【金田一少年の事件簿】最終回の結末まとめ！各事件の犯人をネタバレ解説

2018年から新シリーズの連載が開始された「金田一少年の事件簿」は、巧妙なアリバイ工作や、奇想天外なトリックが目を引く、本格推理漫画です。以下では、人気漫画シリーズ「金田一少年の事件簿」から、各事件の最終回のあらすじと犯人のネタバレをはじめ、金田一少年の事件簿のトラウマ事件TOP3のあらすじ・犯人等を紹介します。

「金田一少年の事件簿」は、金成陽三郎・天樹征丸原作、さとうふみや作画による推理漫画で、1992年に「週刊少年マガジン」で連載が開始され、後にシリーズ化されました。2018年からは、「イブニング」にて、新シリーズ「金田一37歳の事件簿」が連載されています。また、1997年からアニメシリーズの放送も開始され、2014年～2016年版では、「金田一少年の事件簿R」として放送されました。

不動高校に通う金田一一は、名探偵・金田一耕助を祖父に持つ天才高校生で、持ち前の頭脳と洞察力・推理力を駆使して、数々の難事件を解決に導きます。

以下では、「金田一少年の事件簿」の各事件の最終回のあらすじと、犯人をネタバレ紹介します。「雷祭殺人事件」は、金田一少年の事件簿・ノベルスシリーズ第6弾の作品で、転校していった元クラスメイト・朝木秋絵に会うべく、金田一たちは雲場村を訪ねます。

村では、雷祭の準備が行われれており、雷を伴う豪雨の元、祭が決行される中、事件が起きます。事の発端は、秋絵の亡き父・朝木冬生と後妻の連れ子・時雨の様子を、後妻の葉月に勘違いされ、撲殺されてしまいます。

冬生の件は、偶然、現場に居合わせた武藤恭一に目撃され、口封じする代わりに、葉月は武藤との関係を強要させられます。一方、武藤は、秋絵の叔母・朝木春子という恋人がおり、彼の心代わりに嫉妬した春子は、武藤を殺害、葉月に罪を擦り付けようと試みます。しかし、春子と武藤は揉み合い中に失神し、母・葉月との関係で武藤を毛嫌いしていた時雨によって武藤は撲殺され、春子に罪を擦り付けようと試みます。

しかし、その一連の様子は、葉月に目撃され、更に春子が葉月に罪をかぶせる異例の事態が起き、真相の解明をややこしくさせました。そして、複雑に絡み合った事件の真犯人は、朝木時雨と確定するも、彼女は難病により、事件の3日後にこの世を去りました。

「金田一少年の決死行」は、1992年から始まった金田一少年の事件簿の漫画シリーズ・第1期の最終回にあたり、滞在先の香港で殺人の濡れ衣を着せられた金田一一の窮地と、巌窟王と呼ばれる犯人の正体に迫った回です。宿泊するキングドラゴンホテルとその周囲で起きた一連の事件の犯人は、ホテルのボーイ・周龍道と判明します。周龍道こと日本人の狩谷純と事件の被害者との関係は、12年前にさかのぼります。

当時、狩谷の父と松岡たち被害者は、香港の防空壕跡に隠された金塊を巡りトラブルを起こし、狩谷父子は、防空壕跡に閉じ込められ、極限状態に陥ります。その後、金塊を発見した狩谷は、松岡たちへの復讐の舞台として、キングドラゴンホテルを購入し、少年のまま成長が止まった自身は、中国人少年としてホテルボーイとして働きながら、ホテルオーナー王との二重生活を行なっていました。

金田一少年の事件簿に登場する「獄門塾殺人事件」は、スパルタ授業で有名な極問塾（獄門塾）の2つの合宿所を舞台に、金田一・明智健吾と高遠遥一の宿命の戦いを描いたエピソードです。被害者は、それぞれが得意とする科目に見立てられた姿で発見され、犯人は、彼らのいじめの標的にされていた女性生徒・濱秋子と、被害者グループのいじめで息子・藍野修治を失った極問塾講師・氏家貴之と判明します。

家庭問題や極問塾でのイジメに悩んでいた濱にとって、藍野は心の支えでしたが、2人の関係を目を付けた今回の被害者の罠にかかり、藍野を死に追いやってしまいます。息子の死の真相を知った氏家も、彼らとの関係に悩みます。そして、高遠の甘い言葉に誘われた濱・氏家は、藍野修治の死を招いた被害生徒への復讐を決行しました。しかし、事件が金田一の推理によって暴かれ、氏家は高遠の粛清に倒れました。

「錬金術殺人事件」は、金田一少年の事件簿・新シリーズ7作目で、アニメではRシリーズにて放送されました。剣持警部の依頼で、クイズ番組に挑戦する金田一は、孤島・恋琴島での宝探しの権利を獲得します。その島は、錬金術の研究者が訪れ、その先で消息不明となった曰く付きの場所であり、島に降り立った金田一一行は、失踪した研究者＝錬金術師による犯罪に遭遇します。

犯人は、イベント企画のスタッフやタレントを中心に狙い、一連の犯行の罪を速水玲香に擦り付ける計画でした。しかし、証拠隠蔽の粗末さを金田一に発見されたことから、犯人は参加者の1人で、歯科部生・神丘風馬と判明します。犯行の動機は、2年前にタレント・夕凪はるかを罠にはめ、自殺に追い込んだ、深森蛍を推す一味への復讐でした。

実は、神丘風馬と夕凪はるかは、生き別れた実の兄妹であり、妹の死後に届いた手紙から、はるかの死を選んだ理由を知ります。そして、はるかを陥れた深森蛍一味への復讐と、はるかが出演予定だった映画にて、はるかの相手役に選ばれていた速水玲香に罪を着せることを計画していました。しかし、玲香の起用は、はるかの希望だったこと等、事の真相を聞いた神丘は自分の行いを反省し、警察に連行されました。

「雪鬼伝説殺人事件」は、金田一少年の事件簿Rシリーズの一編で、友人の代役として東北のスノーゴブリン・スキーリゾートに向かった金田一・美雪が、村の都市伝説になぞられた事件の解決に挑みます。モニターとして集められた人々の失踪や、スキー板・無線機の紛失、更にはリフトの操作不能など、あらゆる移動・連絡手段が途絶え、雪山に閉じ込められた一行を、伝説の怪物・雪鬼の脅威が金田一たちを襲います。

雪鬼の正体は、今回の企画の主催者で、IT企業「うぇぶすれっど」を経営する月見里光と突き止められ、事件の動機は、ネット上での誹謗中傷により自殺した恋人・雪原さやかの復讐を果たすためで、その原因となった元同級生の椿原・雲沢・鯖木をスキー場におびき寄せ、犯行に至りました。後に雪原の死は、自殺ではなく、休暇先での事故と判明し、被害者・3人による誹謗中傷とは直接関係がなかったことが判明します。

「狐火流し殺人事件」は、金田一少年の事件簿Rシリーズ第3作目で、アニメ版ではR2期・最終回にあたるエピソードです。カブスカウト仲間だった月江茉莉香の訃報を知らせる電報を受けた金田一は、葬儀に出席するべく白狐村に向かい、かつての仲間たちと再会します。その中の1人・霧谷凛から、茉莉香の死が他殺であったことや、村では「狐の嫁入り」の祟りの噂を聞かされ、不穏な空気に包まれます。

その後、金田一たちは村の祭・狐火流しに参加し、その言い伝えに見立てられた殺人事件が立て続けに起きます。犯人がかつてのカブスカウト仲間にいると推理する金田一は、過去の遭難事件である理由から靴ひもを渡そうとしなかった神小路陸を突きつめます。陸と被害者3人の関係は、遭難事件にまでさかのぼり、陸の行動に嫌気を感じた3人がイタズラ目的で、水筒にスズメバチを入れたことがきっかけでした。

3人のイタズラは、陸の母親の死や家庭崩壊を招き、陸のその後の人生を大きく狂わせる結果となりました。そして、数年後に茉莉香と再会した陸は、水筒のイタズラが引き起こした悲劇を訴えるも、茉莉香の反省色のない態度に苛立ち、衝動的に彼女を殺害しました。そして、残り2人にも復讐を果たすべく、茉莉香の訃報を口実に、被害者を白狐村におびき寄せ、犯行に至りました。

シリーズを通して、様々な事件が登場した「金田一少年の事件簿」では、トラウマ回と呼ばれる恐ろしい事件も描かれました。以下では、金田一少年の事件簿から、トラウマ事件ランキングTOP3のあらすじ・犯人をネタバレ紹介します。

トラウマ事件ランキング第3位は、金田一少年の事件簿の最初の事件・オペラ座館殺人事件です。伊豆沖の孤島で合宿を開始した不動高校演劇部では、合宿の一ヵ月前に主演女優の生徒が硫酸を被り、その後自殺した事故がありました。そして、合宿先でのオペラ座館では、亡くなった主演女優の才能に嫉妬し、彼女を死に追いやる原因を作った女子生徒3人と、犯人のアリバイに気が付いた顧問が相次いで殺害される事件が起きます。

そして、一連の事件の犯人は、演劇部の大道具担当・有森裕二と判明し、彼は演劇部の主演女優・月島冬子の恋人でもありました。月島が誤って硫酸を被った事故は、実は彼女の才能を妬ましく思う演劇部の女子生徒によるイタズラと判明します。しかし、事故後も全く反省することなく、月島を死に追いやる原因を招いていまったことが、有森の復讐を決意させました。

金田一少年の事件簿のトラウマ事件・第2位は、日本アルプスの山奥に移築されたドイツの古城・バルト城のミステリーツアーを舞台とする、蝋人形城殺人事件です。犯人は、ツアー参加者・Mr.レッドラムこと多岐川かほるであり、被害者3人とは、三億円事件を巡るトラブルで、バルト城が移築された土地に、恋人と共に生き埋めにされた過去がありました。

多岐川は奇跡的に生き延び救助されたものの、恋人は死亡し、多岐川が現場に駆けつけた時には、バルト城が移築された後でした。その後、多岐川は整形手術をして別人に生まれ変わり、人気推理作家として活躍する傍ら、自分たちを死に至らしめたかつての仲間・3人への復讐の機会をうかがっていました。

金田一少年の事件簿のトラウマ事件・第1位は、不動高校の旧校舎に隠された秘密に迫った学園七不思議殺人事件です。放課後の魔術師なる人物から、旧校舎の取り壊しを求める脅迫状が不動高校に送り付けられる中、金田一はミステリー研究会の会長に誘われ、夜の旧校舎に足を運びます。旧校舎では、学園七不思議と呼ばれる噂が立っており、内部では七不思議に見立てられた殺人が行われていました。

金田一の推理により、放課後の魔術師の正体は、物理教師・的場勇一郎と判明し、不動高校の旧校舎の知られざる過去を聞かされます。旧校舎はある製薬会社の所有で、過去に人体実験が行われていました。その後、建物は不動高校に寄贈され、発覚を恐れた製薬会社は見張りとして、的場を高校に忍ばせました。的場は、学園六不思議の噂を流すことで、生徒たちが旧校舎に入るのを防いでいました。

しかし、旧校舎の一部は部室として利用され、10年前に、ある女子生徒が学園六不思議の真相を見抜いてしまい、不慮の事故で死んだ女子生徒の死を隠蔽するべく、学園七不思議が新たに誕生しました。そして、今回の事件の引き金は、ある場所に隠した女子生徒の遺体が発見されることを的場が恐れたためでしたが、金田一の推理により、旧校舎の真実が全て明らかにされました。

以下では、「金田一少年の事件簿」シリーズには欠かせない、金田一少年の事件簿の登場人物を紹介します。「金田一少年の事件簿」の主人公で、不動高校に通う2年生です。祖父は、名探偵・金田一耕助で、祖父譲りの推理力や洞察力、IQ180の頭脳、冷静さを駆使して、難事件の解決に挑みます。

「金田一少年の事件簿」のヒロインで、金田一一の幼馴染です。劇中では、よく金田一と共に事件に遭遇することが多いものの、彼の推理力を信じて、事件解決を見届けます。

「金田一少年の事件簿」に登場する警視庁刑事部捜査一課の警部です。金田一少年の事件簿には、オペラ座館殺人事件で初登場し、以降は金田一のよき理解者として、彼をフォローしています。

「金田一少年の事件簿」に登場する警視庁刑事部捜査一課の警視で、過去にロサンゼルス市警の勤務経験を持つキャリア組です。金田一少年の事件簿では、金田一とはライバル関係でありながらも、お互いの実力を認め合う良き理解者です。

「金田一少年の事件簿」最悪の殺人鬼で、金田一一の宿敵です。「金田一少年の事件簿」では、地獄の傀儡師や犯罪芸術家の異名で語られ、得意のマジックを応用した手口で犯行を行ないます。「金田一少年の事件簿」にて、高遠が関わった犯罪は、特定の人物に恨みを持つ人間の弱みに付け込み、復讐という名目で、他者の手で計画を実行させたケースが多いことが特徴です。

以下では、金田一少年の事件簿の最終回に関する感想や評価を、作品のあらすじネタバレを交えながら紹介します。

犯人が子供という異色の結末を迎えた「金田一少年の決死行」は、漫画版ではシリーズ1の最終話でしたが、アニメ版金田一少年の事件簿Rでは、最初の事件として描かれています。巌窟王の壮絶な半生が目を引くこの事件は、今回あらすじを紹介した漫画版とアニメ版では、巌窟王の監禁生活の年数が異なっており、原作漫画よりも、アニメ版金田一少年の事件簿Rでの設定の方が、可哀想との声も寄せられています。

狐火流し殺人事件は、「金田一少年の事件簿R」のアニメ2期最終回にあたるエピソードで、今回あらすじで紹介したように、被害者のイタズラが原因で人生を狂わされた犯人の過去は、多くの涙を誘いました。金田一少年の事件簿で一番悲しい事件と言われる、「狐火流し殺人事件」は、原作漫画はもちろん、アニメ版でも評価の高い注目のエピソードです。

今回あらすじを紹介した「獄門塾殺人事件」は、犯人が殺人に手を染めた経緯や、共犯者との関係性など、読み返すごとに、物語の奥深さを感じさせる金田一少年の事件簿シリーズの人気エピソードです。お互いに庇い合う犯人の姿は、もし、道を間違えなければ幸せな親子になり得たのにとの感想や、残された犯人が救われない結末は、様々なことを考えさせられるでしょう。

金田一少年の事件簿の各事件の最終回あらすじ・犯人のネタバレ、金田一少年の事件簿シリーズのトラウマ回のあらすじネタバレ等を紹介しました。漫画「金田一少年の事件簿」は、今回紹介した各事件の最終回のあらすじのように、読み応えのあるストーリー展開や、金田一一による華麗な推理など、漫画・アニメ共におすすめの作品です。