【進撃の巨人】スラバ要塞を徹底解剖！場所はどこ？パラディ島との位置関係は？

『進撃の巨人(しんげきのきょじん)』は諫山創による漫画およびそれを原作としたアニメ、ゲーム、小説です。2009年から『別冊少年マガジン(講談社)』にて連載されており、人間と巨人との戦いが描かれたダーク・ファンタジーが展開されています。なお、2019年12月時点で単行本の累計発行部数は1億部を突破しており、講談社において1億部を突破したのは『金田一少年の事件簿』に続く2作目となっているようです。

『進撃の巨人』のあらすじは、突如出現した巨人によって滅亡の危機に瀕した人類が住む世界が舞台となっています。人類の生存領域は「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」という三重の城壁内のみ。そして物語はその内の1つ「ウォール・マリア」が、どこからともなく現れた超大型巨人によって破壊されたこと大きく動き出します。

壁が破壊されていったことで次々と巨人が壁内に侵入。そんな中、ウォール・マリアのシガンシナ区で生活していた少年エレン・イェーガーは、目前で母カルラを巨人の一体に捕食されてしまいます。こうして故郷、夢、家族全てを失ってしまったエレンは、悪夢の元凶である巨人の駆逐を決意するのでした…

『進撃の巨人』は第86話「あの日」でグリシャの運命を決めた事実が明らかとなっており、その話はエレンの運命を決めた第2話「その日」と対になっている内容と言えるでしょう。その後、物語は91話で突然「海の向こう側」へと舞台が移っているのですが、この話の内容も90話のタイトル「壁の向こう側へ」と対になっているようです。

そして、その時に中東連合のスラバ要塞が登場しており、マーレ軍がスラバ要塞に攻め込んでいる様子が描かれていました。そこで、ここからは91話の舞台となったスラバ要塞を徹底解剖していきます。スラバ要塞とはどんな場所なのか？その意味を考察し、今後の展開を予想してみましょう。

『進撃の巨人』に登場するスラバ要塞とは、中東連合の軍港を守る軍事施設です。装甲列車や対巨人野戦砲など最新兵器を取り備えていました。そしてスラバ要塞を構えている中東連合とは、マーレと交戦状態にある勢力で、マーレ海軍と4年に渡る戦いを続けています。

列車砲や機関銃を装備するなど近代化された最新鋭の軍隊を保有していたのですが、マーレとの激戦となった後に劣勢に陥ったことで、戦略拠点として「スラバ要塞」を中心に活動することになりました。その後、スラバ要塞で抵抗を続けていたのですが、マーレ軍の巨人の力を総動員した攻撃によってスラバ要塞を制圧されてしまいます。

スラバ要塞とは、中東連合の軍港を守る軍事施設であることが明らかとなったわけですが、そもそも「スラバ」は何を意味しているのでしょうか？まず、呼び方はスラバ以外にも「スラヴァ」、「スラワ」があるようです。

そして、スラバはスラヴ諸語で「栄光」を意味しているようで、日本正境界では「光栄(こうえい)」と訳されています。ちなみにスラヴァの呼び方で調べてみると、軍事や日常生活の習慣などの情報が出てきます。1つ目はロシア帝国で建造された戦艦「スラヴァ戦艦」。2つ目はセルビアの正教徒の習慣「スラヴァ」です。

では、今回91話「海の向こう側」の舞台となった「スラバ要塞」の場所はどこなのでしょうか？またスラバ要塞とパラディ島との位置関係も気になります。マーレ軍と中東連合が戦っていることから、マーレから近い位置にあるのかもしれません。ここでは、パラディ島とマーレとの位置関係や、パラディ島にスラバ要塞がある可能性について考察していきます。

スラバ要塞の場所を特定するカギを握るのが、トロスト区議会委員が言っていた「制海権を中東連合が握っていたためにパラディ島にマーレはいけなかった」という考察内容です。

それではまず、上記のパラディ島とマーレの位置関係が記された画像をご覧ください。上記の画像とトロスト区議会委員の考察「制海権を中東連合が握っていた」を照らし合わせて考察すると、パラディ島とマーレの間にある海辺りにスラバ要塞があると考えられます。

スラバ要塞は大陸の海沿いにある可能性がありますが、この他にもスラバ要塞がどの場所にあるのかが分かる事実があります。それはライナーが飛行船で移動して来たという事実です。そのため、スラバ要塞は島にある可能性があります。91話のタイトル「海の向こう側」は90話の最後でエレンが「海の向こうにいるのは敵だ」と言っているため、このセリフが裏付けになっていると言えるでしょう。

これまでにスラバ要塞とはどのような施設なのか、どの場所にあるのか？などの疑問を考察しつつ検証してきました。物語ではスラバ要塞のすぐ下にある軍港の中東連合軍艦を沈めてしまえば、マーレ軍が勝利するという流れになっています。結果、ジークの投球技術によってマーレ軍が勝利を収めているのですが、どうやらこの舞台のモデルとなった場所が存在しているという噂が飛び交っています。

まずストーリー構成のモデルについて、マーレと中東連合における戦争で「どちらも戦艦の機能を喪失させれば勝ち」といった事実との共通点から考察していきます。そのモデルというのが1904年(明治37年)8月19日～1905年(明治38年)1月1日に起きた日露戦争における戦いです。

戦場のモデルとなったのがロシア帝国の「旅順要塞」で、この要塞を日本軍が攻略して陥落させていました。そして日本軍が勝利を収め、ロシアは降伏およびロシア旅順艦隊の戦闘機能喪失という結果となります。マーレ軍と中東連合の戦争でも「艦隊を沈めてマーレが勝利」という結果に終わっているため、日露戦争の「旅順攻囲戦」がモデルである可能性が高いと言えるでしょう。

スラバ要塞は丘の上にそびえ立っていました。この特徴を踏まえた上でスラバ要塞のモデルを考察すると、中国北東部の遼東半島南端に位置する「203高地の旅順要塞」がモデルになっていると考えられます。現在は大連市旅順口区にあるようです。大連市によって文物保護単位に指定されており、1990年頃から観光客に一般開放されるようになっています。また、海抜203mに位置することから203高地の旅順要塞と名付けられたようです。

ストーリー構成の舞台となった日露戦争と、本作の舞台となったマーレと中東連合の戦争ではどちらも軍港を制圧すれば勝利するという内容でした。この事実を元にジークが爆弾を投下して壊滅させた軍艦について調査した結果、その軍艦は「旅順港」がモデルになっている可能性が浮上しています。旅順港は日露戦争でも攻防戦があったようなので、スラバ要塞のような重要な軍事拠点があったということが分かります。

こちらではスラバ要塞の場所と外観に関する感想があがっています。どうやらスラバ要塞の外観に「かっこいい」と魅力を感じているようです。スラブ要塞について深堀りするよりも、外観など魅力について考えるのも良いかもしれません。

こちらではスラバ要塞戦に関する感想があがっています。どうやら、現在の地球の技術よりも『進撃の巨人』の物語における技術の方が進歩していると感じているようです。感想からはスラバ要塞を攻略するのにかなりの技術力を要したというのがうかがえます。

こちらでもスラバ要塞戦に関する感想があがっています。モデルと言われている日露戦争とスラバ要塞が紐づけられて考察されており、実際の現場の様子も想像しているのがうかがえます。

『進撃の巨人』に登場したスラバ要塞の場所はどこなのか、パラディ島との位置関係はどうなっているのか？などの疑問を考察しながら言及してきましたがいかがでしたか？スラバ要塞について考察していく中で、気になったのがスラバ要塞の意味「栄光」です。もし興味があればスラバ要塞の意味について調べ、そこから独自にモデルや場所について考察してみると良いかもしれません。