ブルーピリオドにインスパイアされたYOASOBI「群青」を考察！歌詞の意味は？

マンガ大賞2020と、第44回講談社漫画賞一般部門を受賞し、今話題を集めている漫画『ブルーピリオド』。そんな『ブルーピリオド』の原作漫画とは一体どのようなものなのでしょうか？まずは、『ブルーピリオド』の原作漫画についての概要とあらすじをチェックしてみましょう。

『ブルーピリオド』とは、月刊アフタヌーンにて2017年6月24日発売の8月号から現在も連載中山口つばさによる漫画です。『ブルーピリオド』は2021年9月現在、単行本は11巻まで発売されており、2021年10月からはアニメ放送も予定されています。そんな『ブルーピリオド』のタイトルは、パブロ・ピカソの『青の時代』をモチーフとしています。

友人たちと朝まで遊んだりと、楽しい高校生活を過ごしている、主人公・矢口八虎。それでいて学校では成績優秀で何事もそつなくこなせるからこそ、生きる目標を定められずにいました。そんな矢口八虎が偶然見出したのが、美術の世界でした。

矢口八虎は上級生が描いた1枚の絵をきっかけに絵を描くようになり、やがて、最難関の東京藝大油画科入学を目指して、本格的に勉強を始めていきます。学校の美術部から、美大受験の予備校へと通い始めた矢口八虎が、個性溢れる受験生たちと出会い、触発されながらも前へ進んでいく物語です。

『マンガ大賞2020』を受賞した今話題の漫画『ブルーピリオド』。そんな『ブルーピリオド』の原作漫画の世界観を、今をときめくアーティスト・YOASOBIがインスパイアしたとして、世間で話題を集めています。『ブルーピリオド』の原作漫画の世界観をインスパイアしたと言われているのは、YOASOBIの『群青』という楽曲です。お次は、『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBIの『群青』についてチェックしてみましょう。

原作漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたと話題になっているYOASOBIの『群青（ぐんじょう）』。そもそもYOASOBIとはどんなアーティストなのかご存知ない方もいると思うので、まずはYOASOBIについて簡単にご紹介します。YOASOBIは、ボーカロイドプロデューサーのAyaseとシンガーソングライターのikura（幾田りら）による2人組の音楽ユニットです。

そんなYOASOBIは、ソニーミュージックが運営する小説&イラスト投稿サイト・『monogatary.com』に投稿された小説を音楽にするプロジェクトから誕生しました。誕生以降、『monogatary.com』に限らず様々な小説・タイアップで新たに書き下ろされた小説などから楽曲を発表しています。

YOASOBIは2019年10月1日に結成し、星野舞夜の小説『タナトスの誘惑』を原作とした1stシングル『夜に駆ける』でデビューしました。『夜に駆ける』のミュージックビデオは、公開から約5ヶ月でYouTubeでの再生回数は1000万回を突破し、2020年10月に1億回再生を突破しています。そんなYOASOBIの5作目の楽曲としてリリースされたのが『群青』です。

YOASOBIの『群青』は、月刊アフタヌーンで現在も連載中の原作漫画『ブルーピリオド』のインスパイア作品として、YOASOBIファンはもちろんのこと、『ブルーピリオド』のファンからも注目が集まる中、デジタル配信限定シングルとして2020年9月1日に各音楽配信サービスにてリリースされました。

YOASOBIの5作目の楽曲としてリリースされた『群青』は、『ブルーピリオド』原作漫画の世界観にインスパイアされた楽曲とされていますが、実はアルフォートのCMソングでもあるようです。『群青』とは、やや紫みを帯びた鮮やかな青色のことを指します。このことから、『ブルーピリオド』の世界観とアルフォートの鮮やかなカラーパッケージが共通している楽曲だと想像されます。

『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBIの『群青』。そんなYOASOBIの『群青』という楽曲ですが、タイトルにはどんな意味が込められているのか気になっているファンも少なくないようです。『群青』とは、前述した通り『やや紫みを帯びた鮮やかな青色』です。この事から、タイトルには複数の意味合いが込められていることが予想されますが、大きな比重として締めているのは『青春』の比喩ではないかとされています。

『ブルーピリオド』は、生きる目標を定められずにいた主人公が好きなことを見つけて夢に向かっていく青春漫画です。『群青』とは、無難な日常を捨てて好きなものを必死に追いかける世界観が歌詞にも現れており、そんな世界観を表したのではないかと考えられます。また、漫画『ブルーピリオド』がピカソの青の時代を意識していることも関係しているのではないかと思われます。

原作漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBIの『群青』。そんなYOASOBIの『群青』の歌詞は一体どのような意味が込められているのでしょうか？お次は、原作漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』の歌詞に込められた意味についてチェックしていきましょう。

原作漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』の歌詞の意味解説1つめは、『1番』です。楽曲冒頭となる1番では、主人公が漠然と抱いている虚しさが描写されている歌詞となっています。毎日同じ様な日を過ごしていることに何となく虚しさを感じていながらも、必死になれることがないまま当たり前に過ぎていくだけの日常を表現しています。

合唱パートでは、楽に生きようとして、本当は『やってみたいこと』があっても、知らず知らずの内に心の奥底に隠してしまう心を表現しています。『ブルーピリオド』では主人公・矢口八虎が好きな『美術』と出会い、感情を揺さぶられるシーンとインスパイアされています。

原作漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』の歌詞の意味解説2つめは、『サビ1』です。サビ1冒頭の歌詞は『ブルーピリオド』のストーリーそのものです。矢口八虎が初めて好きなものを好きなままに、自分が選んだもので形にした瞬間を表現している歌詞です。

また、「好きなものを好きだと言う」という部分と「怖くて仕方ない」という部分には共感する方も多かったのではないでしょうか。大人になればなるほど、好きなものを隠してしまいがちですが、好きなものを『好き』ということでやっと本当の自分に出会えます。

原作漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』の歌詞の意味解説3つめは、『2番』です。2番では、毎日同じ様な日を過ごしながらつまらない毎日を送っていた矢口八虎が夢を追いかけ始めたものの、思うようにはいかずに悔しい気持ちを抱えながら数え切れないほどの苦悩にぶつかるシーンを描写しています。

夢を追っていれば、誰だってうまくいかない時があるはずです。しかし、時には悔しいと思う気持ちさえもただ情けなく感じてしまい、涙が出ることもあるでしょう。本気になればなるほど苦しくなってしまう悩ましい気持ちが表現されています。

原作漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』の歌詞の意味解説4つめは、『サビ2』です。サビ2では、『青い誓い』という歌詞が登場します。この『青い近い』とは、大人になりきれていない青い自分が立てた誓いを指し、『好きなことを追いかける』決意を表しています。

また、『好きなことを続けることそれは「楽しい」だけじゃない』という歌詞は、『ブルーピリオド』の原作漫画でも似たような言葉が登場し、リンクしています。この歌詞が、『ブルーピリオド』の世界観で描かれている苦悩を表現しています。

原作漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』の歌詞の意味解説5つめは、『3番』です。3番では、自信のなさをかき消すように何枚も何枚も絵を書き続けてきた矢口八虎が描かれているようです。何を『描く』のか主語はないので、聴き手の境遇に合わせて情景を変えられるようにしていることが予想されます。

自信はなくとも、何度でも繰り返して積み重ねてきたことが武器になること、自分にしかできないことを信じて夢を追いかける青春っぽさが現れている歌詞シーンです。そして3番終盤では「あとは楽しむだけだ」という歌詞もあり、本番に向かっていく主人公の姿が思い浮かべられます。

原作漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』の歌詞の意味解説6つめは、『サビ3』です。サビ3では、自分にしか出せない色で、全てを賭けて描く、ひたむきさが表現されています。また、好きなものと向き合うことは怖いことだと思いながらも、たくさんもがきながら積み重ねてきた経験が『透明な僕じゃない』と表現しています。

累計400万部を突破する人気漫画『ブルーピリオド』。そんな『ブルーピリオド』が遂にアニメ化されると発表されました！『ブルーピリオド』のアニメはいつから放送されるのでしょうか？また、アニメ主題歌はどんなアーティストが担当するのでしょうか？お次は、『ブルーピリオド』のアニメ放送がいつからかの詳細と、主題歌の詳細についてチェックしてみましょう。

原作漫画でも絶大な人気を集めている『ブルーピリオド』ですが、2021年10月1日25時25分よりMBS／TBS系全国28局ネット『スーパーアニメイズム』枠からアニメも放送されることとなっています。また、Netflix独占の形で9月25日より国内先行配信が行われることも発表されました。

『ブルーピリオド』のアニメオープニング曲を担当するアーティストは、Omoinotakeです。Omoinotakeは、3人組ピアノ・トリオバンドで、2021年11月17日にソニー・ミュージックレコーズ内のレーベル『onenation』よりメジャーデビュー予定です。

そんなOmoinotakeが『ブルーピリオド』のアニメオープニング曲を担当するのは、『ブルーピリオド』のために書き上げた『EVERBLUE』です。こちらの楽曲では「コンプレックスも葛藤も、初期衝動の青さも苦悩も、そしてきっとその先に待っている希望も、すべてを閉じ込めた」とコメントしており、『ブルーピリオド』の世界観とマッチしている楽曲に期待が募ります。

人気漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBIの『群青』。そんなYOASOBIの『群青』に対して、世間の人々は一体どのような感想や評価を抱いているのでしょうか？最後に、漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』に対する世間の人々の感想や評価についてチェックしてみましょう。

こちらの方は『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』に対して『ブルーピリオド読んだ後の群青良すぎて泣いてる』とツイートしています。『ブルーピリオド』を読んだ後に『群青』を聴くと、世界観がリンクしすぎてどちらの作品の良さもより盛り上げてくれるので、中にはこちらの方のように思わず泣いてしまう方もいるようでした。

こちらの方は『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』に対して『「ブルーピリオド」のアニメのOP/ED、YOASOBIの「群青」とは別の曲でちょっとビックリしました。』とツイートしています。YOASOBIの『群青』が『ブルーピリオド』のアニメ主題歌に起用されると多くの方が思っていたようで、YOASOBI・『群青』が主題歌ではないことに驚きを隠せない方も多くいました。

こちらの方は『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』に対して『ブルーピリオドみながらYOASOBIの群青の歌詞を頭にリピートさせると、エモさとかで涙出てくる。』とツイートしています。『ブルーピリオド』をみながら脳内で『群青』の歌詞をリピートさせていると、重なり合う世界観に思わずエモさを感じて涙が出てきてしまう方もいるようでした。

『ブルーピリオド』にインスパイアされたYOASOBI・『群青』のまとめについてはいかがでしたか？人気漫画『ブルーピリオド』の世界観とインスパイアされたYOASOBIの5枚目の楽曲『群青』。そんなYOASOBI・『群青』は、『ブルーピリオド』を見ながら聴くと一層感動するようなので、ぜひ『ブルーピリオド』とYOASOBIの『群青』をリンクさせながら両作品を楽しんでみてくださいね！