【金田一少年の事件簿】金田一二三の初登場シーンは？性格や活躍した事件は？

金田一二三は『金田一少年の事件簿』の短編集で初登場したキャラクターです。ここでは金田一二三のプロフィールや初登場シーンについて詳しく紹介する前に、まずは『金田一少年の事件簿』の作品情報について紹介します。

『金田一少年の事件簿』とは、さとうふみやによって連載されていた推理漫画です。原作・原案は天樹征丸と金成陽三郎、作画はさとうふみやが担当しています。週刊少年マガジンで1992年から2017年まで連載されていました。2018年からは『金田一少年の事件簿』の20年後を描いた『金田一37歳の事件簿』がイブニングで連載されています。

『金田一少年の事件簿』は、主人公の金田一一が祖父・金田一耕助譲りの天才的な頭脳で様々な事件を解決していくストーリーです。金田一一が訪れたところで発生した事件を解決したり、剣持勇という仲の良い刑事の依頼で事件を捜査することもあります。金田一一が解決する事件の特徴は、主に怪人が出てくるところです。

また、基本的に一つのストーリーで犯人を暴いて逮捕するのですが、怪盗紳士や高遠遙一など逃走を繰り返す犯人とは何度も対決することもあります。

『金田一少年の事件簿』の金田一二三は、金田一一の従妹です。髪型をツインテールにしたかわいい小学3年生です。女の子らしくしっかりとした性格をしており、たまに金田一一よりも大人っぽい発言をすることもあります。

金田一二三が初登場したのは、『金田一少年の事件簿』の短編集に収録された「聖なる夜の殺人」です。クリスマスに、金田一一と七瀬美雪は親戚が経営するスキー場に訪れていました。スキー場のコテージを使わせてもらう代わりに、金田一一はコテージで手伝いをすることになります。この時に金田一二三も初登場し、両親が経営するコテージを手伝っていました。

しかしこの殺人事件をきっかけに、金田一二三の両親が経営していたコテージが潰れてしまいます。両親はその後、娘を日本に残してチベットへと旅立ってしまいました。そのため、金田一二三は金田一一の家に居候することになります。こうして、金田一二三は準レギュラーとして登場回数が増えていきます。ただ、原作では登場回数はそこまで多くはありません。

ちなみにアニメ化された時は「聖バレンタインの殺人」というタイトルに改変され、内容も変更されていました。「聖バレンタインの殺人」では金田一二三は残念ながら登場していません。ちなみにアニメでは「黒死蝶殺人事件」が初登場となりました。金田一二三の両親の経営するコテージでは殺人事件が起きていないので、改装中ということで金田一一の家に引っ越してきました。

金田一二三は容姿がかわいいと評判です。笑った顔や泣いた顔はもちろん、寝顔など小学生らしい無邪気な表情を見せています。ツインテールの髪型も小学生らしくてかわいいと評判です。ただ、なにかを企んでいる時の顔などは金田一一にそっくりです。

金田一二三は普段はニコニコと笑うかわいい小学生です。「聖なる夜の殺人」で初登場した時も笑顔で接客をしていました。しかしそれは表の顔で、実は腹黒い性格をしています。特に本性を知っている金田一一に対しては毒舌になったりと容赦がありません。また、気に入らない人物に対してはとても辛辣で嫌悪感を表すこともあります。

ただ、七瀬美雪の前では可愛がられたいがために猫かぶりをしています。読者からは、生意気で猫かぶりな性格がウザかわいいといわれています。

金田一二三は『金田一少年の事件簿』の「怪奇サーカス殺人事件」で活躍するシーンがあります。「怪奇サーカス殺人事件」では、剣持勇の休暇に金田一一・七瀬美雪・金田一二三の4人で南の島へバカンスへ訪れていました。島にはゴブリンサーカスというサーカス団が特別練習をしに来ていました。興味を持った剣持勇が皆でサーカスを見に行こうと提案します。

4人がサーカスに入ると、不気味な団員達が出迎えます。そのサーカス団は、団員全員が怪物に扮するというのです。団員と話していると女性の叫び声が聞こえます。急いで倉庫に駆けつけると、なんとサーカスで使う道具がズタズタに切り裂かれていたのです。さらに倉庫に残されていた足跡は金田一一の倍の大きさがありました。

そして倉庫には「MONSTER」の文字があり、それを見た団員達は驚いていました。金田一一が不思議がっていると、一人の団員がモンスターの事件について説明してくれます。1年前、ゴブリンサーカスには2m30cmの巨体のモンスターと言われている団員がいました。その頃のサーカス団は客足が落ち込んでおり、インパクトのある演目が求められていました。そこで目をつけられたのがモンスターだったのです。

団員達は、モンスターを火だるまにするという危険な演目を強要しました。しかし演目のテストは失敗し、モンスターは本当に火だるまになってしまいます。全てが燃えつきた後、なんとモンスターは跡形もなく消えてしまっており、遺体が発見されませんでした。実はモンスターが島に隠れており、自分たちに復讐するのではないかと団員は話しました。

このストーリーで、金田一二三は犯人の正体に気づいていました。この時は気になっている少年が犯人だったのですが、ショックを受けながらもその証拠を口にしました。どんなに親しい関係でも、犯人であれば庇うことなくそれを咎めることもあります。生意気な性格をしていますが、金田一耕助譲りの賢さと正義感を持ち合わせていることが分かります。

アニメ『金田一少年の事件簿』で金田一二三役を演じている声優は池澤春菜です。池澤春菜とは、1975年12月15日生まれの女性声優です。アクロスエンタテインメントという声優事務所に所属しています。声優としては1994年から活動されていますが、その他にも女優・歌手・エッセイストとしても活躍されています。

声優の池澤春菜の主な出演作品には、『アリスSOS』の芦川ゆかり役、『CLAMP学園探偵団』の梓夜凪砂役、『とっとこハム太郎』の春名ヒロ子役、『ふたりはプリキュア』のポルン役、『マリア様がみてる』の島津由乃役、『ケロロ軍曹』の西澤桃華役、『時空冒険記ゼントリックス』のミーガン役、『金色のガッシュベル』のリィエン役などがあります。

金田一二三は原作の登場回数は少ないものの、かわいいと人気キャラクターでアニメでは登場回数が増えています。腹黒な性格のキャラクターは他におらず、金田一一とのやり取りも面白いと評判でした。また、金田一二三はかわいいと言われていますが、金田一一と並ぶと双子のように顔がそっくりです。

『金田一少年の事件簿』の数ある事件の中でも、「金田一二三誘拐殺人事件」は人気のストーリーです。実は金田一二三は以前「金田一フミ誘拐事件」というタイトルのストーリーでも誘拐されていたので、この時は2回目の誘拐となりました。ちなみにタイトルからして金田一二三が殺害されそうなタイトルなのですが、死亡しません。また、『金田一少年の事件簿R』ではこの事件が金田一二三の初登場回でした。

金田一二三は普段は毒舌で生意気な性格をしていますが、不意に小学生らしい姿を見せるシーンもあります。金田一二三の泣いている姿にギャップを感じてかわいいと思う方もいました。

『金田一少年の事件簿』の金田一二三は、金田一一の従妹で生意気な性格の女の子でした。しかし小学生らしい一面も持ち合わせており、かわいいと評判です。また『金田一少年の事件簿』では、初登場以来準レギュラーとして度々登場し、その推理力を見せる場面もありました。

金田一一と同様に賢い頭脳を持っていることが伺えます。金田一二三は『金田一少年の事件簿』の短編集に収録されている「聖なる夜の殺人」で初登場するので、ぜひ読んでみて下さい。