【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーの正体とは？トラウマ級キメラ事件と名言も紹介

ショウ・タッカーは『鋼の錬金術師』のファンにトラウマと嫌悪感を抱かせたキャラクターとして語り継がれています。ショウ・タッカーのエピソードは『鋼の錬金術師』の世界観を作り出すうえでは欠かせないエピソードであり、作品の方向性を決定づけた重要エピソードとなっています。ここではメガヒット漫画として知られる『鋼の錬金術師』と重要キャラクター『ショウ・タッカー』の基本的な情報をまとめていきましょう。

『鋼の錬金術師』は圧倒的な人気を誇る作品であり、国内外で高い評価を獲得している作品です。メディアミックスも成功している作品でテレビアニメはもちろん、劇場版アニメや実写映画、ゲームなど数多くのメディアミックスが行われています。『鋼の錬金術師』の魅力はメッセージ性のあるストーリーであり、特にタッカーのエピソードはかなりのファンの印象に残っています。ここでは『鋼の錬金術師』の作品情報を簡単にまとめます。

『鋼の錬金術師(はがねのれんきんじゅつし)』は『アルスラーン戦記』などで知られる荒川弘によって描かれている漫画作品であり、『月刊少年ガンガン』で約9年間連載されました。2021年7月時点では全世界シリーズ累計発行部数は8000万部を突破していて、日本を代表するダークファンタジーとして知られています。連載終了の7年後の2017年からガンガンONLINEにてリバイバル連載されるなど、今なお高い人気を誇ります。

2003年10月から2004年9月にかけてアニメ化第一作である『鋼の錬金術師』が放送されて、劇場版まで制作されるほどのメガヒットを記録します。こちらは途中からアニメオリジナルストーリーで展開されています。2009年4月からは原作コミックスに準拠した『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』が制作されて、原作の最終回まで原作通りに描かれました。

錬金術大国『アメストリス』に住む二人の幼い兄弟『エドワード(エド)・エルリック』と『アルフォンス(アル)・エルリック』は母親を失って悲しみに暮れていました。そして、錬金術の禁忌とされている『人体錬成』を成功させて母親を生き返らそうと考えます。その類まれなる才能で見事に人体を発動させて、何かを錬成しましたがそれは母親ではない何かであり、失敗した代償としてエドは片腕と片足、アルは全身を持っていかれます。

数年後、史上最年少で国家錬金術師となり『鋼の持錬金術師』の二つ名を持つエドワードは鎧の体になってしまったアルフォンスと共に旅をしていました。彼らの目的は人体錬成という禁忌を犯して失ってしまった肉体を取り戻すことであり、それに必要なのは錬金術の秘宝『賢者の石』でした。そして、二人は『アメストリス』に隠されたある大きな陰謀を明らかにしてしまいます。

ショウ・タッカーは『合成獣(キメラ)の権威』で特に『人語を話す合成獣(キメラ)の合成に成功』という功績で知られる国家錬金術師であり、『綴命(ていめい)の錬金術師』という二つ名を授かっています。痩せ気味でやや小柄の研究者タイプの錬金術師で気弱で、戦闘力はほとんどありません。エドやマスタングなどと同等の立場ですが、才能という点に関しては彼らの足元にも及びません。

ショウ・タッカーは国家錬金術師として登録されていますが、その立場が危うくなると手段を選ばなくなってしまいます。武闘派の錬金術師ではなく学者タイプの錬金術師なので、体格は小柄でやせ型の男です。気弱で優しそうな顔をしており、性格も真面目で控えめで国家錬金術師として少佐相当の権力を持ちながら偉ぶることはありませんでした。しかし、その裏では恐ろしいことをしていました。

2年前に妻に逃げられてしまい、娘のニーナと大型犬のアレキサンダーと共に暮らしていたシングルファザーでした。子煩悩の男かと思いきや、実は二年前には妻と獣を錬成させて人語を理解する合成獣を造っていたことが露見し、さらに現在の地位を維持するためにニーナとアレキサンダーを錬成させるという狂気じみた行動を取ります。実は尊大な男であり、自分の地位を守るためならばどんなこともするマッドサイエンティストでした。

ここではショウ・タッカーの正体とトラウマ級キメラ事件をネタバレ紹介していきましょう。数多くの読者にトラウマを植え付けたキメラ事件は数多くのファンを引き付けていて漫画史に残る鬱展開が多くのファンの記憶に残っています。ショウ・タッカーの正体はファンの想像をはるかに超えるものであり、その残虐性やイカレっぷりにはネット上などでもいまだに語り継がれているほどです。

トラウマ級キメラ事件をネタバレ①は『ショウ・タッカーの国家錬金術師の更新が迫る』です。マスタングとエドは同じく国家錬金術師であるショウ・タッカーに会いに行きます。エドとアルはその娘であるニーナと仲良くなり、彼の家に遊びに行きながら賢者の石の研究を続けていました。そんな中でマスタングの部下からショウ・タッカーへ国家錬金術師の更新のための研究成果の提出を急ぐようにと伝えられます。

国家錬金術師は研究結果を提出することでその資格が延長されます。この研究成果が認められなければ国家錬金術師の資格をはく奪されてしまい、多額の研究費などが打ち切られてしまいます。タッカーは二年前に、『人語を話すキメラ』の錬成に成功し見事に国家錬金術師の資格を手に入れてからは研究成果が芳しくなく、資格はく奪の危機が迫っていました。

トラウマ級キメラ事件をネタバレ②は『ショウ・タッカーが作った人語を話すキメラの正体』です。研究成果を提出させなければいけないというプレッシャからタッカーは決してしてはいけないことに手を出してしまいます。エドとアルがタッカーの家を訪れるとそこには人語を話すキメラが錬成されていました。そのため国家錬金術師の資格は更新されることは確実となりました。

しかし、エドはあることに気づいてしまいます。人語を話すキメラはニーナと愛犬アレキサンダーを錬成させてできた禁断の生物でした。そのことをタッカーに詰め寄るとタッカーは開き直り、エドはタッカーを殴り倒します。アルに止められるまでエドは殴り続けていましたが、タッカーはこうした行動に対して罪悪感は持っておらず、誰にも理解してもらえないとむしろ開き直ったような態度を終始続けました。

トラウマ級キメラ事件をネタバレ③は『ショウ・タッカーの最期と死亡シーン』です。タッカーの所業はすぐにマスタングに伝えられ、タッカーは憲兵に捕らわれることになりました。その横には錬成されたキメラがおり、キメラでありながらも父親であるタッカーから離れようとしませんでした。そこへ現れたのは『国家錬金術師殺し』のスカーでした。

スカーは錬成されたキメラを見て『錬金術の成れの果て』とキメラごとタッカーを殺害しました。この行動がタッカーにとってはある意味、救いになったという哀しき結末になってしまいました。殺されたタッカーの姿とキメラの姿を見てエドは衝撃を受けます。そして『錬金術』というモノの存在に対して、また錬金術師に対して新たな認識を持つようになりました。

ここからはショウ・タッカーの名言や名セリフ集を見ていきましょう。ショウ・タッカーは『鋼の錬金術師』史上に残る名言を残していて、ショウ・タッカーの名言や名セリフ集はファンからも大きな注目を集めています。特にエドワード・エルリックに正体がバレた時に残した名言はアニメファンにも絶賛されていて、ネット上でも圧倒的な人気を獲得している漫画史に残る名言となっています。

これはエドの集中力を見た時のセリフです。国家錬金術師『綴命(ていめい)の錬金術師』として圧倒的な評価を獲得していますが、エドの驚異的な集中力を見て本物の天才というモノに感嘆します。この時は純粋に感嘆しているように見えていましたがタッカーは実はコンプレックスの塊であり、エドという天才を見て自身の立場の危うさを実感しています。自分は必死で国家錬金術師の資格更新のための研究を続けていたのでした。

このセリフは『鋼の錬金術師』の中でも最大の名言として知られているセリフです。エドは錬成されていた『人語を話すキメラ』を見て、タッカーが愛娘と愛犬を錬成させたことを悟ります。そして激高してタッカーへと詰め寄るエドに対し、『君のような感の勘のいいガキは嫌いだよ』というセリフを残します。このセリフはネット上でも人気が高く、元ネタを知らなくて使っている人も多いほどのネット流行語となっています。

妻や子供を犠牲にして国家錬金術師という立場に固執するタッカーに対してエドは怒りを抑えられませんでした。アルに止められるまで殴り続けたエドに対して、タッカーはこの言葉を吐き捨てます。圧倒的な才能で最年少錬金術師に選出されるほどの錬金術師であるエドの語るセリフはタッカーにとってはきれいごとにしか聞こえないという両者が決して分かり合えないことが分かるセリフとなっています。

ここではショウ・タッカーのアニメ声優を見ていきましょう。アニメ『鋼の錬金術師』は圧倒的な人気を獲得している作品であり、ショウ・タッカーのアニメ声優にも注目が集まっています。アニメは世界的にも高い人気を獲得していて、ショウ・タッカーの存在は国外でも大きな話題になっています。多くのトラウマを残したショウ・タッカーのアニメ声優は永井誠であり、正体がバレる前後の演じ分けには絶賛の声が集まっています。

永井誠(ながいまこと)は1967年3月1日生まれの俳優であり、声優としても高い評価を獲得しています。劇団昴に所属していて、千葉県出身の1990年代から活動しています。声優としてはアニメと洋画の吹き替えを多く担当していて、俳優としての演技力から声優としても高い演技力を発揮しています。舞台『怒りの葡萄』や『親の顔が見たい』、『リア王』などの舞台にも出演しています。

永井誠の主な出演作品を見ていきましょう。テレビドラマ『身辺警護9』や『土曜ワイド劇場 挑戦する女・弁護士 七尾響子』への出演でテレビドラマで俳優として活動します。『仮面ライダービルド』のアナウンスの声も担当していることでも知る人ぞ知る存在となっています。ハリウッド俳優であるエド・ヘルムズの声優でもあり、『ハングオーバー! 』シリーズや『インテンシティ/緊迫』にも出演しています。

映画作品には『プライベート・ライアン』への出演も有名です。『金田一少年の事件簿』の雪岡草平でテレビアニメ声優となり、その後は『いちご100%』、『CLUSTER EDGE』、『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』、『NARUTO -ナルト-』など人気作へ出演しています。ドラマ吹き替えとしては『コールドケース7 ザ・ファイナル』や『クリミナル・マインド5 FBI行動分析課』などもあります。

ここではショウ・タッカーの実写映画版のキャストを見ていきましょう。実写映画『鋼の錬金術師』は原作ファンから賛否両論となった作品ですが、物語の中盤ではショウ・タッカーのエピソードが展開されています。ショウ・タッカーの実写映画キャストに選ばれたのは人気俳優の大泉洋であり、いつものコミカルな一面とは違った演技を見せてファンからも大泉洋の演技には称賛の声が挙がりました。

大泉洋(おおいずみよう)は1973年4月3日生まれの俳優であり、タレントや声優、作家、歌手、コメディアンとして活躍するなど高いタレント性を誇る北海道出身のスターとして知られています。元々は北海道でローカルタレントとして活動して知名度を上げていて、「洋ちゃん」という愛称で北海道では知らない人がいないほどの存在でした。所属事務所はCREATIVE OFFICE CUEで演劇ユニット・TEAM NACSに所属しています。

大泉洋の身長は178センチ、北海道江別市大麻出身、北海学園大学経済学部卒業を卒業後に本格的に俳優活動をしています。妻はフジテレビドラマプロデューサーとして知られる中島久美子で2008年の『ロス:タイム:ライフ』への出演をきっかけに結婚しました。2020年には『第71回NHK紅白歌合戦』で白組司会を務めるなど全国的な人気を獲得しています。大泉洋はいまやドラマ、映画、バラエティーと幅広い活躍をするタレントです。

大泉洋は1995年にエリアコードドラマ「TV局物語 今にみてろ」や『四国R-14』などの北海道テレビの作品で俳優デビューします。2005年に『救命病棟24時（第3シリーズ）』への出演を機に全国的な知名度を上げることに成功し、『おかしなふたり』への出演で一躍人気俳優の仲間入りを果たすことになりました。その後も人気作品への出演を立て続けに続けて2009年『赤鼻のセンセイ』で連続ドラマ初主演をしました。

NHK大河ドラマへの出演も多く、『龍馬伝』、『真田丸』、『鎌倉殿の13人』と人気作品への出演でも知られています。さらに日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』では主演である君嶋隼人役を担当して、『探偵はBARにいる』や『駆込み女と駆出し男』では各映画賞を総なめにしています。近年では『騙し絵の牙』や『新解釈・三國志』、『あにいもうと』への出演でも話題になりました。

ここからは『鋼の錬金術師』のショウ・タッカーに関するネット上の感想や評価などを紹介してきましょう。ネット上でも人気の高い作品である『鋼の錬金術師』の中でも、ショウ・タッカーの人気は凄まじいと言われています。特にあの名言に関してはネット流行語にもなるなど今でもネタ的に使われることの多い言葉となっています。ショウ・タッカーに関する感想や評価はネット上でも数多く見つけることができました。

ショウ・タッカーは最低という声は数多く数多く集まっていて、その最低っぷりにはファンにも語り継がれています。ネット上には『ハガレン見てるけどやっぱタッカーはクソだな。ホムンクルスよりタチ悪い』という声や『タッカーはクズだった。数々のハガレンのキャラクターで唯一地獄に堕ちた男』という声、『ハガレンを周回用にしてるけど何度見てもタッカー事件は最悪だな』という声が挙がっています。

タッカーのエピソードがトラウマになったというファンは数多く存在していて、ネット上にもトラウマになったファンからの声が集まっています。ネット上には『タッカー氏の話がトラウマな人は多いのではないでしょうか』という声や『タッカーさんの一件が、ふらっと寄った家の出来事だったら、そこまでトラウマにならなかったよな』という声、『何回見てもタッカーの話トラウマ』という声が挙がっています。

タッカーの名言もネット上で大流行しています。『鋼の錬金術師』の中でも最も知られている名言として注目されていて、ネット上ではかなりの人気と知名度を誇っています。ネット上には『タッカーの名言何話だったかな』という声や『鋼の錬金術師のタッカーさんの名言頂きました』という声、『タッカーさんは、この名言で知名度めっちゃ高い。』という声が挙がっています。

アニメ『鋼の錬金術師』でのタッカーの声優も話題になっています。その不気味で静かな演技はファンたちにも絶賛されていて、ネット上には『タッカーは造形だけやなくて声がささやきですげーキモくていい』という声や『タッカーさんの演技とか好きなんだよな』という声、『ハガレンのアニメ見たときに朴璐美さんとタッカーの声優さんに本気で鳥肌立ったの覚えてる』という声が挙がっています。

タッカーの実写映画俳優である大泉洋は微妙という声も多くあります。実写映画は大きな話題になりましたが、タッカー役の大泉洋には賛否が分かれる結果となっています。ネット上には『タッカーが大泉洋なのもどうなんやろなぁ』という声や『実写ハガレンは大泉洋のタッカーだけが微妙に気になって仕方がない』という声、『鋼錬の映画楽しみすぎる〜 てか、タッカー大泉洋とか微妙』という声が挙がっています。

今回は『鋼の錬金術師』のショウ・タッカーについて基本的な情報や名言・名セリフ、トラウマ級の事件、実写版俳優の大泉洋について、ネット上の感想などを紹介してきました。ショウ・タッカーは多くのファンにトラウマを植え付けたキャラクターであり、その残酷すぎるエピソードは国内外のファンを戦慄させました。伝説級の最悪なキャラクターであるショウ・タッカーに注目して、『鋼の錬金術師』をお楽しみください。