【アイシールド21】甲斐谷陸は瀬那に走り方を教えた師匠！必殺技や名言も紹介

アメフトを題材としたアイシールド21にはさまざまな魅力的なキャラクターが登場します。甲斐谷陸は主人公の小早川瀬那の幼馴染ですが、所属するチームは泥門デビルバッツのライバルである西部ワイルドガンマンズです。今回は、そんな甲斐谷陸の名言や魅力を紹介するのでチェックしてみてください。

「週刊少年ジャンプ」の2002年34号から2009年の29号まで掲載されたアイシールド21はアメフトを題材とした作品で、原作は稲垣理一郎さん、漫画は村田雄介さんです。原作の稲垣理一郎さんはアイシールド21のほかに「Dr.STONE」や「トリオンゲーム」といった作品の原作を手掛けています。漫画の村田雄介さんは「ワンパンマン」の作画担当として有名です。

アイシールド21は2005年4月から全145話で放送され、漫画とともに人気になりました。また、アニメ版アイシールド21ではメインキャラクターのひとりである蛭魔妖一役を芸人のロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが演じたことで話題になりました。

私立泥門高等学校のクラブチームである泥門デビルバッツには、ヒル魔・栗田の2名しかメンバーがいませんでした。そんなときにいじめられっ子の小早川瀬那の足に目をつけたヒル魔は、瀬那をだますように入部させました。瀬那の脚力はヒル魔が見込んだ通りで、ほかの運動部に目を付けられないように緑色のアイシールドで素顔を隠し、謎のフットボーラー「アイシールド21」として活躍します。

甲斐谷陸は関東の名門チームのひとつである西部ワイルドガンマンズのメンバーです。小学生時代は小早川瀬那と2週間だけ同じ学校で過ごした経験があります。甲斐谷陸のプロフィールは4月20日生まれでおうし座のA型、身長161cm・体重51kg・40ヤード走4秒5・ベンチプレス60kg・背番号29です。ポジションはランニングバック兼セーフティです。

作中でもトップクラスの快速なだけではなく研究熱心で、あとの項で紹介するロデオドライブやそれを進化させたローピングロデオドライブを編み出しています。また、性格は熱血タイプで強者を相手にするとより燃え上がる特徴があります。

甲斐谷陸が初登場するのはコミックス「アイシールド21」の15巻に収録されている127th down「ルーキーエース」で、西部ワイルドガンマンズの初戦の場面です。ルーキーの甲斐谷陸はなんと遅刻、試合会場に慌てて向かう甲斐谷陸は途中で不良相手に大立ち回りをするという印象的なシーンです。このシーンではあとの項で紹介する名言が登場します。

ちなみにアニメ版アイシールド21では、64話の｢光速の男現る⁉」で初登場します。アニメ版においても、甲斐谷陸は初登場シーンからランでインパクトを与えています。

小学生時代に2週間だけ同じ学校に通っていた甲斐谷陸と小早川瀬那。このときからいじめられっ子でパシリにされていた小早川瀬那、それを見かねた甲斐谷陸は走りの基本を伝授します。陸から走り方の基本を教えてもらい実践し続けてきた小早川瀬那、アイシールド21として活躍する小早川瀬那を生み出したのは甲斐谷陸と言えます。

また、面倒見がいい甲斐谷陸は泥門デビルバッツの石丸哲生に「ロデオドライブを伝授してほしい」と頼まれたときに「練習きついですよ」というセリフとともに受け入れます。その結果、石丸哲生は見事にロデオドライブを身に着けました。

アイシールド21が公式でおこなった第3回キャラクター人気投票の結果、甲斐谷陸は3位に入っています。1位は蛭間妖一、2位は小早川瀬那と泥門デビルバッツのメインキャラクターたちで、泥門以外でもっとも上位が甲斐谷陸でした。ちなみに第1回人気投票は2003年34号で開催されたので、まだ甲斐谷陸が登場していなかったのっで入賞していません。

第2回キャラクター人気投票では登場したばかりで投票があまり伸びずに18位、そのため第3回キャラクター人気投票で大躍進したといえます。ちなみに、ポジション別で人気投票をおこなったオールスターファン投票で甲斐谷陸はランナー部門で4位でした。

甲斐谷陸が所属する西部ワイルドガンマンズは、アイシールド21に登場するチームのなかでとくに攻撃的なもののひとつで、東京最強のオフェンスチームと言われています。中心選手はキッドこと武者小路紫苑と鉄馬丈、そして甲斐谷陸です。チームの司令塔であるクォーターバックのキッドが得意とする戦術はショットガンで、早撃ちキッドの異名のとおりキャッチから投げるまでの速度はかなりの高速です。

先ほど紹介したオールスターファン投票でキッドはクォーターバック部門で蛭間妖一に次ぐ2位でした。また、鉄馬丈はワイドレシーバーとしてキッドの指示通りのルートを誰にも負けない当たりで走りパスをキャッチします。これと甲斐谷陸のランプレイが組み合わさって破壊的な攻撃力を生み出しています。

ここからはアイシールド21の甲斐谷陸のかっこいい魅力を紹介します。まずはキザで男気があることです。キザな面はセリフによく表れていて、かっこつけた言動が泥門のキザ担当といわれる瀧夏彦の闘争心をあおることがあります。またキザなだけではなく男気溢れるキャラクターで、いじめられていた小早川瀬那を助けたり自分より大きい相手であっても臆せずぶつかっていく姿が描かれています。

また、アイシールド21のなかでもトップクラスの実力をもつ進清十郎がプライドを捨ててロデオドライブの秘密を教えてほしいと頼んだときに、秘密を隠さず教えた甲斐谷陸。これは、ロデオドライブの秘密を知った進清十郎と戦ってみたいという男気からの行動といわれています。

甲斐谷陸のかっこいい魅力として、必殺技のロデオドライブがあります。西部ワイルドガンマンズの攻撃の要のひとつである甲斐谷陸は、足が速いだけではなくそれを科学的に分析してさまざまな走法を身に着けています。ロデオドライブはもともとラグビーの走法テクニックで、ロデオのように上体を揺らしてペースに緩急をつけるものです。

また、ロデオドライブだけではなくそれを改良した「ローリングロデオドライブ」も完成させました。単純な速度だけであれば甲斐谷陸以上の選手が登場しますが、研究量やランテクニックはアイシールド21のなかでもトップクラスです。

甲斐谷陸の魅力として、主人公の小早川瀬那とのスピード対決を紹介します。甲斐谷陸の走りの弟子である小早川瀬那は、アイシールド21として大活躍します。そして、40メートル走では小早川瀬那のほうが甲斐谷陸より0.1秒速いです。しかし、アメフトの試合では単純な速度だけではなく走りのテクニックが重要になります。

甲斐谷陸と小早川瀬那がはじめての対決となった西部ワイルドガンマンズ対泥門デビルバッツの試合で、2人は激しい戦いを繰り広げます。試合中盤まではテクニックに優れる甲斐谷陸が小早川瀬那を圧倒し、西部ワイルドガンマンズが試合を有利に進めます。しかし、最後に小早川瀬那が覚醒して甲斐谷陸を抜き去ることに成功。しかし、試合は西武ワイルドガンマンズが勝利という結果になりました。

甲斐谷陸は小学生時代から走りで小早川瀬那に負けたことがありませんでした。しかし、100回目の勝負となった走りで初敗北。この試合をきっかけに小早川瀬那は師匠の甲斐谷陸を乗り越えて、より成長をするというアイシールド21の名シーンのひとつです。

ここからは甲斐谷陸の名言を紹介します。最初に紹介する「情けないな…」は甲斐谷陸の口癖で、アイシールド21の作中で何度か登場しています。最初に「情けないな…」の名言が登場するのは初登場のシーンで、姉崎まもりが不良に絡まれているときに不良に対して言い放ちました。そして小学生時代に小早川瀬那がいじめられているときにも「情けないな…」という名言が登場しています。

「情けないな…」の名言は、弱い者に対して傲慢になったり暴力を振るう者を嫌う甲斐谷陸の男らしさが現れているとして人気のようです。また、大学時代を描いた最終話で自分を奮起させるために「情けないぞ」という名言が登場しました。

「絶対負けません…」は、西部ワイルドガンマンズ対泥門デビルバッツの試合で登場した名言です。序盤は大きなリードをしていた西部ワイルドガンマンズでしたが、後半に追い上げをする泥門デビルバッツに追い詰められました。そんなときに動揺するチームメイトに対して「絶対負けません…」という名言を言いました。

1年生でありながらすでに西部ワイルドガンマンズの重要選手になっている自覚と、絶対負けないという強い気持ちが現れた名言です。

続いて紹介する甲斐谷陸の名言は「お前はもう偽物なんか…」です。この名言は先ほどと同じように、西部ワイルドガンマンズ対泥門デビルバッツの試合で登場しました。正体を隠してアイシールド21として試合に出場する小早川瀬那に対して、甲斐谷陸はいつまでアイシールドをつけて正体を隠し続けるのかと問いかけます。

甲斐谷陸は「小早川瀬那はアイシールド21という名前に頼らなくても問題ない、すでに立派なアメリカンフットボール選手だ」ということを伝えたかったとされています。この言葉を聞いた小早川瀬那は、次の盤戸スパイダース戦でアイシールドを外し、アイシールド21ではなく小早川瀬那として出場しました。

アニメ版アイシールド21で甲斐谷陸役を演じたのは声優の増田裕生さんです。増田裕生さんは小役出身で、小学生のころから活動しています。そんな増田裕生さんが声優としてデビューしたのはテレビアニメ「RPG伝説ヘポイ」のへポイ役で、その後アニメ声優だけではなく洋画の吹替として活躍しています。また舞台俳優としての活動が多く、舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」などに出演しています。

増田裕生がアニメ声優として出演した作品はアイシールド21のほかに、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」の三沢大地役・「銀牙伝説WEED」の白銀狂四郎役・「Angel Beats!」の藤巻役などがあります。

アニメ版アイシールド21で幼少期の甲斐谷陸役を演じたのは声優の知桐京子さんです。知桐京子さんは2004年から声優として活動をはじめました。アニメ声優としてだけではなく、劇団BQMAPに所属していて多数の舞台に出演しています。

知桐京子が出演したアニメ作品はアイシールド21のほかに、「人造昆虫カブトボーグ V×V」の天野河リュウセイ役・「夏目友人帳」シリーズの河童や七房の森の妖怪たちなどです。また、劇場版「アナと雪の女王2」ではハリーマ役の吹替を担当しました。

どんなに不利な状態になったとしても、最後まであきらめない甲斐谷陸の姿が熱い、かっこいいといった感想がたくさんありました。

甲斐谷陸と小早川瀬那の関係に対する感想がたくさんあり、そのほとんどが好意的なものでした。また、小学生時代に小早川瀬那に甲斐谷陸が走りを教えるシーンを見て、それを真似して走ってみたという方がいました。

アイシールド21のなかでももっとも熱いバトルのひとつと言われる甲斐谷陸と小早川瀬那の対決の感想がたくさんありました。

アイシールド21に登場する甲斐谷陸の魅力や声優、名言といったことを紹介しました。小早川瀬那の師匠、そしてライバルとして熱い戦いを繰り広げる甲斐谷陸、その男気溢れる性格も人気の理由の一つのようです。甲斐谷陸や西武ワイルドガンマンズに注目して、アイシールド21を視聴してみてはいかがでしょうか?