【バケモノの子】登場人物・キャラクター一覧！声優キャストや相関図もまとめて紹介

登場人物・声優キャスト・相関図を見る前に、まずは「バケモノの子」の基本情報を紹介していきます。バケモノの子は2015年に放映されていたアニメ映画で、同年に開催された「サン・セバスティアン国際映画祭」に選出されています。監督の細田守は1989年から活動している人物で、これまでに「サマーウォーズ」「時をかける少女」などの作品も手掛けています。

バケモノの子では少年・九太とバケモノ・熊徹の物語が描かれています。九太は両親が離婚した事で母親と暮らしていましたが、母親が事故で命を落としてしまったため、母方の親戚に引き取られる事になります。ですが両親に強い怒りを感じていた九太は引っ越しの途中で失踪し、渋谷の路地裏から渋天街に迷い込んでしまいます。そして渋天街で熊徹という名前のバケモノと出会い、弟子になった事で共同生活を始めています。

ここからはアニメ映画「バケモノの子」の相関図と登場人物・キャラクターを一覧で紹介していきます。まずは人間界に住んでいる登場人物・キャラクターの情報や相関図をまとめていきます。主人公・九太は渋天街と人間界を行き来しており、物語終盤には人間界で騒動が起こっています。

画像はアニメ映画「バケモノの子」の相関図です。物語は主人公・九太を中心に展開しており、熊徹と猪王山の因縁の対決などが描かれています。また渋天街には九太以外の人間も存在しており、九太の存在が騒動を起こすきっかけになっています。

九太は本作の主人公で、登場時点の年齢は9歳です。両親が離婚した事で母親と暮らしていましたが、母親の死後にバケモノが住む渋天街に迷い込んでいます。自分を引き取りにこない父親と死んでしまった母親に強い怒りを感じており、当初は周囲に対して攻撃的な態度を見せています。熊徹と出会った時には蓮という本当の名前を明かさなかったため、「9歳だから」という理由で九太という名前を付けられています。

幼少期の九太はひ弱な体付きをしていましたが、熊徹との修行で武術の才能に目覚めており、最終的には熊徹を投げ飛ばせるほどの強さを身に着けています。物語途中に父親と再会した時には戸惑っていましたが、全ての騒動が終わった後に父親と暮らし始めており、大学へ行くための勉強をしています。

九太の父親は優しい性格をしているキャラクターで、妻と離婚した理由は作中で明かされていません。また妻の親族が強制的に2人を離婚させているため、望まれない結婚だったという考察がなされています。妻が亡くなった事を父親は知らされていなかったため、九太は父親が引き取るのを嫌がっていると誤解していました。物語途中に再会して誤解が解けており、作中では父親と笑顔で話す九太の姿が描かれています。

母親は夫と離婚した後に女手一つで九太を育てていましたが、九太が9歳の時に命を落としています。亡くなった後も幻になって九太の前に姿を見せており、生前には九太を深く愛していた事が分かっています。離婚後に実家を頼っていなかったため、実家との折り合いが悪かったという予想がされています。

楓は渋谷の図書館でよく勉強をしている女子高生で、図書館で騒いでいた不良を追い出した時に九太と出会っています。この時に九太は「蓮」と名乗っているため、楓は九太の事を蓮と呼んでいます。優しく面倒見が良い性格をしており、中学・高校に進学していない九太が大学に行けるように協力しています。また楓は親の期待に応えるために自分の意思を抑圧していましたが、九太と出会った事で自由に生きる大切に気付いています。

九太の母親が亡くなった時に本家の人間が登場しています。本家には男の子が生まれなかったようで、九太に「何不自由ない生活をさせる」と言いましたが、九太はそれを突っぱねて失踪しています。また落ち込む九太を怒鳴りつけていたため、本家の人間は身勝手な姿が描かれています。

楓は図書館で騒いでいる高校生を注意して追い出していますが、高校生は楓に仕返ししようとしました。その時に九太が姿を見せており、高い戦闘能力で高校生を子ども扱いしています。九太は子供の頃から戦う事だけを学んでいるため、普通の高校生では太刀打ちできなかったようです。

人間界の登場人物・キャラクターや相関図を知った後は、アニメ映画「バケモノの子」に登場した「バケモノの世界」のキャラクターを一覧で紹介していきます。バケモノたちは人間と動物を合体させた容姿をしています。

猪王山は猪の顔をしているバケモノで、一郎彦と二郎丸の父親です。渋天街の誰もが認める強さを持っており、互角の強さを持つ熊徹よりも気品に溢れています。熊徹とはライバル関係で、多くの弟子を抱えている事で多忙な日々を送っています。また渋天街では人間は嫌われているため、一郎彦の正体を隠しています。

一郎彦は猪王山の長男で、豚顔の帽子を被っているキャラクターです。父親のような強さ・品格を持っており、父親のような立派なバケモノを目指しています。ですが一郎彦の正体は人間のため、自身に父親のような牙が生えない事を悩んでおり、そのような悩みを持たない九太に対して憎しみを抱くようになります。

二郎丸は猪王山の次男で、天真爛漫な性格をしているキャラクターです。当初は人間の九太を嫌っていましたが、九太を理解した後には親友の間柄になっています。幼少期は強さが絶対という考えを持っていましたが、青年に成長した際には穏やかな性格に変わっています。

熊徹は熊顔のバケモノで、主人公・九太の師匠です。粗暴でぶっきらぼうな性格をしており、弟子を探していた時に九太と出会っています。猪王山との戦いに勝利した事で宗師の後継者になっていますが、窮地に立たされていた九太を救うために大太刀の付喪神に転生しています。九太が人間界に興味を抱いた時には決別していましたが、猪王山との戦いが終わった後には絆を取り戻してハイタッチしていました。

宗師は兎の顔をしているバケモノで、10万を超えるバケモノを束ねている存在です。引退して神になるために後継者を探しており、御前試合で熊徹が勝利しています。そのため熊徹が後継者になる予定でしたが、熊徹が九太の心の刀になった事で後継者選びは無効になっています。

百秋坊は豚の顔をしているバケモノで、熊徹の古くからの友人です。聡明で優しい性格をしており、熊徹との関係に悩む九太にアドバイスしています。当初は九太を人間界に返そうとしていましたが、弟子になってからは家事や炊事を教えています。

多々良は猿顔のバケモノで、熊徹の古くからの悪友です。口が悪い皮肉屋な性格をしていますが、九太との師弟関係に悩む熊徹にアドバイスしています。当初は人間の九太に冷たく接していましたが、次第に九太の理解者の1人になっていきます。

チコは九太が渋谷の路地裏で出会った謎の生き物です。パンをあげた事で九太に懐いており、物語のラストにも九太と父親の自宅で暮らしていました。最後まで正体は不明だったため、母親の生まれ変わりという説が浮上しているようです。

マントヒヒの賢者は九太が旅先で出会ったキャラクターです。直接的な戦闘能力はあまり高くないですが、幻を作り出す特殊な能力を持っています。作中では他の賢者と仲が良い姿を見せています。

ネコの賢者は九太が旅先で出会ったキャラクターで、腰を痛めている姿が描かれています。熊徹から武術を学んでいた九太は強さを求めていましたが、ネコの賢者は「強さを求めて何になる？」と言っています。

ゾウの賢者は九太が旅先で出会ったキャラクターです。強さは「時間を忘れ、自分自身も忘れ、現実を超越するもの」と言っており、喋り終えると石に姿を変えていました。

アシカの賢者は九太が旅先で出会ったキャラクターです。釣竿を持った姿で登場しており、強さについて聞かれた時には「わしは達観などせん」と答えています。また多々良は釣竿で釣り上げられています。

登場人物・キャラクター一覧や相関図を見た後は、アニメ映画「バケモノの子」に出演している声優キャストを紹介していきます。声優キャストのプロフィールや、過去に出演した作品をまとめていきます。アニメ映画「バケモノの子」には知名度が高い俳優・女優・声優が起用されており、登場人物の幼少期と青年期で声優キャストが変更されています。

アニメ映画「バケモノの子」で幼少期の九太を演じた声優キャストは宮崎あおいです。宮崎あおいは東京都出身で、1989年から芸能活動を行っている人物です。子役でデビューした後にCM・雑誌に出演しており、学生時代から本格的な女優活動を開始したようです。転機になった作品が映画「NANA-ナナ-」で、本作で歌手・中島美嘉とのダブル主演を務めています。

女優・宮崎あおいはアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」で主人公・花を演じているため、連続で細田守作品の主人公を演じています。プライベートでは共演経験がある岡田准一との結婚を発表しており、2018年に第1子が誕生した事が分かっています。

アニメ映画「バケモノの子」で青年期の九太を演じた声優キャストは染谷将太です。染谷将太は東京都出身で、2001年から芸能活動を行っている人物です。7歳の時に子役の活動をスタートさせており、2009年に放映された映画で初主演を飾っています。アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」「竜とそばかすの姫」にも出演しているため、細田守作品の常連になっているようです。

アニメ映画「バケモノの子」で熊徹を演じた声優キャストは役所広司です。役所広司は長崎県出身で、1978年から芸能活動を行っている人物です。公務員時代に見た舞台が演技に興味を抱いたきっかけで、200倍もの応募があった「無名塾」の試験に合格したようです。アニメ映画「未来のミライ」「竜とそばかすの姫」にも出演しているため、細田守作品の常連になっているようです。

アニメ映画「バケモノの子」で楓を演じた声優キャストは広瀬すずです。広瀬すずは静岡県出身で、2012年から芸能活動を行っている人物です。姉の広瀬アリスが出演していたモデルイベントに来場していた時にスカウトされており、2012年に自身もモデルでデビューしています。様々なドラマ・映画に出演しており、アニメ映画「バケモノの子」で声優デビューしているようです。

アニメ映画「バケモノの子」で多々良を演じた声優キャストは大泉洋です。大泉洋は北海道出身で、1994年から芸能活動を行っている人物です。大学を卒業した後に北海道のタレントをしており、バラエティー番組「水曜どうでしょう」がヒットした事でブレイクしています。アニメ「千と千尋の神隠し」で声優デビューしており、「茄子アンダルシアの夏」では主人公役に抜擢されています。

アニメ映画「バケモノの子」で百秋坊を演じた声優キャストはリリー・フランキーです。リリー・フランキーは福岡県出身で、1980年代から芸能活動を行っている人物です。俳優・脚本家・小説家の活動を行っており、プライベートでは寝る事を趣味にしているようです。アニメ映画「バケモノの子」で声優デビューしており、「ソング・オブ・ザ・シー海のうた」という作品にも出演しています。

アニメ映画「バケモノの子」で猪王山を演じた声優キャストは山路和弘です。山路和弘は三重県出身で、1979年から芸能活動を行っている人物です。元々は舞台俳優でデビューしており、30歳の半ばから声優活動を開始しています。悪役を演じる事を好んでいるようで、これまでに「進撃の巨人」「ワンパンマン」「波よ聞いてくれ」などのアニメでキャラクターの声を演じています。

アニメ映画「バケモノの子」で幼少期の一郎彦を演じた声優キャストは黒木華です。黒木華は大阪府出身で、2010年から芸能活動を行っている人物です。高校演劇部の名門を経て女優デビューしており、2011年に放映された「東京オアシス」で映画に初出演しています。アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」「未来のミライ」にも出演しているため、細田守作品の常連になっているようです。

アニメ映画「バケモノの子」で青年期の一郎彦を演じた声優キャストは宮野真守です。宮野真守は埼玉県出身で、2001年から芸能活動を行っている人物です。元々は劇団の子役でキャリアをスタートさせており、学生時代に海外ドラマの吹き替えで声優デビューしています。これまでに「炎炎ノ消防隊」「ゾンビランドサガ」などのアニメに出演しており、大ヒットドラマ「半沢直樹」に出演した事で俳優としても注目されているようです。

アニメ映画「バケモノの子」で幼少期の二郎丸を演じた声優キャストは大野百花です。大野百花は東京都出身で、2007年から芸能活動を行っている人物です。幼少期から子役の活動を行っており、これまでに「熱中時代」「陽はまた昇る」などの作品にも出演しています。アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」では雪というキャラクターを演じているため、2連続で細田守作品に出演しているようです。

アニメ映画「バケモノの子」で青年期の二郎丸を演じた声優キャストは山口勝平です。山口勝平は福岡県出身で、1985年から芸能活動を行っている人物です。元々は舞台俳優でデビューしており、23歳から声優活動を開始しています。アニメ「ワンピース」ではウソップを演じていますが、主人公・ルフィ役のオーディションに落ちていた事を明かしています。

アニメ映画「バケモノの子」には俳優の小栗旬が出演しています。小栗旬は主人公・九太が区役所で手続きをしていた時の職員を演じていました。事前のキャスト欄には名前が載っておらず、エンドロールで出演が発覚しているため、視聴者にとってサプライズ出演になっているようです。また演技が自然で上手い事も視聴者が気付かなかった理由のようです。

登場人物・相関図・声優キャストについて知った後は、アニメ映画「バケモノの子」の声優がひどいと言われている理由をまとめていきます。また監督・細田守がプロ声優ではなく俳優・女優を起用する理由を考察していきます。

前述したようにアニメ映画「バケモノの子」にはプロ声優ではなく本業が俳優・女優の人物が起用されています。声だけの演技ならばプロ声優の方が上手いため、俳優・女優ではなくプロ声優を起用して欲しかったという声が挙がっているようです。この批判の声は他作品でも挙がる事が多いため、視聴者の意見を聞いていないと考えている方も多いようです。

2016年に細田守監督は「声優には何を求めて選んでいる？」という質問を受けており、「技術ではなく、存在感や人間性で表現できる方を選んでいる」と答えています。また「プロ声優はスケジュールがいっぱいでキャスティングできない」と答えているため、アニメ映画「バケモノの子」のようにプロ声優と俳優・女優が入り混じって出演しているようです。

アニメ映画の興行収入上位には「千と千尋の神隠し」「君の名は。」「ハウルの動く城」がランクインしています。この作品は全て俳優が主人公の声を演じているため、批判的な意見とは裏腹にプロ声優に拘りを持っていない視聴者が多い事が分かります。また利益を上げないと次作を制作できないため、注目度を上げるために有名な俳優・女優を起用する事は仕方がないのかもしれません。

登場人物・相関図や声優キャストがひどいと言われている理由を見た後は、アニメ映画「バケモノの子」に関する感想をまとめていきます。本記事で紹介した登場人物や相関図に関する感想をまとめていきます。アニメ映画「バケモノの子」は興行収入50億円を突破している大ヒット作品のため、ファンから様々な感想が挙がっているようです。

キャラクター一覧・相関図で紹介したように、主人公・九太は物語途中に青年になっています。その時の九太がかっこいいという感想や、大学に行くために努力する姿がかっこいいという感想が挙がっているようです。また楓と良い雰囲気になっているため、その後のストーリーが見たいという感想も挙がっているようです。

アニメ映画「バケモノの子」の熊徹は粗暴でぶっきらぼうなキャラクターですが、九太の事を本当の息子のように想っていました。物語終盤には九太を助けるために付喪神になっているため、熊徹の選択が泣けるという感想が挙がっているようです。また熊徹と猪王山のプライドを賭けた戦いが熱いという感想も挙がっているようです。

キャラクター一覧・相関図で紹介したように、アニメ映画「バケモノの子」には個性的な性格のキャラクターが登場しているため、キャラクターが魅力的で面白いという感想が挙がっているようです。また「声優がひどい」という声が挙がっていますが、逆に違和感がなかったという感想も挙がっているようです。

本記事ではアニメ映画「バケモノの子」の登場人物・キャラクター・相関図を紹介していきましたがいかがだったでしょうか？作中には「戸籍上の父親」と「渋天街の父親・熊徹」が登場しているため、九太と父親の絆が泣けるという声が挙がっているようです。そんな本作を見た事がない方も、キャラクター一覧や相関図を参考にしながら是非ご覧下さい。