2020年07月15日公開
2022年11月10日更新
【約束のネバーランド】ルーカスの正体は?おじさんとの関係や生きている理由は?
約束のネバーランド(約ネバ)作中において正体が分かりづらいとされるキャラの一人がルーカスです。ゴールディポンド編にて登場した約束のネバーランド(約ネバ)作中数少ない大人の男性であり、その過去から現在に至るまでの経緯が描かれているキャラでもあります。今回は約束のネバーランド(約ネバ)のルーカスについて、その正体やおじさんことユウゴとの関係性、死亡していなかった経緯なども含めてまとめて紹介していきます。
目次
ルーカスとは?
約束のネバーランド(約ネバ)の作品情報
ルーカスについて紹介する前にルーカスが活躍する約束のネバーランド(約ネバ)についても簡単に紹介していきます。
約束のネバーランド(約ネバ)の概要
約束のネバーランド、通称約ネバは2016年から20206月まで週刊少年ジャンプにて原作白井カイウ先生、作画出水ぽすか先生のタッグで連載されていた脱出劇をテーマとしたダーク・ファンタジー漫画です。その作風と共感性からジャンプ作品の中でも特に低年齢層からの高い人気を集めており小説化やアニメ化、実写映画化や海外でのドラマ化など日本国内外で高い人気を集めている作品です。
そのテーマと魅せ方から一見ジャンプらしくない作品とされながらも見せ方を変えた少年漫画らしいさく品として評価も集めており、「第63回小学館漫画賞少年向け部門」「マンガ新聞大賞2017大賞」「このマンガがすごい!2018オトコ版1位」など数々の漫画賞を受賞しています。
約束のネバーランド(約ネバ)のあらすじ
通称ハウスと呼ばれるグレイスフィールドという孤児院で暮らす子供達。孤児院の敷地内から出る事こそ出来ないものの子供達は孤児院内で仲良く生活していました。ある日、里親に出される事に決まった子供の忘れ物を届けようと年長者のエマとノーマンが唯一の出入り口である門に向かいます。そこにいた「鬼」とその会話からこの孤児院が実は鬼達の農園である事を知ったエマ達は孤児院からの脱出を決意するのでした。
ルーカスとは?
ルーカスはゴールディポンド編にて登場するキャラクターで約束のネバーランド(約ネバ)作中でも非常に珍しい存在である大人の男性です。ゴールディポンドに連れ去られたエマはゴールディポンドに生きる子供達から紹介される形でルーカスと邂逅。彼に案内される形でミネルヴァが用意した多くの情報を知る事になります。
外見的には顔の右半分に大きな傷跡がある事、右腕を失っている事が大きな特徴として上げられる他、グローリー=ベル時代の識別番号としてKGX2A7をお腹に持っています。
ルーカスは男の仲間
ルーカスは約束のネバーランド(約ネバ)作中、シェルターにて初登場したおじさんことユウゴのかつての仲間です。エマ達が脱出してきたグレイスフィールドと同じく高級農園の1つであるグローリー=ベルから脱走した同志であり、親友ともいうべき関係性になっています。
約束のネバーランドのルーカスの正体は?
約束のネバーランドのルーカスは謎が多い
ルーカスはゴールディポンド編での初登場時から様々な不明点のある正体不明の謎の人物としてファンの間で考察されていました。鬼達の秘密の狩場となっているゴールディポンドにルーカスという存在はあまりにも不可思議な存在であった為です。
約束のネバーランドのルーカスは大人
まず不可思議だと言われたのがルーカスが大人の男性であるという点です。約束のネバーランド(約ネバ)作中には既におじさんことユウゴが大人の男性として登場していましたがユウゴは比較的安全であるシェルターに拠点を構えています。つまり生存率が高い場所にいたのです。一方でルーカスは鬼達のすぐそばで大人になるまで生きていた事になるのです。
約束のネバーランドのルーカスはいない?
ルーカスが大人になるまで生存できた理由として明かされているのが子供達から「いない人間」と言われている点です。ルーカスの存在は鬼達に認識されていない為に生存出来ていると考察されました。狩りが行われる際も常に隠れ続ける方法を取り鬼達にも正体を伏せたままでいます。
約束のネバーランドのルーカスが杖をつく理由
またルーカスはエマと初めて会った際から杖をついていました。長年鬼から逃げ延びている人物として描かれるには不釣り合いだと考えられていたのです。
約束のネバーランドのルーカスの過去
ルーカスの過去が明確に描かれるまでその見た目からおじさんことユウゴとの関係性が疑われていましたが同時にそこには不可思議な矛盾がありました。おじさんことユウゴは「俺だけが生き残った」と仲間は死亡したとするモノローグを残していた為です。明確に言い切られたこの表現とルーカスの関係性が正体不明と言われるきっかけになっています。
約束のネバーランドのルーカスはミネルヴァを知る
加えてルーカスはミネルヴァの存在、そしてエマがミネルヴァの情報を元にゴールディポンドにやってきた事に気づいています。これらはゴールディポンドに連れ去られた形であればありえない事なので正体不明と言われるきっかけになりました。
約束のネバーランドのルーカスは子供を操縦?
ルーカスはゴールディポンドの子供達から絶対の信頼を集めていました。ルーカス自身は杖を付くほど身体の状態が良くないのでルーカスの考えの元に子供達が動いている事が分かります。しかしそこまでの信頼を得る為の何があるのかは不明であり正体不明と言われる所以となっています。
ルーカスとおじさんの関係や生きている理由は?
ルーカスとおじさん(ユウゴ)の関係
ルーカスとおじさんことユウゴはグローリー=ベル出身の脱走グループのリーダーとサブリーダーという役割を担っていました。元々はどちらかといえば仲が良かったわけではない2人ですが、仲間との逃亡生活の中で次第に親友へとなっていったのです。彼らはエマ達と同じくミネルヴァのペンの情報を元にシェルターへと辿り着き、そこからゴールディポンドを目指しました。
しかしゴールディポンドは彼らが辿り着いた時点で既に鬼達の「秘密の狩場」として利用されており、ルーカス達も捕まってしまいます。ルーカス達は皆を率いる者としておじさんことユウゴを生かそうと仲間を失っていき、最後にはルーカスもおじさんことユウゴを生かす為に犠牲になったのです。その為、おじさんことユウゴはルーカスは他の仲間と同様に死亡したものと考えていました。
ルーカスが生きている理由
おじさんことユウゴを生かすべく犠牲になったルーカスですが死亡せずに生き残る事が出来たのはとある少女との出会いがあります。少女と出会った時点で既に身体はボロボロになっていたルーカスですが、少女が鬼達も知らない隠し部屋の1つにルーカスを匿った事でルーカスは生き残る事が出来たのです。2人は5年もの間、鬼から隠れ続けますが少女の方はルーカスと出会って5年後に病死してしまいました。
ルーカスは死亡を偽装
その後ルーカスはシェルターに逃げ帰る事ができたはずのユウゴと連絡を取る事も考えますが、殺された仲間の無念を晴らす為、ゴールディポンドで死んでいく子供達を守る為、そして今後やってくるかも知れない他の農園の食用児の為に狩場を潰す事を決意、以降ユウゴにも連絡を取る事もなく死亡したと偽装して隠れ住みながらゴールディポンドの子供達を助け技術を教えていたのです。
ルーカスは見逃された人物
ちなみに鬼達がルーカスの事を探そうとしなかったのはユウゴが逃げ出した時点でルーカスの姿も消えている事から「共に脱出された」と思い込んでいる為です。ゴールディポンドの狩場は鬼達の中でも一部の上流貴族しか知らない秘密の狩場である事から公にするわけにもいかず結果として逃亡を見逃された形になっています。
ルーカスが子供達についた嘘
ルーカスはグローリー=ベル出身でミネルヴァの情報を元にゴールディポンドまで辿り着いている事からミネルヴァの情報などを知っていましたが、これらの情報はあくまでも自発的に脱出したルーカス達やエマ達しか知り得ない情報です。その為ゴールディポンドの多くの子供達の出身であるグランド=ヴァレー出身の子供達はミネルヴァの事を知らず、ルーカスに教えてもらう事で知る事になります。
しかしその現実はあまりにも残酷である故にルーカスから過去には真実を聞かされて自殺してしまった子供がいました。ルーカスはそのような悲劇を二度と起こさない為、その後の子供達には外には人間の集落があると嘘を教えています。ゴールディポンド編で登場する多くの子供達はその嘘を信じており、ルーカスの計画は人間の集落へと逃げる為の戦いだと思っています。
ルーカスとユウゴの絆とは?
長い間離れ離れであったルーカスとユウゴですがその絆は途切れる事はありませんでした。ユウゴはルーカス達仲間の犠牲の上に自分が生きている事、彼らを助けられなかった事を強く後悔しており、ルーカスもユウゴなら絶対に生きているだろうと考えていたのです。それ故に2人は再会した際もブランクを感じさせない連携を見せています。
ルーカスの計画とは?内容も紹介
ルーカスの復讐計画の内容
自身の死亡を偽装してまで生き残ったルーカスは子供達と協力し、狩場を潰すという復讐計画を準備してきました。狩場が秘密の存在である事から狩場に現れる鬼達さえ倒せれば開放出来ると考えたのです。基本的な作戦として鬼達を分断して各個撃破した上で狩場最強の鬼であるレウウィスには全員で総攻撃をかけるというシンプルなものでした。
作戦内容はシンプルで資材も限られる中、必要な準備を済ませていよいよ実行に移すかという時にエマが現れたのです。
ルーカスの計画は序盤でバレた
しかしこの作戦、実は13年前、ルーカスがユウゴら仲間と共に実行した反攻作戦との類似点が多くありました。鬼の中でも感性に優れるバイヨンとレウウィスは子供達の中に首謀者がいる事、その作戦の関連性からルーカスが生きているのではないかという事にまで勘付いてしまいました。結果としてルーカスが長年用意してきた計画は序盤の早い段階でバレる事になったのです。
ルーカスの計画はエマに助けられた?
序盤に作戦がバレるという致命的なミスが起こったルーカスの計画。そのような計画を実行する事になったのもエマというイレギュラーな存在があった為です。悪い言い方をすればエマがゴールディポンドにきた事で想定外に鬼達が狩りをはじめてしまったのが計画の最初のズレでした。一方で最終的に成功するこの作戦はエマとエマを助けようとするレイとユウゴの動きも大きく、エマがいなければ失敗し全滅していた可能性も高いです。
ルーカスは銃を製造
もちろんルーカスの計画の全てが13年前と同じというわけではありません。一番の違いが鬼達の弱点である仮面を割る事が出来る専用銃の開発にあります。数こそ少ないもの、その威力は絶大であり、実際に作戦中に鬼を倒す事に大きく貢献しています。
ルーカスは食用児に技術を教えた
その他にもルーカスは自身がグローリー=ベルの脱走からゴールディポンドに辿り着くまでの間に身に着けた技術を子供達に教えています。子供達の生存率を高め来たるべき反攻作戦に備える為でもあり実際子供達はその技術をうまく使う事で高い生存率を誇っていました。しかし子供達の不自然な技術の高さが結果として作戦実行時の指導者の存在を感じ取らせる結果にも繋がっています。
約束のネバーランドのルーカスに関する感想や評価
約ネバで、オリバーがルーカスに感じた「父さんがいたらこんな感じなのかな」てやつ、エマたち含め食用児には「ママ」はいたけど「パパ」はおらず、孤児院から出れなかったから例えば「町で子供と歩いてる父親」も知らない。彼らには「父親」って本の中に登場する伝説上の概念なんだって気付いて震えた
— ヘモリチニキ (@moehmocco) February 2, 2020
ここからは既に約束のネバーランド(約ネバ)を視聴している人のルーカスに関しての感想を紹介していきます。ルーカスはゴールディポンドの子供達はもちろん、脱出後のシェルターでの生活でも父性を感じさせるキャラクターとして絶大の信頼を集めています。父性的な要素を感じるルーカスがいるからこそ改めて約束のネバーランド作中の子供達が父親という物を物語の中などでしか登場しない存在であるという認識を持てたとする声も多いです。
約ネバはユウゴやルーカスが本当にいい人で好きだった。
— ぐるぐる (@gFzdYpWVwMrqsVj) June 7, 2020
ショック受けたなー
でも子供たちを守るために行動出来るかっこいいところみれてあのシーンが好きでした
ゴールディポンド編にて無事生き残ったルーカスですがその目的は自身の生存ではなく子供達を生かす事になっているのが良いとする声も多いです。それ故にユウゴと共にアンドリューの襲撃の際に身を挺して子供達を守る姿やその言動がかっこいいという声も非常に多くなっています。
約ネバで色んなピンチを迎えるたびに、
— 🦅ミ🏹 (@mnm_ave) May 31, 2020
ああーーユウゴとルーカスがいれば心強いのに…とか思っちゃうよね😢
アンドリューの襲撃で死亡したと考えられるユウゴとルーカスですがその思いや知識は子供達に引き継がれている様子がその後も随所に描かれています。しかしやはり約束のネバーランド(約ネバ)作中で数少ない大人の男性で明確にエマ達の味方であった事から実は死亡していなかったというルートを期待する人やピンチの度に助けてほしいと思うファンもいます。
約束のネバーランドのルーカスまとめ
出典: https://festy.jp
不可思議な登場により正体不明と言われたルーカスですがその正体はシェルターで長年生き残っていたおじさんことユウゴの仲間であり、ゴールディポンドの狩場に住む子供達の指導者的な立場にある存在です。グローリー=ベルから生き残ってきた知識などを子供達に与える事で生存率を高め反攻作戦の準備を長年かけて進めていました。
鬼達やユウゴにさえも死亡したと思われていたルーカスですが、身体を不自由にしながらもゴールディポンド編を生き残り、最後にはユウゴと共に子供達を守る為にアンドリュー達の襲撃に反攻して死亡してしまいました。死亡した後も子供達の中に強く影響を残したキャラクターであるので約束のネバーランドが最終回を迎えるまで生存を期待されたキャラクターの一人です。