【進撃の巨人】リヴァイのモデルは「ウォッチメン」のロールシャッハ？名前の由来は？

『進撃の巨人』に登場する、調査兵団団長・エルヴィンの右腕で調査兵団の兵士長・リヴァイ。本記事ではリヴァイの立ち位置や過去、そしてモデルについて考察していきますが、その前にまずはリヴァイの登場する『進撃の巨人』の作品情報を紹介していきます！

『進撃の巨人』とは、諫山創のデビュー作にあたり2009年から2020年7月現在に至るまで別冊少年マガジンにて連載されているマンガです。『進撃！巨人中学校/巨人高校』などの公式パロディも多く発売され、アニメ化された際には立体機動装置の動きや作画のキレイさから、それまで漫画を読んでこなかった層からも人気を集めました。アニメ化のほか、様々なメディア展開がなされたことでも話題となっています。

母が捕食されたことにより、巨人を駆逐することを誓ったエレンは調査兵団に入団しますが、ある日自身が巨人化してしまいます。巨人化したエレンに恐れをなす調査兵団以外の人間は、エレンを即殺害することを望みますが調査兵団団長・エルヴィンの右腕でもあるリヴァイによりエレンの身元は調査兵団が預かることになりました。エレンが自分に傷をつけることにより巨人化することや、巨人の正体が人間であることがわかったのです。

リヴァイは12月25日生まれ、身長160cm、体重65kgと小柄ながらもその実力は1個旅団（約4000人）並みの戦力を持つと言われており、エルヴィン率いる調査兵団の兵士長を務めています。「人類最強の兵士」とも噂されるリヴァイは三白眼で口も悪く、粗暴な印象を持たれますが神経質で潔癖症な一面も見られます。

しかし部下の死に際に血まみれの手をためらわずに握るなど、仲間を大切に思う心優しい性格もしており、そういった面からもファンから人気の高いキャラクターとなっています。

リヴァイは黒髪で前髪は真ん中で別れており、後ろ髪はツーブロックになっています。この髪型はしばしば「タラちゃんのようだ」などとネタにされていますが、「リヴァイ兵長の髪型にしてもらった」という男性ファンや、イケメン芸能人にも似たような髪型の人がいたりと、実際には男性から人気の高い髪型のようです。

原作の『進撃の巨人』では欠かすことのできないキャラクターであるリヴァイですが、2015年に前後編で公開された実写映画の『進撃の巨人』にはリヴァイは登場していません。その理由について様々な憶測を呼びましたが、実写映画『進撃の巨人』の脚本を担当した町山智浩さん曰く、「リヴァイの「ヴ」の発音がアジアにはなく、日本名にできなかった」ということが理由だそうです。

この理由が公表されてからというもの、SNSでは「じゃあアルミンはどうなるの？」や「「ヴ」の発音が問題ってどういうこと？意味が分からない」などと話題となりました。実写映画にハンジは登場するのに、リヴァイとエルヴィンが登場しません。その代わり実写映画では、リヴァイのように「人類最強の男」として長谷川博己演じるシキシマというキャラクターが登場しました。

リヴァイのモデルはアメコミの『ウォッチメン』に登場するヒーローのロールシャッハです。アメコミの『ウォッチメン』に登場するロールシャッハとは、真っ白な紙に黒いインクを落とし、広がったインクが何に見えるのかという心理テストの名前でもあります。アメコミ『ウォッチメン』に登場するロールシャッハも、この心理テスト同様に白と黒のマスクをつけてグレーな部分を許さないという信念を持つヒーローです。

リヴァイのモデルとなったのはアメコミ『ウォッチメン』のロールシャッハですが、名前の由来はまた別のようです。リヴァイの名前の由来となったのは、2006年公開の映画『ジーザス・キャンプ～アメリカを動かすキリスト教原理主義～』に登場するリヴァイ少年からだそう。これは作者の諫山創がブログで明かしていることから公式な情報で、諫山創曰く「いい名前だったから」名前の由来にしたそうです。

名前だけでなく髪型も映画『ジーザス・キャンプ～アメリカを動かすキリスト教原理主義～』のリヴァイ少年からとったようです。また、キリスト教福音派の牧師を目指していくリヴァイ少年と、エルヴィンから指示された任務をちゃくちゃくとこなしていくリヴァイの様子など、名前だけでなくリヴァイの行動面についてもモデルにしているのではないか？と言われています。

リヴァイの立ち位置1つ目は「人類最強の兵士」であることです。前述した通り、リヴァイは1個旅団（約4000人）並みの戦力を持ち、圧倒的な戦術センスを見せつけます。リヴァイは戦闘面での強さだけでなく、女型の巨人にエレンをさらわれたせいで冷静さを欠いていたミカサを落ち着かせたりと、状況を冷静に判断できる能力も有しているのです。

リヴァイの立ち位置2つ目は「エレンの上官兼監視役」であることです。こちらも前述した通り、エレンが巨人化した際には調査兵団以外の団員はエレンの存在におびえ、殺害することを提言していました。しかしリヴァイがエレンを激しくいたぶり、半強制的にエレンを調査兵団で管理することを周知させます。そして自分の部隊にエレンを入れたため、エレンの上官であり監視役という立ち位置になりました。

最後はリヴァイの過去、「調査兵団に入る前」のことです。調査兵団に入る前のリヴァイは地下街にいるゴロツキでした。これはOAD『進撃の巨人 悔いなき選択』やスピンオフに描かれています。このゴロツキをしていたころにエルヴィンに捕まったことがきっかけで調査兵団に入り、抜群の戦闘センスを見せつけて巨人を次々に駆逐していくことになります。

ここからはリヴァイに関する感想や評価を見ていきましょう！まずは「リヴァイ兵長ってかっこいいよな」という感想からです。リヴァイは圧倒的な強さを持ちながら仲間を大切に思っているという二面性を持つことから、男性からだけでなく女性からの人気が非常に高いキャラクターなため、こちらの方のように「リヴァイかっこいい！」という感想が非常に多く寄せられていました。

こちらの方もリヴァイのファンのようで、「リヴァイ永遠に好き」「何してもかっこいいなんて反則」という感想を持たれていました。

こちらの方は、リヴァイの過去が描かれた「悔いなき選択」は「リヴァイの強さの原因が強調されていて好き」という感想を持たれています。しかし漫画版の「悔いなき選択」はファラーンがかっこいいので捨てがたいという感想も持たれていました。このようにアニメ版と漫画版で多少の違いが出るため、「どちらも両方見ていないとわからなくなる」「『進撃の巨人』はアニメも漫画も両方見ないと！」という方も見られました。

ここまでリヴァイのモデルや名前の由来、そしてリヴァイの強さや立ち位置、過去についてまとめてきました。リヴァイはアメコミ『ウォッチメン』に登場するヒーロー、ロールシャッハがモデルとなっており、名前は映画『ジーザス・キャンプ～アメリカを動かすキリスト教原理主義～』に登場するリヴァイ少年からつけられていることが作者の諌山創のブログで明かされています。

そして「人類最強の兵士」とあだ名されるリヴァイは、調査兵団に入る前はゴロツキをしており、エルヴィンに拘束されたことがきっかけで調査兵団に入団。エルヴィンに右腕になるほどの実力の持ち主で、抜群の戦闘センスを持ちあわせています。女性ファンからの人気が非常に高いリヴァイ。アニメ版と漫画版で削られたシーンなどがあるため、両方ご覧になってリヴァイの魅力を再確認してみてはいかがでしょうか？