【鬼滅の刃】和巳の人物像を考察！婚約者・里子との関係や転生後の姿は？

2020年に公開された劇場版アニメ「鬼滅の刃」無限列車編は、テレビアニメ「鬼滅の刃」超絶大ヒットを受け国内の歴代映画興行収入第1位（2021年現在）だけでなく、2020年の年間興行収入世界第1位をも記録したようです。「鬼滅の刃」は漫画・アニメを通して、後世に語り継がれる名作となったようです。

「週刊少年ジャンプ」に連載されていた吾峠呼世晴さん原作漫画「鬼滅の刃」（2016年〜2020年）は、2019年のテレビアニメ化により、その後漫画やアニメに縁遠い世代にも受け入れられ一大ブームとなります。少年漫画は「ワンピース」や「コナン」ように長期連載の傾向がありますが、「鬼滅の刃」は４年間の月日を経て最終回を迎えています。アニメ版の最終回はまだなので、「鬼滅の刃」ブームはまだまだ続くことでしょう。

舞台は大正時代。炭治郎は亡き父の後、長男として母を助け幼い兄妹を養うため必死で働きますが、貧しくとも幸せな炭次郎の家族は、妹の禰󠄀豆子を除き鬼に惨殺されてしまいます。生き残った禰󠄀豆子が鬼と化してしまったことで、その後の炭次郎は禰󠄀豆子を人間に戻すため鬼殺隊に入隊し、鬼との壮絶な戦いに身を投じていくことになります。

婚約者・里子を拉致されてしまった和巳は、身なりの良い格好であることから裕福な環境にあると推測されるかもしれません。拉致される前の里子に対し紳士的に接している和己の言動から、和巳は里子をとても大事にしているように伺えます。

突如行方不明になった里子の身を案じる両親は狼狽し、行き場のない怒りの矛先を和巳に向けてしまいます。里子の両親から激しく叱責された和巳は、その後里子を助け出すことができない自身の無力さを嘆き生きる気力を失ってしまいます。

「鬼滅の刃」竈門炭治郎立志編の初任務編で登場する和己は、炭次郎に協力する一般人キャラとして描かれているようです。初任務編の和己が登場するエピソードは、漫画では2巻、アニメでは6～7話となっています。

炭治郎の修行地となった狭霧山から北西に位置する町で暮らしている和巳と里子は、結婚の約束を交わし良好な関係を築いていたようです。二人の婚約の経緯は不明であることから、親が決めた見合いか自由恋愛なのか推測しかねますが、里子が行方不明になり和巳の憔悴した様子から二人は幼馴染のような関係を経て、その後相思相愛になったと推測しているファンもいるようです。

「鬼滅の刃」の舞台となる大正時代において、現代では当たり前の自由恋愛に否定的な考え方が主流だったようです。そんな時代背景に対して、夜道を仲睦ましく歩く和巳と里子の姿は現代の自由恋愛に近いのかもしれません。

和巳と里子が住む町では少女連続失踪事件が続いており、消えた少女たちは行方不明となってしまい町は言い知れない恐怖に陥っているようです。和巳と夜道を歩いていた里子は、神隠しでもあったかのように忽然と消えてしまいます。消えた少女たちを同じく里子も、その後手掛かりのないまま行方不明となってしまいます。

一連の少女連続失踪事件は沼鬼よる犯行ですが、一般に暮らしている人々は鬼の存在を認知していないことから、和巳は里子の両親から責めなじられたあげく、町の人々からは好奇の目で見られてしまいます。

里子が行方不明となり針のむしろ状態だった和巳の前に、鬼殺隊から初指令を受けた新人剣士である炭治郎が現れます。里子が消えた理由は鬼が関わっていると分かっている炭次郎は、和巳の信頼を得るために世間では認識されていない鬼や鬼殺隊について語ります。荒唐無稽な話を理解できない和巳でしたが、真摯な炭次郎の立ち振る舞いを信じ、里子を連れ去った沼鬼捜索の協力者となったようです。

トキエを屋敷から連れ去ろうとする沼鬼の前に、炭治郎が立ちはだかります。炭次郎の卓越した身体能力や鬼の存在を目の当たりにした和巳は、鬼と鬼殺隊が存在していることを理解したようです。トキエを助けた炭次郎は沼鬼と戦うため、気を失ったトキエを和巳に託します。和巳は炭次郎のように、戦闘能力がありませんが必死にトキエを守り抜きます。

ここで大正時代の結婚事情と里子との関係をみてみましょう。大正時代の結婚可能な年齢は男性17歳、女性15歳となっています。平均すると当時は20代前半で結婚していたようです。里子は16歳。そして、15歳の炭治郎に「お前のような子供に」と言ってのけた和巳は15歳以上だと考えられます。ただ、見た目がまだ若い和巳はおそらく現代でいう大学生くらいの年齢だと推測されています。

このことから、二人は「先に婚約し、大人になってから結婚」というケースかもしれません。里子が行方不明になったことで和巳は里子の両親から責められますが、それは里子の両親が和巳を信頼していたとも考えられます。即ち、和巳の人間性やビジネスセンスを見込んだ里子の両親は、和巳を婿養子のような形で迎えようとしていたと考えられます。

「鬼滅の刃」は宿敵である無惨を倒し最終回を迎えると思いきや、最終回は現代の東京の舞台となっている意表をついた展開になっているようです。最終回で登場するキャラは、炭次郎や禰豆子たちなど主要キャラの子孫として転生した設定になっているようです。

最終回で平和な現代に転生した彼らは、学生や社会人だけでなく、結婚し家庭を持っているカップルもいるようです。炭次郎たちの鬼殺隊と鬼たちとの壮絶な戦いは、善逸の子孫と推測される義照のひい爺ちゃんが残した「善逸伝」と呼ばれる小説に残されているようです。

鬼との戦いで当たり前の幸せな人生を歩めなかった彼らは、転生したその後の現代でそれぞれの人生を謳歌しているようです。沼鬼に運命を引き裂かれた和製版ロミオとジュリエットを彷彿させる和巳と里子は、イマドキの高校生として転生しているようです。

主要キャラの転生版が目白押しな最終回で、ゲストキャラ的な和己と里子は見落としてしまいそうですが、里子が「和巳くん、オハヨー」と言っているコマから二人は親しい間柄と伺えます。最終回にも関わらず和巳はフレームアウトとなっており、転生後のツーショットは拝むことができなかったようです。

里子は婚約者である和巳と結婚することなく、沼鬼の餌食となってしまいます。里子の情報は限りなく少ないですが、裕福なお嬢様であると推測するファンが多くいます。和巳の隣で楽しそうに笑っている姿が印象的だと感じているファンもいるかもしれません。

沼鬼に食われてしまった里子の遺体はありませんが、沼鬼が被害者少女の戦利品として後生大事に持っていた装飾品の中から和巳が里子の赤い大きなリボンがありました。このことから読者や視聴者は里子が死んでしまったことを痛感することとなります。

竈門家の長男・炭治郎は貧しい家庭で育ったものの、父を亡くしてもネガティブになることなく、母や幼い兄妹を守る思いやりのある少年のようです。炭次郎が仕事で家を留守にしていた間に、かけがえのない家族を鬼に無残な形で惨殺され奇跡的の生き残った妹の禰豆子は鬼に豹変してしまいます。それでも炭治郎は希望を捨てることなく、禰豆子を人間に戻す方法を模索し家族の仇討ちを心に誓います。

そのために命を落とすかもしれない熾烈な選抜試験を乗り越え、鬼狩りの討伐組織・鬼殺隊に入隊します。元々、嗅覚が鋭い炭治郎はその長所を生かし、特殊能力を駆使する鬼との戦いで敵の存在や急所などを匂いで察知しているようです。炭治郎にとって鬼は家族の仇ですが、戦いに敗れ死にゆく鬼に優しさを示しています。

炭治郎の妹で竈門家の長女・禰豆子は、炭治郎と共に父亡き後、家事や幼い兄妹たちの世話で忙しい母をサポートするしっかり者だったようです。禰豆子は鬼の襲撃の際、傷口に鬼の血が入り込み死を逃れたものの鬼に変貌してしまいます。身も心も鬼になってしまおうとしていた禰豆子は、炭治郎と兄弟の絆を忘れず鬼でありながらも本来の優しさを残し、鬼と戦う炭治郎を助け人間を守る行為をしているようです。

夜間活動をする鬼は、日光を嫌がり、そして日光を浴びていると死んでしまう特性があります。鬼となってしまった禰豆子は、体を伸縮自在できる能力をつかって、日光を避けるため炭治郎が背負った大きな箱の中に入るサイズに縮小し大人しくしているようです。

和巳や里子と同じ町に暮らしている16歳の少女トキエは、「鬼滅の刃」のおまけページ「大正コソコソ噂話」で可愛い＋料理上手で、三人の男性から求婚されているモテモテ設定が語られているようです。しかし本編では生かされていないようです。広そうな家の様子からトキエも、里子と同じく裕福なお嬢様のようです。

町を恐怖に陥れている連続少女失踪事件でトキエは、娘の身を案じる母親からしばらくの間は外出を控えるように言われます。沼鬼の魔の手は、安全であるはずの屋敷の中まで忍び寄ってきますが、トキエは間一髪沼鬼の餌食になることなく炭治郎と和巳に救出されます。

自由自在に沼のような底なしの異空間を作り出し、そこに引きずり込んだ数多くの少女を食い殺していた沼鬼は、「16歳を過ぎると肉が臭くなって喰えたものではなくなる」という理由で16歳を迎えた少女を急いで食べているようです。

それだけでなく沼鬼は三体に分裂する能力を駆使して、炭治郎との戦いに優位に立ったようですが禰豆子の加勢もあり死んでしまいます。人間だった頃の沼鬼は忍者であったことから、鬼に変化してからの能力は忍者を彷彿させるようです。

「鬼滅の刃」和巳役の演じた声優の酒井広大さんは、小学生時代に「ポケットモンスター」のサトシ役の松本梨香さんの声に影響を受けたようです。そのまま声優業に興味を持ち、その後声優関連の学校に入学というお馴染みのパターンではなかったようです。アニメだけでなくゲーム好きでもあったことから、高校卒業後はコンピューター系の専門学校を経てシステムエンジニアとして働いていた経歴があったようです。

学生時代は部活に打ち込んでいたため、アニメから遠ざかっていたようですが、社会人になって久しぶりにアニメを見たのをきっかけに声優への情熱が蘇ったようです。声優養成所WAHO學院を経て2013年のテレビアニメ「カーニヴァル」で声優デビューに至った酒井広大さんは、2016年のテレビアニメ「迷家-マヨイガ-」で初主演をゲットし、2020年に第14回声優アワードにてゲーム賞を受賞しています。

スマートフォン向けアプリケーションゲームからテレビアニメとなった「A3!」や、漫画「ノブナガ先生の幼な妻」やライトノベル「百錬の覇王と聖約の戦乙女」のテレビアニメ版で、主人公や主要キャラクターを演じているようです。酒井広大さんはアニメやゲームの声優以外に、電子書籍に音声とBGMを加えたデジタルコミック「新宿スワン」や「カノジョは嘘を愛しすぎてる」などの人気漫画に出演しているようです。

和巳は炭次郎により鬼の存在を理解したようですが、町の人々は理解できるのでしょうか？沼鬼の魔の手から逃れた唯一の生き残りトキエの証言で、町の人々が納得してくれることを祈るしかないかもしれません。しかしトキエは、気を失っていたようなので証言できるのでしょうか？そんなことを疑問に思った視聴者がいたようです。

和巳と里子の馴れ初めは、幼馴染説や元々知り合い説など様々な説がファンの間で飛び交っているようです。ちなみに明治や大正を舞台にした漫画では、親に薦められたお見合いで仕方なく婚約する男女が惹かれあっていく展開も定番のひとつとなっているようです。

「鬼滅の刃」最終回で現代に転生した和巳と里子は、その後わずかな出番ながらもほのぼのした幸せ感がありましたが、本編の和巳はその後里子の死から立ち直ることができたのでしょうか？スピンオフなどで、その後の和己の様子を知りたいファンも多いことでしょう。

「鬼滅の刃」では個性的なキャラが数多く登場しているので、一般人キャラである和巳と里子を忘れてしまったファンもいるかもしれません。和巳や里子の人となりは詳細には描かれていなかったものの、さりげない表情や言動から二人は幸せそのものだったように伺えます。最終回「鬼滅の刃」で描かれる転生したその後の現代で、コマの隅にさりげなく描かれた和巳と里子は今度こそ幸せになることでしょう。