【シン・エヴァンゲリオン】ミサトは死亡した？新劇場版での最後のシーンを考察

4部作として上映されたエヴァンゲリオン新劇場版、そのラストとなる「シン・エヴァンゲリオン」は2021年に上映されて話題になりました。ミサトはアニメ版から登場する主要キャラクターのひとりです。そんなミサトは新劇場版最後の「シン・エヴァンゲリオン」で死んだのでしょうか?「シン・エヴァンゲリオン」の最後のシーンの考察から、ミサトの死亡について紹介します。

また、ミサト役の声優である三石琴乃さんの情報を紹介するのでチェックしてみてください。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』は、2007年から公開がはじまった「エヴァンゲリオン新劇場版」シリーズの4作目にして完結作で、2021年に公開されました。2021年7月には興行収入が100億円を突破、観客動員数は655万人を突破しました。これは、エヴァンゲリオン旧劇場版、新劇場版含めて最高の数値となっています。

また、2021年6月21日からは「EVANGELION:3.0+1.0」から、細かい修正をおこなった「EVANGELION:3.0+1.01」が上映されて話題となりました。

荒廃したパリの市街地に、WILLEの旗艦ヴンダーから艦隊とマリの乗るEVA8号機とリツコが率いる作業員たちが降下して、復旧作業をはじめます。それに対してNERVが妨害活動としてEVAたちを差し向けます。これを撃破したのはEVA8号機に乗るマリで、復旧作業が成功。荒廃したパリは以前のような美しい姿を取り戻します。

ミサトの本名は葛城ミサトで、テレビアニメ版の初期から登場する人気キャラのひとりです。特務機関NERV戦術作戦部作戦局第一課所属で、階級は登場時で一尉です。碇シンジの直接の上司で保護者的な役割を果たしますが、私生活ではだらしない面を数多く見せています。新劇場版のミサトは基本的に旧作のミサトと変わりませんが、階級が上がっていたり性格が大人びていたりと違いがあります。

ここからは「シン・エヴァンゲリオン」でミサトが死亡したのかについて紹介します。新劇場版の「シン・エヴァンゲリオン」で死亡したのかについてだけではなく、旧劇場版や漫画版でミサトが死んだかどうかについてミサトの最後について考察します。

まずは旧劇場版でミサトが死んだのかについて紹介します。ここでいう旧劇場版とは、1997年3月に上映された「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」と1997年9月に上映された「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」です。ミサトが最後に死んだとされるのは、旧劇場版「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」の方です。

旧劇場版「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」では、戦略自衛隊がNERVに突入してきます。このときにミサトはシンジたちを守るために銃撃戦を展開、そして被弾して致命傷を負いました。ミサトは最後の力を振り絞りシンジに父親の形見を手渡し「大人のキス」をして再会を約束。しかし爆撃に巻き込まれたミサトは死んでしまいました。

つづいては漫画版でミサトが最後に死んだのかを紹介します。漫画版においても旧劇場版と同じような最後が描かれています。戦略自衛隊に応戦したミサトはシンジに叱咤激励しキスをして安全なゲートの先へと追いやります。ここから先は、漫画版のオリジナル展開となりました。ミサトのもとへ追手がやってきたとき、ミサトは自爆を選択。

旧劇場版と違い、ミサトは死亡せずに生き残る選択ができる状態でした。しかし、ミサトはシンジを守るために最後に自分を犠牲にする判断をしました。

「シン・エヴァンゲリオン」において、ミサトは息子の「加持リョウジ」が明るい未来にいけるようにするため、人類の希望となる「ヴィレの槍」を渡そうとします。「ヴィレの槍」を確実に渡すためには、だれか1人はヴンダーに残る必要がありました。その役割を果たしたのがミサトで、自らを犠牲にしたことで死亡しました。

「シン・エヴァンゲリオン」ではミサト以外にも死んだキャラクターがいます。それは加持リョージ・碇ゲンドウ・碇ユイです。このなかで、ゲンドウとユイについては人知を超えた存在となっているため、人間としては死んだのかもしれませんが死んだと表現していいかは難しいとされています。

加持リョージは「シン・エヴァンゲリオン」ではなく、新劇場版2作目の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の最後に起きたニアサードインパクトを止めるために犠牲になったと、「シン・エヴァンゲリオン」で明らかになりました。

「シン・エヴァンゲリオン」においてミサトは、人類の希望となる「ヴィレの槍」をシンジに渡すためにひとりでヴンダーに残り特攻、それにより死亡しました。ヴンダーにはミサト以外にもリツコやマヤといったメンバーが乗っていましたが、槍をミサトに託して脱出したため無事でした。シンジは託された槍をつかい、エヴァが必要ない世界にしました。

シンジが「ヴィレの槍」を使い、エヴァがいらない平和な世界に書き換えました。そのラストシーンでは、平和な世界を生きる人々が描かれています。しかしそこには、ミサトをはじめ「シン・エヴァンゲリオン」で死亡したキャラクターたちがいません。

世界は変わっても死亡したキャラは生き返らないのでしょうか?これについては、公式で明言されていることはありません。しかし、死亡した人々は生き返らないという意見が強いようです。その理由としては、シンジが槍を使ったとしても、過去に戻れないためその場にいない人の過去を改変できないからではないかというものです。

ここからは「シン・エヴァンゲリオンのミサトの性格や過去」といった情報を紹介します。ミサトは職場では有能な指揮官として活動しますが、その一方で私生活ではだらしないという一面があります。とくにシンジがはじめてミサトの部屋に行ったときは、部屋の中はゴミだらけ、そして冷蔵庫のなかは缶ビールばかりといった惨状でした。

明るく社交的な性格をしていますが、ずぼらでだらしない面があるというのがミサトの性格といえます。

ミサトは14歳のときに「セカンドインパクト」に南極で遭遇しました。そして、そのときの唯一の生き残りです。ミサトの父である葛城博士で、その調査隊に同行していました。そこでこの世の終わりのような壮絶な光景を目にしたミサト、生き残れた理由は父である葛城博士が命がけで脱出用ポッドにミサトを入れて逃がしてくれたためです。

このときのショックで一時的に失語症になったミサトは、精神が回復してから第二東京大学に入学、そこで赤城リツコや加持リョウジと出会いました。そして、ネルフの前身であるゲヒルン第3支部に就職してネルフの一員として活躍します。

先ほど紹介したとおり、ミサトと加持リョウジは大学の同級生です。そして、2人は恋人関係になっていたことがあります。しかし、ミサトは加持リョウジに父親の姿を重ね合わせていたことに気づいて自ら別れを告げました。しかし、その後もおたがいに完全に関係を断ち切ることができず、セカンドインパクトの真実を一緒に追ううちによりを戻しました。

また、「シン・エヴァンゲリオン」ではミサトと加持リョウジの間に子供がいることが判明しました。名前は父親と同じ「リョウジ」、これはすでに父親である加持リョウジが死亡していることからこの名前になったようです。

ミサトはシンジの保護者的な立場になりましたが、それは加持リョウジから見ると驚きのものだったようです。その理由は、一見社交的なミサトですがその本質は人と密接にかかわることを避けているからです。そんなミサトがシンジを受け入れた理由は、シンジに過去の自分と同じ部分を見つけたからではないかとされています。それは、おたがいが父親に好き勝手に振り回された存在だからです。

そのためミサトとシンジの関係はは上司と部下・保護者と被保護者といった単純なものではなく、お互いが家族のような恋人のような、一口では言い表せない関係性になっています。

ここからはミサトの名言集を紹介します。最初に紹介する名言は「希望的観測は人が生きていくための…」です。これは、アニメ版2話「見知らぬ、天井」に登場する名言で、使徒迎撃用要塞の工事が着々と進んでいるところを見たときのシーンです。この設備を見たときにミサトと一緒にいたリツコは、こんな設備で使途を撃退できると思うのは楽観的過ぎると否定的な言葉を発します。

それに対してミサトは「希望的観測は人が生きていくための…」と言いました。これは、人間には希望が必要なものであるということをあらわした名言とされています。また、合理主義的なリツコとの性格の違いが表れています。

つづいて紹介するミサトの名言は「奇跡を待つより…」です。これはアニメ版7話の「人の造りしもの」で登場しました。ミサトとリツコは「ジェットアローン」の完成披露会に向かいますが、このとき「ジェットアローン」が暴走してしまいます。ジェットアローンには原子炉が内蔵されているため、このまま暴走すると危険な状態になることは間違いありません。

そして、自動停止の確率は天文学的な数値です。そのため、ミサトは自らの危険を顧みずにジェットアローンの中に入り停止させるという決断をします。このときに登場した名言が「奇跡を待つより…」でした。たとえ危険であっても、自分の手で回避できる可能性があれば挑戦するという、ミサトの強さがあらわされた名言とされています。

つづいて紹介するミサトの名言は「奇跡ってのは、起こしてこそ…」です。この名言はアニメ版12話の「奇跡の価値は」で登場しました。第10使徒サハクィエルは爆弾を投下しながら、直接ネルフ本部へと向かってくるという絶望的な状況になります。このときにマギは撤退を指示しますが、ミサトは0.00001％しか勝算がないエヴァ3体による迎撃を選択します。

このときにアスカは「これでうまくいったら奇跡ね」と言い、それに対してミサトは「奇跡ってのは、起こしてこそ…」という名言を放ちました。

つづいて紹介するミサトの名言は「鳴らない電話を気にして…」です。この名言はアニメ版第23話の「涙」で登場しました。ミサトは加持リョウジと再会し8年ぶりによりを戻しました。しかし、加持リョウジはスパイ工作員としての立場が露見してしまい何者かに始末されます。このときに、加持リョウジは自分の身に危険が迫っていることに気づき、ミサトにこれまで集めてきたさまざまな証拠を託します。

そして、留守電に「もし、もう一度会えることがあったら、8年前に言えなかった言葉を言うよ。」というメッセージを残しました。これに対してミサトは「鳴らない電話を気にして…」という名言を放ちました。これは、加持リョウジに対するミサトの複雑な気持ちと、すでに加持リョウジが死んでいることを察していることがあらわされた名言とされています。

「シン・エヴァンゲリオン」でミサト役を演じる声優は三石琴乃さんです。三石琴乃さんはアニメ声優としてだけではなく、吹替声優・ナレーター・舞台女優として幅広く活躍しています。声優デビューをしたのは1989年で、1991年には「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」でヒロインの菅生あすか役の声優として抜擢、そして1992年に「美少女戦士セーラームーン」のセーラームーン(月野うさぎ)役の声優としてブレイクしました。

その後、「エクセル♥サーガ」のエクセル役や「機動戦士ガンダムSEED」のマリュー・ラミアス役といったメインキャラクターを多数演じています。2005年には「ドラえもん」の野比玉子(のび太のママ)役の声優に抜擢された人気声優です。

• 美少女戦士セーラームーンシリーズ セーラームーン(月野うさぎ)
• 機動新世紀ガンダムX トニヤ・マーム
• 機動戦士ガンダムSEED マリュー・ラミアス
• ゾンビランドサガ 山田たえ
• 体操ザムライ 荒垣知世

エヴァンゲリオン新劇場版のQで、ミサトは冷たい姿を見せていました。しかし、「シン・エヴァンゲリオン」ではミサトがシンジのために行動した姿がかっこいいという感想がたくさんありました。また、アニメ版より劇場版のミサトの方がかっこいいという感想があります。

みさとの性格やキャラクター性だけではなく、三石琴乃さんが演じる「発進!」のセリフが好きという感想がありました。

「シン・エヴァンゲリオン」ではさまざまなキャラクターの思いや気持ちといったものが描かれました。ミサトについては、リョウジへの思い、そしてシンジへの思いが描かれていて感動したという感想があります。

「シン・エヴァンゲリオン」のミサトのまとめについて紹介しました。エヴァンゲリオンシリーズのなかでも人気キャラの一人であるミサト、新劇場版ではアニメ版以上にかっこいい姿が描かれていると話題です。そんなミサトに注目して、「シン・エヴァンゲリオン」を視聴してみてはいかがでしょうか?