依は構築術式を使った不意打ちを使っても真希に勝つ事が出来ませんでした。それまでの雰囲気から一転して、精神的に弱い一面を見せたシーンになっています。
名言③「アンタのどこに金取れるだけの…」
あんたのどこに金取れるだけの聞き手の器量があんのよ
交流戦以前から犬猿の仲であるかのように描かれていた禪院真依と釘崎野薔薇の2人、その関係性がよく現れたのがこの名言です。交流戦の中を襲撃してきた花御と呪詛師達、そんな中、禪院真依達は重面と対面する事になります。自分の話しかしない重面に対し、「お前、モテないだろ?出会い頭てめぇの話ばっかり。金とんぞ?」と言った発言をした野薔薇に対してツッコむように言ったのがこの名言です。
交流戦の最中ではありましたが、同じ高専の生徒として強力関係にある状態であるはずの釘崎すらも煽ってしまうあたり、その煽りストぷりにはまさに天性のものがあると言われる名言になっています。
名言④「あなた機械詳しいのね…」
ピッチングマシン?
よくわからないわ。
あなた機械詳しいのね。
もしかしてオタク?
五条の提案で野球で決着を付ける事になった交流戦。しかしメカ丸が参戦する事が出来ない為、京都校はピッチングマシーンをメカ丸だと言いはります。そのピッチングマシーンに対しツッコみをいれた野薔薇に対しての真依の返答がこの名言です。
ちなみに真希を除けば絡みの非常に多い真依と野薔薇ですが、作者の茶見下々先生曰く、出会い方やきっかけの問題で、仮に野薔薇が京都校に進学していたら仲良く出来ていたと発言しており、相性は決して悪くない事も明らかになっています。
構築術式を使う禪院真依のアニメ声優
井上麻里奈のプロフィール
アニメ呪術廻戦にて禪院真依役の声優を担当したのが井上麻里奈さんです。井上麻里奈さんとは2004年にデビューした声優さんで澄み渡った声質と広い声域を持った声優さんです。女性キャラであれば幼女から妙齢の女性まで幅広く演じる事が出来る一方で、元々高校時代には演劇部で男役を演じていたという経歴を持ち、本人もそれを望んでいる事もあって少年役を演じる事も多くなっています。
演じるキャラクターの特徴としてクセの強い役柄を演じる事が多いと言われており、高い人気と実力を誇る声優さんになっています。
井上麻里奈の主な出演作品
井上麻里奈さんがこれまで演じたキャラクターとしては「tactics」のロザリー役、「おおきく振りかぶって」の三橋瑠里役、「図書館戦争」の笠原郁役、「セキレイ」の月海役、「RioRainbowGate!」のリオ・ロリンズ・タチバナ役、「スマイルプリキュア」の緑川なお/キュアマーチ役、「進撃の巨人」のアルミン・アルレルト役などを演じています。
井上麻里奈さんが近年演じたキャラクターとしては、「新幹線変形ロボ シンカリオンZ」の明星アケノ役、「魔法科高校の優等生」の渡辺摩利役、「ポケットモンスター」のソニア役、「ゆるキャン△」の各務原桜役、「コップクラフト」のキャメロン・ステファン役、「妖怪学園Y~Nとの遭遇~」の玉田マタロウ役などがあります。
構築術式に関する感想や評価
構築術式は禪院真依以外の人間が使ったからといって強くならないと思う。仮に伏黒の呪力量と練度が彼女の倍だったとして、彼女が弾丸1つ程度で消耗するのだから、作れても弾丸6つくらいだろう。本編と小説でそうしたように搦手や支援、やるとしても銃器による対人が限界だと思う。
— ブラックタイガー(呪廻考察) (@tsjfjon) April 25, 2021
ここからは既に呪術廻戦を視聴している人の禪院真依と構築術式についての感想を紹介していきます。構築術式については禪院真依以外に使い手がいない為、構築術式自体が弱いのか、それとも禪院真依の力量があってこそのバランスになっているのか分からないという声が多くなっています。ただ能力にリスクが見合っていないという声はかなり多いです。
2021年11月時点ではまだ不明ながら命と引換えに作った刀が相応の強さを持っているかのような描写もあり、ちょっと極端すぎるのではないかという声も多くなっています。呪術廻戦の世界では呪いの力で強くなるとはいえ、そこまでのものが作れるのであればもう少しデフォルトでも強くても良かったのではないかという声も多くなっています。
禪院真依の構築術式って、今後の展開でなんか伸びたりするのかな?
— はすみ🕊 (@HaSumimaru0) May 14, 2021
術式効果としてはそれ術式として成り立つ??って感じであんまりメリットを感じないけど、使い方次第なのかなぁ
禪院真依が死亡してしまった為、今度構築術式の展開が見えないのが辛いという声も多くなっています。禪院真依自身呪力は持っている程度でしかなく、元々才能がない方だった為、他の者が使ったらどうなるのか気になるという声も多いです。同じ禪院家の血筋を持つ伏黒恵が使った場合や、リスクがほとんど関係なさそうな宿儺が使った場合が気になるという声も見られます。
ただある種現実の能力の延長線上にある能力である事に変わりはないので、仮に宿儺が使ったとしてどれほどんの能力になるのか気になるという声も見られます。量はもちろん、それなりのスピード感で構築出来なければ実践では役立たない可能性も高いと考えられています。ただ能力の性質だけ見れば明らかにチートな能力なのでそれ故に大きな制限がつけられ弱い状態にしたのではないかという考察もあります。
声優さん当てるのかなり得意なんだけど、呪術の禪院真依だけは井上麻里奈さんってわかんなかったんだよね、、感服した
— 窓 (@mdrkgk) August 25, 2021
単純にいい声すぎた
アニメ呪術廻戦にて禪院真依役を演じた井上麻里奈さんについては、元々声域の広い声優さんだけに非常に合っているという声も多くなっています。ただ演じるキャラクターの幅が広いだけに声を聞いただけで分からなかったという声もある程で、真依のような煽りのセリフの多さも上手かったという声が多いです。
構築術式まとめ
呪術廻戦の中で禪院真依が使用した構築術式とはリターンとリスクが見合っておらず弱い術式とされていました。禪院真依自身も呪力が弱いという事も相まってなかなか活かしきる事が出来ませんでしたが、最後には命と引換えにして刀を生み出しています。この刀の能力の詳細は2021年11月時点では不明ながら真依の思いの強さも相まって相当な能力があるのではないかとされています。
禪院真依自身は死亡してしまいましたが真依が残した刀が今後活躍する事は間違いないので、禪院真依の構築術式の性質や真依が残した刀とはどんなものなのかを考えつつ呪術廻戦を追いかけてみてはいかがでしょうか?