【鋼の錬金術師】リザ・ホークアイの背中の刺青の秘密とは？マスタングとの関係も紹介

リザ・ホークアイは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターの1人。強くてかわいい彼女は『鋼の錬金術師』ファンから高い支持を得ています。ここでは、リザ・ホークアイの背中の刺青の秘密や、人気キャラであるロイ・マスタングとの関係、かわいい魅力などを見ていきます。

もう1人のヒロインとも言われるリザ・ホークアイのことを知り『鋼の錬金術師』の世界をより深く楽しみましょう。リザ・ホークアイについて見ていく前に、まずは『鋼の錬金術師』の基本情報からチェックしていきましょう。

『鋼の錬金術師』は2001年から2010年まで『月刊少年ガンガン』で連載されていたダークファンタジー漫画。作者は荒川弘です。発行巻数は全27巻、完全版が全18巻。話数全108話で完結しました。略称は「ハガレン」。錬金術が存在する架空の世界を舞台に、賢者の石を探す錬金術師兄弟の活躍が描かれています。

作り込まれた重厚な世界観とストーリーが人気を博して2度テレビアニメ化され、さらに実写映画化、ゲーム化、ノベライズ化など様々なメディアミックスが展開されました。原作が完結したあとも根強い人気を誇る作品です。

主人公は国家錬金術師で「鋼の錬金術師」という二つ名を持つ兄エドワード・エルリックと、鎧の体を持つ弟のアルフォンス。2人は幼くして母親を亡くし、母を取り戻したい一心で人体錬成という禁忌を犯しました。錬成は失敗し、代償としてエドは右腕と左足を、アルは体を全て失ってしまいます。2人は元の体に戻るため賢者の石を探す旅に出発。やがて2人は国家を揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていきます。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイのプロフィール。リザ・ホークアイはアメストリス軍に所属する女性で、階級は中尉。エドを国家錬金術師の道に導いたロイ・マスタング大佐の副官です。年齢は24歳から25歳で、身長は165センチ前後。髪の色は金、瞳の色はブラウン。基本的に髪はいつもまとめて上げています。

冷静沈着で軍人として非常に優秀。特に射撃の腕は一級品で、狙撃スキルの高さとホークアイという名前から「鷹の目」という異名を持っています。基本装備は2挺の拳銃。その腕で上官であるロイや仲間たちのピンチを何度も救っています。クールな性格ですが過酷な旅を続けるエドたちを心配したり、引き取り手のいない仔犬を引き取ったりするなど、優しい人物でもあります。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイの背中の刺青の秘密、その1。物語が進んでいって明らかになったことですが、ホークアイの背中には大きな刺青が刻まれています。この刺青の模様が、焔の錬金術師であるマスタングの錬成陣と共通点があったため、ファンの間に衝撃が走りました。実は、ホークアイの背中の刺青は錬金術師であった彼女の父が彫ったもので、その人はマスタングの錬金術の師匠だったのです。

ホークアイの父親は錬金術の研究をしていましたが、病気で先が長くない状態でした。そこで自分が死ぬ前に焔の錬金術の秘密を暗号化して、娘の背中に刻み込んだのです。ホークアイはマスタングを信用し、彼に背中の秘伝を託しました。マスタングは暗号を解読して焔の錬金術を会得し、現在の「焔の錬金術」が生まれたのです。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイの背中の刺青の秘密、その2。ホークアイの背中の刺青を見ると、その刺青が火傷痕で所々消されているのがわかります。この火傷痕は戦いで偶然ついたものではなく、彼女自身が望んでつけたものです。焔の錬金術はその強さゆえに術師の心すらも焼く危険性をはらんでいました。

ホークアイに秘伝を託され焔の錬金術師となったマスタングは、イシュヴァールで多くの人間を焼くことになりました。焔の錬金術の危険性を実感したホークアイは、マスタングを最後に焔の錬金術を封印しようと決意します。彼女はマスタングに自分の背中の刺青を焼くよう頼みました。マスタングは刺青を焼くことを了承し、彼女の背中にはそのときの火傷痕が残っているのです。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイの武器や強さ。先述の通り、ホークアイの強さは卓越した射撃能力です。ライフルによる長距離狙撃、拳銃を使った近距離射撃、どちらもほとんど狙いを外しません。

イシュヴァール殲滅戦ではその狙撃センスが買われ、まだ士官学校生だったにも関わらず狙撃手として前線に配置されました。彼女の銃の腕前はマスタングもよく知っており、彼からも頼りにされています。普段携帯している銃はFNブローニングM1910とRSAFエンフィールドNo.2。ライフルはスコープを装着したモーゼルKar98kを使用しています。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイとマスタングの関係その1、信頼し合える部下と上司。共にイシュヴァール殲滅戦の悲惨さを目の当たりにし、国の平和な未来を想うホークアイとマスタング。同じ志を胸に抱く2人は、心から信頼し合える部下と上司という関係です。

ホークアイはマスタングならアメストリスをより良い国にすることができると信じており、彼を支えることを使命としています。マスタングはそんなホークアイに自分の背中を任せており、もし自分が道を踏み外しそうになったときは後ろから撃てと命じています。このことから、2人が強い信頼関係で結ばれていることがわかります。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイとマスタングの関係その2、リザ・ホークアイの父親とロイ・マスタングの関係。先述した通り、マスタングの錬金術の師匠はホークアイの父親です。そのためホークアイとマスタングは、互いに軍役に就く前からの知人関係でした。

ホークアイの父親はやがてマスタングに焔の錬金術を受け継がせるつもりでしたが、病気で時間がなかったため娘の背中に術の秘密を彫り込み、やがてマスタングのことを信じたホークアイによって、その秘密はマスタングに託されることになります。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイとマスタングの関係その3、リザ・ホークアイとマスタングが恋愛関係に？ホークアイとマスタングが恋人関係にあるという明確な描写はありませんが、お互いが大切な存在であることを匂わせる描写はあります。焔の錬金術という大きな秘密を共有し、イシュヴァール殲滅戦という同じ地獄を生き残り、自分の命を預け合う間柄となった2人です。

恋愛感情が生まれていても不思議ではありません。また、読者が「2人は結婚しないのか」という質問を作者にぶつけた際、作者は「結婚すると軍の規約で上司と補佐ではいられなくなる」つまり、ホークアイがマスタングを傍で守れなくなってしまうためあえて結婚はしていない、という旨のコメントをしており、実際は特別な関係であることを匂わせています。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイのかっこいい名言や名セリフ・名シーン集その1。国家錬金術師の命を狙うスカーに襲われ、ピンチに陥ったエドとアル。ですがマスタングたちが駆けつけたため、何とか助かります。スカーは焔の錬金術師であるマスタングに目をつけ、マスタングも応戦しようと発火布を装着するのですが、焔を出そうとしたその瞬間、ホークアイに足払いをかけられてしまいました。

マスタングはホークアイに文句を言うのですが、ホークアイは冷静にこのセリフを返しました。その日は雨が降っていたため、マスタングは焔を使えなかったのです。上官相手とは思えないホークアイの言動は、多くのファンの心を掴みました。このセリフがきっかけで、マスタング＝「雨の日は無能」ということがファンの間で認識されます。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイのかっこいい名言や名セリフ・名シーン集その2。マスタングが禁忌を犯したばかりのエルリック兄弟を国家錬金術師にスカウトしにやってきたときのこと。

副官として共に行動していたホークアイは、兄弟の幼なじみであるウィンリィに出会い、彼女に自分が軍人である理由を語りました。「守るべき人がいるから引金を引く」というホークアイの言葉にはマスタングはもちろん、彼が大総統になって変えようとしている国、そこに住む人々を想う気持ちも込められています。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイのかっこいい名言や名セリフ・名シーン集その3。イシュヴァール殲滅戦で、ホークアイは多くの人間を銃殺してきました。

銃は引金を引けば、飛び出した弾丸が対象を殺してくれるため、剣やナイフのように手に人の命を奪ったという生々しい感触が残りません。人を殺すことに多大なストレスを抱いていたホークアイが自分に言い聞かせるように言った、自分の心を守るための考え方です。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイのかっこいい名言や名セリフ・名シーン集その4。他人に化ける能力を持つホムンクルス・エンヴィーの正体を暴くために言ったセリフです。驚いて正体を明かしたエンヴィーに対し、ホークアイはすぐに「嘘よ」と言っていますが、実際どうなのかはわかりません。

『鋼の錬金術師』のかわいい人気キャラ、リザ・ホークアイのかっこいい名言や名セリフ・名シーン集その5。マスタングの部下の1人、ケイン・フュリーが1匹の仔犬を拾ってきました。しかしフュリーも、他の仲間たちも諸事情によって引き取ることができず、結局はホークアイが引き取ることになります。

普段は厳しい彼女が実際はとても優しい人であることがわかる1シーンです。この言葉通り、しつけが銃を使った本当に厳しいものであったおかげで、ブラックハヤテ号と名付けられた仔犬はとても優秀な犬になりました。

2009年版『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』でリザ・ホークアイの声を担当したのは、声優・歌手・舞台女優の折笠富美子です。主な出演作品に『デジモンテイマーズ』（牧野留姫）、『金色のガッシュベル!!』（シェリー・ベルモンド）、『BLEACH』（朽木ルキア）、『銀魂』（柳生九兵衛）、『黒子のバスケ』（桃井さつき）などがあります。

2003年版『鋼の錬金術師』でリザ・ホークアイの声を担当したのは、声優の根谷美智子です。主な出演作品に『地獄先生ぬ～べ～』（高橋律子）、『シャーマンキング』（道潤）、『フルメタル・パニック！』（メリッサ・マオ）、『クロノクルセイド』（サテラ・ハーベンハイト）などがあります。

実写映画『鋼の錬金術師』でリザ・ホークアイを演じたのは、女優の蓮佛美沙子です。蓮佛美沙子は1991年2月27日生まれで、血液型はO型。鳥取県出身で、所属事務所はソニー・ミュージックアーティスツです。

蓮佛美沙子の主な出演作品は『転校生-さよなら あなた-』（斉藤一美）、『君に届け』（吉田千鶴）、『RIVER』（ひかり）、『白ゆき姫殺人事件』（狩野里沙子）、『ガラスの牙』（石川梨枝子）、『七瀬ふたたび』（火田七瀬）などです。

ホークアイの背中を焼くマスタングという特別な関係性に惹かれたファンは少なくありませんでした。『鋼の錬金術師』では様々な人間関係が交錯しますが、中でも2人の関係性は人気があります。

マスタングがホークアイの背中を焼くことを決意するシーンは、多くのファンにとって印象深いシーンの1つ。マスタングに父の研究の全てを託して自らの背を焼くことを決めたホークアイと、彼女の決意に押されてその背中を焼く決意を固めたマスタング。人の体を焼くことに慣れてしまったマスタングの切なげな表情が読者の胸に刺さります。

ホークアイは強いですが、強いだけの女性ではありません。脆さを持ちながらも、自分のやるべきことを果たすために勇気を奮い立たせ毅然としている彼女だからこそ、多くの人の心を掴んだのです。

『鋼の錬金術師』に登場するキャラクター、リザ・ホークアイの背中の刺青の秘密や、それを焼くことになった経緯、ロイ・マスタングとの関係や彼女のかわいい魅力について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？リザ・ホークアイの強さとかわいさ、彼女が背負ってきたものの重さがわかったかと思います。興味を持った人はぜひ、『鋼の錬金術師』劇中でのリザ・ホークアイの活躍に注目してみてください。