色づく世界の明日からが泣ける！アニメのあらすじ・魅力や主題歌もまとめて紹介

テレビアニメ「色づく世界の明日から」は2018年10月～12月の期間に全13話が、毎日放送などで放送されていました。製作はP.A.WORKS制作、監督は篠原俊哉さんで、60年後の未来から2018年にタイムリープした女子高生・月白瞳美と周囲のキャラたちの交流と成長を描いた青春群像劇です。

アニメ「色づく世界の明日から」はP.A.WORKSと篠原俊哉監督によって制作された完全アニメオリジナルストーリーであるため、原作にあたる小説や漫画は存在しません。

アニメ「色づく世界の明日から」の泣ける魅力、1つ目は素敵なサブタイトルです。各話のサブタイトルは以下の通りとなっています。特に8話の「ほころびのカケラ」から最終回13話の「色づく世界の明日から」までのサブタイトルがそれぞれのエピソードにぴったりだと絶賛されています。

アニメ「色づく世界の明日から」の泣ける魅力、2つ目はキレイな作画です。「色」をテーマにした作品なだけあり、アニメ「色づく世界の明日から」では美しい色彩が話題となっています。そして、視聴者からは全てが美しく、1話ずつが劇場版のようだと評価されています。

また、瞳美の見ているモノクロの世界と、皆が見ている色のある世界のギャップが上手く表現されているとも言われており、それぞれの視点の差に着目しながら観ると、さらに作品を楽しめると言われています。

アニメ「色づく世界の明日から」の泣ける魅力、3つ目はキャラの心理描写が丁寧に描かれていることです。アニメ「色づく世界の明日から」では、キャラの心理描写が丁寧に描かれているため、それぞれの言動や心の動きに全く違和感を感じないと言われています。特に、サブヒロインにあたる風野あさぎの心情を細かく差し込むことで、視聴者が置いて行かれることなく、作品に入り込めると評価されています。

アニメ「色づく世界の明日から」の泣ける魅力、4つ目は一貫したテーマです。アニメ「色づく世界の明日から」では、瞳美が色覚を取り戻すことが主なテーマとなっており、彼女が自分の殻を破り、前を向いて歩み出す姿こそ、このアニメで描きたかったことだと考えられています。

そして、作中において、そのテーマは一貫して終始ブレることがないと言われており、深く堀り下げられそうな描写もテンポをよくするために、思い切ってカットしたこともナイスだったと評価されています。

幼い頃に色覚を失った月白瞳美は魔法使いの家系の生まれで、引っ込み思案な性格から友達もいませんでした。花火大会の夜、祖母の琥珀から「60年前の私に会いなさい」と告げられた瞳美は、祖母の時間魔法により、60年前の過去の2018年に送られます。そして、偶然出会った写真美術部の人たちに琥珀の実家「まほう屋」まで案内してもらった瞳美でしたが、高校生の琥珀は留学中で日本にいませんでした。

その後、琥珀の実家の「まほう屋」で琥珀の祖母（瞳美にとって高祖母に当たる人物）に引き留められた瞳美は、60年後の琥珀から託された手紙を見せます。そのおかげで、瞳美が「まほう屋」で生活することが決まりました。翌日、公園に行った瞳美はタブレット上に絵を描く葵唯翔という少年と出会います。色を認識することができない瞳美でしたが、なぜか唯翔の描く絵にだけは色を感じることができました。

唯翔に絵を見せてほしいと頼む瞳美でしたが、唯翔はその場を立ち去ります。その後、瞳美は月白家の勧めで琥珀の通う高校に編入。写真美術部の人たちが瞳美の前に現れ、唯翔は魔法を見せてほしいと言い出します。みんなの前で星を出す簡単な魔法を使ってみせる瞳美でしたが、周囲の人は期待外れと言って、その場を後にします。しかし、写真美術部の風野あずさや河合胡桃は、瞳美を優しくフォローしてくれました。

写真美術部の人たちによる校内案内が終わり、唯翔に会うために屋上へ行った瞳美は、もう一度彼に絵を見せてほしいと頼みます。そんな瞳美に唯翔はもう一度、魔法を見せてほしいと告げ、瞳美の魔法を褒めます。その言葉に励まされたおかげか、瞳美の魔法によって出現する星の数が増えました。

唯翔にまた魔法を見せるため、瞳美は琥珀の母と共に魔法の練習に励みます。また、学校での瞳美は部活見学で写真美術部を訪れます。そこにあった唯翔の絵に色を感じた瞳美は、写真美術部の写真撮影体験に参加。撮影モデルをすることになります。しかし、瞳美は色を識別できないため、水上を歩ける効果のある星砂の種類を間違えます。それでも、瞳美はなぜかプールの水上を歩くことができました。

しかし、瞳美自身が星砂の種類を間違えたと自覚した瞬間、彼女はプールの中に落ちてしまいました。撮影会を失敗させたと自分を責める瞳美。そのときの様子から唯翔は瞳美が色を識別できないと気づきますが、瞳美は皆には黙っていてほしいと頼みました。その後、唯翔から部活に勧誘されたこともあり、瞳美は写真美術部に入部を決めます。

留学中の琥珀がイギリスから帰国し、瞳美と再会。琥珀も写真美術部の活動を見学しました。その後、部活で文化祭の出し物を決める会議が開かれます。そして、夜景をテーマにした写真を撮り、それをもとに絵を描くことで、作品集を制作することが決定します。夜景の撮影日、怖がりな胡桃と彼女に付き添う千草だけが別行動となり、残りのメンバーは屋上で思い思いの写真を撮影しました。

その際、瞳美は自分が未来からやって来たことを写真美術部の仲間たちに伝えます。皆に存在を認めてもらえた瞳美と、新たに入部した琥珀も加え、写真美術部は新たに「魔法写真美術部」に改名し、始動することが決まりました。

「まほう屋」の店番をすることになった瞳美。そこへ唯翔が訪れ、最近上手く絵が描けないという悩みを吐露します。そこで、瞳美は絵に聞く星砂はないかと琥珀に尋ねますが、自分で作ればよいと助言されます。そこで、瞳美は失敗しながらも星砂作りを頑張り、見事完成させます。その後、魔法写真美術部の決起集会が開かれ、琥珀の計らいで唯翔と2人きりになった瞳美は、無事に完成した星砂を彼に渡すことができました。

このとき、瞳美は「色を思い出させてくれた唯翔の絵はとても大切なものだ」という言葉も唯翔に伝えます。一方、幼馴染で部長の将に片思い中のあさぎは、決起集会で瞳美の話題ばかりの将に苛立ちます。それでも、恋占いしてもらった際の琥珀の言葉を思い出し、あさぎは将に一歩踏み出します。その夜、瞳美からもらった星砂を使った唯翔。部屋の中に星が舞い、彼のタブレットの中に金色のサカナが入っていきました。

唯翔は星砂を使ったことで金色のサカナが現れたことを瞳美に伝えます。実はこの魚は唯翔が幼少期に描いた絵であり、それがきっかけで唯翔は絵を始めたのだそうです。その後、グラバー園での撮影会が催され、上手く絵が描けないと悩む唯翔を瞳美は見つめます。すると、彼の絵から金のサカナが飛び出し、瞳美を絵の中へと導きました。瞳美は絵の中で見たことを唯翔に伝え、琥珀に相談するよう勧めます。

しかし、絵の中の内容は彼の触れられたくない部分だったようで、唯翔は怒り出してしまいました。その後、先輩の個展を訪れ、彼女が絵を描く思いを教わりまった唯翔。しかし、2人で会場から出て来たところを運悪く瞳美に目撃され、慌てて逃げる瞳美を唯翔は追いかけます。そして、自分の絵を見てほしいという唯翔の言葉により、町中を金のサカナが泳ぐイメージを見た瞳美。その瞬間だけ、不思議と瞳美の色覚が戻りました。

夏休みに入り、恒例のキャンプ合宿を行う魔法写真美術部。受験生の胡桃は進路に悩んでいました。胡桃の姉の苺花はパティシエであり、胡桃は姉に憧れながらもコンプレックスを抱いていました。

そして、キャンプが始まってからも、夢に向かう唯翔とかつての姉の姿を重ね、焦る胡桃は千草ともギクシャクしてしまいます。それでも、千草は「自分には何もない」と思い悩む胡桃に対し、自身が撮影した胡桃の写真を見せ、励ましの言葉をかけるのでした。

瞳美はメンバーに色が識別できないことを打ち明けます。メンバーにはあっさり受け入れてもらえましたが、琥珀は瞳美が無意識に自分に魔法をかけたのが原因で、瞳美が色を識別できないのではないかという仮説を立てます。瞳美と琥珀は解決策を探るため、唯翔も巻き込み、様々な実験を行いますが、上手くいきません。そんな中、瞳美は幼い頃に読んだ1冊の絵本の中の絵には、色がついて見えたことを思い出しました。

その後、琥珀はいつ瞳美が未来に戻りたいと言っても良いように、時間魔法の勉強に励みます。しかし、なかなかうまくいきません。そんな中、琥珀から「未来に帰りたいか」と尋ねられた瞳美は「ここにいたい」という素直な気持ちを伝えました。

撮影会で突然、将から告白された瞳美は驚きのあまり、その場から逃げてしまいます。その後、放心状態の瞳美に琥珀が、相手も答えがほしいはずだと助言します。さらに、あさぎから相手のことをしっかりと考えるべきとアドバイスされた瞳美は、よく考えた結果、改めて将を呼び出し、告白を断りました。

それと同時に瞳美は自分には好きな人がいるということも、将に伝えました。その帰り際、あさぎと偶然会った瞳美は彼女から、実は将のことが好きだと告げられます。

恋愛絡みで瞳美とあさぎの関係はギクシャクしてしまいますが、瞳美は仲直りするため、あさぎに声をかけます。そして、涙を流しながらじっくりと本音で語り合ったことで、2人はようやく仲直りしました。その後、魔法写真美術部のイベントで、人を絵の中に招待する企画を琥珀が提案。瞳美は試行錯誤しながら、絵の中に出入りする魔法を習得しました。それから、メンバー皆で唯翔の絵の中に入る実験を行います。

しかし、唯翔と一緒に絵の中に入り、元の世界に戻った瞳美は涙を流していました。瞳美は唯翔に自分の幼い頃のことを話します。自分は魔法が使えたが、母親は使えず、やがて母親が1人で家を出て行ったこと。家を出ていく母親に言葉をかけられなかったことなど、涙ながらに語る瞳美。唯翔に話したことで、彼女の中でずっと嫌いだった魔法に対して、別の感情が生じ始めていました。

文化祭が近づく中、瞳美の姿が急に消えるなどの異変が起こり始めます。それは瞳美が未来に戻らなければいけない日が迫っていることを意味していました。瞳美が消えてしまわないように、瞳美を早く未来に戻そうとする琥珀でしたが、瞳美の感情は追いつきません。メンバーに瞳美を未来に帰す計画を伝えた琥珀は、2日後に計画を実行すると告げます。

心が落ち着かない瞳美はその夜、唯翔の自宅へ魔法で紙飛行機を飛ばします。1通目は無事に届きましたが、2通目は上手くいきません。そこで、瞳美と唯翔は互いに家を飛び出し、出会えた2人は抱き合いました。

文化祭が始まり、魔法で絵の中に入る魔法写真美術部の企画は大反響となります。それと同時に瞳美を未来に帰す準備も着々と進んでいました。文化祭の2日目、瞳美と唯翔は一緒に文化祭を回りますが、全然進展がありません。後夜祭では瞳美と琥珀は最後のサプライズと称し、魔法によって花火を打ち上げます。

そして、とうとう瞳美が未来に帰る時間になりました。しかし、まだ瞳美と唯翔は互いの気持ちを言葉で伝え合っていません。そのことが瞳美にとっても心残りの様子です。

琥珀が時間魔法で瞳美を未来に帰す時間となり、メンバーが順番に瞳美に言葉をかけていきます。皆、想いのこもった別れの挨拶をする中、唯翔だけはあっさりとした挨拶でした。そして、瞳美の最後の挨拶が始まった瞬間、時間魔法が作動し始めますが、何らかの魔法により、時間魔法が暴走。瞳美と唯翔の2人は別世界に飛ばされてしまいました。

ここで、2人はようやく互いの想いを伝え合い、唯翔の「未来でも笑ってて」というセリフをきっかけに瞳美は色覚を取り戻します。そして、2人で元の世界に戻った後、瞳美は未来へと帰っていきました。

瞳美が帰った60年後はちょうど花火の日でした。祖母の琥珀と再会した瞳美は涙を流し、抱き合います。その後、祖母の琥珀は瞳美にタイムカプセルと1冊の本を渡します。

この本こそ瞳美が唯一色がついて見えた絵本であり、作者は「あおいゆいと」でした。瞳美が未来に帰った後、唯翔は絵の道に進み、魔法写真美術部の仲間との思い出をもとにこの絵本を描いたのです。その後、瞳美はお墓参りに行き、学校では友達もできて、未来でも写真美術部に入部しました。

アニメ「色づく世界の明日から」は次のような思いから生まれた作品だと言われています。色は何を表し、色が変化することにはどんな意味があるのか、そして、それを体現する主人公はどんなキャラなのかといった、基本的なコンセプトから企画・制作に至ったそうです。その一方で、恋愛を中心にした青春群像劇というテーマは初めから決定していたことも明かされています。

また、本編では描かれなかった裏設定もいくつか存在しているそうです。まず、月白家の家系は女系の魔法使いであるため、夫はすべて婿養子であること。特定の個人やグループの利益のために魔法を使ってはいけないという不文律が存在すること。「まほう屋」の商売はネット通販も展開していますが、儲けは出ておらず、月白の家族が素敵な家で暮らせているのは、一級建築士の父の稼ぎが良いからだということ。

そして、最も視聴者を驚かせたのが、世界で数えられるほどしか、時間魔法を扱える魔法使いが存在しないという設定です。そのことから、未来の琥珀が「私はレベル77の大魔法使い」と言っていたのは、本当だったということが分かると言われています。

アニメ「色づく世界の明日から」の舞台は長崎県長崎市です。グラバー園や眼鏡橋などの有名な観光地から、地元の人しか知らないような場所まで、ありとあらゆる長崎のスポットをモデルにした場所が作中には多く登場します。そして、作画が美しいため、長崎をモデルにした場所や景色も非常に綺麗に表現されており、アニメを観て、長崎へ聖地巡礼に行きたくなったという声も多数あがっています。

アニメ「色づく世界の明日から」のOP（オープニング）曲のタイトルは「17才」、ハルカトミユキというユニットが歌っています。そして、イントロから素晴らしいと高く評価され、最初から感傷的な気分に浸れる一曲だと言われています。その一方で、バラードそのものというわけではなく、力強く、そして優しく、そっと聴く人の心に寄り添ってくれる、そんな名曲だと絶賛されています。

アニメ「色づく世界の明日から」のED（エンディング）曲のタイトルは「未明の君と薄明の魔法」、やなぎやぎさんが歌っています。しっとりした印象の楽曲とされ、歌詞中の「未来はまだ ここから」というフレーズが特に好評です。また、アニメ「色づく世界の明日から」の全体のストーリーに非常にマッチした内容とされ、最終回まで見終わった後にもう1度、じっくりとこの曲を聞くことで作品の余韻に浸れるとも言われています。

アニメ「色づく世界の明日から」の挿入歌のタイトルは「color capsule」、こちらもやなぎやぎさんが歌っています。最終話で起用された楽曲で、特にこの曲が流れるシーンは感動の名場面と評価されています。そのため、この曲には様々な想いが込められており、良いアニメ作品では流れる楽曲も素晴らしいと思わせてくれる一曲となっているそうです。

ここまで「色づく世界の明日から」の魅力やあらすじ、制作秘話などをみてきました。次に、泣けるアニメと話題の「色づく世界の明日から」に関する感想や評価をみていきます。

こちらもアニメ「色づく世界の明日から」に関する感想や評価です。背景の色彩がとてもキレイだという感想で、ストーリーも面白いと評価されています。

こちらもアニメ「色づく世界の明日から」に関する感想や評価です。音楽と作画がストーリーにとても合うと評価されており、非常に泣けて胸キュンする最高の作品だという感想となっています。

こちらもアニメ「色づく世界の明日から」に関する感想や評価です。12話から泣いたという感想で、最終回も予想以上の素晴らしい内容だったと評価されています。

いかがでしたか？アニメ「色づく世界の明日から」の作品の魅力を考察し、サブタイトルや綺麗な作画、キャラの心理描写や一貫したテーマなどが好評なことが分かりました。さらに、1話から最終回までの各話のあらすじをネタバレでみていき、制作秘話や舞台、主題歌や感想・評価についてもみてきました。皆さんもぜひ泣けると話題のアニメ「色づく世界の明日から」をお楽しみください！