妖狐×僕SS(いぬぼく)をネタバレ解説!最終回の結末や登場キャラクターは?

妖怪と主従関係という要素を取り入れた特徴的な世界観が人気を博し、漫画の連載終了から時が経っても多くの人から支持され続けている『妖狐×僕SS』、通称「いぬぼく」。ここでは『妖狐×僕SS(いぬぼく)』のあらすじをネタバレ解説。最終回の結末や登場キャラクターについて、作者の亡くなった理由についてなどを紹介していきます。これから漫画を読みたい人、ネタバレが苦手な人はご注意ください。

妖狐×僕SS(いぬぼく)をネタバレ解説!最終回の結末や登場キャラクターは?のイメージ

目次

  1. 妖狐×僕SS(いぬぼく)とは?
  2. 妖狐×僕SS(いぬぼく)のあらすじネタバレ~始まり~
  3. 妖狐×僕SS(いぬぼく)のあらすじネタバレ~日常の終わり~
  4. 妖狐×僕SS(いぬぼく)の最終回結末ネタバレ
  5. 妖狐×僕SS(いぬぼく)の登場キャラクター
  6. 妖狐×僕SS(いぬぼく)の用語や小ネタをネタバレ
  7. 妖狐×僕SS(いぬぼく)の作者は亡くなった?死因は?
  8. 妖狐×僕SS(いぬぼく)に関する感想や評価
  9. 妖狐×僕SS(いぬぼく)ネタバレまとめ

妖狐×僕SS(いぬぼく)とは?

妖狐×僕SS(いぬぼく)の原作漫画の概要

『妖狐×僕SS』は、2009年4月から2014年2月にかけて『月間ガンガンJOKER』で連載されていた漫画作品です。発行巻数は全11巻で、作者は藤原ここあ。2012年1月にテレビアニメ化され、同年の3月まで放送されました。

妖狐×僕SS(いぬぼく)のアニメの概要

2012年1月12日から3月29日の間に、アニメ『妖狐×僕SS』全12話が放送されました。アニメーション制作を担当したのは、株式会社デイヴィットプロダクション。監督は津田尚克、シリーズ構成・脚本は根元歳三、キャラクターデザインは飯塚晴子が担当しています。Blu-rayとDVDが全7巻で発売され、第7巻には原作者・藤原ここあ描き下ろしエピソードの第13話が収録されています。

妖狐×僕SS ガンガンJOKER -SQUARE ENIX-

妖狐×僕SS(いぬぼく)のあらすじネタバレ~始まり~

あらすじネタバレ①凛々蝶と御狐神の出会い

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~始まり~その1。古い名家・白鬼院家の令嬢である白鬼院凛々蝶は、弱い自分を変えるために、実家を出て一人暮らしをすることを決めました。彼女が住むことになったのは「妖館」という異名を持つSS(シークレットサービス)付きのセレブマンション「メゾン・ド・章樫」。

そこは、先祖と妖怪が交わったことで妖怪の血を濃く受け継いで生まれてきた者たち「先祖返り」が、身の安全のために集まって暮らしている場所でした。マンションにやってきた凛々蝶を待っていたのは、凛々蝶のSSである御狐神双熾です。凛々蝶はSSなどつけないつもりでしたが、どうしても凛々蝶のSSになりたいらしい御狐神に押され、仕方なく彼を受け入れることになります。

あらすじネタバレ②百目の助言

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~始まり~その2。メゾン・ド・章樫には、凛々蝶と御狐神以外にも様々な主従コンビが生活しています。凛々蝶はその内の1組である渡狸卍里と、そのSSである夏目残夏に出会います。夏目は全身に無数の目を持つ妖怪・百目の先祖返りで、ありとあらゆることを見通す能力を持っています。

そのため、人付き合いが苦手でつい悪態をついたり虚勢を張ったりしてしまう凛々蝶のこともお見通しでした。普通に人と関われる能力が養われるまで人付き合いを避けたい凛々蝶に対し、夏目は「人と関わるスキルは他人の中で傷ついたり傷つけたりして培われるものであるため、もっと他人と関わるべき」と助言します。

あらすじネタバレ③はじめての友達

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~始まり~その3。人との関わりを避けてきた凛々蝶でしたが、メゾン・ド・章樫の住人たちと度々交流するようになり、ついに彼女にはじめての友達ができます。メゾン・ド・章樫で暮らすSSの1人であり、凛々蝶と同じ学校に通っている少女・髏々宮カルタです。

髏々宮カルタは渡狸の幼なじみで、食べることが大好きでマイペースな女の子。凛々蝶の虚勢癖や悪態にも動じない彼女のおかげで、凛々蝶は昼時なども1人になることなく、楽しく学校生活を送れるようになりました。

あらすじネタバレ④凛々蝶の婚約者

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~始まり~その4。少しずつメゾン・ド・章樫での生活に慣れてきた凛々蝶。彼女の前にエキセントリックな言動の男が現れます。彼の名前は青鬼院蜻蛉。鬼の先祖返りで、御狐神の元主人であり、凛々蝶の婚約者でした。

蜻蛉の存在は御狐神と凛々蝶の間に距離を作り、凛々蝶はいつの間にか自身の中に育っていた御狐神への恋心に気づきます。一方、御狐神は蜻蛉の登場以降、様子が変でした。彼と蜻蛉の間には、共有する秘密があったのです。

あらすじネタバレ⑤御狐神の秘密

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~始まり~その5。かつて、凛々蝶は蜻蛉と文通をしていました。凛々蝶は毎日手紙を書き、その返事を心待ちにしていたのです。しかし、実際に凛々蝶と文通をしていたのは蜻蛉ではなく御狐神でした。御狐神は蜻蛉の命令で手紙の代筆をしており、凛々蝶との手紙のやり取りを通して、今まで欠落していた感情などを知っていったのです。

蜻蛉を名乗って凛々蝶と文通していたことは、凛々蝶を騙していたということです。御狐神は、凛々蝶に真実を知られたくありませんでした。ところが、蜻蛉が凛々蝶に手紙は他人の代筆であったことを暴露してしまいます。凛々蝶はそれを知っていました。手紙の相手が蜻蛉ではないことには気づいていましたが、その正体が御狐神であったことは知らなかったため、真実を知った凛々蝶は驚きます。

あらすじネタバレ⑥御狐神の願い

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~始まり~その6。手紙の一件で、凛々蝶と御狐神は急接近しました。そんな中、メゾン・ド・章樫でタイムカプセルを埋めようという話が持ち上がります。先祖返りとは、一説によると本来終わりのない妖怪が人間の腹を介して再生するよう変化したものだと言われています。稀にですが、過去の記憶を受け継ぐこともあると言われているそうです。

マンションの住人たちは、来世の自分に手紙を書いてみようということで、マンションの敷地内にある木の下に集まったのでした。そこで、ある問題が発生します。凛々蝶が御狐神に渡す菓子折りに添えた手紙と、タイムカプセルに入れる手紙を取り違えてしまったのです。

タイムカプセルに入れる予定だった手紙には御狐神に対する告白めいた言葉が綴られており、御狐神はそれを読んでしまいました。これがきっかけで2人は結ばれ、恋人同士になります。恋人になった御狐神は凛々蝶に、いつか子供が欲しい、家族が欲しいという願いを口にします。凛々蝶は彼の願いについて、2人でこれから共に考えていこうと決意するのでした。

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妖狐×僕SS(いぬぼく)のあらすじネタバレ~日常の終わり~

あらすじネタバレ①襲われたカルタ

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その1。凛々蝶は恋人と仲間たちに囲まれた幸せな日々を送っていました。しかしある夜、カルタが襲われて大怪我を負ったことをきっかけに、幸せな日常は崩れます。カルタを襲ったのは犬神命という少年で、彼に噛まれると先祖返りは妖怪としての本能を押さえきれなくなり、自我を保てなくなるようでした。御狐神も犬神に噛まれてしまい、自我を失くすことが確定します。

あらすじネタバレ②死亡

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その2。凛々蝶もその場に現れ犬神と対峙しますが、凛々蝶を庇ったことで御狐神は命を落としてしまいました。野ばらや蜻蛉など仲間たちも死亡してしまい、凛々蝶も死亡するという悲惨な結末を迎えます。通常であればこれで物語は終了ですが、凛々蝶たちは先祖返りでした。凛々蝶たちの生まれ変わりとも言うべき存在が23年の月日を経て現れ、物語は続いていくことになります。

あらすじネタバレ③凛々蝶と御狐神の再会

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その3。何度も生まれ変わり、毎回同じような人生を送ることになる先祖返り。23年後、転生した凛々蝶は再びメゾン・ド・章樫に入居します。そこで出会ったのは、生まれ変わった御狐神でした。凛々蝶は御狐神を見て涙を流します。彼女には前世の記憶がありませんでしたが、魂が御狐神のことを覚えていたようです。

あらすじネタバレ④23年前に唯一生き残った反ノ塚

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その4。23年前のメゾン・ド・章樫の住人は、ほとんど死亡してしまいました。唯一、凛々蝶の兄的存在であった一反木綿の先祖返り・反ノ塚連勝だけは生き残っており、23年分年齢を重ねています。反ノ塚と出会った凛々蝶の脳裏に前世の記憶が駆け巡り、彼女はパニックになって意識を失ってしまいました。

あらすじネタバレ⑤転生した妖館の住人

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その5。23年前に死亡したメゾン・ド・章樫の住人たちは、皆転生していました。しかしその姿は、以前とは少し違っています。髪型など容姿の面ではもちろん、年齢も前世とは違っていました。成人していた雪小路野ばらが中学生になっていたり、同い年だった渡狸とカルタの年齢が離れていたりします。

あらすじネタバレ⑥蜻蛉の思い

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その6。様々なことが変わりましたが、メゾン・ド・章樫の住人たちが仲が良いのは前世でも今生でも変わりません。そんな中、凛々蝶は前世の御狐神への恋情を思い出し、その想いに蓋をして自身の心を守っていました。恋人を亡くした記憶は、凛々蝶にとってストレス以外の何物でもありません。

周囲が凛々蝶を気遣う中、蜻蛉だけは凛々蝶に前の御狐神のことを思い出させようとします。蜻蛉は凛々蝶のことも御狐神のことも大切に思っており、凛々蝶の恋人であった御狐神がもういないのだという残酷な事実と向き合うことこそが、現在の凛々蝶と御狐神のために必要なことだと思っていたのです。

あらすじネタバレ⑦今の御狐神の思い

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その7。紆余曲折の末、凛々蝶は恋人の御狐神を失ったという現実を受け止めました。凛々蝶は、今の御狐神の提案で今の御狐神を過去の御狐神に重ね合わせて接するようになっていましたが、それは間違っていると気づき、今の御狐神とのSS契約を解消します。

今の御狐神が凛々蝶に過去の自分を重ねさせようとしたのは、今の凛々蝶のことを愛していたからでした。しかし記憶を持った今の凛々蝶が愛しているのは、過去の御狐神双熾であって、今の御狐神双熾ではありません。御狐神の心は悲しさと寂しさで一杯になっていました。

あらすじネタバレ⑧渡狸と犬神の関係

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その8。転生し中学生となった渡狸。彼は前世の記憶を持っていません。彼には親友と言っても過言ではないほど気心の知れた友人がおり、その友人は悲劇を生み出した犬神命でした。しかし犬神はある日突然、手紙を残して渡狸の前から消えてしまいます。

あらすじネタバレ⑨苦戦する凛々蝶の前に現れる御狐神

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その9。犬神が、サトリの先祖返りであり凛々蝶たち先祖返りのコミュニティのトップである悟ヶ原思紋の元に向かったことを知ったメゾン・ド・章樫のメンバーは、急ぎ彼のあとを追って思紋の家に向かいました。そこで、犬神に噛まれて自我を失った思紋の側近・鴉丸クロエと遭遇。

凛々蝶がクロエと戦います。そこに、SS契約を解消してから姿をくらませていた御狐神が現れました。凛々蝶は御狐神の中にある悲しさ、寂しさを知り、今の御狐神のことも前世とは違う意味で大切だということに気づきます。

あらすじネタバレ⑩タイムカプセル

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その10。凛々蝶と御狐神以外のメンバーたちは、思紋のもとに辿り着いていました。しかしそこに犬神の姿はありません。彼は悟ヶ原家が管理している妖怪「千年桜」を使って、23年前の過去に飛んでしまったのです。千年桜の能力は、未練のある時間と場所へ帰ることができるというもの。犬神は過去に戻って例の悲劇「百鬼夜行」を繰り返すつもりでした。

犬神を止めるため蜻蛉が千年桜で過去に飛ぼうとしますが、この力を使って過去に飛ぶと、老いず死なない体になってしまいます。それを涙ながらにカルタが止め、渡狸がある提案をしました。過去に手紙を送って、百鬼夜行の危機を報せようというのです。過去にメゾン・ド・章樫のメンバーが来世の自分たちに向かって手紙を書いていましたが、今度は前世のメンバーに手紙を送るのです。
 

あらすじネタバレ⑪未来から届いた手紙

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その11。物語の舞台は再び23年前に戻ります。来世の自分たちに手紙を書き、それを収めたタイムカプセルを埋めるために穴を掘っていたメゾン・ド・章樫のメンバーは、埋められた手紙を見つけました。

その手紙が来世の自分たちからのものだと知ったメンバーは、百鬼夜行を止める決意をします。一同は百鬼夜行が行われた12月31日に向けて準備をしましたが、百鬼夜行はその日に実行されませんでした。カルタは襲われることなく、年が明けます。

あらすじネタバレ⑫実家に連れ戻される妖館のメンバー

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その12。無事に前回百鬼夜行が行われた日を乗り越えたメンバーでしたが、彼らのもとにそれぞれの実家から「実家に戻れ」という緊急連絡が入りました。

複数存在する先祖返りの居住区が襲われているというのです。それは犬神が前回とは違った形で百鬼夜行を始めていたということにほかなりません。各自、一度実家に戻ることになるのですが、一同はメゾン・ド・章樫に帰ろうと決意します。

あらすじネタバレ⑬監禁される御狐神

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その13。実家に帰ったメンバーの中で、蜻蛉は行方不明となっており、御狐神は監禁状態となっていました。残りのメンバーは御狐神救出と蜻蛉を待つチームに分かれ、行動を開始します。

あらすじネタバレ⑭凛々蝶の覚悟

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その14。御狐神を救出に来た凛々蝶。彼女は夏目から御狐神と結ばれ、死別したIFの世界の話を聞かされており、彼から距離を取っていました。しかし、きちんと彼と向き合って彼の心を救済しなくてはいけないと決意し、改めて御狐神に手を伸ばします。

あらすじネタバレ⑮蜻蛉の死

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その15。御狐神は実家で監禁状態になる際に、百鬼夜行の黒幕の名前を聞いていました。黒幕は思紋。彼女はサトリという人の思考や感情を悟ることができる妖の先祖返りです。能力の特異性により、家の外に出ることはできません。彼女が外を知るためには、自分以外の先祖返りに様々な経験をしてもらい、その先祖返りの死体からそれぞれの人生を悟って追体験する必要がありました。

犬神は思紋に先祖返りたちの人生を追体験させるために百鬼夜行を起こし、その死体を思紋に届けていたのです。しかしこの時点で、凛々蝶たちは思紋が確実に黒幕であるという証拠を掴んではいません。そんな中、蜻蛉が死亡したという情報が入ってきました。蜻蛉の死を無駄にしないために、一同は蜻蛉の死体が思紋のもとに送り届けられるタイミングで悟ヶ原家に侵入しようとします。

あらすじネタバレ⑯犬神の過去

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その16。始まりは数十年以上前のことです。犬神と思紋は千年桜の能力で過去へのタイムスリップを試みました。千年桜の力を使って過去へ飛ぶと老いることのない体になりますが、この呪いが発動したのは犬神にのみでした。

永遠という孤独に囚われてしまった犬神のために、思紋は犬神の「未練ある時間」になることを決意。このことが犬神と思紋にとっての大切な思い出となっており、犬神は思紋に様々な物語を届けるために百鬼夜行を行っていたのです。

あらすじネタバレ⑰百鬼夜行の終わり

『妖狐×僕SS』あらすじネタバレ~日常の終わり~その17。続けられてきた百鬼夜行でしたが、ついに結末を迎えます。きっかけとなったのは、IFの世界で犬神の親友になった渡狸でした。今の渡狸は犬神の親友ではなく、犬神の親友だったIFの世界の渡狸は過去に干渉した時点で消滅しています。

しかし、消えていないものもありました。IFの世界の渡狸が犬神から受け取った手紙です。2人が親友として過ごした時間が、確かにそこにあったことの証明でした。犬神は御狐神に敗れて死亡し、百鬼夜行は終了します。

妖狐×僕SS(いぬぼく)の最終回結末ネタバレ

最終回結末ネタバレ①渡狸とカルタ

最終回結末ネタバレその1、渡狸とカルタ。百鬼夜行事件終結後、渡狸とカルタは、犬神の後を追うようにして亡くなった思紋の墓参りにやってきました。近年、妖怪の力は弱くなってきており、そう遠くない将来には先祖返りも妖怪たちもいなくなってしまう。2人はそんなことを話します。

先祖返りは何度でも生まれ変わって似た人生を送るというもので、それがなくなってしまうのは、今大切な人がいる先祖返りにとっては悲しいことなのかもしれません。しかし、転生してもう1回がないからこそ、今を大切にできる。渡狸とカルタは一緒にいられる今に感謝し、これからも寄り添って生きていくようです。以上、最終回結末ネタバレその1でした。

最終回結末ネタバレ②反ノ塚と野ばら

最終回結末ネタバレその2、反ノ塚と野ばら。反ノ塚と野ばらはずっと相棒のような関係でした。しかし最終回では、反ノ塚が野ばらに「結婚しようか」と告白します。野ばらは男性に嫌悪を抱いており、女性を可愛がっていましたが、反ノ塚の言葉には満更でもない様子。反ノ塚が野ばらを大切に想っていたことは所々で描かれていましたが、ようやく彼が報われるときが来たようです。以上、最終回結末ネタバレその2でした。

最終回結末ネタバレ③残夏と蜻蛉

最終回結末ネタバレその3、残夏と蜻蛉。百目の先祖返りである夏目は、これまでその能力でいくつもの未来を見てきました。彼は、周囲の未来は気にかけていますが、自分の未来にはあまり執着がありません。百目の先祖返りは短命。その運命を彼は受け入れていました。そんな夏目を強引に引っ張り上げたのが蜻蛉です。蜻蛉は夏目を連れ、夏目の新しい未来を探しに行くことになりました。以上、最終回結末ネタバレその3でした。

最終回結末ネタバレ④凜々蝶と御狐神

最終回結末ネタバレその4、凛々蝶と御狐神。悲劇を乗り越えて、凛々蝶と御狐神は恋人という関係に落ち着きました。御狐神は従者の癖がなかなか抜けないようですが、それでも以前と比べると対等な恋人らしくなってきているようです。

凛々蝶にとって1つ気がかりだったのが、IFの世界の御狐神でした。しかし夏目によると、IFの世界の皆も幸せであるようです。さらに夏目は、IFの世界の御狐神が御狐神と凛々蝶の息子として生まれてくる未来を予知しました。

最終回結末ネタバレ⑤エピローグ

「時間は重みだ」という、何とも重々しい凛々蝶の独白から始まったのが漫画『妖狐×僕SS』でした。エピローグでは再び凛々蝶の独白が描かれていますが、その独白は最初のものとは違い前向きなものです。凛々蝶にとってただ苦しいだけだった時間が、愛する人や大切な仲間たちと紡ぐかけがえのないものとなったところで、物語は幕を閉じるのでした。

妖狐×僕SS(いぬぼく)の登場キャラクター

白鬼院凜々蝶

漫画『妖狐×僕SS』の登場キャラクターその1は、白鬼院凛々蝶です。白鬼院凛々蝶は『妖狐×僕SS』の主人公で、鬼の先祖返り。2月21日生まれで、血液型はA型。身長は145センチで、物語開始当時の年齢は15歳でした。一人称は「僕」です。長い黒髪が特徴的な、日本人形を思わせる美少女。

しかし口を開くと悪態をつき、虚勢を張って憎たらしい態度を取ってしまうという悪癖を持っています。根は真面目で優しく繊細。そのためつい悪態をついたあとに落ち込んでしまう「ツンしゅん」とキャラ付けされています。SSは御狐神双熾で、日常を通して彼に惹かれていくようになります。

御狐神双熾

漫画『妖狐×僕SS』の登場キャラクターその2は、御狐神双熾です。御狐神双熾は凛々蝶のSSで、九尾の妖狐の先祖返り。12月19日生まれで、血液型はAB型。身長は186センチで、物語開始時の年齢は22歳でした。銀髪と、左右の瞳の色が違うオッドアイが特徴的なイケメン。

誰に対しても慇懃な態度で接しますが、人を言いくるめることが得意な黒い一面も持っています。凛々蝶に異常なほどの愛を注いでおり、その姿は少々変態的。かつて青鬼院蜻蛉の名前で凛々蝶と文通しており、そのことが彼の凛々蝶への愛と執着を生むきっかけになりました。

反ノ塚連勝

漫画『妖狐×僕SS』の登場キャラクターその3は、反ノ塚連勝です。反ノ塚連勝はメゾン・ド・章樫の3号室で暮らす入居人で、一反木綿の先祖返り。6月14日生まれで、血液型はO型。身長は180センチで、物語開始時の年齢は17歳でした。おおらかな性格で、何かと凛々蝶を気にかけてきた凛々蝶の兄的存在。SSは雪小路野ばらです。

雪小路野ばら

漫画『妖狐×僕SS』の登場キャラクターその4は、雪小路野ばらです。雪小路野ばらは反ノ塚連勝のSSで、雪女の先祖返り。1月6日生まれで、血液型はAB型。身長は168センチで、物語開始時の年齢は21歳でした。雪女の先祖返りらしく、冷たさを感じさせる白い髪と水色の瞳が特徴的な美女。眼鏡をかけており、巨乳です。男性よりも女性が好きで、凛々蝶やカルタなど周囲の女の子を変態的に愛でています。

髏々宮カルタ

漫画『妖狐×僕SS』の登場キャラクターその5は、髏々宮カルタです。髏々宮カルタは青鬼院蜻蛉のSSで、がしゃどくろの先祖返り。5月15日生まれで、血液型はB型。身長151センチで、物語開始時の年齢は15歳でした。

ピンク色のふわふわツインテールが特徴的な、常にぼーっとした表情の少女。とにかく食べることが大好きで、いつも何かを口に入れてもぐもぐしています。幼なじみの渡狸卍里のことも大好きで、彼とは友達以上恋人未満の関係です。

青鬼院蜻蛉

漫画『妖狐×僕SS』の登場キャラクターその6は、青鬼院蜻蛉です。青鬼院蜻蛉は凛々蝶の婚約者で、鬼の先祖返り。4月13日生まれで、血液型はB型。身長は183センチで、物語開始時の年齢は22歳でした。

いつも目元をドミノマスクで隠しており、人や物をSかMかという変態的な自分ワールドで分ける変人。凛々蝶の婚約者で、凛々蝶から手紙を受け取りましたが、返事の代筆を当時の下僕であった御狐神に依頼。それが凛々蝶と御狐神が仲良くなるきっかけとなりました。SSは髏々宮カルタ。

渡狸卍里

漫画『妖狐×僕SS』の登場キャラクターその7は、渡狸卍里です。渡狸卍里はカルタの幼なじみで、豆狸の先祖返り。10月10日生まれで、血液型はO型。身長は165センチで、物語開始時の年齢は15歳でした。自称不良(ワル)ですが、どうあがいても不良にはなれない真面目で優しい人物。カルタのことが好きで、カルタを守りたいという気持ちでいつも動いています。SSは夏目残夏。

夏目残夏

漫画『妖狐×僕SS』の登場キャラクターその8は、夏目残夏です。夏目残夏は渡狸のSSで、百目の先祖返り。8月29日生まれで、血液型はB型。身長は179センチで、物語開始時の年齢は22歳でした。うさ耳カチューシャをつけ、飄々とした物言いをする不思議な人物。御狐神、蜻蛉、渡狸とは幼なじみという関係です。百目の先祖返りであるため様々なものを見通すことができ、ふとしたときに核心に触れる言葉を口にします。

悟ヶ原思紋

漫画『妖狐×僕SS』の登場キャラクターその9は、悟ヶ原思紋です。悟ヶ原思紋は、サトリの先祖返り。凛々蝶たちが属する先祖返りコミュニティのトップである老婆です。外に出るとサトリの能力で様々な情報を読み取ってしまいパンクする恐れがあるため、自宅から出られない生活をしています。

犬神命

漫画『妖狐×僕SS』の登場キャラクターその10は、犬神命です。犬神命は、犬神の先祖返り。凛々蝶たちを襲った百鬼夜行の首謀者です。彼に噛まれると先祖返りの奥底にある妖怪としての本能が呼び覚まされるようになっており、先祖返りたちは自我を保てなくなります。

妖狐×僕SS(いぬぼく)の用語や小ネタをネタバレ

ここからは『妖狐×僕SS』に登場する用語の解説や、ファンの気になる小ネタについて紹介していきます。『妖狐×僕SS』の世界観をより深く理解するため、チェックしておきましょう。

妖狐×僕SS(いぬぼく)の用語

SS(シークレットサービス)

『妖狐×僕SS』におけるSSとは、メゾン・ド・章樫の1世帯に1人つくようになっている護衛のことです。メゾン・ド・章樫に住めるのは先祖返りのみ。先祖返りは純血の妖怪に襲われやすいため、危険をできるだけ減らすために身を寄せ合って暮らしています。メゾン・ド・章樫は入居者もSSも同じ先祖返りですが、護衛役ということでSSになっている先祖返りのほうが戦闘力は高いです。

妖怪

人間とは異なる異形の存在。かつては多く存在していましたが、時が経つにつれてその数は減ってきているそうです。先祖返りたちに害を及ぼそうとするものが多く、先祖返りたちからは警戒されています。

先祖返り

過去に先祖が妖怪と交わり、妖怪の血を濃く受け継いで生まれてきた者。それが先祖返りです。先祖返りは始祖である妖怪の再来として各家で敬われるのですが、その一方で両親からの遺伝は関係のない、ただ人間の母胎を介して転生してきた存在として受け止められるので、家族とは距離を置かれることが多々あります。

先祖返りは始祖である妖怪の子供と同じ日、同じ時間に生まれ、同じ容姿と運命を持っていると言われています。そのため、前世と似たような人生を送って死亡する先祖返りが多いです。

千年桜

千年桜とは、悟ヶ原思紋の家が管理している桜の姿をした妖怪です。過去に未練がある者を引きずり込んで、1番未練の強い時間・場所に飛ばすことができます。過去に戻ってしまうと千年桜の呪いを受け、老いることのない体になってしまいます。

妖狐×僕SS(いぬぼく)の小ネタ

登場キャラの家柄

『妖狐×僕SS』の登場キャラクターは、そのほとんどが先祖返りと呼ばれる存在です。先祖返りが生まれた家には栄えるらしく、メインキャラクターの実家は良い家柄であることが特徴。例えば、凛々蝶の実家である白鬼院家は元呉服屋で、現在は様々な衣服を取り扱う老舗服飾ブランド。御狐神の実家は、京都を拠点としている製薬会社です。反ノ塚の家は、業界最大手の融資事業を展開する金融系会社です。

作者のニーソへのこだわり

ヒロインの凛々蝶の特徴といえば、美しい足。その美しい足を引き立たせるアイテムがニーソックスでした。作者の藤原ここあは凛々蝶のニーソに対するこだわりが強く、アシスタントの僅かなトーン貼りの失敗も許さなかったようです。

もともと初期案では学園ものだった?

『妖狐×僕SS』の物語が最初に考えられた際、ストーリーは今世に出ているものとは全く異なるものでした。当初は学園ものとして考えられ、反ノ塚がナルシストキャラだったり、蜻蛉が凛々蝶の兄だったり、キャラクター設定も大きく異なっていたそうです。

妖狐×僕SS(いぬぼく)の作者は亡くなった?死因は?

藤原ここあは2015年に死去。死因は?

漫画『妖狐×僕SS』の作者である藤原ここあは、福岡県北九州市出身の漫画家。彼女は2015年3月31日に、31歳という若さでこの世を去りました。死因は病気であると言われており、詳しい死因は明らかになっていません。あまりに急であったため、ファンの間では鬱病による自殺ではないかという噂も流れました。

藤原ここあが連載していた「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」

藤原ここあは『妖狐×僕SS』連載時に、同じ雑誌でもう1本連載を持っていました。それが『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』、通称「まほあく」です。完結した『妖狐×僕SS』と違い、こちらの作品はまだ途中でした。藤原ここあが急逝したため絶筆となっています。

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妖狐×僕SS(いぬぼく)に関する感想や評価

漫画『妖狐×僕SS』の1章の結末は、凛々蝶たちメゾン・ド・章樫のメンバーの死という衝撃的なものでした。あまりにも悲惨なキャラクターたちの結末に涙を流した読者は多かったようです。

漫画『妖狐×僕SS』は最終回の評価が高い漫画です。各キャラクターの性格が破綻することなく、複雑なストーリーにも説得力を持たせて最終回で綺麗にまとめきれていたことが、多くの読者に評価されているようです。凛々蝶と御狐神が恋人として結ばれたあとに悲劇が起こり、以降苦しい展開が続きますが、最終回は再び幸福感を得られるものになっています。

凛々蝶と御狐神を筆頭に、漫画『妖狐×僕SS』には魅力的なキャラクターがたくさん登場します。キャラクターたちの恋愛模様や友情がふんだんに描かれ、そのベースにシリアスなストーリーがあるところは『妖狐×僕SS』の魅力の1つ。特に凛々蝶と御狐神のピュアな恋は、多くの読者にときめきを与えているようです。

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妖狐×僕SS(いぬぼく)ネタバレまとめ

漫画『妖狐×僕SS(いぬぼく)』のあらすじを、最終回の結末までネタバレで紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?『妖狐×僕SS』は魅力的なキャラクター、細部まで作り込まれたシリアスなストーリー、読者の心を動かすピュアな恋愛と仲間との強い絆がバランス良く織り交ぜられた作品でした。興味を持った人はぜひ漫画やアニメに触れ、あらすじだけではわからない『妖狐×僕SS』の魅力をより深く堪能してみてください。

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