2021年04月23日公開
2021年04月23日更新
フェアリーテイルの作者・真島ヒロの漫画作品と経歴は?尾田栄一郎と絵柄が似てる?
7200万部も発行された大人気漫画フェアリーテイル、その作者で知られるのが真島ヒロ先生です。フェアリーテイル以外にも複数の漫画作品を発表している漫画家さんですが、デビュー当時にはワンピースの尾田栄一郎先生と同一人物なのではないかとも言われていました。今回はフェアリーテイルの作者、真島ヒロ先生について、経歴やこれまでの連載作品、尾田栄一郎先生など絵柄が似ているとされる人物とその真相についてまとめて紹介していきます。
目次
フェアリーテイルとは?
フェアリーテイルの概要
フェアリーテイルは真島ヒロ先生が2006年から2017年までの間、週刊少年マガジンで連載していたファンタジーバトル漫画です。数多の魔導師が存在する世界を舞台に、そんな魔導師達が所属する「ギルド」から様々な依頼を受けるという形で物語が展開される作品です。第33回講談社漫画賞少年部門、ジャパンエキスポアワード2009など複数の漫画賞を受賞している作品でもあります。
フェアリーテイルはメディアミックス展開も積極的に行われており、2009年から2019年にかけて途中間を空けて行われたアニメは原作の最終回までしっかりとアニメ化されています。それ以外にも多数のスピンオフ漫画、ゲーム化、パチンコ・パチスロ化、劇場版アニメ、舞台など多数のメディアで展開され、フェアリーテイルは日本はもちろん海外でも高い人気を獲得する作品になっています。
フェアリーテイルのあらすじ
立派な魔導師を目指す少女、ルーシィは滅龍魔法の使い手であるナツとその相棒で喋るベコのハッピーと出会った事をきっかけに彼の所属する問題児だらけながらも王国最強と言われる魔導師ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に加入する事になります。ルーシィはナツとハッピーとチームを組み依頼をこなしていく事になるのでした。
フェアリーテイルの作者は真島ヒロ!経歴を紹介
真島ヒロのプロフィール
フェアリーテイルの原作者真島ヒロ先生は1977年5月3日生まれで2021年現在43歳になる男性漫画家です。長野県長野市出身で21歳の時に漫画家としてデビューしました。剣と魔法が織りなす世界観を採用した作品が多いのが特徴の漫画家さんで、同時に人気キャラが別の漫画に登場する「スターシステム」を用いている漫画家としても知られています。
またフェアリーテイルのナツをはじめ、長期連載作品は共通して主人公が季節の名前から名づけられるというのも1つの特徴になっています。加えて漫画家の中でもかなりの速筆として知られており、徹夜が当たり前と言われる漫画家業を行いながらも毎日7時間の睡眠を取っているとされる他、同時期に複数の連載を掛け持ちしたり、2話同時掲載などを行った事も何度もあります。
真島ヒロの経歴
21歳でデビューした真島ヒロ先生ですが、デビュー時から異色の経歴を持った漫画家になっています。最終的に講談社の新人賞を取った「MAGICIAN」の結果待ちをしている間に「マガジンFRESH」にて「BAD BOYS SONG」の掲載が決まり2作がそのまま発表されるというデビューをしている為です。そしてデビュー翌年には1作目のヒット作となる作品「RAVE」の連載を始めています。
RAVEは2005年に完結、その後2006年から最大のヒット作となる「フェアリーテイル」の連載を開始しました。フェアリーテイルの連載は11年に及び2017年に完結、2018年には「EDENS ZERO」の連載を開始し、2021年現在も「EDENS ZERO」の連載中となっています。これらの長期連載作品の間には読み切りや短期集中連載、スピンオフ作品を手掛けるなどもしています。また原作者として原作だけを担当する事も多いです。
フェアリーテイルの作者・真島ヒロの漫画作品
漫画作品一覧①RAVE
RAVEは真島ヒロ先生が初めて長期連載を行った漫画作品です。連載当時はマガジンにはファンタジー作品は少なかったこともあり、当初は人気面で苦労しましたが、その後は人気を獲得し2001年~2002年にかけてアニメ化も行われています。
真島ヒロ先生はファンの間で「仕事の鬼」とも言われていますが、その仕事の鬼エピソードの1つとしてこのRAVE時代のことが上げられ、全296話、単行本にして35巻ある物語を全話無休載で掲載したことでも知られています。ちなみに真島ヒロ先生得意のスターシステムによって本作で登場した「プルー」が本名ニコラ愛称プルーという形でフェアリーテイルにも登場しています。
漫画作品一覧②FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST
フェアリーテイルの完結後、実質的なフェアリーテイルの続編として講談社のウェブコミック配信アプリ「マガジンポケット」にて連載されている作品が「FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST」です。フェアリーテイルのラストでナツ達が挑むとしていた100年クエストにまつわるエピソードが展開される作品ですが、この作品は真島ヒロ先生は「原作者」であり作画に関しては上田敦夫先生が手掛ける形で2021年4月現在も連載されています。
FAIRY TAIL 100 YEARS QUESTは上田敦夫先生がしっかりと真島ヒロ先生が手掛けるフェアリーテイルのキャラクターに似せている事もあって、真島ヒロ先生先生が作画も担当していると思われる事も多い作品となっており、スピンオフでありながらストーリーがしっかりと続きになっているのでフェアリーテイルを完結まで読んだらそのまま読みたい作品として人気を集めています。
漫画作品一覧③EDENS ZERO
上記のフェアリーテイルの続編の原作者を務める傍ら、自ら作画も行い2021年4月現在も週刊少年マガジンで連載されているのが「EDENS ZERO」です。読み切りも含めて基本的にファンタジーな世界観の作品をこれまで連載してきた真島ヒロ先生にしては珍しく宇宙を舞台としたSF作品です。
これまでの作風と大きく異る世界観ですがスターシステムは健在であり、RAVEのブルーやフェアリーテイルでナツの相棒を務めたハッピーがEDENS ZEROではヒロイン・レベッカのパートナーとして登場しています。
フェアリーテイルの作者・真島ヒロとワンピース作者の絵柄は似ている?
真島ヒロと尾田栄一郎の絵柄は似ている?
特にフェアリーテイルの連載中、ファンの間で真島ヒロ先生と絵柄が非常に似ているとされて度々比較されるのが週刊少年ジャンプにてワンピースを連載している尾田栄一郎先生です。登場するキャラクターや見せ方など絵柄の共通点が非常に多く、一時は「ワンピース」が集英社の週刊少年ジャンプで連載されている事、真島ヒロ先生がジャンプには掲載した事がない事などから別名義の同一人物なのではないかと噂される程でした。
似ているとされるのは絵柄はもちろんですが、左右反転しただけにも見える構図、ワンピースの主人公であるルフィとフェアリーテイルの主人公であるナツの性格が似ているとされたり、単行本の表紙なども比較されるような事が多く度々比較される事になりました。真島ヒロ先生の1つの特徴であるとされる速筆も尾田栄一郎先生もかなりの速筆という点で似ているとされています。
真島ヒロと尾田栄一郎の関係や共通点は?
仮に真島ヒロ先生と尾田栄一郎先生が師弟関係、或いは同じ漫画家の先生の元でアシスタントをしていたなどという経歴があれば似てしまうのも納得ですが、真島ヒロ先生と尾田栄一郎先生の2人にはそういった共通点は見られません。尾田栄一郎先生はデビュー前に何人かの漫画家の元でアシスタントをしていますが、真島ヒロ先生はそもそもアシスタント経験がないのです。
唯一共通点として上げられており、絵柄や構図が似る要因であるとされているのが、真島ヒロ先生と尾田栄一郎先生が共にドラゴンボールの作者鳥山明先生のファンである事を公言しているということです。真島ヒロ先生と尾田栄一郎はそれぞれが鳥山明先生の絵柄や構図をリスペクトした結果似ていると言われる事が多くなったとされているのです。
またこちらは偶然ながら、両先生はワンピースやフェアリーテイルなどでカラーイラストを手掛ける際、どちらも画材として「コピック」を使用している事が明らかになっています。真島ヒロ先生は現在ではデジタルに移行していますがそれでもコピックのような風味のある塗り方をしており、カラーイラストの色の付け方も似ている事が余計にワンピースとフェアリーテイルが似ているとされる要因にもなっているとされています。
フェアリーテイルの作者・真島ヒロと吉河美希の絵柄は似ている?
吉河美希と真島ヒロは絵柄が似ている?
ワンピースの尾田栄一郎先生は特に真島ヒロ先生がフェアリーテイルを連載している頃に度々似ていると言われてきましたが、近年になって似ていると言われる事が多くなっているのが同じく週刊少年マガジンで連載している吉河美希先生です。過去に「ヤンキー君とメガネちゃん」「山田くんと7人の魔女」などを連載し、2021年現在は読み切りから連載作品となった「カッコウの許嫁」を同じく週刊少年マガジンにて連載している漫画家さんです。
吉河美希は真島ヒロのアシスタントをしていた?
似ているとされる吉河美希先生と真島ヒロ先生の絵柄ですが、それも当然で、吉河美希先生は2003年のデビューから最初の連載作となる「ヤンキー君とメガネちゃん」の連載を開始する2006年までの間、当時「RAVE」を連載していた真島ヒロ先生の元でアシスタントをしていた経験があるという関係性があります。
ワンピースの尾田栄一郎先生の場合は構図や全体の絵柄が似ていると言われますが吉河美希先生の場合、目や輪郭などのパーツ単位で似ていると言われる事が多いです。アシスタントをしていればそれらのパーツを手掛ける事もあれば、師匠と似る事も多いので当然であるといえます。
フェアリーテイルの作者に関する感想や評価
モンハン休み取っても休載はないどころかまだまだストックあるんやろなぁきっと
— だぶるけ~ ver.4.0 (@BSwim417) March 23, 2021
真島ヒロ先生神速レベルの速筆やし
ここからはフェアリーテイルの原作者真島ヒロ先生に関する感想を紹介していきます。真島ヒロ先生の速筆は漫画業界の中でも異常レベルであるとファンに言われています。同じ時期に複数の連載を抱える事が多いのももちろん、スピンオフ作品の原作者としてネームを上げたりといった形も含めると関わっている作品数がおかしいという声も多いです。
加えて真島ヒロ先生は「マガジン一のゲーマー」も自称し、特に「モンスターハンター オラージュ」の作画を担当したように大のモンハン好きでも知られています。真島ヒロ先生本人曰く「モンハン休みを取っている」とされている時期にも当たり前にフェアリーテイルなどの連載作品の掲載途切れずにが続いている事が多いのがびっくりとする声も多いです。
そもそも絵を上達する近道が「既存のイラストを模写する」なんだから、デッサンを通じて独学で極めてたり、よほどトリッキーな絵柄でもない限りは割と絵柄って誰かに似やすい気がする。
— 市碕竜太 (@sutapura112) September 19, 2020
尾田栄一郎→真島ヒロ レベルに絵柄が似てるならそれもそれで凄いけど。
ワンピースの作者尾田栄一郎先生との作画の酷似については一時期は同一人物説が噂される程でしたが、現在ではある種のネタのように扱われており、真島ヒロ先生も尾田栄一郎先生もそれを承知して「敢えて」似せる構図やそのままパクったと言われるような構図のイラストをワンピースやフェアリーテイルなどのそれぞれの作品で手掛けるなどしてファンサービスするなどしています。
お互いを意識したわけではないにも関わらず絵柄や見せ方が似ているのは凄いという声が多い一方で、ワンピースやフェアリーテイルという大人気作品の作者にそれほどまでに影響を与えている鳥山明先生が凄いという声も非常に多くなっています。
「山田くんと7人の魔女」読んでるんだけどなんか絵柄が真島ヒロさんみあるなと思って調べたら元アシスタントだった
— らいろ (@ra_i_ro) January 8, 2021
吉河美希先生と真島ヒロ先生の絵柄については、アシスタントをしていた過去もあり似ているのは納得という声が多いです。作風こそ違えど確実に影響は受けているだろうとされており、吉河美希先生が得意とするラブコメ要素の中にもファンタジー要素を取り入れて人気作となった「山田くんと7人の魔女」などはファンタジー作品を手掛ける真島ヒロ先生の影響もあったのではないかともされています。
フェアリーテイルの作者まとめ
フェアリーテイルの作者真島ヒロ先生はファンタジー作品を多く手掛ける漫画家さんです。漫画家の中でも屈指の速筆でも知られており、いくつも連載を抱えながらしっかりと睡眠を取ったり連載をしながらTwitterにイラストを公開したりなどのファンサービスも欠かさない事でも知られています。
「ワンピース」の尾田栄一郎先生や「山田くんと7人の魔女」「カッコウの許嫁」などで知られる吉河美希先生と絵柄が似ているなどとされており、真島ヒロ先生本人もそれをネタにする事もある程になっています。国内外で高い評価を受けている漫画家さんなのでまだフェアリーテイル以外の作品を読んだことがないという人は1度手にとってみてはいかがでしょうか?