2021年03月28日公開
2021年03月28日更新
【約束のネバーランド】シェルターの謎を考察!部屋に書かれた文字やおじさんの正体は?
約束のネバーランドのシェルターの謎について、部屋の壁に書かれた文字や謎のおじさん・ユウゴの正体についてもネタバレと共に考察しています。約束のネバーランドのアニメ2期では、シェルター周りのエピソードはカットされてしまう部分も多くありました。原作のネタバレも多く含めて、ヘルプや密猟者といった文字の意味についても考察しています。このほかに、ネット上での感想や評価についてもまとめています。
目次
約束のネバーランドのシェルターとは?
「約束のネバーランド」のゴールディ・ポンド(GP)編は、謎のおじさんが登場する人気の高いストーリーです。今回は、エマたちが逃げ込むことになったシェルターの謎について、部屋に書かれたヘルプなどの気になる文字を、ネタバレと共に考察していきます。テレビアニメ版には登場していないストーリーのネタバレも含まれるので、原作を読んでいないという人はネタバレにはくれぐれもご注意ください。
約束のネバーランドの作品情報
約束のネバーランドは、週刊少年ジャンプにて白井カイウ先生が原作、出水ぽすか先生が作画を担当しているダーク・ファンタジー漫画です。連載は2016年から2020年までで、すでに完結している作品です。コミックは全20巻が刊行されており、担当編集者も20巻以内に終わる作品という構想のもとに連載されていました。週刊少年ジャンプ作品としては珍しい、少女が主人公となっているサスペンス要素も含めた作品です。
約束のネバーランドの概要
約束のネバーランドは、テレビアニメ化もされている作品です。第1期がグレイス=フィールドハウスからの脱獄までを描いたストーリーで、2019年1月から3月までフジテレビのノイタミナ枠で放送されました。その後、第2期が2021年1月から3月まで、同枠にて放送されています。第1期から続くストーリーではあるものの、原作にあるエピソードが大きくカットされ、再構成されたオリジナルのストーリーが展開されました。
約束のネバーランドのあらすじ
グレイス=フィールドハウスには、様々な孤児が集まり、「ママ」と呼ばれる院のシスターのもとで幸せな生活を送っていました。子供たちは特殊な勉強とテストを受けながら育っていき、6歳から12歳までの間に養子に出されることとなります。ある日、孤児の一人であるコニーに里親が見つかり、ハウスを出ていきました。しかし、エマとノーマンは彼女が大事にしていた人形をハウスに置き忘れていることに気がついたのです。
本来は近づくことを禁止されている「門」まで、二人は人形を届けに向かいます。けれど、そこで目にしたのは食肉として出荷されていく、死体となったコニーの姿だったのです。ハウスは単なる孤児院ではなく、鬼に出荷するための食肉を育てる飼育場でした。さらに、ママもまた監視員として子供たちを見張っていることもわかります。ハウスの真実を知った二人は、子供たち全員でハウスから脱獄する決意を固めました。
シェルターとは?
約束のネバーランドに登場するシェルターとは、エマたちが脱獄をした後に向かった秘密の地下施設です。脱獄の手助けとなったミネルヴァが用意してくれていたもので、ペンを使い示された座標に辿り着くと、中に入ることができました。そこは生活をするための最低限の備えがされています。さらに、その中には謎のおじさんがすでに生活をしており、エマたちを追い出そうとしてきたのです。
約束のネバーランドのシェルターの部屋の文字をネタバレ考察
謎のおじさんが住んでいるシェルターですが、部屋の中には壁に様々な文字が書かれていました。続いては、壁に書かれていたヘルプなどの文字について、どういった意図があるものなのかといった考察をしていきます。ストーリーに関するネタバレも含まれますので、原作を読んでいない人はネタバレにご注意ください。平和だと思われていた施設の中ですが、助けを求めるヘルプといった不穏な文字も書き込まれていました。
部屋の文字①Poachers(密猟者)
寝室と思われる部屋のひとつに、大量の文字が書き込まれているのをイベットが見つけました。ここには様々な文字が書き込まれており、気になる単語がいくつか目に留まります。その中でも、壁の中央に大きく書かれていたのが、「密猟者」の文字です。明らかに味方ではないと思われる存在に対して、新たな入居者へ警告を促しているのか、あるいは密猟者から助けを求めて書かれたものではないかと考えられます。
部屋の文字②HELP(ヘルプ)
密猟者の文字の下には、ヘルプの文字が大量に書き記されていました。文字の配置からも、密猟者から助けを求めている、またはこの場所が実は安全ではないという可能性もありそうです。気が触れてしまったように何度も書かれたヘルプの文字は、狂気すら感じさせるものでした。密猟者から助けを求めるためのヘルプというだけではなく、精神的に狂い始めている人間の書いたヘルプの文字である、とも捉えられそうです。
部屋の文字③人名
壁には、ヘルプといった単語だけではなく人名も記されていました。そこにはジョンやルーカスといった名前が書かれており、これは謎のおじさんが口にしていた名前と同じものです。そうした事実から、おじさんの出身であるグローリー=ベル農園から、共に逃げ込んできた仲間の名前なのではないかと考えられます。なぜ名前を書いたのかについては、それを忘れないためか、あるいは墓標のような意味かもしれません。
部屋の文字④LIAR
ヘルプや人名以外にも、「嘘つき」という文字が書かれているのもわかります。この言葉から連想される人物に、ミネルヴァを挙げる人もいるはずです。しかし、ミネルヴァが嘘つきであるということを伝える目的があるのならば、密猟者のようにわかりやすい場所に書くのではないかとも考えられます。そのため、嘘つきに関しては極限の生活をする中で、愚痴を書くような感覚で書かれた文字なのではないかと推測されます。
部屋の文字⑤STAY WITH ME
左上のベッドの付近には、「一緒にいてほしい」という文字も書かれていました。誰かに傍にいてほしいと思って書き残されたものと考えられますが、その人物が共に暮らしていたのであれば、わざわざ壁に書き残すやり方はしないのではないでしょうか?つまり、壁に書き記したということは、その人物と共にいることは叶わなかったのではないかと考えられます。密猟者の存在が関係している可能性もありそうです。
部屋の文字⑥線で消した文字
名前が書かれた近くには、線で消された文字も見つけることができます。何かを書いては消したような痕跡が、繰り返し並んでいます。何かを教えようとしていたのではないかと推測されますが、消されてしまっているためにその詳細は不明です。何かを伝えるためではなく、日付などの数字をカウントするようなものであった可能性もあるかもしれません。地下施設なので、数えていなければ日にちの感覚などを失ってしまいそうです。
部屋の文字⑦複数人の子供
密猟者やヘルプといった文字だけではなく、子供の絵も描かれているのがわかります。その上には「SOME……HE……」「Someday」といった文字も書かれており、助けを期待していたか、誰かを助けようとしていた可能性も考えられます。ミネルヴァが不在であった以上、その後の動きに悩んだ子供たちも多かったはずです。先の見えない不安や戸惑いが、こうした絵や文字に現れていたのかもしれません。
約束のネバーランドのシェルターにいたおじさんの正体を考察
約束のネバーランドで脱獄を成功させたエマたちは、謎のおじさんと出会います。このおじさんは一体誰なのか、敵なのか味方なのか気になった人も多いのではないでしょうか?続いては、おじさんの正体についても順番にネタバレ考察していきます。こちらもネタバレが満載の内容となっているので、原作を読んでいない人は注意が必要です。エマたちに協力的ではないおじさんは、果たしてどういった人物なのでしょうか?
考察①名前はユウゴ
約束のネバーランドの96話で、おじさんの名前が判明しました。おじさんの名前は「ユウゴ」で、出会ってからストーリーが暫く進んで名前が判明します。ユウゴは13年前に、エマたちと同じように農園から脱獄をした食用児の一人でした。エマたちとは異なり、認識番号はお腹に刻まれています。脱獄から時間が経っていることもあり、エマたちより体格も良く食糧を調達するために外に出ることもあるようです。
考察②ユウゴは狙撃の名手
気だるげな印象の強いユウゴですが、狙撃の名手であることも判明しています。シークレット・ガーデンにエマが連れ去られてしまい、そこで狩りを楽しんでいた密猟者の鬼とエマたちが戦っていました。しかし、仲間を食らった鬼のノウスは強く、狙撃を当てることができずにいたのです。そこに合流したユウゴは、気配を殺して一撃でノウスを狙撃してみせたのです。エマたちよりも長く、生き延びる術を学んできた差が露になりました。
考察③ユウゴの過去
ユウゴはトラウマを抱えて生きていました。かつてはユウゴも、エマたちと同じように仲間と共に暮らしていたのです。しかし、仲間たちは鬼によって囚われてしまい、ユウゴは一人だけで逃げ出してきたのです。そんな過去を持つゆえに、時にパニックに陥るような姿も見られます。仲間が死亡する原因となったのは、シークレット・ガーデンの密猟者でした。そのため、エマが捕まった際には諦めた方が良いという雰囲気を見せます。
考察④エマとレイとの出会い
シェルターにやってきた子供たちと対面したユウゴは、敵意を隠すことをしませんでした。命からがら逃げ出してきたエマたちを、シェルターから追い出そうとしたのです。しかし、その行動はかつての自分や仲間の姿とを重ねてしまった結果でした。シェルターを爆破すると脅されたユウゴは、仕方なくエマとレイをゴールディ・ポンドへ案内します。けれど、道中でどちらかを鬼に食べさせようと密かに計画を練っていました。
考察⑤ユウゴを変えたエマの言葉
壁にヘルプの文字を書き続けていたと思われるユウゴですが、そんなユウゴに対してエマは腹を割って話そうと提案します。敵意を向け続けるユウゴですが、エマはそんなユウゴを救いたいと考えていたのです。死んでいった仲間たちが見ることの叶わなかった人間の世界を、一緒に見に行こうと誘います。このエマの言葉によって、ユウゴの心が初めて動かされたのでした。その後、ユウゴはエマの味方として活躍を見せます。
考察⑥ルーカスとの再会
ゴールディ・ポンドを訪れたユウゴは、かつての仲間の一人であるルーカスと再会することができました。すでに死亡したと思われていたルーカスでしたが、実は生き残っていたのです。ルーカスはシークレットガーデンを解放するために、リーダーとして密かに活動していたのです。13年ぶりに再会を果たした二人は、言葉もなくただ抱き合いました。約束のネバーランドの中でも、屈指の名シーンといえる場面でした。
考察⑦死亡した?
平和だったはずのシェルターは、ピーターの部下であるアンドリューによって襲撃を受けてしまいます。子供たちを逃がすために、ユウゴはルーカスと共にアンドリューと戦いました。戦いの最中に、負傷したルーカスは自分を置いていくよう訴えます。けれど、かつて仲間を置いて逃げ出してしまったユウゴは、今度は彼を見捨てることなく最後まで共に戦う道を選んだのです。残念ながら、二人は死亡してしまう結果となりました。
約束のネバーランドのシェルターにいたおじさんはアニメに登場していない?
約束のネバーランドの原作を読んで先のネタバレを知っている人は、テレビアニメの2期を視聴しながら、違和感を覚えたのではないでしょうか?無事に脱獄を成功させてシェルターへ辿り着いたエマたちでしたが、そこにあるはずのユウゴの姿はどこにも見当たりませんでした。続いては、約束のネバーランドのアニメ2期にユウゴ達は登場していないのか、その事実についてもネタバレと共にまとめていきます。
ユウゴはアニメ2期には登場していない?
約束のネバーランドの中でも重要な役割を担っていたユウゴですが、アニメ2期ではその姿はどこにも見られませんでした。登場までの構成が変更になっているのかと思いきや、ユウゴが登場することはありませんでした。さらに、シェルター自体も早々に爆破されてしまい使用することができなくなってしまったのです。約束のネバーランドのアニメでは、ゴールディ・ポンド編自体が丸ごとカットされてしまったのです。
ルーカスもアニメ2期に登場していない?
ユウゴが不在となったため、当然ルーカスが登場することもありませんでした。ゴールディ・ポンド編自体が無くなってしまったので、ユウゴとルーカスだけではなく、そこで出会うはずだったキャラクターは全員登場の機会を失ってしまいます。シェルターの壁にヘルプの文字などは見られたものの、「そこに誰かがいた」という事実のみで、ユウゴやルーカスの存在はアニメ版からは抹消されてしまったといえます。
約束のネバーランドのシェルターの文字は誰が書いた?
アニメ2期では物語がかなり改変されてしまったことがわかる約束のネバーランドですが、原作ではシェルターの壁に書かれた文字は、誰が書いたものなのかも気になったのではないでしょうか?続いては、壁の文字を書いたと思われる人物についても順番に考察していきます。あくまで考察なのでネタバレではありませんが、限られた人間しか知ることのない場所であるために、人物についてはある程度予想がつきそうです。
考察①ユウゴ
間違いなくシェルターにいたことが確定している人物として、ユウゴの存在が挙げられます。彼の仲間だった人々の名前が書かれていることや、長期間滞在しているという点も可能性が高いものと考えられます。時に錯乱した様子を見せることもあり、かなりのストレスを抱え込んでいることもわかります。ヘルプの文字は無意識下の救いを求める気持ちの表れである可能性もあり、ユウゴが書いた可能性はかなり高そうです。
考察②男の仲間
次に、ユウゴの仲間が書いたという可能性も考えられます。仲間であれば、他の仲間たちの名前を知っていても不思議ではありません。エマたちと同様に、仲間と共にシェルターを訪れたということもわかっています。さらに、壁に書かれた文字の筆跡が異なっているようにも見える部分があります。このことからも、複数の人物が壁に書き込んでいた可能性も捨てきれません。
考察③別の農園の子供
ユウゴたちがシェルターを訪れる以前に、他の農園の子供たちがやってきていた可能性もゼロではありません。ユウゴたちが訪れる以前から、壁に書き込みがされていた可能性もあるかもしれません。ただし、密猟者に仲間を殺されたという関わりが深い点からも、やはり文字を書いたのはユウゴやその仲間である可能性が最も高いといえるのではないでしょうか?
考察④ミネルヴァ
文字を書いたのは、この場所の存在を子供たちに教えたミネルヴァではないかという意見もあるようです。しかし、せっかく農園から逃がすことのできた子供たちに向けたものであれば、わかりやすいメッセージを残すのではないでしょうか?さらに、情報を与えているとはいえ、ユウゴの仲間の名前まで知っているとは考えにくいです。そのため、ミネルヴァが書き残したという説は可能性が低いものと考えられます。
約束のネバーランドのシェルターに関する感想や評価
細かい要素からの考察も楽しめる約束のネバーランドですが、ミネルヴァから教えられて辿り着いたシェルターを見た人は、どのような感想を抱いたのでしょうか?続いては、実際に約束のネバーランドを読んだ人の、Twitter上での感想や評価についても少しだけ紹介します。原作ファンからは感動する場面も多いと評価されるゴールディ・ポンド編ですが、アニメ以外のネタバレを知らないという人も要チェックです。
今更だけどシェルターにあったノートの翻訳。ルーカスはGPで死んじゃっててユウゴもエマたちが来る前に自殺しちゃったのか…それかこの言葉通りみんな人間の世界にいるのか…でもそれだとGPの存在すら無くなる気がする。#約ネバ pic.twitter.com/5XagwlmtxU
— mimi (@2rNVvpxj1mwU15Y) March 25, 2021
約束のネバーランドのアニメ2期では、ユウゴが書き残したと思われるノートが残されていました。そこに書かれた文章を見る限りでは、アニメ版のユウゴはシェルターにいたものの、エマたちが辿り着くよりも前にその場を離れてしまった、あるいは死亡してしまったものと考えられます。
約ネバ展❤️
— ほしな⭐️ (@hosina_aaa) March 22, 2021
シェルターのユウゴが大好きで推しの1人でもあるんだけど、アニメばっさりでショックだったな😂#約束のネバーランド展 #大阪 pic.twitter.com/Ntm1nRgbz5
原画展では、シェルターに関連する原画なども展示されていました。ユウゴが好きだというファンは多いようですが、テレビアニメに登場しないという展開を予想していた人は少なかったはずです。シェルターに不在であった時点で嫌な予感を感じ取っていた人もいたようですが、原作ファンにとっては大きな不満の残るアニメ2期となってしまいました。
約ネバ最終回詰め込み過ぎwwwwww
— ゆねる*59.5 (@yuuneru0303) March 26, 2021
シェルター編とGP編やってたらなぁ。
約束のネバーランドのアニメ2期を視聴した人からは、これらのエピソードを丁寧に映像化してくれたらと残念がる声も多く見られました。ユウゴというキャラクターを気に入っている人も多く、その活躍や感動のエピソードがすべてカットされてしまったことを嘆くのは、当然のことかもしれません。アニメ2期はかなり詰め込まれた駆け足の内容となっており、続編となる3期の制作は無いものと予想されています。
約ネバ、イザベラが生きてたのは良かったけど色々はしょりすぎかなー、シェルターに確か名前とか書かれていた気がするから恐らく狩庭勢は全滅かレウウィス自体存在なしなのかな、
— みっしー@ 中日純正 (@OnaiuNamekuji) March 25, 2021
どーにかしてGP編だけでも劇場版でやってほしい#約ネバ
こちらは約束のネバーランドのゴールディ・ポンド編を、劇場版で上映してほしいという感想です。テレビアニメの続編が叶わないとなれば、今後期待できるのはエピソード単体での映像化です。約束のネバーランドの中でも人気の高いエピソードでもあるので、可能性はゼロではないかもしれません。どういった形であっても、ユウゴやルーカスが動く姿が見たいと感じたファンは多かったようです。
約束のネバーランドのシェルターまとめ
約束のネバーランドに登場するシェルターについて、壁に書かれていたヘルプなどの文字や謎のおじさんの正体についてを、まとめて紹介しました。これまで原作のネタバレは知らずにいたという人でも、約束のネバーランドの漫画を読んでみたくなったのではないでしょうか?
テレビアニメの2期は大きく改変されてしまったため、原作ファンからの評価の高いエピソードも多くカットされてしまうこととなりました。この機会に、ぜひ約束のネバーランドの原作に触れて楽しんでみるのも良いのではないでしょうか?ネタバレを知った上でも楽しむことのできるエピソードが満載なので、夢中になって読みふけってしまうかもしれません。