【ジョジョ】東方憲助のキャラ情報まとめ！スタンド能力・強さや名言も紹介

ジョジョ8部（ジョジョリオン）に登場する東方憲助は、記憶喪失に陥った定助の身元を引き取ったフルーツ事業の経営者で、新ロカカカ争奪戦に挑む定助の良き理解者です。以下では、ジョジョ8部（ジョジョリオン）の主人公・東方定助の養父・東方憲助のプロフィールとスタンドの能力や強さ、東方憲助の名言、ゲーム版東方憲助の声優情報などを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

2011年5月から「ウルトラジャンプ」にて長期連載されているジョジョ8部こと「ジョジョリオン」は、漫画家・荒木飛呂彦先生の大ヒットシリーズ「ジョジョの奇妙な冒険」の第8作目にあたる作品です。ジョジョ8部は、「呪いを解く物語」をテーマとし、大震災の影響で隆起した壁の目から出現した謎の青年・東方定助の日常や、謎の奇病に冒される東方家の動向を描いたホラーサスペンスです。

異色の主人公の日常を描いたジョジョ8部「ジョジョリオン」の舞台は、4部「ダイヤモンドは砕けない」と同じくM県S市にある杜王町を舞台としています。また、ジョジョ8部の登場キャラクターの多くは、4部の登場キャラと似たような名前となっていますが、ジョジョリオンの世界はパラレルワールド、または「岸辺露伴は動かない」と隣り合わせの世界と説明され、4部・8部の世界観は別物とされています。

また、ジョジョ7部「スティール・ボール・ラン」で出てきた事象も、ジョジョ8部で断片的に登場するものの、それらの一部はファンタジーとして伝承されてきたお話とされ、7部・8部のつながりも曖昧にされています。そして、東方家の奇病や、謎の能力を秘めたロカカカの実を巡る争いなどシリーズ初となる試みや、先が全く読めない展開は、ジョジョファンの間でも賛否両論が飛び交っています。

2011年3月11日に発生した大地震は、杜王町に壁の目を出現させ、記憶喪失の青年が発見されます。後に東方定助と名付けられたその青年は、自身のルーツを模索すると共に、身元引受先である東方家の奇病や、謎の能力を秘めたロカカカの果実にまつわる事象に関わっていきます。そして、新ロカカカの収穫が目前に迫り、ある目的から果実を欲する定助は、新たな果実の所有権をかけた三つ巴戦に挑みます。

東方憲助は、杜王町にてフルーツ専門店を営む東方家の家長で、ジョジョ8部（ジョジョリオン）では「東方ふるうつ屋」「東方フルーツパーラー」を経営しています。家族構成は、長男・常敏とその妻・密葉、孫のつるぎ、長女・鳩、次男・常秀、次女・大弥です。また、ジョジョ7部に登場したノリスケ・ヒガシカタは、彼の曽祖父にあたり、レース準優勝の賞金を元に、輸入フルーツ事業を立ち上げ、成功を収めました。

東方家の家長は、代々「憲助」を名乗る決まりがあり、四代目にあたる東方憲助の襲名前の名前は「常助」と判明しています。性格は気さくで茶目っ気があり、おだてに弱い一面が玉にキズであるものの、誰よりも家族を大切に想っています。また、身元不明で発見された青年・定助を、息子として東方家に迎え入れるなど慈悲深さもあり、時には、古風な家制度を重んじる厳格な面も見せています。

壁の目で発見された謎の青年・定助を引き取った経緯は、彼の半身である吉良吉影が、生前に東方家の奇病を治す方法を知っていたことに加え、彼を息子同然に扱うという決意からです。そのため、憲助の思惑を知らなかった定助からは、怪しまれた時期があったものの、八木山戦での共闘を経て定助に信頼されるようになり、新ロカカカを巡る争いでは、定助に味方することを決意します。

一方、長男・常敏とは、フルーツ事業の経営方針の違いから反りが合わず、親子関係は上手くいっていない模様でした。そして、ジョジョ8部の新ロカカカを巡る争奪戦で対立関係となり、常敏の攻撃を受け、重傷を負いました。しかし、孫・つるぎのことは非常に大切に想っており、万が一、つるぎが奇病を発症した時には、自身の命を犠牲にして孫の回復に務めようと決意しています。

東方定助が引き取られた東方家は、全員がスタンド使いであり、家長・東方憲助は、スタンドという名称やルールも熟知しています。憲助をはじめ東方家の多くは、スタンドを発現した経緯が不明とされる一方、東方家の土地に秘められた謎の能力が、スタンド発現を促しているとも考えられます。以下では、ジョジョ8部の東方憲助のスタンド能力と強さ、キング・ナッシングの名前の元ネタを紹介します。

東方憲助のスタンド・キング・ナッシングは、ハンカチなどに付着した匂いから外形の再現をしたり、匂いを頼りに追跡を行う能力を持つ遠隔操作型のスタンドです。スペックは不明であるものの、射程距離は数メートルが限界と推測されます。また、キング・ナッシングによる匂いの可視化やそれらの追跡は、憲助の意思とは関係なく、無意識に行なわれるも、射程距離内で追跡が完了しない場合は、その場で追跡が止まります。

一方、匂いの外見の再現時には、パズルピースを合わせたような形状で、匂いの正体が具現化されていきます。しかし、匂いの対象物を完全に具現化することは難しく、ジョジョ8部では、匂いを元に再現したロカカカの枝と、実物のロカカカの形状が異なる点が指摘されます。また、スタンドをパズルピース状に分解することも可能で、追跡時に狭い通路や隙間に入り込みやすい利点があります。

東方憲助のスタンド・キングナッシングの名前の元ネタは、メタリカの「キング・ナッシング」から命名されました。また、ジョジョリオンに登場する東方家は、密葉や憲助の元妻・花都を含め、家族全員がスタンド使いであり、スタンド名には「キング」が付くことが特徴です。また、へヴィーメタルバンドのメタリカは、ジョジョ5部に登場する暗殺チームのリゾット・ネエロのスタンド名の元ネタにもあたります。

ジョジョ8部の序盤では、表裏の激しい言動から怪しい雰囲気が強かった東方定助でしたが、経営者としての心得や家族を大切に想う強さ、古き良き時代を思い起こさせる父親像など、バラエティに富んだ名言や名セリフ集は、多くのファンに慕われています。以下では、ジョジョ8部（ジョジョリオン）の東方憲助の名言や名セリフ集を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

ジョジョリオン初登場時は、定助に軽いノリで接するなど、気さくで明るい性格をみせていた憲助でしたが、東方家に近づくにつれて、これまでの態度を一変させ厳しい姿を見せます。東方家に関する問題に他人が口を挟まないようにと、定助や康穂に釘を刺したり、例え家族間でもプライバシーを守るように言いつけるなど、古き良き時代の厳格なお父さん像が見える、ジョジョ8部の名シーンです。

ある目的から、次女・大弥を刺客として差し向けた憲助でしたが、大弥自身は父親の思惑を知らずに、定助に好意を抱き始めます。そして、持ち前の所有欲の強さから、あらゆる手段を使って定助を誘惑し、それらを目撃した憲助からは、2人の関係を勘違いされます。定助と大弥の親密な関係を勘違いし、怒りのあまり頭に血が上った憲助の大弥への愛情の深さを感じさせる名セリフです。

幼少期の事故から視力を失った娘を不憫に思い、大弥を溺愛してきた憲助から見れば、定助に大事な娘を奪われたと感じたでしょう。しかし、2人の関係をチャンスと見込んだ憲助は、定助に対する怒りを一変させ、見守る姿勢に入ります。憲助の思惑とは、定助が持つ生前野吉良吉影の記憶を大弥のスタンド・カリフォルニア・キング・ベッドちゃんで奪い、そこから東方家の奇病の克服を見いだすことだったと考えられます。

腹の底に何かを隠したような言動から、定助から怪しい人物として警戒されていた憲助でしたが、ジョジョリオンが進むごとに、次第に定助の信頼を勝ち取っていきました。そして、定助が新ロカカカを狙う目的にも理解を示しており、定助の良き味方となっています。東方憲助の以下の名言からは、血の繋がりのない定助のことも息子同然に大切に想う、東方憲助の父親としての愛情を感じさせるでしょう。

ジョジョ8部（ジョジョリオン）は、2021年2月現在までアニメ化されていませんが、「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」及び「アイズオブヘブン」等にて、東方憲助がゲームキャラクターとして登場しています。以下では、ジョジョ8部（ジョジョリオン）の東方憲助のゲーム版の担当声優・小杉十郎太さんのプロフィールと主な出演作品を紹介します。

ジョジョ8部の東方憲助の担当声優・小杉十郎太さんは、1957年生まれ神奈川県出身の声優・ナレーターです。大学卒業後に4年間のサラリーマン生活を経験、大沢事務所の立ち上げをきっかけに入所し、ナレーション業に携わっていきます。その後、アニメ「機動戦士Zガンダム」のオーディション合格を受け、ヘンケン艦長役兼ナレーション担当で声優業も開始しました。

声優・小杉十郎太さんの主な出演作品は、アニメ「金田一少年の事件簿」の剣持勇役、「ポケットモンスター・アドバンスジェネレーション」センリ役、「NARUTO」猿飛アスマ役等です。また、人気アニメ「ワンピース」の魚人海賊・アーロン役で広く知られ、2012年に放送された「エピソードオブナミ」では、12年ぶりにアーロン役を演じ、話題を呼びました。

声優・小杉十郎太さんは、海外作品の日本語吹替えも多数行なっており、「007シリーズ」にてジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグや、「ビリーズブートキャンプ」で知られるビリー・ブランクスの担当声優として知られています。また、デイヴィッド・ドゥカヴ二ーや、トニー・レオン、マット・ディロン、レイフ・ファインズ等の海外俳優の吹き替えも担当しています。

お茶目な人物かと思いきや、突然シリアスな表情を見せるなど、表裏の激しさから定助だけでなく、読者からもラスボスとして怪しまれた東方憲助でしたが、彼の目的や定助に対する想いが語られたことで、定助の良き味方として慕われてます。以下では、ジョジョ8部（ジョジョリオン）にて、常敏の攻撃を受け、重傷を負ったその後が注目される、東方憲助に関する感想や評価を紹介します。

ジョジョ8部では、自身の経営手腕を鼻にかけたような傲慢な言動も見られる一方、フルーツに対する思い入れは誰よりも強く、フルーツは何にも変えがたい、特別なものであることを定助に教えています。憲助のフルーツに関する名言は、一見すると当たり前のように聞こえますが、セリフに込められた深い意味を知ると、「なるほど」と感心してしまう、不思議な魅力を秘めています。

ジョジョ8部では、序盤こそ怪しい雰囲気を醸していた東方憲助でしたが、家族への愛情や定助を大切に想う姿勢は、ファンから高い支持を得ており、理想の父親像として慕われています。時には、家長としての威厳を示すなど、厳しい一面も見せる憲助ですが、長男・常敏と共に相田みつをの詩を愛読したり、孫・つるぎの病気の回復のためなら命も惜しくないなど、茶目っ気やカッコよさを兼ね備えています。

ジョジョ8部の東方憲助と言えば、毛先を丸くまとめた特徴的な髪型が特徴です。また、一部では、フランス・チェコスロバキア合作のアニメ映画「ファンタスティックプラネット」の登場キャラに似ているとも言われています。球体をあしらった特徴的な髪型・飾りはもちろん、目つきや口ひげが共通点に挙げられ、憲助の独特のキャラデザは、ジョジョ8部のミステリアスな雰囲気を一層、引き立てています。

ジョジョリオンでも、多彩なスタンドが登場しましたが、ジョジョファンの中には、キャラデザのカッコよさやユニークな能力から、東方憲助のキング・ナッシングも人気を見せています。匂いを元に対象物を具現化していく能力は、過去のスタンド使いに見られなかったユニークな能力で、ミラグロマンと共に好きなスタンドに挙げられています。

ジョジョ8部（ジョジョリオン）の東方憲助のプロフィール、キング・ナッシングの能力や強さ、スタンド名の名前の由来、東方憲助の名言、ゲーム版の声優等を紹介しました。登場初期は、自身の経営手腕を鼻にかけた少々傲慢な一面も見られましたが、身元不明の定助を息子同然に大切に思い、家族のためなら命を捨てる覚悟を持つ東方憲助の姿は、理想の父親像として慕われ、今後の動向が注目されています。