2021年03月31日公開
2021年03月31日更新
ダイの大冒険の作者は鳥山明?原作・作画・監修を担当する三人とは?
ダイの大冒険の作者はドラゴンクエストのキャラデザをした鳥山明さんなのでしょうか。ダイの大冒険といえば国民的RPGゲームのドラゴンクエストが舞台となっているため、ドラゴンクエストのキャラデザインを担当している鳥山明さんが描いていると思う方がいるかと思います。今回は、そんなダイの大冒険の作者について、原作・作画・監修を担当する三人について紹介します。稲田浩司さん、三条陸さんはダイの大冒険でどんな役割を果たしているのか気になる方はチェックしてみてください。
目次
ダイの大冒険とは?
ドラゴンクエストダイの大冒険の概要
ドラゴンクエストダイの大冒険は、その名のとおり国民的RPGのドラゴンクエストをモチーフとした作品です。原作漫画は1989年から1996年まで少年ジャンプに掲載され、1991年にアニメ版ダイの大冒険が放送されました。そして2020年10月からリメイクされたアニメ版ダイの大冒険が放送されています。
ドラゴンクエストダイの大冒険のあらすじ
モンスターが平和に暮らすデルムリン島で唯一の人間であるダイは、鬼面導士のブラスに育てられています。ゴールデンスライムのゴメちゃんをはじめモンスターたちと生活していましたが、ある日モンスターたちが狂暴化してしまいます。それは魔王が復活したことが原因で、ダイは島の危機を救ってくれたアバンに弟子入りし、ポップやマァムといったアバンの弟子たちとともに魔王を倒すための旅にでました。
ダイの大冒険の作者は誰?原作・作画・監修を担当する三人を紹介
ダイの大冒険の監修担当は堀井雄二
ダイの大冒険には監修担当・原作・作画の3名が携わっています。まず紹介するのは監修担当の堀井雄二さんです。堀井雄二さんはドラゴンクエストの産みの親として有名で、ドラゴンクエストのシナリオ・ゲームデザインを担当しています。ドラゴンクエストだけではなくポートピア連続殺人事件・いただきストリート・クロノトリガーといったさまざまな作品にかかわっている日本有数のゲームデザイナーです。
ダイの大冒険の原作担当は三条陸
ダイの大冒険の原作者は数々の漫画原作を手掛けている三条陸さんです。ダイの大冒険・冒険王ビィト・ウルトラマン超闘士激伝といった漫画原作だけではなく、ゲゲゲの鬼太郎第5シリーズ・デジモンクロスウォーズといったアニメの脚本・シリーズ構成を担当しています。
ダイの大冒険の作画担当は稲田浩司
ダイの大冒険の作画担当は漫画家の稲田浩司さんです。稲田浩司さんのデビュー作は1985年の「ルージュマジック」で、少年ジャンプに初掲載されたのは1987年の「クソッタレだぜェ!!」です。ドラゴンクエストダイの大冒険が大ヒットし、その後2002年から三条陸さんと組んで冒険王ビィトを連載しています。
ダイの大冒険に鳥山明は関わっている?キャラのデザインを考察
鳥山明はダイの大冒険に関わっている?
ドラゴンクエストのキャラクターデザインといえば鳥山明さんを思い浮かべる方が多いかと思います。鳥山明さんは「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」といった大ヒット作をつくりだした漫画家・デザイナーです。また、ドラゴンクエストだけではなくクロノトリガー・桃太郎電鉄といった人気作品を手掛けています。
そんな鳥山明さんですが、ダイの大冒険の作画・原作・監修のいずれにも関わっていません。しかし、ドラゴンクエストがモチーフとした作品であるダイの大冒険には鳥山明さんが手がけたキャラクターがたくさん登場します。
ダイの大冒険の稲田浩司キャラと鳥山明キャラ
稲田浩司キャラ
ゲーム版のドラゴンクエストに登場していないキャラクターについては、鳥山明さんではなく稲田浩司さんがデザインしたといわれています。そのキャラクターとは、ダイ・ポップ・マァム・レオナといった人物だけではなく、クロコダイル・ハドラー・バーンといった敵キャラクターやモンスターです。
しかし、稲田浩司さんがすべてオリジナルでデザインしたわけではなく、鳥山明さんが作り上げたキャラクターやモンスター、ドラゴンクエストの世界観を取り入れてアレンジしたキャラクターが多数いるといわれています。代表的なキャラクターとしては、鳥山明さんがデザインしたドラゴンクエスト3に登場する勇者・男戦士・女僧侶・男魔法使いと同じ格好をしてるニセ勇者一行です。
鳥山明キャラ
ダイの大冒険に登場する鳥山明さんデザインのキャラクターは、この画像のパペットマンやおどるほうせきといったゲーム版に登場するモンスターたちです。ダイの祖父の役割を果たしているブライやゴメちゃんといったモンスターベースのキャラクターについては、鳥山明さんのデザインがもととなり稲田浩司さんがアレンジしているようです。
つまり、ゲーム版ドラゴンクエストにそのままでてくるモンスターについては鳥山明さんがデザイン、漫画版のオリジナルキャラクターについては稲田浩司さんがデザインしたと考えられます。
ダイの大冒険の編集者と長期休載
3人を結びつけた編集者の鳥嶋和彦
ダイの大冒険の堀井雄二さん・三条陸さん・稲田浩司さんという3人を結びつけたのは、編集者の鳥嶋和彦さんです。鳥嶋和彦さんは週刊少年ジャンプの編集者として長年活躍していて、このときに鳥山明さんを発掘したことで有名です。鳥山明さんの代表作といえば「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」ですが、ともに編集者は鳥嶋和彦さんです。
そんな鳥嶋和彦さんは堀井雄二さんがゲーム業界に入るきっかけをつくった人といわれています。また、ダイの大冒険作者の三条陸さんに稲田浩司さんを紹介したことで、3人が組むことになったそうです。
ちなみに、ダイの大冒険に登場するマトリフは鳥嶋和彦さんがモデルになったといわれています。また、鳥山明さんの「Dr.スランプ」ではDr.マシリトとして登場しました。そのため、ファンの間ではいまでも鳥嶋和彦さんはマシリトと呼ばれています。
ダイの大冒険の長期休載
ネットで検索すると「ダイの大冒険作者が長期休載」という検索結果があらわれます。これは、ダイの大冒険が長期休載したのではなく、ダイの大冒険の三条陸さん・稲田浩二さんコンビによる冒険王ビィトのことです。冒険王ビィトは2002年4月から連載されましたが、稲田浩二さんの体調不良が原因で2006年8月から休載しました。
しかし、2016年4月15日発売の「ジャンプSQ.CROWN 2016 SPRING」で連載が復活、2018年から「ジャンプSQ.RISE」で連載されています。
ダイの大冒険の登場人物一覧
登場人物一覧①ダイ
ダイの大冒険の主人公であるダイは、モンスターたちが住むデルムリン島で鬼面導士のブライたちに育てられました。生まれつき竜の紋章をもつダイはただの人間ではなく、竜の騎士である竜騎将バランと人間の王女ソアラの間に生まれた混血です。勇者にあこがれていたダイは島を救ってくれたアバンに弟子入り、大魔王を倒すために仲間たちと旅をします。
登場人物一覧②ポップ
ポップはアバンの弟子のひとりで、ダイとともに旅をする魔法使いです。ダイの大冒険の序盤ではヘタレで弱いキャラクターでしたが、作中でトップクラスの成長を遂げることになります。その成長は、キルバーンに「アバンの使徒で成長速度はダイ以上」といわせるレベルのものでした。
登場人物一覧③アバン
ダイやポップの先生であるアバンは、かつて魔王ハドラーを倒した勇者です。魔王を倒したあとは勇者育成業を称して世界各地を回っていました。そんなアバンは魔王ハドラーが復活したときに、ダイたちを守るために自己犠牲魔法のメガンテを使用、これで死亡したと思われました。しかし、カールの守りを所持していたため一命をとりとめ、魔王軍との最終決戦に参加します。
登場人物一覧④バーン
ダイの大冒険におけるラスボスはこの大魔王バーンです。魔界に太陽の光を差し込ませるべく動いているバーンは、圧倒的な実力をもっています。「今のはメラゾーマではない、メラだ」という名言は、その圧倒的な実力が反映されているバーンの名言として有名です。
登場人物一覧⑤ハドラー
かつてアバンにより倒されたハドラーでしたが、大魔王バーンにより命を救われました。その後力をたくわえ、大魔王バーンの配下として活動します。バーンによりあたえられた体はなんどでもよみがえることができ、復活するたびに強力な力を身に着けます。
登場人物一覧⑥ミストバーン
魔王軍六大軍団のひとつ魔影軍団軍団長のミストバーンは、組織的にはハドラーの部下ですがハドラー以上の権限をもっています。ヒュンケルの師のひとりで、ネット上で人気があるキャラクターのひとりです。
登場人物一覧⑦キルバーン
大魔王の側近のキルバーンは、大魔王バーンが「残酷さだけは余も及ばない。おそらく魔界一だろうな」と評するサディストです。ミストバーンとは正反対の性格をしていますが、おたがいに実力を認め合う親友です。
登場人物一覧⑧ヒュンケル
産まれてすぐに魔王ハドラーの侵攻に巻き込まれ孤児となったヒュンケルは、旧魔王軍最強の騎士である地獄の騎士バルトスに拾われました。バルトスはモンスターですが心優しい性格で、ヒュンケルは「父さん」と呼んで慕っていました。しかし、ハドラーの魔力で生きていたバルトスはアバンによりハドラーが倒されたことで死亡、ヒュンケルは間接的に父親を殺したアバンを恨みます。
そんなヒュンケルをアバンは戸惑いながらも保護し、第一の弟子にします。その後恨みをもつアバンにに斬りかかるが返り討ちにあい、激流に流されているところをミストバーンに拾われます。その後不死騎団団長として魔王軍の一員として活動します。
登場人物一覧⑨バラン
出典: https://festy.jp
魔王軍の中でも最強といわれる超竜軍団の団長のバランは、ダイの本当の父親です。人間に妻を殺されたことをきっかけに魔王軍に参加、実の息子であるダイたちの前に立ちはだかります。
ダイの大冒険に関する感想や評価
ダイの大冒険観てるけど鳥山モンスターは良いなぁ。(ナンバリング未プレイ、モンスターズ1,2プレイ)
— やや (@yaya_gamelike) February 25, 2021
敵でもコミカルだし改心しても愛嬌ある。
アバン先生の顔が んちゃ って感じだったりハドラーの鼻水芸は鳥山明ファンへのサービスだったりすんのかな。
ドラゴンクエストがモチーフの作品なので、鳥山明さんを意識している方が多いようです。そんな鳥山明さんのファンの方が、モンスターやキャラクターのデザインに満足しているという感想がたくさんあります。
「ダイの大冒険」視聴。
— 将史(まさふみ) (@flood1132) January 16, 2021
マトリフのモデルはかつてジャンプの(名物)編集長だった鳥嶋和彦氏、というのは結構有名な話ですよね。
ちなみにドラクエといえば鳥山明先生によるキャラデザですが、「アラレちゃん」にもマシリト博士というこれまた鳥嶋氏がモデルのキャラが登場する件(笑)
鳥山明さんだけではなく、鳥山明さんと関係性が強い鳥嶋和彦さんについての感想が多いです。漫画編集者のなかでとくに有名ということがわかります。
ダイの大冒険読み始めた小学生の頃は最強技に憧れ、後半にあたり中学生になるとポップの苦悩に共感し、社会人になってから読み返すとクロコダインの漢気に気付き、親になってようやくバランの親心を知る。#ダイの大冒険 pic.twitter.com/o8VSDsPjIh
— K' (@way_of_the_fist) March 20, 2021
1990年代に人気があった原作ファンの方が、あらためてダイの大冒険に触れて新たな発見や感動があったという感想があります。長年愛されている作品ならではの感想です。
ダイの大冒険の作者と鳥山明の関連まとめ
堀井雄二さん、稲田浩司さん、三条陸さんといったダイの大冒険の作者と鳥山明さんの関連について紹介しました。国民的RPGのドラゴンクエストシリーズがモチーフとなっているダイの大冒険、リメイク版が放送されているので、過去に作品に触れた方やまだダイの大冒険を見ていない方はチェックしてみてください。