【約束のネバーランド】人間の世界について考察!鬼の世界からエレベーターで行ける?

「約束のネバーランド」の人間の世界について、行き方や2つの世界についてを考察しています。行き方はエレベーターが手段とされる人間の世界ですが、鬼の世界からどのような行き方をするのか、エマが払った代償は何なのかといった情報もまとめています。約束のネバーランドのタイトルの意味についてや、ラートリー家に関する情報も併せて紹介しています。最終回のネタバレを含む内容となっているので、ご注意ください。

【約束のネバーランド】人間の世界について考察!鬼の世界からエレベーターで行ける?のイメージ

目次

  1. 約束のネバーランドの人間の世界とは?
  2. 約束のネバーランドの人間の世界を考察!行き方は?
  3. 約束のネバーランドの人間の世界にエマたちは行けた?
  4. 約束のネバーランドの人間の世界とラートリー家・コードSolidの関係を考察
  5. 約束のネバーランドのタイトルの意味
  6. 約束のネバーランドの人間の世界に関する感想や評価
  7. 約束のネバーランドの人間の世界まとめ

約束のネバーランドの人間の世界とは?

「約束のネバーランド」の中には、人間の世界と鬼の世界の2つが存在していることがわかっています。今回は、約束のネバーランドにおける人間の世界とは何なのか、鬼の世界からの行き方などについてを詳しく考察していきます。テレビアニメ版には登場していない設定のネタバレも多く含まれる内容なので、約束のネバーランドの原作を読んだことがないという人は、ネタバレにはくれぐれもご注意ください。

約束のネバーランドの作品情報

約束のネバーランドは、白井カイウ先生が原作、出水ぽすか先生が作画を担当するダーク・ファンタジー漫画です。「約ネバ」という略称で親しまれており、週刊少年ジャンプで2016年35号から2020年28号まで連載されていました。コミックスの累計発行部数が2600万部を突破するなど、人気の高い作品であることがわかります。約束のネバーランドは、ダークな表現も多くジャンプ作品としては珍しい少女が主人公の漫画です。

約束のネバーランドの概要

約束のネバーランドは、テレビアニメ化もされている作品です。グレイス=フィールドハウスからの脱獄までを描いた第1期が、2019年1月から3月までフジテレビのノイタミナ枠で放送されました。その後、続編となる第2期が2021年1月から3月まで放送されました。原作のエピソードが大きくカットされ、再構成されたオリジナルの展開となりました。このほかに、実写映画化や海外ドラマなども制作されています。

約束のネバーランドのあらすじ

グレイス=フィールドハウスという孤児院では、多くの孤児たちが「ママ」と呼ばれるシスター・イザベラと共に平和な暮らしを送っていました。ある日、コニーという少女に里親が見つかります。コニーの忘れ物に気づいたエマとノーマンは、近づくことを禁じられている「門」へ向かいました。そこで二人が目にしたのは、養子に出されたコニーではなく、鬼のための食肉として出荷されていく少女の死体だったのです。

人間の世界とは?

エマたちは、鬼への置き土産として鬼の世界に取り残された人間です。始めは脱獄を目的としていたエマたちですが、その先で人間が暮らす世界があることを知ります。人間の世界は、鬼の世界と2つに切り分けられており、2つの世界はそれぞれ断絶されています。人間の世界への行き方は、エレベーターを使用する必要があるとされています。そちらに行くことができれば、鬼に脅かされる生活をする必要がありません。

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約束のネバーランドの人間の世界を考察!行き方は?

約束のネバーランドの中でも最終目的地となる人間の世界ですが、鬼の世界からどのような行き方があるのか、気になった人も多いはずです。エレベーターでの行き方があるとされていますが、そのエレベーターが果たしてどこにあるのかも気になるポイントです。続いては、約束のネバーランドの人間の世界について、行き方や始まりの約束についてなどを順番に考察していきます。エマたちは行き方を見つけられたのでしょうか?

考察①人間側は鬼の存在を知らない?

約束のネバーランドの世界の中では、2つの世界が分断されてからおよそ1000年ほどの月日が経過しています。そのため、農園を支配しているラートリー家など、一部の人間を除いて人々の記憶から鬼という存在が抹消されている可能性があります。もちろん、鬼という存在に関する記述をした何かが存在する可能性もあるはずですが、エマたちが見つけたミネルヴァの本のように、暗号として残されている場合もありそうです。

2つの世界が分断される際に、とある約束が交わされています。その約束の中には、人間にとって不都合な内容も含まれていた可能性もあるのかもしれません。1000年もの時が経てば、人間の世界に存在しない鬼のことなど記憶から抹消されていても不思議ではありません。逆に記憶が残っていれば、農園を支配しようと企む人間などが現れ、人間同士の争いの火種になっていた可能性もあったかもしれません。

考察②1000年の歴史

かつての世界は分断されておらず、1つの世界の中で鬼と人間が共存していました。平和なようにも思えますが、実際には人間は鬼に食糧として食らわれ、逃走するか服従するといった僅かな選択肢しか残されてはいなかったのです。鬼は体格も大きく、力も強いので人間だけで太刀打ちできる相手ではありません。それは、エマたちが脱走した後に対峙した鬼たちとの戦いを見ても、容易なものではないことは明らかだったはずです。

しかし、人間たちは抵抗をし続けました。そんな戦争のような状態が続いており、1000年前に人間と鬼の間で約束が交わされることとなったのです。この約束を提案したのが、ラートリー家の祖先でした。鬼側もそれを承諾したことで、約束のネバーランドでは人間の世界と鬼の世界という2つの世界が出来上がることになったのです。そこから1000年もの間、食用児たちはハウスの中で育てられ、出荷され続けてきたのです。

考察③世界はどのように分かれている?

エマたちが暮らしていたグレイス=フィールドハウスの中には、世界地図が登場していました。これは馴染みのある構造をしていましたが、元々あった世界が2つに分断されたのだと考えると、人間が作った地図は現状の世界には当てはまらない可能性が高そうです。脱獄後に避難したシェルターの中にも、鬼の世界の地図が残されていました。こちらは簡易的なものであったので、GFを中心とした周辺のものと考えられます。

鬼の世界の完全な地図が存在しているとすれば、人間の世界と鬼の世界とがどのような形で分断されているのか、知ることができるはずです。そうした地図は登場していないことから、約束のネバーランドの世界の詳細な構造を知ることはできない状態です。

考察④ソンジュが語った始まりの約束

1000年前に人間と鬼との間で交わされた始まりの約束について、ソンジュが話してくれるシーンがありました。前述の通り、この約束を最初に持ち掛けたのは、ラートリー家の祖先です。この約束とは、「人間が鬼を狩らないこと、鬼も人間を狩らないこと」という、平和協定です。さらに、争いを避けるために互いの世界を棲み分けるといった提案をしたことで、2つの世界が現在のように分断されることとなりました。

ただし、鬼は人間を食べなければ退化してしまうというリスクを背負っています。そのために、食肉用の人間を出荷するためのハウスが作られたのです。これは人間側から鬼への土産でした。互いの世界は行き来をすることができなくなり、何らかの手段によって世界は完全に分断されたものと考察されます。その道があった場所こそが、現在農園が存在している場所なのではないかとも考えられています。

考察⑤人間世界に行けるエレベーター

2つの世界は分断されていますが、ハウスでの暮らしやソンジュから聞いた話を総合して、2つの世界の行き方を知る人物がいるのではないかと確信を持ちました。エマは、ゴールディ・ポンドを訪れた際に、ミネルヴァが用意したエレベーターを発見したのです。このエレベーターは、残念ながらピーター・ラートリーによって止められてしまいます。しかし、人間の世界に通じているエレベーターは他にもあることがわかりました。

このエレベーターは、4つある高級農園の中に設置されているとわかりました。これらが塞がれることはないと、ミネルヴァは断言します。このエレベーターは、必要な資材を搬入するために必須のものなのです。さらに、そのエレベーターのひとつは、エマたちが脱獄を果たしたグレイス=フィールドハウスの中にもあることが判明しました。逃げ出してきたその場所にこそ、探し求めていた世界への行き方が存在していたのです。

約束のネバーランドの人間の世界にエマたちは行けた?

緊迫した場面も多い約束のネバーランドですが、最終的な目標は人間の世界へと辿り着くことです。続いては、エマたちは本当に人間の世界に行くことができたのか、そのための代償は何だったのかといった情報についてを紹介します。約束のネバーランドの最終回に大きく関わってくるネタバレが含まれますので、閲覧は自己責任でお願いします。過酷な鬼の世界を生き延びてきたエマたちは、人間の世界に辿り着けたのでしょうか?

エマたちは最終的に人間の世界に辿り着く

ソンジュやムジカの協力も得て、鬼たちが退化しなくて済むよう邪血を与えることに成功します。鬼の世界での死闘を経て、約束も結び直したエマたちは、始まりの地であるグレイス=フィールドハウスへと戻ってきました。最後の戦いを終えて、グレイス=フィールドの地下へと降り立ったエマたちは、人間の世界に続くエレベーターの入り口へと辿り着いたのです。鬼であるソンジュとムジカには、ここで別れを告げることとなりました。

当初の目標として掲げていたように、食用児だけではなくシスターも含め、「全員で」人間の世界に行くことに成功したのです。その先に広がっていたのは、高層ビルなどの近代的な建物や、自由の女神像でした。そこにはもちろん、生きた人間たちが暮らしています。喜ぶ子供たちですが、振り返った先にはなぜかエマの姿だけがありませんでした。

エマが支払った代償

エレベーターを使う前に、約束を結び直した代償は、何もなかったのだとエマは言いました。「犠牲になっていない」というエマの言葉を信じてエレベーターを使ったレイたちは、その言葉を信じてしまったことを悔いていました。「食用児全員で人間の世界に行く」ということを条件として約束を結んだことから、エマの命を奪ったり鬼の世界に彼女だけが残るということは考えられませんでした。しかし、代償は確かにあったのです。

代償としてエマが求められたのは、エマの家族でした。約束に反してしまうため、家族を食べるという意味ではありません。人間の世界に向かった先で、エマからその家族に関する記憶を奪うというものが、エマに課せられた代償でした。二度と家族に会うことはできないという条件を、エマは受け入れたのです。これによって、人間の世界に辿り着いたエマは、一人だけ他の家族とは違う場所に飛ばされてしまったのでした。

記憶を失ったエマとの再会

記憶を失ったエマは、自分が誰なのかもわからないまま、助けてくれた老人と共に暮らしていました。誰かに名前を呼ばれる夢を何度も見ますが、その相手が誰なのかを思い出すことはできません。一方で、ノーマンやレイたちはエマを探すことを諦めてはいませんでした。人間の世界に来てから2年が経ったころ、一通りを探し尽くしたノーマンたちは、視点を変えて「禁制区域」のような場所なら可能性があるのではないかと考えます。

同じ街にいたエマですが、互いに気付かずすれ違ってしまい、別の場所を探そうということになります。しかし、その時レイを呼ぶコニーの声が聞こえたのです。エマは、ムジカから貰ったペンダントを落としていたことに気づき、それを探しに店の外に出ます。そこでエマは、家族と再会することができたのです。エマの記憶が戻ることはありませんでしたが、無事に再会を果たした家族は再び共に暮らすことができたのでした。

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約束のネバーランドの人間の世界とラートリー家・コードSolidの関係を考察

感動の最終回を迎えた約束のネバーランドの、人間の世界への行き方やエマたちのその後についても判明しました。しかし、約束のネバーランドにはまだまだ考察が必要なポイントが多く残されています。続いては、ラートリー家についてやコードSolidの意味についてなどを順番に紹介します。約束のネバーランドの物語に大きく関わってきたラートリー家ですが、その現状はどのようになっているのでしょうか?

考察①コードSolidの意味

約束のネバーランドの最終章では、新たに「コードSolid」という言葉が登場しました。これは、ピーター・ラートリーが口にしたもので、叔父に伝えるよう指示したものでした。Solidとは、「個体」という意味をもつ英単語です。けれど、単語には他にもいろいろな意味がありました。「食べごたえがある」「頑丈な」「信頼できる」といった意味です。こうした意味から、約束のネバーランドの世界観と併せて考察していきます。

173話の背景に、昼と夜が描写される場面がありました。昼夜の水が個体になるという捉え方をした場合、昼夜のどちらかが人間、そして鬼の世界を表現していると考えられます。水が凍れば中から外に出ることはできません。食用児たちが鬼の世界からいなくなることで、2つの世界の行き来ができなくなるという現状を表した可能性もありそうです。

考察②ラートリー家の現状

食用児たちが鬼の世界からいなくなったことで、この世界では農園が廃止されることとなります。1000年前に結ばれた約束も廃止となり、ラートリー家は調停役として担っていた役割を終えることとなりました。さらに、当主であるピーター・ラートリーは死亡してしまいます。2つの世界は行き来することができなくなり、これまで立場が保証されていたラートリー家は立場を失う形になってしまったのです。

この実情が知れ渡ることによって、ラートリー家の一族はもちろん、一族に付き従っていた人間は生活の保障が無くなってしまいます。1000年前の約束が失われたことを隠し続けるのは難しく、ピーターの死もまたいずれは明るみに出るものです。もしも、ラートリー家が鬼の世界で得ていた利益などを人間の世界で還元していたとすれば、それらも無くなり現状はかなり危うい立場になっていると考えられます。

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約束のネバーランドのタイトルの意味

手に汗握る展開から感動のラストまで、見逃せないシーンの連続だった約束のネバーランドです。そんな「約束のネバーランド」というタイトルの意味について、考えたことがある人もいるのではないでしょうか?続いては、約束のネバーランドのタイトルの意味についても順番に考察していきます。約束のネバーランドというタイトルにはどのような意味が込められているのでしょうか?

考察①「ピーター・パン」に出てくるネバーランド

ネバーランドと聞いて、多くの人が想像するのがピーター・パンではないでしょうか?子供たちが年を取ることがない国のことですが、一定の年齢で出荷されてしまう農園の子供たちも、確かに年を取ることがありません。こちらはその意味を知ると恐ろしいネバーランドですが、子供たちが主役の作品であることからも、そうした意味も込められているのではないかと考えられます。

考察②いくつもの「約束」

約束のネバーランドの中では、いくつもの約束が交わされる場面が登場します。それは、1000年前に初めて交わされた、鬼と人間との約束から始まります。次に、脱獄の前にエマがフィルと交わした「2年以内に迎えに来る」という約束もあります。そして、エマが結び直した「食用児たち全員で人間の世界に行く」という約束など、約束がキーワードとなっている物語でもあります。タイトルには、こうした意味も込められていそうです。

約束のネバーランドの人間の世界に関する感想や評価

考察をすればするほど物語に深みが増していく約束のネバーランドですが、作中で人間の住む世界が存在するという事実が明かされた時、読者からはどのような反応があったのかも気になる部分ではないでしょうか?続いては、実際に約束のネバーランドを読んだ人の、Twitter上での感想や評価についても少しだけ紹介します。その世界への行き方やエレベーターの場所が判明した時、驚いた人も多かったはずです。

人間の世界に行った後のストーリーでは、幼かった子供たちがより成長した姿を垣間見ることができます。その中でも、幼いながらに重要なキャラクターの一人であったフィルの目に見えての成長に、推しが変化したという感想もありました。エマたちも物語の中で年数を経て成長を見せていますが、可愛い子供だと思っていたフィルが格好良く成長している姿は予想外だったファンも多いのかもしれません。

テレビアニメ版の約束のネバーランドでは、原作とは大きく異なるカットや、駆け足のシーンもありました。原作で人間の世界に行く流れで感動したファンにとっては、不満の残る部分も大きかったようです。だからこそ、アニメを視聴して気になったファンが漫画を購入する、といった流れも見られた作品だったようです。

食用児という立場から、人間の世界に行っても差別されてしまうのではないかと危惧していた人もいたようです。しかし、実際にはすんなりと受け入れられる世界になっていました。もしも差別をされる世界であったとすれば、そこから差別をなくすための第2章の連載が開始していてもおかしくなさそうです。

約束のネバーランドの原画展では、最終回で描かれた人間の世界でのエマたちの後日談を目にすることができるようです。ファンとしては、絶対にチェックしておきたい情報ではないでしょうか?最終回を迎えてもなお、彼らの世界は続いていくのだと実感することができるはずです。

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約束のネバーランドの人間の世界まとめ

約束のネバーランドに登場する人間の世界について、その行き方やエレベーターについてなどを、まとめて紹介しました。これまであまり深く物語の考察などをしてこなかったという人も、改めて作品の中に込められた意味などを知った上で、作品を読み返してみたくなったのではないでしょうか?アニメと比較をしても、別世界への行き方を知る流れなど、異なる点も多く見られます。

子供が食用として飼育されている、という設定を聞くと避けてしまう人もいるかもしれません。しかし、実際には約束のネバーランドという作品は、多くの感動や驚きを与えてくれる作品でもあるのです。これまで約束のネバーランドを知らなかったという人も、この機会にぜひ作品に触れてみてはいかがでしょうか?

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