【チェンソーマン】マキマの正体と真の目的とは?能力や最後についても解説

デビルハンターとして悪魔を駆除する主人公の姿を描いたダーク・ファンタジー漫画『チェンソーマン』。物語は主人公・デンジが、公安のデビルハンターとして活動するマキマと出会った時から大きな展開を見せていきます。そして最後にデンジがマキマを食べた驚愕のシーンが描かれているのですが、一体なぜ「マキマさん」と言いながら慕っていたデンジが彼女を食べることになったのでしょうか?実はこれにはマキマの正体と目的が関係していました。そこで当記事では『チェンソーマン』のマキマの正体や目的、能力を解説していきます。

【チェンソーマン】マキマの正体と真の目的とは?能力や最後についても解説のイメージ

目次

  1. チェンソーマンのマキマとは?
  2. チェンソーマンのマキマの正体や目的を考察
  3. チェンソーマンのマキマの能力や強さ
  4. チェンソーマンのマキマの最後と再登場
  5. チェンソーマンのマキマとデンジの関係
  6. チェンソーマンのマキマの名言や名シーン
  7. チェンソーマンのマキマに関する感想や評価
  8. チェンソーマンのマキマまとめ

チェンソーマンのマキマとは?

『チェンソーマン』のマキマと言えば、驚愕のステーキシーンで読者に強烈なインパクトを与えたキャラクターです。なぜ彼女は悲惨な最後を迎えてしまったのか?これにはマキマの正体と真の目的が深く関係しています。そこでここからはマキマの正体と目的を解説。それではまず『チェンソーマン』の作品情報とマキマのプロフィールを見ていきましょう。

チェンソーマンの作品情報

チェンソーマンの概要

『チェンソーマン』は、デビルハンターとして悪魔を駆除する主人公の姿を描いたダーク・ファンタジー漫画です。漫画家・藤本タツキによる作品となっており、第1部「公安編」が『週刊少年ジャンプ』から2019年1号~2021年2号まで連載されました。そして第2部が『少年ジャンプ+』から連載が予定されています。なお、2021年1月時点で累計発行部数が640万部を突破し、第66回小学館漫画賞少年向け部門を受賞しています。

チェンソーマンのあらすじ

ここでは『チェンソーマン』のあらすじを簡単に紹介していきます。本作の世界では、人間が抱く恐怖・嫌悪を糧に力を増す怪物「悪魔」と呼ばれる存在が日常に潜んでいました。主人公・デンジはそんな世界で「チェンソーの悪魔」であるポチタと共に、「デビルハンター」として悪魔を駆除しながら生計を立てていましたが、彼には死んだ父の借金があったのです。

そしてある日、仕事を斡旋していたヤクザに裏切られ、デンジはポチタと共に殺害されてしまいます。しかし、デンジはそれがきっかけで「チェンソーの悪魔」に変身する力を手に入れて復活を果たしました。デンジは、こうしてポチタと交わした普通の生活を送るという夢を叶えようと奔走するのですが…

マキマさんのプロフィール

『チェンソーマン』に登場するマキマはデンジの上司の女性です。内閣官房長官直属のデビルハンターであり、どんな悪魔と契約しているのかは極秘事項となっていました。基本的には寛容ではありますが、時折非情とも取れる発言をしたり、降伏した相手を問答無用で殺害するなど冷酷な一面を見せています。

また、ミステリアスな雰囲気を常に漂わせており、公安としてどのような任務に携わっているのか明確な描写がありません。しかし、映画鑑賞が趣味でデンジを映画デートを誘ったり、有給を取って江ノ島に行こうとするなど普通のOLのような生活を送っている描写もありました。

アニメ『チェンソーマン』公式サイト

チェンソーマンのマキマの正体や目的を考察

考察①マキマしか覚えていない歴史

まず初めにマキマの正体や目的を「マキマしか覚えていない歴史」から考察していきます。『チェンソーマン』の84話では、マキマしか覚えていない歴史が存在しているのが判明しました。マキマは人々に忘れられた歴史として「第二次世界大戦」や「ナチス」、「核兵器」などを挙げており、これらの歴史は現実世界にも存在しています。

ところが、現実世界で聞き覚えのある事象に混じって「祖阿(そあ)」や「比尾山大噴火」など現実世界では存在しない単語が挙げられていました。これらの単語は作者による造語ですが、知っている事象の単語があったゆえに一瞬多くの読者は自分たちが知らない歴史が存在するのかと混乱したようです。彼女は「全てを掌握している」と言っているため、おそらくこのシーンはマキマの正体を明確にするための演出であると考えられます。

考察②銃の悪魔との戦い

次にマキマの正体や目的を「銃の悪魔との戦い」から考察していきます。『チェンソーマン』の物語中盤までは銃の悪魔を見つけ出して倒すという目的を元に物語が展開されていましたが、最終的にマキマの口から「銃の悪魔は既に倒されている」と明かされました。同時に銃の悪魔の本体は、各国が一部を所持しているということが明らかになっているわけですが、その直後に銃の悪魔が登場しています。

実は、銃の悪魔を出現させたのはアメリカで、マキマを滅ぼすことを目的にしていました。さらに、銃の悪魔を出現させるためにアメリカの全国民の寿命を1年差し出していることから、多大な代償を払っているのが分かります。そしてマキマVS銃の悪魔の構図となり、戦闘では彼女の周囲に鎖のようなもので繋がれたアキや天使の悪魔、ユウタロウが登場しています。

マキマは契約によって「天使の悪魔」「未来の悪魔」「蛇の悪魔」「蜘蛛の悪魔」「罰の悪魔」の能力が使えるようになっており、それらを使って銃の悪魔の頭上に刃物を持ち、無数の体を持った怪物のようなものを産み落としていました。

こうして、銃の悪魔がマキの死体に乗り移った後に逃亡し、さらなる悲劇を巻き起こしていきます。しかし、この一連の流れは全てマキマのシナリオで、未来を予知していたマキはマキマのシナリオによって悲惨な死を遂げてしまいます。

考察③チェンソーマンの力を使ってより良い世界を作る?

最後にマキマの正体や目的を「マキマが目指すより良い世界」から考察していきます。第84話「地獄のヒーロー」では、マキマの目的が語られる一幕がありました。マキマは目的を語る前に「チェンソーマン」の話を持ち出しており、チェンソーマンは悪魔を食べるとその名を冠した事象をこの世から消し去ると言われています。マキマはその力の「ファン」とのことでした。

そしてマキマの最終目的が、チェンソーマンの力を使って「飢餓や戦争など悲惨な出来事が生まれない世界を作る」であることが明らかになります。もし、マキマの最終目的である良い世界が実現すれば、世界はどのようになるのでしょうか?

人が恐れるあらゆる事象をチェンソーマンが食べてこの世から消し去ってしまえば恐怖のない世界ができるかもしれません。ところが、アメリカ大統領はマキマの目的を「最悪の平和」と言っています。おそらくこれはチェンソーマンを支配しているマキマに、人々が恐怖を取り除こうと依存することで、実質マキマが神のような存在へと至るからだと考えられます。

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チェンソーマンのマキマの能力や強さ

マキマの能力①盗聴

マキマの能力「盗聴」は、下等生物の耳を借りることで周囲の音を聞くことができるというものです。作中ではマキマの盗聴能力について解説されていません。しかし、デンジとレぜが2人きりでデートをしていた時、レゼがデンジに「田舎のネズミと都会のネズミのどっちが良い?」と問いかけていたシーンで、マキマが能力を使っているのが分かります。

マキマはその時の話を持ち込み、レゼに「私も田舎のネズミが好き」と言っていますが、これは2人の会話を盗聴していなければ知っているはずのない話です。さらに岸辺が吉田とマキマの盗聴能力について語っているシーンがあり、常に盗聴されていないかを確認している様子からマキマが盗聴能力を持っていることは間違いないでしょう。

マキマの能力②不死身

マキマの強さを計る上で欠かせない要素が「不死身」であるということです。作中ではマキマが何度も復活しているシーンが描かれています。マキマは25話で銃の悪魔と手を組んでいる襲撃者たちに銃で頭を撃ち抜かれているのですが、26話では何事も無かったかのように立ち上がっています。その後、なぜ生き返るのかそのメカニズムは謎に包まれていたのですが、84話でマキマの生き返り方が判明しました。

丁度その時に彼女の正体が「支配の悪魔」であることが明らかになっており、どうやら内閣総理大臣ととある契約を結んでいるようです。その契約というのが、彼女へのダメージが病死や事故という形で日本国民へと変換されるというものでした。つまり彼女が死ぬ度に日本国民の誰かが死に、実質不死身の状態を保っているというわけです。

マキマの能力③圧死

マキマの能力「圧死」は、生贄を捧げることで標的を圧潰することができます。ただ、この能力には条件があり、1つは生贄を捧げること、もう1つが生贄に圧死させたい標的の名前を復唱させるというものです。

圧死能力については彼女の正体「支配の悪魔」との関連性が低いため、おそらく支配の悪魔の能力で獲得した他の悪魔の能力である可能性が高いと言えるでしょう。いずれにせよ、標的は遠隔地にいても名前を復唱されただけで圧潰されてしまうため、作中屈指の強さを誇る能力と言えます。

マキマの能力④支配

マキマの能力「支配」は彼女の正体「支配の悪魔」に相応しく、格下だと思っている相手であれば命令することで支配することができるというものです。支配された相手は思考能力を放棄し、彼女の意のままに操れられてしまいます。

作中ではマキマの能力の正体が明らかになる前に「これは命令です」というセリフが登場しているのですが、正体が明らかになったことでこのセリフによって相手を強制的に支配していたことが分かりました。そして、支配能力は人間だけでなく支配していた人間が使役していた悪魔も対象としています。人間と悪魔の両方を操ることができるため、この能力1つでさまざまな能力が扱えます。

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チェンソーマンのマキマの最後と再登場

マキマ軍団とチェンソーマンの戦い

正体を隠して実質国のトップに君臨していたマキマですが、遂に彼女も最後となるシーンが訪れました。最後のシーンとなったのがマキマ軍団とチェンソーマンの戦いです。チェンソーマンことデンジは、チェンソーマンの存在が世界に認められ、応援されていると知ったことで再びマキマ軍団の前に立ちはだかります。マキマは本来の姿で現れたデンジを見て「随分と弱弱しい姿」と揶揄。こうして最後の決戦がスタートしました。

しかし、本来の姿で現れたデンジはマキマ軍団を前にして全く歯が立たず、早々に倒れてしまいます。そして遂にマキマがデンジの心臓を引きずり出し、デンジは完全な死を迎えてしまいました。マキマの圧勝かと思えた最後の対決でしたが、マキマがタバコをふかしていると死体の山から突如デンジが現れます。チェンソーマンの心臓を手に入れたマキマは心臓に「一緒に幸せになろう」と語り油断し切っていました。

そしてデンジがマキマを切りつけ、彼女は致命傷を負ってしまいます。先程までにマキマが戦っていた相手はデンジが自らもぎ取ったポチタの心臓だったというのです。さらに、デンジが切りつけたチェンソーはパワーの血で生成されたものであったため、パワーの血が体内で暴れることで傷がすぐに回復しない状態になっていました。一連の戦いは全て不死身のマキマを倒すための作戦であり、作戦負けしたマキマは最後を迎えてしまいます…

マキマを食べるデンジ

デンジがマキマを倒した後、デンジが自室で「腹減った」と冷蔵庫を漁っているシーンへと切り替わります。マキマは回復力が落ちたとはいえ不死身の存在。実はこのシーンでマキマの完全な死が確認されました。デンジが冷蔵庫から取り出したタッパには肉料理が詰め込まれていたのですが、デンジはこれを見て「マキマさんと俺、一つになりゃあいいんだ」と言っています。

マキマの最後については遠回しに伝えられており、「マキマさん…」から続くセリフはデンジがマキマを食べて体内に取り込んだことを示唆しています。こうして、彼は少しづつマキマを調理し、食べ尽くすのでした…

ナユタとして再登場?

マキマはデンジに食べられたことで最後を迎えたものの、あくまでもそれはマキマの記憶を持つ悪魔を倒したに過ぎません。なぜなら、悪魔というのは名前が人々に恐怖・嫌悪されている限り「輪廻転生」するからです。デンジが「マキマさん…」と放ったシーンから、デンジが岸辺に体や身の回りに異常が無いかを報告しているシーンへと切り替わっているのですが、そこでマキマの正体である「支配の悪魔(ナユタ)」が登場しています。

岸辺が中国にいた支配の悪魔を盗んで、デンジの前に連れてきたのです。岸辺によると、この悪魔にはマキマの頃の記憶はないとのことでした。そして第2のマキマになるのを避けるため、デンジはナユタを育てることになります。ただ、『チェンソーマン』の第2部以降で、ナユタがマキマとして復活する可能性が高いと考察されているようです。

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チェンソーマンのマキマとデンジの関係

考察①マキマとデンジの出会い

マキマの目的を成し遂げるために不可欠な存在が「チェンソーマン」でした。そしてチェンソーマンに変身することができる人物がデンジです。本作の物語はデンジとマキマが出会ったことで大きな展開を見せていくのですが、2人が出会ったのはちょうどデンジがチェンソーマンへと変身する能力を身に付けた時でした。あらすじで簡単に触れていますが、デンジは借金の取立てに追われ食事すらままならない極貧生活を送っていました。

デンジはその影響で「食パンにジャムを塗って食べたい」というようなささやかな夢を持つに至っているのですが、デンジとマキマの関係はこの夢を叶えるという目的が起因しています。マキマがデンジの夢を叶えることと引き換えに、公安のデビルハンターになるのを要求したことがきっかけで2人の関係が始まりました。

考察②デンジはマキマのことが好き

マキマの提案で公安のデビルハンターとして活動していくことになったデンジですが、彼はこれまでに借金の取立てに追われる人生しか歩んでおらず、毎日食事にありつけるか分からないような生活しか送ってきませんでした。そんな状況から救い出してくれた存在がマキマです。

デンジが「マキマさんの犬になりたい…」と言ったことから分かる通り、彼はマキマと出会った当初から彼女にぞっこんでした。マキマはデンジにとってささやかな幸せを提供してくれる存在であり、恩人でもあったからです。最後に「マキマさんと一つになる」といったシーンでもマキマのことを好きだと言っているため、ひどい仕打ちを受けてもなお思い続けていることからかなり惚れていると言えるでしょう。

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チェンソーマンのマキマの名言や名シーン

マキマの名言①「死体が喋っている…」

「死体が喋っている」

上記の名言は8巻で描かれた、クァンシ戦でマキマが放ったセリフです。クァンシに付き従う魔人・ピンツィは中国語でセリフを吐きながら敵を嘲笑っていました。この名言はマキマがピンツィを倒す時に放ったセリフですが、これが意味するのはピンツィに対する意趣返しです。そしてこのシーンから、マキマがクァンシたちの会話を盗聴していたことも推察できます。

マキマの名言②「忘れたの?…」

「忘れたの?キミは私に飼われているんだよ、返事は『はい』か『ワン』だけ」

上記の名言はデンジがマキマの犬になると言った直後にマキマが放ったセリフです。デンジの面倒を見てきたマキマですが、その全てはデンジを絶望させるためにやってきたことでした。デンジにアキを殺害させ、目の前でパワーを殺害するなど大切な人をことごとく奪ったマキマ。デンジに「もう何も考えたくない」と言わせたことから、まさに支配の悪魔に相応しい所業を成し遂げたことが分かります。

マキマの名言③「使えない犬は…」

下記の名言は1巻で公安として活動することになったデンジに対して放ったセリフです。マキマがこの名言を放つ前に、何も食べていなかったデンジがお腹を空かせていたため、マキマとデンジの2人はうどんを食べることになりました。

「使えない犬は安楽死させられるんだって」

しかしその時に悪魔が市民の娘を攫う事件が起きたため、公安のデビルハンターが事件に対処することになります。マキマはその対処にあたる人物としてデンジを指名したのですが、デンジはうどんを食べたい一心で事件に対処するか迷いを見せました。そんなデンジを見てマキマが放ったのがこの名言です。使えない駒は存在価値が無いという彼女の価値観と、使えないなら始末するという冷酷さがうかがえるセリフとなりました。

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チェンソーマンのマキマに関する感想や評価

こちらの感想では「待っててねマキマさん」と言われています。5巻ではマキマの正体や目的が明かされていない状態なので、おそらくこの方はデンジやアキが抱く「マキマさん」の人物像を思い描いているのかもしれません。また圧倒的な強さを見せつけているシーンもあるので、頼りがいのある上司となっていました。

こちらの感想では「マキマさんの犬になれてよかった」と言われています。「マキマさんの犬」という言葉はデンジが言ったセリフと同じです。この方はデンジの意見に共感したのかもしれません。

こちらでは「なにやら楽しそうなマキマさん」ということで笑っているマキマさんのイラストが投稿されています。他にも無表情のマキマさんのイラストが投稿されていることから、見た目が好評であることが分かります。悲惨な最後を迎えてしまったマキマさんですが、笑っているシーンも見たかったと感じている人は多いかもしれません。

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チェンソーマンのマキマまとめ

『チェンソーマン』に登場するマキマの正体と真の目的、能力や最後について紹介してきましたがいかがでしたか?デンジやアキなど主要人物に「マキマさん」と言われ慕われていたキャラですが、最後に正体が支配の悪魔であることと、「より良い世界を作る」ということを目的にしていたのが明らかになりました。

マキマの正体と目的だけでも驚愕の事実と言えますが、デンジが「マキマさんと一つになる」といった最後のシーンには多くの読者が衝撃を受けたことでしょう。2020年12月には最終回を迎えた『チェンソーマン』ですが、MAPPA制作によるアニメ化が決定されているので、これを機にアニメで支配の悪魔ことマキマさんの活躍をご覧になってみてください。

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