【サイコパス】梓澤廣一の目的と正体とは？過去や飛行機事故との関係を考察

今回のまとめでは、大人気テレビアニメシリーズ『サイコパス（PSYCHO-PASS）』の3期に登場する梓澤廣一の作中での目的や正体、過去などについて考察を含めながらまとめていきます。梓澤廣一は、一体どのような人物で、どんな役回りをしていたのでしょうか？それでは、梓澤廣一についてまとめていく前に、『サイコパス（PSYCHO-PASS）』の作品概要や簡単なあらすじについて見ていきましょう。

人気シリーズ『サイコパス（PSYCHO-PASS）』は、2012年10月にフジテレビ系列の「ノイタミナ枠」にて放送されていた近未来SFを描いたProduction I.Gによるオリジナルテレビアニメとなります。1期は全22話で放送されましたが、2014年には新編集版として再放送もされていました。シリーズは続き、2期や3期のほか、劇場版も4つほど上映されていましたので、ぜひ劇場版も併せてチェックしてみてください。

時は現代から約100年後の未来。人の性格や感情のほか、心理状態などを数値化し、それを基準にストレスから遠ざけることが習慣となっていました。人の健康状態は全て「シビュラシステム」と呼ばれる人口知能に管理され、人々はそれを「サイコパス」と呼んでいました。主人公の常守朱は、そんな人々の「サイコパス」の数値が悪化した人たちを取り締まり治安維持活動を行う公安局の刑事として活動していくことになったのです。

それでは、梓澤廣一（あずさわこういち）の見た目などについて見ていきましょう。まず、梓澤廣一は2019年に全8話で放送されていた『サイコパス（PSYCHO-PASS）3』に登場する人物です。3期では、キーパーソン的役割を担った梓澤廣一の年齢は46歳。『サイコパス（PSYCHO-PASS）3』に登場するキャラクターの中では比較的おじさんです。いつもスーツを身に纏い、会社の重役の様な雰囲気がある人物として描かれています。

そんな梓澤廣一は、飄々とした起業家のようなやり手感溢れる見た目をしているものの、自殺を唆すことを一種の趣味とした掴みどころのない性格をしています。少し話す程度ならば話しやすく気さくな印象を与えますが、腹の底が見えない、そんな人物です。また、自分が起こす犯罪に自身を持っている精神的な意味の”サイコパス”的要素を持っているのも梓澤廣一の特徴と言えるでしょう。

これまで、第1期のキーパーソンであった槙島聖護や、第2期のキーパーソンとして登場した鹿矛囲桐斗は、シビュラシステムを憎んでいる傾向にありましたが、梓澤廣一はシビュラシステムを信奉し、絶対的な信頼を寄せて肯定しているという違いが見られました。次章からは、目的や正体についてまとめていきます。

では、『サイコパス（PSYCHO-PASS）3』で見せた梓澤廣一の行動の目的やかっこいい魅力とは一体どのような点でしょうか？まず、梓澤廣一の目的から見ていきましょう。梓澤廣一は、インスペクターからコングレスマンへ、そしてシビュラシステムの一部になることが目的でした。シビュラシステムを信奉している梓澤廣一は、シビュラシステムの一部になるべく行動していたのです。

梓澤廣一のかっこいい魅力とは一体どんなところなのでしょうか？まず、これまでの『サイコパス（PSYCHO-PASS）』シリーズでは、槙島聖護はチェ・グソンが、鹿矛囲桐斗には酒々井水絵という相棒的存在がいました。チェ・グソンは槙島聖護を信頼し尊敬しており、立場的には槙島聖護が上のような構図です。酒々井水絵は監視官でありながら鹿矛囲桐斗に拉致されたことで、鹿矛囲桐斗に心酔・崇拝するかのような構図が見られます。

『サイコパス（PSYCHO-PASS）』の1期と2期は、キーパーソン的存在の2人の立場が上であることが自明でした。一方、『サイコパス（PSYCHO-PASS）3』では、梓澤廣一にも相棒的存在となる人物がいました。それがロリータファッションが特徴的な小畑千夜（おばたちよ）です。1期と2期で違うところは、この小畑千夜の態度にあります。梓澤廣一と小畑千夜との間には上下関係があまり感じられません。

小畑千夜は、数々の事件を裏から操る梓澤廣一とは同等の立場のパートナーとして描かれているのが特徴です。このことから、梓澤廣一のかっこいい魅力は、二人三脚で事件を動かしている点であると考えられます。ぜひ、作中の2人の関係性にも注目してみてください。

続いては、梓澤廣一の正体や鹿矛囲桐斗との関係についても考察も含めながら見ていきましょう。まず1つ目の考察は、正体についてです。鹿矛囲桐斗が『サイコパス（PSYCHO-PASS）2』にて事件を起す原因ともなった事件「321便墜落事故」に関係していたのではないか？と言われていました。作中で明かされた梓澤廣一の経歴から、「321便」を運航していた日空航空に所属していたことが明かされています。

このことから、梓澤廣一が「321便墜落事故」を起こしたのでは？とも言われていたのです。梓澤廣一が『サイコパス（PSYCHO-PASS）3』内で起こした事件のことを鑑みれば、自然と行き着く考えなのですが、状況から考えると、必ずしも梓澤廣一が起こした事件だとは断定できません。

では、なぜ梓澤廣一の起こした事故だということを断定できないのでしょうか？梓澤廣一の経歴から彼が日空航空に入社したのは2100年12月ということが明かされています。そして、「321便墜落事故」が起きたのは梓澤廣一が入社する以前の2099年の10月なのです。これはあくまで考察となりますが、梓澤廣一が起こした可能性は高かったものの、時系列から梓澤廣一が起こすのは無理があると考えられます。

梓澤廣一は、日空航空に入社する以前に、公安局刑事課の二係にて執行官として活動していたことも明かされています。そして、事故が起きたのは執行官として行動している時期であり、梓澤廣一は事故が起きた後に執行官としての権限を剥奪されメンタル矯正施設に入所したいたのです。

考察②にて梓澤廣一が事故に関与するのは無理があると説明しましたが、恐らく事故が起きた後に色相が悪化したことを理由でメンタル矯正施設に入所したことに照らし合わせると、必ずしも「321便墜落事故」と無関係であるとは言えないのではないかと考えられます。事故を起こした原因が直接関係していなくとも、事故とは何らかの関係があると窺えるのです。

続いては、梓澤廣一の過去や「地獄の季節」などについて考察していきます。まず1つ目は、パノプティコンについてです。パノプティコンとは、イギリスの哲学者であるジェレミー・ベンサムが1791年に刊行した『パノプティコン』が元となっていますが、作中ではシビュラシステムの代替として経済省が発案したシステムのことを指しています。

本来、パノプティコンとは、全てを見渡し監視ができる施設のことをいい、『サイコパス（PSYCHO-PASS）』内でも同様に、国民の行動や活動を効率よく監視できるシステムとして登場しました。ですが、パノプティコンの登場によってあらゆる不具合が生じ、混乱を招いたシステムでもあったのです。また、1期では、狡噛慎也が引用した本でもありました。

では、作中で度々登場する「地獄の季節」とは一体何のことを指すのでしょうか？「地獄の季節」とは、先ほど紹介したパノプティコンという新たなシステムと関係があります。シビュラシステムの代替となるシステムとして発案されたパノプティコンによって生じた事故を「地獄の季節」と呼びました。また、時期はというと、正確には示されていませんが、恐らく2098年から2100年あたりではないかと考えられます。

「地獄の季節」は、2100年と先ほど推察しましたが、細かく見ていくと、9月辺りまでではないかと考えられます。そして、事故を起こした日空航空に梓澤廣一が入社したのは2100年の12月なので、「地獄の季節」とは少し時期がずれているのです。このことから、「地獄の季節」と時期が違うことから、この時点で梓澤廣一の事故関与などの可能性は低くなってきます。

梓澤廣一と「321便墜落事故」との直接的な関係はないと考えられるのですが、梓澤廣一が公安局の執行官権限を剝奪されたのは2100年の8月のことです。まさに、「地獄の季節」と被っているのです。このことから、梓澤廣一は直接事故には関わっていない一方で、間接的に、また、何らかの形で事故に関係している可能性は0ではないことが考えられます。

梓澤廣一は、日空航空以外にも多数の会社を渡り歩いていることが作中で明かされています。では、なぜ入社と退社を繰り返すのでしょうか？多数の経歴のほか、多くの肩書を持っている梓澤廣一。彼が多数の会社を渡り歩く理由としては、単純に1stインスペクターであるからだと考えられます。

3期では、「ビフロスト」という裏で活動する組織が新たに登場しました。ビフロストでは、コングレスマン、インスペクター、狐の2種類の役割が存在し、梓澤廣一はインスペクターという位置で活動をしていました。インスペクターは、コングレスマンに指示されたことを実行したり、狐に指示するという役割を担っています。作中にて、梓澤廣一の役職が明かされた際、職種にインスペクターとあったのです。

インスペクターは職種ではありますが、表には出ていない役職です。コングレスマンとして登場する法斑静火（ほむらしずか）は、裏の顔がコングレスマンであるように、表の顔はホテルの社長という立派な肩書を持っていました。これらのことから、梓澤廣一にも表の顔があるはずです。また、インスペクターとして自由に動ける立場であるという点から、表の顔はかなり高い地位であることが窺えます。

あくまで考察ですが、ビフロストの役割は「パノプティコン」であると考えられます。「地獄の季節」が起きたように、パノプティコンは混乱を招き事実上の失敗となりました。ですが、パノプティコンはなくなってはおらず、「ビフロスト」という名前で裏の組織として動いている可能性がかなり高いです。主てではシビュラシステムが、裏ではビフロストが監視をしていると考えると自然ではないでしょうか？

続いては、梓澤廣一の声優を務めた堀内賢雄さんのプロフィールなどについて見ていきましょう。堀内賢雄さんは、1957年7月30日生まれの静岡県出身、自身が代表取締役を務めるケンユウオフィスに所属しています。1983年より声優として活動を始め、「第6回声優アワード」では富山敬賞を受賞するなど、実力派大御所声優として知られています。

堀内賢雄さんのこれまでの主な出演作品は、

• 機動戦士ガンダムΖΖ（マシュマー・セロ）
• 機動戦士Vガンダム（ハンゲルグ・エヴィン）
• エアマスター（坂本ジュリエッタ）
• ガン×ソード（カギ爪の男）

• TYTANIA -タイタニア-（ドクター・リー〈リー・ツァンチェン〉）
• 神様ドォルズ（平城毅）
• キングダム（王翦）
• 牙狼〈GARO〉-炎の刻印-（ヘルマン・ルイス）
• ジョーカー・ゲーム（結城中佐）

• BANANA FISH（エドアルド・L・フォックス）
• 鬼灯の冷徹（猫好好）
• 幼女戦記（アンソン）
• キャロル&チューズデイ（ダリア）
• バビロン（守永泰孝）などがあります。

続いては、梓澤廣一に関する感想や評価について見ていきましょう。まず1つ目は、上記のものになります。こちら方の感想は、梓澤廣一に関する過去に関して、気になる過去が劇場版であるのでは？とツイートしていました。3期の続編となる劇場版「PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR」では、テレビアニメではな明かされなかったストーリーも展開されていきますので、ぜひ劇場版もチェックしてみてください。

続いての感想は、劇場版「PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR」にて梓澤廣一にハマったというものでした。梓澤廣一に関しては、3期のなかでも期待値の高いキャラクターとして人気がありました。過去に関してはまだまだ不鮮明な部分もあります。ですが、3期には続編があることが期待されていますので、続編にて新たな情報を期待しましょう。

続いての感想は、目的を達成するためにはどんな行為も厭わない梓澤廣一が良いというものでした。梓澤廣一は、当初正体が不明でしたが、ストーリーが進むにつれてその正体や目的、過去なども少しずつ明かされていきました。どんな状況でも信念を曲げず目的に向かって突っ走る梓澤廣一に、ファンとなる方も多く窺えます。

以上、『サイコパス（PSYCHO-PASS）3』に登場する梓澤廣一の目的や正体、過去などについて考察してきましたが、いかがでしたか？『サイコパス（PSYCHO-PASS）3』の最終話から、ストーリーはまだまだ終わらないことが窺えますので、今後の『サイコパス（PSYCHO-PASS）』の動向や展開に注目してみてください。