【浦安鉄筋家族】登場キャラクター一覧！名前や元ネタ・実写ドラマ版のキャストは？

千葉県浦安市を舞台に、主人公・大沢木小鉄の日常を描いた「浦安鉄筋家族」は、あらゆるパロディを盛り込んだギャグ漫画として人気を集め、2020年には待望の実写版が放送されました。以下では、「浦安鉄筋家族」の登場キャラの名前一覧をはじめ、実写版キャストやアニメ声優の名前一覧等を紹介します。

浜岡賢次先生の漫画「浦安鉄筋家族」は、1993年～2021年4月現在まで「少年チャンピオン」で長期連載されているギャグ作品で、「浦安」や「浦鉄」等の愛称で親しまれています。「浦安鉄筋家族」は、シリーズごとに「元祖」「毎度」とタイトルを変更してリニューアル連載されており、2018年からは「あっぱれ!浦安鉄筋家族」として連載されています。

千葉県浦安市に住む小学2年生・大沢木小鉄は、過剰に元気過ぎることが取り柄の男の子で、毎日、クラスメイトたちと様々な遊びを繰り出します。時には、元気が良すぎて周囲を巻き込むこともありますが、小鉄たちの賑やかな笑い声は、浦安を明るくさせています。

以下では、強烈な個性が光る、「浦安鉄筋家族」の登場キャラクターの名前や元ネタ一覧を紹介します。

「浦安鉄筋家族」の主人公で、大沢木家の次男、学年は小学2~3年、性格は明るくて表裏がなく、誰とでも仲良くなれるフレンドリーさを持ち合わせています。連載当初は、いじめっ子として描かれたものの、連載が続くうちに優しい面を見せるようになり、クラスのリーダー的存在に成長しています。足は遅いものの持久力を得意とし、体育の成績は「5」と評価されています。

一方、実技以外の教科は苦手としており、元来の勉強嫌いも相まって、夏休み中は宿題に全く手を付けず、遊びに全力を尽くしています。恋愛面では、クラスメイトの菊池あかねに一目ぼれしており、バレンタインでは、「あかねちゃん以外のチョコは要らない」と、あかねに対して並みならぬ恋愛感情を持っています。大沢木小鉄の元ネタは、プロレスラー・山本小鉄さんです。

大沢木家の大黒柱で、3男1女の父です。年齢は43歳で、タクシードライバーとして働いています。初期は、小さなことでちゃぶ台をひっくり返したり、同業者であるドライバーとの衝突するなど、短気かつ気性が荒い性格で、「浦安鉄筋家族」の主人公的存在でした。しかし、物語が小鉄中心となると、何事に対しても面倒くさがる性格に変貌し、足から強烈な匂いを放つキャラクターとなりました。

一方、仕事面では、乱暴な運転で事故を起こす頻度こそ多いものの、プロ級のドライブテクニックを見せるなど、運転技術は非常に高いです。嗜好面では、職業上の都合からお酒を飲む頻度は少ない一方、ヘビースモーカーであり、「浦安鉄筋家族」では、大鉄とタバコにまつわるエピソードもあります。また、プロ野球・巨人の大ファンであり、阪神ファンののり子の父とは犬猿の仲です。

「大鉄っつぁん」の愛称で親しまれる大沢木大鉄の性格の一部は、原作者・浜岡賢次先生を元ネタにしており、作品評にて、大鉄と作者自身の性格が似ていると明かしています。

小鉄のクラスメイトかつ意中の女の子であり、容姿端麗かつ成績優秀のお金持ちのお嬢様です。「浦安鉄筋家族」では数少ない常識人であり、責任感の強さや面倒見の良い性格で、教師やクラスメイトからの信頼も厚いです。一方で、短気で喧嘩っ早い性格もあり、お嬢様育ちゆえのわがままさや、無茶な提案をする、相手にとって失礼なことをさらりと言ってしまう、無神経な一面も見せています。

小鉄との関係は、仲の良いクラスメイトかつ腐れ縁であり、小鉄の突拍子のない行動に怒りを顕わにしたり、意見の食い違いから口喧嘩に発展するも、小鉄のピンチ時には助け船を出すなど、面倒見の良さを発揮しています。小鉄のクラスのアイドル的存在でありながら、「浦安鉄筋家族」では、屈指の不幸キャラであり、毎回に何かしらのハプニングに遭遇しています。

小鉄のクラスメイトで、本名は土井津仁です。丸坊主の頭と星型のハゲが特徴で、ランドセルは前に背負っています。第1巻「ドイツ人」で初登場し、初期は不幸キャラを全面に出した雰囲気だったものの、中盤からは子供らしい表情を見せるようになります。極貧生活の影響から、お金に対する執着はすさまじく、金銭が絡むと裏切りを見せるも、基本的には優しい性格の持ち主で、小鉄の一番の親友です。

勉強面では、小鉄とは対照的に優秀で、金銭への執着から算数は割り算まで計算でき、ピッキングも得意としています。一方、家庭では父親は数年前に他界、母親・飼い犬との2人1匹の暮らしですが、母親は定職についていない模様です。そのため、「元祖」編では、仁も近所やあかね相手のお手伝いでお小遣いを稼ぎ、家賃を支払う描写もあります。仁の名前の元ネタは、タイトルにもなったドイツ人です。

小鉄のクラスメイトで、本名は鈴木フグオ、性格は温厚かつ常識人であるものの、食べ物が絡むと、性格が豹変します。ランドセルを冷蔵庫に改造し、常に何かを食べている肥満児で、帽子の中にはカルピスをしのばせています。実家は青果店を営むも、家族そろって大食い・肥満体型であり、かつフグオ自身も肥満である自覚がないため、小鉄やあかねから心配されています。

一方、非常な汗かきで、劇中ではフグオの汗でデパートの火災を鎮火させたり、鋭い嗅覚で仁の窮地を救うなど、頼もしい一面をみせています。また、料理に関しては、自身のオリジナルラーメンが、近所のラーメン屋のメニューに採用されたことがあります。勉強面では、社会を得意とするも体育が苦手です。フグオの口癖「 〜キャプー」等の元ネタは、プロレスラー・前田日明さんのテーマ曲「キャプチュード」です。

小鉄たちのまとめ役で、本名は上田信彦、真面目な優等生であるも、遊びになると、小鉄たち同様、悪ガキになります。小鉄たちとは付き合いが長く、豊富な知識を駆使して彼らにアドバイスを送ることがある一方、時折、小鉄たちの不運に巻き込まれ、自宅を何度も破壊されたこともありました。

出身は北海道の旭川市で、バレンタインデーには、たくさんのチョコを獲得するなど、女の子にモテモテの男前なキャラクターです。ノブこと上田信彦の名前の元ネタは、上田馬之介さん・高田延彦さんです。

小鉄のクラスメイトで、本名は梅星涙、年中Tシャツ半ズボンがトレードマークの野球少年で、ランドセルには野球道具が入っています。プロ野球では、千葉ロッテマリーンズの大ファンであり、野球のことになると性格が豹変し、熱血漢になります。また、プロ以上のピッチングの腕前を持ち、50ｍほど離れた自販機に100円玉を投げ入れたり、梅星玉等の魔玉を投げることもできます。

劇中では、空き地を整備して自分専用の球場「涙球場」を作るも、マンション建設により球場がなくなりました。一方、「元祖」編では、市長に頼み込んで涙球場前にバス停まで作ってもらったものの、巨大マンションの建設により、大沢木家の裏の空き地に新たな球場を整備しました。梅星涙の名前の元ネタは、「巨人の星」の主人公・星飛雄馬です。

小鉄のクラスメイトで名字は不明、小学生としては背が高く、怪力の持ち主であり、性格は負けず嫌いかつ嫉妬深いです。男嫌いから女尊男卑という考えを持っており、小鉄たちと喧嘩をすることも多い女の子キャラです。勉強面では、算数が苦手であるものの、それ以外の教科はさほど悪くない模様です。実家は喫茶店を営んでおり、店名は「花子ちゃん」です。

また、隠れプロレスのファンであり、花子のプロレス好きを知る小鉄からは、アンドレやビガンテなど実在のプロレスラーの名前や、有名人の名前を元ネタにしたあだ名を付けられることも多いです。

以下では、2020年4月に放送された「浦安鉄筋家族」の実写ドラマは、原作漫画ファン待望の放送となり、佐藤二朗さん演じる大鉄のタバコのシーンは、その再現度の高さが大きな話題を呼びました。以下では、「浦安鉄筋家族」の実写ドラマキャストの名前一覧を紹介します。

実写版・大沢木大鉄役の佐藤二朗さんは、1869年生まれ、愛知県出身の俳優・脚本家・映画監督です。大沢木大鉄役の佐藤二朗さんの主な出演作品は、ドラマ作品は、「ごくせん」「神の舌を持つ男」「ケータイ刑事 銭形シリーズ」等です。また、2017年からは、フジテレビ系列のバラエティ番組「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」のMCを担当しています。

大鉄の妻・大沢木順子役の水野美紀さんは、1974年香川県生まれ、三重県出身の女優で、近年は、舞台や映画への出演や、執筆活動も行なっています。実写版・大沢木順子役の水野美紀さんの主な出演作品は、ドラマ「踊る大捜査線シリーズ」「ビューティフルライフ」「あなたには渡さない」「M 愛すべき人がいて」等です。また、2021年4月現在放送中のフジテレビ・バラエティ番組「突然ですが、占ってもいいですか？」に出演しています。

大沢木家の長女・桜役の岸井ゆきのさんは、1992年生まれ、神奈川県出身の女優で、高校時代にスカウトを受け、2009年に「小公女セイラ」でデビューを果たします。実写版・大沢木桜役の岸井ゆきのさんの主な出演作品は、ドラマ作品は、「Q10」「大河ドラマ・真田丸」NHK朝ドラ「まんぷく」「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」「ルパンの娘」「天国と地獄～サイコな2人～」等です。

大沢木家の長男・晴郎役の本多力さんは、1979年生まれ、京都府出身の俳優・声優・ラジオパーソナリティです。実写版・大沢木晴郎役の本多力さんの主な出演作品は、ドラマ作品は、「ウチの夫は仕事ができない」「トットちゃん!」「極主夫道」「ウチの娘は、彼氏ができない!!」等です。映画作品は、「サマータイムマシーン・ブルース」「そのときは彼によろしく」「前田建設ファンタジー営業部」等です。

大沢木家の次男・小鉄役の斎藤汰鷹さんは、2016年から芸能活動を行なっている子役です。主な出演作品は、ドラマ「グッド・ドクター」や「ラジエ―ションハウス」、NHK大河ドラマ「西郷どん」では、西郷隆盛の幼少時代を演じました。

大鉄の父・大沢木金鉄役の坂田利夫さんは、1941年生まれ、大阪府出身のお笑い芸人で、2009年に漫才コンビを解散し、以降は俳優として活動しています。実写版・大沢木金鉄役を演じた坂田利夫さんは、映画やドラマ、CM等様々な作品に出演しており、2015年には、映画「0.5ミリ」の茂役で、第10回おおさかシネマフェスティバル・助演男優賞を受賞しました。

「浦安鉄筋家族」は、1998年と2014年にアニメ化が制作・放送されました。以下では、「浦安鉄筋家族」のキャラクターのアニメ声優の名前一覧を紹介します。

アニメ「浦安鉄筋家族」の大沢木小鉄役のアニメ声優は、アニメ1期は岩坪理江さん、アニメ2期は三森すずこさんが演じました。声優・岩坪理江さんは、1989年～2004年にかけて活動しており、アニメ「太陽の勇者ファイバード」天野ハルカ役や、「おじゃる丸」電ボ三十郎（初代）役等を演じました。

アニメ2期の担当声優・三森すずこさんは、2010年から声優活動を行なっており、アニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ」シャーロック・シェリンフォード役や、「ラブライブ」園田海未役で広く知られています。

アニメ「浦安鉄筋家族」の大鉄のアニメ声優は、アニメ1期は松山鷹志さん、アニメ2期は一条和矢さんが演じました。松山鷹志さんは、東京都出身の声優・俳優で、1980年代から芸能活動を行なっています。声優・松山 鷹志さんの出演作品は、アニメ「テニスの王子様」越前南次郎役や、「トランスフォーマー」ゴッドマグナス役等です。

アニメ2期の担当声優・一条和矢さんは、兵庫県出身の声優で、1994年から芸能活動を行なっており、旧芸名は「一条和也」です。声優・一条和矢さんの出演作品は、アニメ「おじゃる丸」のアオベエ役、「獣戦士ガルキーバ」グレイファス役等です。また、「浦安鉄筋家族」のアニメ2期では、大鉄役の他に、仁役や春巻役など1人6役を担当しました。

アニメ「浦安鉄筋家族」のあかねのアニメ声優は、アニメ1期は小西寛子さん、アニメ2期は三森すずこさんです。小西寛子さんは、1975年生まれ、埼玉県出身の声優・歌手で、「おじゃる丸」の初代声優として知られています。アニメ2期の声優・三森すずこさんは、主人公・小鉄役とクラスメイト・民子役の1人三役を演じています。

アニメ「浦安鉄筋家族」の仁のアニメ声優は、アニメ1期は石井康嗣さん、アニメ2期は一条和夫さんが演じました。石井康嗣さんは、1960年生まれ、和歌山県出身の声優・ナレーターで、アニメ「オーバーロードシリーズ」のゼンベル・ググー役や、「僕のヒーローアカデミア」スナッチ役等です。

アニメ「浦安鉄筋家族」のフグオのアニメ声優は、アニメ1期は大谷育江さん、アニメ2期は楠田亜衣奈さんです。大谷育江さんは、1965年生まれ、東京都出身の声優で、アニメ「ワンピース」チョッパー役、「名探偵コナン」円谷光彦役で知られています。楠田亜衣奈さんは、1989年生まれ、千葉県出身の声優・歌手で、「ラブライブ」の東條希役や、μ'sのメンバーとして人気を誇っています。

「浦安鉄筋家族」のノブのアニメ声優は、アニメ1期は岡村明美さん、アニメ2期は楠ひなたさんです。岡村明美さんは、1969年生まれ、東京都出身の声優で、アニメ「ワンピース」のナミ役で広く知られ、「浦安鉄筋家族」では、小鉄の姉・桜役等も演じています。楠ひなたさんは、神奈川県出身の声優で、「浦安鉄筋家族」のアニメ2期では、花子役も演じています。

「浦安鉄筋家族」の涙のアニメ声優・生駒治美さんは、1970年生まれ、大阪府出身の声優で、1992年から声優活動を行なっています。大阪を拠点に活動しており、主な出演作品は、アニメ「ヨシモトムチッ子物語」やゲーム作品「サムライスピリッツ」ナコルル等です。

「浦安鉄筋家族」の花子のアニメ声優は、アニメ1期は那須めぐみさん、アニメ2期は楠ひなたさんです。那須めぐみさんは、1978年生まれ、福岡県出身の声優で、アニメ「「ぜんまいざむらい」ずきんちゃん役や、「機動戦士ガンダム」ノエル・アンダーソン役等を演じています。楠ひなたさんは、「浦安鉄筋家族」のアニメ2期では、ノブこと上田信彦役と兼任しています。

あらゆる元ネタを駆使したギャグや、ハチャメチャな世界観が愛される「浦安鉄筋家族」から、思わず笑いがこみあげてしまう名言集を紹介します。

浦安鉄筋家族の1つ目の名言は、大阪出身の転校生・西川のり子から強烈な水平チョップを受け、小鉄が発したセリフです。のり子の「くそ猿」に対して、レストランチェーンの名前で返した、小鉄の謎のセリフが笑いを誘う名シーンです。

浦安鉄筋家族の2つ目の名言は、禁煙中の大鉄に対する妻・順子の名セリフです。大鉄と喫煙は、「浦安鉄筋家族」に欠かせないネタで、煙草を吸いたいあまりに、ポテトをタバコにみたてて喫煙の真似をする、大鉄のヘビースモーカーぶりが垣間見えます。一方、また、実写版「浦安鉄筋家族」では、大鉄がタバコをカートンごと吸うシーンが再現され、大鉄とタバコは切っても切れない関係にあるでしょう。

浦安鉄筋家族の3つ目の名言は、小鉄のリコーダーがお尻に刺さってしまい、思わず叫び声を上げる国会議員の叫び声です。小鉄のリコーダーが原因なのに、小鉄や議員もその事実に気づいておらず、周囲を怪しむ小鉄をよそに、議員は顔をゆがめなら激痛に耐えています。ちなみに、このシーンで登場した国会議員と叫び声の元ネタは、元プロレスラー・アントニオ猪木さんです。

実在の人物や建物の名前を元ネタしたギャグは、見る人に親しみやすさを与え、登場キャラの個性を引き立てています。以下では、浦安鉄筋家族のキャラクターに関する感想や評価を紹介します。

あらゆる元ネタをギャグに仕立てた作風が特徴の「浦安鉄筋家族」は、近年のギャグ漫画には見られない破天荒過ぎる展開で、幅広い世代から人気を集めています。時には、品のないネタを用いたシーンも登場しますが、笑いの絶えない大沢木家は、理想の家族像としても親しまれています。

個性豊かなキャラクターが登場する「浦安鉄筋家族」の中でも、超が付くヘビースモーカー・大沢木大鉄の人気は圧倒的に高く、タバコを1カートンごと吸うシーンは、「浦安鉄筋家族」の名シーンとして語り継がれています。また、大鉄とタバコのシーンは、実写版でも再現され、大鉄役・佐藤二朗さんの迫真の演技が、大きな話題を呼びました。

2021年4月現在も連載が継続されている漫画「浦安鉄筋家族」は、数々の元ネタを駆使したギャグや一話完結のストーリーが特徴で、どこから読んでも楽しめる作風となっています。また、「浦安鉄筋家族」は、何度見返しても面白いとの感想や評価も多く見られ、飽きのこない独創的な世界観だけでなく、個性豊かなキャラクターの登場も、作品の根強い人気に拍車をかけています。

「浦安鉄筋家族」の登場キャラクターの名前や元ネタ一覧、実写ドラマ版キャスト・アニメ声優の名前一覧等を紹介しました。小鉄を始めとする個性豊かなキャラクターが繰り出すギャグコメディは、見る者の心を明るくさせ、幅広い世代に読んでほしい名作漫画です。