【鋼の錬金術師】ニーナ・タッカーがかわいそう!アレキサンダーやキメラシーンも紹介

『鋼の錬金術師』のニーナ・タッカーが迎える最後、それは俗に言う「みんなのトラウマ」シーンです。ニーナのかわいそうな最後は「キメラ(合成獣)」の存在が深く関わります。『鋼の錬金術師』のファンにはお馴染みの「キメラ」とは、錬金術を用いて2種類以上の動物を融合させ、生み出す生き物です。『鋼の錬金術師』のニーナはいつも愛犬アレキサンダーと一緒で、父親のショウ・タッカーはキメラ錬成で有名な錬金術師です。勘のいい方はお気づきですね…?この記事では、ニーナの人物像や最後についてネタバレ込みでお届けします。

【鋼の錬金術師】ニーナ・タッカーがかわいそう!アレキサンダーやキメラシーンも紹介のイメージ

目次

  1. 鋼の錬金術師のニーナとは?
  2. 鋼の錬金術師のニーナがかわいそう!トラウマのキメラシーンをネタバレ
  3. 鋼の錬金術師のニーナの母親もショウ・タッカーの実験材料にされた?
  4. 鋼の錬金術師のニーナのアニメ声優
  5. 鋼の錬金術師のニーナに関する感想や評価
  6. 鋼の錬金術師のニーナまとめ

鋼の錬金術師のニーナとは?

『鋼の錬金術師』のニーナ・タッカーは可愛い少女ですが、トラウマ必須のかわいそうな最後を迎えるキャラクターです。『鋼の錬金術師』でお馴染みの「キメラ(合成獣)」を研究する父親ショウ・タッカーは国家錬金術師で、その娘ニーナはいつも愛犬のアレキサンダーと一緒でした。『鋼の錬金術師』の世界では、2種類以上の動物を錬金術で融合する研究が行われており、その合体した生物のことを「キメラ」と呼びます。

このキメラはニーナの最後に深く関わるのですが、『鋼の錬金術師』ファンで勘のいい方はお気づきですね…?この記事では、『鋼の錬金術師』屈指の「みんなのトラウマ」シーンであるニーナ・タッカーの最後をネタバレ込みで紹介します。読んだ(観た)ことのある方も、『鋼の錬金術師』で避けては通れないニーナ回がどうだったのか、復習する気持ちでご覧ください!

鋼の錬金術師の作品情報

鋼の錬金術師の概要

『鋼の錬金術師』は日本だけでなく、世界中で大ヒットを巻き起こし、愛され続けている漫画・アニメシリーズです。主な略称としては「ハガレン」が挙げられます。『鋼の錬金術師』の原作者は北海道出身の漫画家・荒川弘(あらかわ ひろむ)先生で、『鋼の錬金術師』以外にも『銀の匙 Silver Spoon』などの原作者としても知られています。

『鋼の錬金術師』のコミックは全27巻(完全版は全18巻)で、最終回までの話数は全108話です。『鋼の錬金術師』の連載は『月刊少年ガンガン』の2001年8月号から始まり、2010年7月号で最終回を迎えました。

鋼の錬金術師のあらすじ

エドワード・エルリック(エド)は、「鋼」の二つ名を有する若き錬金術師で、弟のアルフォンス・エルリック(アル)と共に旅に出ていました。エドとアルは幼い頃に、禁忌とされている「人体錬成」を行い、それぞれ肉体を奪われていました。

エルリック兄弟が旅をする理由は、奪われた肉体を取り戻すためだったのです。その後、「賢者の石」が肉体を取り戻す鍵だと知ったエドとアルは調査を続けますが、賢者の石には恐ろしい事実が隠されているのでした…。

ニーナ・タッカーのプロフィール

『鋼の錬金術師』のニーナ・タッカーは茶髪の長い三つ編みが印象的な女の子。国家錬金術師の父親ショウ・タッカーと愛犬アレキサンダーと共に暮らしています。母親は2年前に家を出たと言われており、その後会えていません。登場した期間はとても短いのですが、エドとアルにとって忘れられない存在となります。ニーナは父親ショウ・タッカーの錬金術によって、キメラにされてしまったからです。

しかも合成相手は愛犬アレキサンダーでした。エルリック兄弟は自分達が近くにいたのに、ニーナ達を救えなかったという後悔に苛まれます。ニーナとアレキサンダーの最後は、『鋼の錬金術師』読者・視聴者にとってもトラウマとなり、かわいそうという感想が非常に多いです。キメラになったニーナは知能が著しく低下し、話す時もたどたどしく、その姿からは悲壮感が漂っています。

とにかく父親ショウ・タッカーが鬼畜で、ニーナとアレキサンダーの命を弄んだ挙げ句、自分は悪くないという素振りを見せていました。キメラとなったニーナとアレキサンダーは、スカーによって葬られ、かわいそうな最後を迎えます。

ニーナ・タッカーといつも一緒だったアレキサンダー

アレキサンダーは真っ白な毛をした大型犬で、ニーナの大切な家族であり、遊び相手です。アレキサンダーは賢く優しい性格で、いつもニーナに寄り添っていました。エルリック兄弟(特にエド)にとても懐いていたので、追いかけっこで遊ぶ姿が可愛らしく、微笑ましい光景でした。

ショウ・タッカーが狂わなければ、家族のことを心から愛していれば、ニーナとアレキサンダーはキメラになるかわいそうな最後を迎えずに済んだのかもしれません。『鋼の錬金術師』には、デンやブラックハヤテ号など、愛らしいワンちゃんが登場しますが、アレキサンダーだけとてもかわいそうな境遇でした。純粋で可愛いワンちゃんが酷い目に遭うのは、人によっては大きなトラウマになることでしょう。

ニーナ・タッカーの性格

『鋼の錬金術師』のニーナ回がトラウマなのは、彼女の健気な性格とかわいそうな境遇も関係しています。特に2003年のアニメではニーナの描写がより細やかとなり、明るい笑顔を見せていても、孤独感がつきまとう彼女の様子が描かれていました。平気そうな素振りを見せるニーナですが、2年前に母親が去った時から、ニーナはずっと寂しかったのです。

ニーナは父親のショウ・タッカーが忙しいことを理解し、寂しいと主張することをあまりしませんでした。このことから、ニーナは頑張り屋さんで健気な性格であることが分かります。ショウ・タッカー自身も研究の成果や資金に思い悩み、精神的に追い込まれていました。

両親想いの優しいニーナにとって、この家庭環境は耐え難かったと感じられます。アレキサンダーがいること、エドとアルが家に滞在したことは、ニーナにとって唯一の救いだったと言えるでしょう。ただでさえかわいそうな境遇なのに、それを越えるほど強烈で悲惨な最後を迎えたら、『鋼の錬金術師』読者(視聴者)は誰でもトラウマに感じるかもしれません。

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鋼の錬金術師のニーナがかわいそう!トラウマのキメラシーンをネタバレ

ネタバレ①ショウ・タッカーの家を訪れるエルリック兄弟

列車ジャック事件を解決したエドとアルは、その褒美として、マスタング大佐から生体錬成の研究者であるショウ・タッカーの存在を知らされます。奪われた肉体を取り戻すヒントを得るため、エルリック兄弟はショウ・タッカーの家へ訪れます。タッカーの住居の大きさに唖然とするエド達。タッカーには1人娘がおり、ニーナという名前でした。

ニーナにはアレキサンダーという愛犬がおり、真っ白な毛の大きな犬でした。タッカーの家には、広い図書室があり、使用の許可を得たエドは、すぐに本を読み始めます。エドの集中力の高さに感心するタッカー。ですが、その声音はどこか暗いものでした。

読書に没頭するエドですが、アルフォンスがニーナとアレキサンダーの遊び相手になっていることを知ると、息抜きと称して、自分もその輪に加わります。いつもアレキサンダーだけが遊び相手だったニーナは、寂しさを感じていましたが、エドとアルが来たことで、寂しい気持ちが緩和されました。

ネタバレ②ニーナの最後の笑顔の理由

エドとアルが帰ることになり、タッカーとニーナ、アレキサンダーと挨拶します。ニーナは寂しそうな表情を見せました。彼女はエルリック兄弟に去らないで欲しかったのです。タッカーはそんな娘を見て、明日は自分と一緒に遊ぼうと言いました。忙しい父からの珍しい提案に、ニーナは嬉しさが抑えきれません。ですが、これがニーナの最後の笑顔になるとは、エルリック兄弟も、読者(視聴者)も思いませんでした。

この時のニーナは、とても可愛らしく、輝いた笑顔を見せていました。心から喜んでいるニーナの姿を見て、エドとアルも明るい気持ちになります。この翌日にかわいそうでは済まないトラウマ展開が来るのですから、恐ろしいです。

ニーナが最後に笑顔を見せた理由は、父親と一緒に過ごせることが、他の何よりも嬉しかったためと言えるでしょう。ニーナの話を読む(観る)と、『鋼の錬金術師』がファンタジーではなく、ダーク・ファンタジーであることを改めて痛感できます。

ネタバレ③キメラにされたニーナ

本を読みにタッカー家を訪問するエルリック兄弟。ショウ・タッカーの隣には得たいの知れない生き物がいました。タッカー曰く、その生き物は人語を解するキメラで、彼が錬成して生み出したものでした。エドとアルはそのキメラに興味を示し、近くで観察することに。キメラは言葉の認識が少し遅く、喋り方もおどおどしていましたが、確かに人語を話せるキメラでした。

感心するエルリック兄弟でしたが、キメラはエドのことを見た後に、彼を「お兄ちゃん」と呼びました。その時、あることがエドの脳裏でよぎります。タッカーの妻が消えたのは2年前。彼が国家錬金術師になったのも2年前。そして、今この場にいないニーナとアレキサンダー。エドがそのことを示唆すると、タッカーの態度が豹変。

タッカーは、ニーナとアレキサンダーを錬金術で合体させ、人語を解するキメラを造ったのです。ちなみに、この時タッカーがエドに吐き捨てた「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」というセリフは、『鋼の錬金術師』の中でも知名度ぶっちぎりの名言(※迷言)です。よくパロディにされるため、トラウマ緩和に役立っています。

ネタバレ④父を庇い涙を流すニーナ

エドはショウ・タッカーが娘ニーナと愛犬アレキサンダーを使ってキメラを造ったことを確信すると、タッカーを何度も殴りました。こんなにも絶望的な状況を作りだした父タッカーに、ニーナは呆れることもなく、悲しそうにタッカーに寄り添います。そんな優しいニーナの行動を観た読者(視聴者)は、こんなに良い子なのに、何故ここまでかわいそうな目に…と、さらにトラウマになるのかもしれません。

軍が来るまでタッカーとニーナは一緒に待つことになります。タッカーは自分の考えや研究が他者に受け入れられないことに対して愚痴を言いました。サイコパスですね。しかし、そこに国家錬金術師を狙った殺人を行うスカーが現れ、タッカーは呆気なく命を奪われます。

ネタバレ⑤スカーに殺害される

ニーナは父ショウ・タッカーが亡くなったことを知ると、涙を流しました。大好きな父親に裏切られ、記憶も途切れ途切れで、知能もずっと低くなったニーナでしたが、それでも父親のことを愛していたのかもしれません。ニーナは元に戻る方法が無く、スカーはそれを哀れみながら、彼女達を殺害し、魂を解放しました。漫画の背表紙では、ニーナとアレキサンダーは天国へ、タッカーは地獄へ落ちる様子が描かれています。

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鋼の錬金術師のニーナの母親もショウ・タッカーの実験材料にされた?

ショウ・タッカーはニーナの母親も実験材料にしていた

ニーナの母親は2年前に家を出て、実家に帰ったと語るショウ・タッカー。しかし、実はニーナの母親もキメラにされていたのです。2年前、ショウ・タッカーは人語を解すキメラを造り、国家錬金術師の試験に合格しましたが、その時キメラにされたのがニーナの母親でした。実家に帰ったと悪気もなく言っていたショウ・タッカーが恐ろしいです。

その後、ニーナの母親だったキメラは人間に戻ることもできず、最後まで何も食べませんでした。ニーナの母親の最後もかわいそうの一言で表せない悲壮感があります。母親についての描写は少ないですが、ニーナとアレキサンダー同様にトラウマを与える真相でした。『鋼の錬金術師』の中でも闇が深い話です。

キメラにされたニーナの母親は「死にたい」と言って死亡した?

ニーナの母親が最後に「死にたい」と言った理由は、やはり絶望しているからだと思われます。夫タッカーの手でキメラにされた恐怖と元に戻れない絶望を感じさせる台詞です。衰弱して亡くなるまで食べ物を口にしなかったニーナの母親は、ひたすらかわいそうです。タッカーの悪事がどんなに惨く、禁忌なのかを痛感せざるを得ません。

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鋼の錬金術師のニーナのアニメ声優

ニーナの声優①こおろぎさとみ

2003年のアニメ第1作『鋼の錬金術師』でニーナ・タッカーを演じた声優はこおろぎさとみさんです。1962年11月14日生まれ、東京都三鷹市出身。所属事務所はぷろだくしょんバオバブ。『鋼の錬金術師』以外の代表作・キャラは、『少年アシベ』ゴマちゃん、『クレヨンしんちゃん』野原ひまわり、『ポケットモンスター』シリーズのトゲピー、『少女革命ウテナ』チュチュなどが挙げられます。

ニーナの声優②諸星すみれ

2009年のアニメ第2作『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』でニーナ・タッカーを演じた声優は諸星すみれ(もろほし すみれ)さんです。1999年4月23日生まれ、神奈川県足柄上郡大井町出身。所属事務所は劇団ひまわり。

ニーナを演じた際の諸星さんはまだ9歳でしたが、演技力が巧みであると評価されていました。『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』以外の代表作・キャラは、『アイカツ!』星宮いちご、『約束のネバーランド』エマなどが挙げられます。

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鋼の錬金術師のニーナに関する感想や評価

『鋼の錬金術師』のトラウマと名高いニーナとアレキサンダーの話ですが、それ以上に彼女達は『鋼の錬金術師』という作品にとってキーパーソンと言える大切な存在でした。エルリック兄弟はずっとニーナとアレキサンダーのことを忘れずに覚えていますし、『鋼の錬金術師』ファンにとっても、命の尊さを教えてくれる忘れ難い存在です。

『鋼の錬金術師』を読む際に避けたくても避けられないニーナの話ですが、つらいけど読みたくなる要素があります。エルリック兄弟がニーナとアレキサンダーを忘れないように、『鋼の錬金術師』ファンも彼女達を忘れません。たとえトラウマ不可避でも読み返す価値があります。

『鋼の錬金術師』のつらすぎるニーナ回ですが、もしこのようなことが起きたら、トラウマクラッシャーになりますね!『鋼の錬金術師』史上No.1のトラウマシーンの強烈さも、こうなるとほんの少し薄れるかもしれません…!おそらくですが。

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鋼の錬金術師のニーナまとめ

この記事では、『鋼の錬金術師』に登場するニーナ・タッカーとアレキサンダーのトラウマシーンを主に紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?『鋼の錬金術師』のストーリーの中でも、恐ろしいほど鬱展開なニーナ回ですが、『鋼の錬金術師』ファンにとって印象深く、物語においても大切な話なので、何回読んでも(観ても)心を掴んで離さない、不思議な魅力がある話だと言えるでしょう。

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