【ワンピース】麦わらの一味のフルネーム一覧！名前に込められた謎や伏線を考察

ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプにて尾田栄一郎先生が連載している海洋冒険漫画です。夢の為の冒険、仲間達との友情などが全面的に描かれる作品は高い人気を集め、2021年2月現在4億8000万部が発行される大ヒット作品になっています。ギネス記録を始め国内外のコミックに関連する様々な記録を所持しており、また現在も更新中の作品です。

ワンピースは海外でも高い人気を誇り、メディアミックス作品も展開、さらには各種イベントやコラボレーション、タイアップ企画なども行われるなど幅広い媒体で描かれており、各種メディアでも高い評価を集め最長記録などの様々な記録を所有しています。

海賊王を目指す少年「麦わらのルフィ」は海賊シャンクスとの出会いから海賊に憧れを抱くようになります。故郷のフーシャ村を旅立ったルフィは道中に仲間を集めながら数々の場所で冒険を繰り広げていく事になります。東の海ではゾロ、ウソップ、サンジ、ナミと仲間を増やし、偉大なる航路（グランドライン）に進出、チョッパー、ニコ・ロビン、フランキー、ブルックと仲間を増やしながらルフィの冒険は続いていくのでした。

ワンピースの連載開始当初から明らかになっている主人公であるルフィの本名はモンキー・D・ルフィです。父親の姓を名乗っており「モンキー」という姓は父親のドラゴン、祖父のガープとも同様になっています。注目するべきはミドルネーム的に描かれている「D」でワンピースでは数々のキャラクターが持っている「Dの意志」と言われるものになっています。

東の海のシモツキ（霜月）村出身で最初からフルネームが明らかになっているのがロロノア・ゾロです。出身地のシモツキ村に関してはワノ国と関わりがある事が明らかになっていますが、そのフルネームの意味は明らかになっておらず、剣豪への夢のきっかけとなったくしなとの思い出などしか語られておらず名前についての詳細は明らかになっていません。

育った場所はココヤシ村のナミですがフルネームが明らかになっていない麦わらの一味のメンバーの1人になっています。フルネームは分からないものの過去は描かれており、元々戦争孤児であり元海兵のベルメールさんに拾い育てられました。当時赤ん坊であり本人は橋の下で拾われたと教えられていたりといった過去が明らかになっています。

ナミと違い両親についてはしっかり描かれているもののフルネームが明らかになっていないのがウソップです。シロップ村出身のウソップの父は赤髪海賊団の狙撃手であるヤソップである事、母親はウソップが幼い頃に亡くなっているのが明らかにされていますがファミリーネームに関しては触れられていません。

初登場時から長らくファミリーネームが明らかになっていなかったサンジですが新世界編にてフルネームが明らかになりその姓が北の海で一時代を築いたヴィンスモーク家の三男であったという出自が明らかになりました。

偉大なる航路（グランドライン）にあるサクラ王国（旧ドラム王国）出身でヒトヒトの実を食べたトナカイであるチョッパーは元々青鼻の影響で仲間から爪弾きにされています。そしてヒトヒトの実を食べてしまった上に群れから追い出され、Dr.ヒルルクに育てられたという経緯を持っています。トニートニー・チョッパーというフルネームもDr.ヒルルクが与えたものでした。

西の海（ウエストブルー）にあるオハラ出身のニコ・ロビンはニコ・オルビアの娘でバロック・ワークス時代は会社のルールに習って「ミス・オールサンデー」を名乗っていましたがニコ・ロビンの方が本名になっています。

ロビンと同じく出会った時は本名を名乗っていなかったのがフランキーです。同時に仲間になってからも本名の「カティ・フラム」ではなくフランキーと呼ばれ続けています。物語の6年前当時既に犯罪者として追われる身になっていたカティ・フラムは親友であるアイスバークから、古代兵器プルトンの設計図を預かった事でアイスバークからの勧めでフランキーと名乗るようになりました。

麦わらの一味最年長者であるブルックもまたフルネームが明らかになっていないキャラクターの1人になっています。1度死亡しながらもヨミヨミの実の能力により生き返っており、また長らく「魔の三角地帯」に捕らわれていた故に昔の話に詳しい代わりに近年の話には詳しくなかったりします。

ワノ国編で新たなに仲間になったジンベエですが、元々魚人族は人間と暮らす者や特別な者以外はファミリーネームに該当する物を持たず、ジンベエもまたジンベエがフルネームとなっているのかファミリーネームは明らかになっていません。

麦わらの一味中でも特に謎に包まれているとされるのがナミです。そもそもナミの名前が本当の名前かどうかも明らかになっていないのです。ナミは戦争孤児であり、育ての親であるベルメールに戦場で発見された時、ノジコに抱きかかえられた状態でした。そのノジコもナミの実の姉ではなく、見つけた赤ん坊を抱えている形なのでした。つまり名前すらも分かっていなかった可能性も高いのです。

あくまでも戦場で発見された形なので両親が生きている可能性や死んでいたとしてもワンピース作中でも重要な人物なのではないかと考察されています。ファンの間の考察では、エースの母親ポートガス・D・ルージュがナミの母親なのではないかとも考察されており、ナミの本名は「ポートガス・D・アン」なのではないかとも考察されており伏線になっているのではないかとされています。

ウソップに関してはファミリーネームこそ登場していませんが父親が赤髪海賊団の狙撃手であるヤソップである事は連載初期から明らかになっている事実でした。同時にナミのような考察が行われる様子もなく、明らかになっていないファミリーネームに伏線があるのではないかという考察はあまり行われていません。

ウソップとは違う理由でもう1人麦わらの一味でフルネームが明らかになっていないブルックも名前が伏線になる可能性は低いと考えられています。ブルックはヨミヨミの実によって生き返った為、新世界編時点で90歳と非常に高齢であり、またかつての仲間であったルンバー海賊団を始め仲間などは死別していると考えられる為、そもそも関連する人物の多くが既に死んでいると考えられているのです。

麦わらの一味のメンバーは少数精鋭の海賊団ですが、全員が違う夢を持っているのが特徴になっています。ルフィが海賊王になるという夢を持っているのは上記でも触れた通りですが、ゾロは「世界一の剣豪になる事」、ナミは「世界地図を描く事」、サンジは「伝説の海オールブルー」を見つける事、ロビンは「空白の100年の謎を解き明かす事」などといった夢を持っているのです。

一見すると全員が違う夢を持っているというのはバラバラの方向に進んでしまいそうでもありますが、麦わらの一味にはある共通点があります。それは全員がルフィの「海賊王になる」という夢を確信的に信じており、またルフィの海賊王へなる為の冒険が達成されれば全員の夢が叶う、或いは大きく近づく事になるという事です。

分かりやすいのはフランキーで彼の夢は「自分の作った船に乗り、その船が海の果てに辿り着く事を見届ける事」です。この夢はルフィがラフテルに到達すれば達成される事になるのです。ルフィがラフテルに辿り着く＝全員の夢が即叶うというわけではありませんがこの目的意識こそが麦わらの一味の共通点であり、彼らの強い結束に繋がっているといえます。

元白ひげ海賊団の船員で独立して黒ひげ海賊団を立ち上げたティーチも名前にDを持っているキャラクターの1人です。頂上戦争に際してインペルダウンに侵入して脱獄させた船員達と共に白ひげ海賊団の縄張りを奪い取り新たに四皇に名を連ねる事になりました。

ルフィ達と同じ「最悪の世代」に数えられるロー、彼も登場時はトラファルガー・ローを名乗っており2021年現在も基本的にはその名前で通していますが、本名は「トラファルガーワーテル・D・ロー」である事が明らかになっています。しかもローは「Dの一族」について何か知っているような描写もあり、ローのこの本名はいわば公然の伏線になっているとされています。

ニコ・ロビンの過去の恩人であり、青キジと親友でもあったサウロも本名はハグワール・D・サウロである事が明らかになっているキャラクターです。元海軍中将の巨人族でロビンを逃した事、海軍からの脱走を理由にクザンに討たれてしまっています。

ワンピースの世界に「大海賊時代」をもたらした張本人であるゴールド・ロジャー。ワンピース1巻から描かれているキャラクターですが実はこの名前は世界政府が広めた偽名である事が明らかになっています。彼の本名はゴール・D・ロジャーで、「Dの意志」を隠蔽したい世界政府によってゴールド・ロジャーと広められる事になったのです。

ルフィの義兄であるエースもDの名前を持ったキャラクターです。彼の両親はゴール・D・ロジャーとポートガス・D・ルージュであり、両親ともにDの名前を持ったキャラクターになっていました。

エースの母親であるルージュもDの名前を持っていた事が明らかになっています。海軍からエースの命を守る為、20ヶ月もの間エースを身ごもり続けた事でエースの命を救いましたが、その影響で死亡してしまいました。

四皇のメンバーのうち、ビッグマム、カイドウ、白ひげまでもが参加していたゴール・D・ロジャーよりも1つ前の世代の海賊団「ロックス海賊団」の船長、ロックスもDの名前を持っており本名はロックス・D・ジーベックと言います。

ルフィの祖父であるガープもフルネームはモンキー・D・ガープと言いDの名前を持っています。伝説の海兵として知られていますがそれはロジャーと同盟して上記のロックスを討った「ゴッドバレー事件」がきっかけになっているとされています。

祖父のガープ、息子のルフィもDの名前を持っているという事は当然ルフィの父であるドラゴンもDの名前を持っています。革命軍の総司令官で世界最悪の犯罪者としてその名前は世界中で知られています。

ここからは既にワンピースを視聴した人の麦わらの一味に関しての感想を紹介していきます。元々フルネームが明らかになっていなかったキャラクターも多い麦わらの一味ですがサンジのフルネームがヴィンスモーク・サンジであり物語の中で重要な伏線とされた事もあり、他のキャラクターも何か伏線があるのではないかと考察するファンも多くなっています。

同時に名前だけに伏線が潜んでいると考察するのは早計であるとする声も見られます。登場当初からロロノア・ゾロとフルネームが明らかになっているゾロも過去がほとんど明らかになっておらず、両親などに秘密があるのではないかとする声も多くなっています。

元々ワンピースは伏線がしっかりと張り巡らされ回収されていく作品であり、2021年2月現在98巻まで発売している事からその積み重ねた伏線は非常に多くなっています。名前の伏線も伏線も含めて複数の伏線が同時に回収される事もあるのではないかともされており、どの伏線と合わせて使われる事になるのかが気になるという声も多いです。

ワンピースは非常に伏線が多い作品である事、何よりもサンジのフルネームが明らかになっていなかった事が彼の過去に関係していたという事実が出来た事もあり、他の麦わらの一味にも何か伏線になる要素があるのではないかという声が非常に多くなっています。ナミ、ウソップ、ブルックとフルネームが明らかになっていないキャラクターも多く残っているのがさらに伏線ではないかと疑われる大きな要因となっています。

ワンピースにおいて麦わらの一味は様々な事情を抱えながらも全員が夢を持ってそれを叶える為に冒険しているとも言えるのです。今後もそれらの夢や名前が重要な伏線になる事も多いので、注目しながらワンピースを視聴してみてはいかがでしょうか？