【進撃の巨人】パラディ島 (楽園)とはどんな島?3つの壁が作られた理由は?

単行本の累計発行部数が1億冊を突破した諫山創によるによる大人気漫画作品「進撃の巨人」。テレビアニメや小説、ゲームなどメディア展開も積極的に行われています。ところで、この作品の舞台となっているパラディ島(通称:楽園)とはどんな島なのでしょうか?これから、パラディ島の象徴にもなっている3つの壁の大きさやそれが作られた真の理由、さらには巨人との関係など島にまつわる全ての謎にお答えするべく解説していきます。この機会にぜひご覧ください!

【進撃の巨人】パラディ島 (楽園)とはどんな島?3つの壁が作られた理由は?のイメージ

目次

  1. パラディ島(楽園)が登場する進撃の巨人とは?
  2. パラディ島(楽園)とはどんな島?
  3. パラディ島(楽園)の壁の大きさや3つの壁が作られた理由
  4. パラディ島(楽園)を彷徨う登場人物
  5. パラディ島(楽園)に関する感想や評価
  6. パラディ島(楽園)についてまとめ

パラディ島(楽園)が登場する進撃の巨人とは?

進撃の巨人の概要

諫山創による漫画作品とそれを原作として小説、アニメ、ゲームにメディア展開している「進撃の巨人」。人類が築いた壁に攻撃を加える巨人とそれを撃退する人類との戦いが描かれています。別冊少年マガジン2009年10月創刊号から連載が始まりました。単行本では、2019年12月現在30巻まで発行され、1億部を超える累計発行部数を誇ります。

また、テレビアニメとしては、WIT STUDIOが制作を担当し、毎日放送にて2013年4月から9月まで全25話が放送されました。その後アニメ第2期全12話が2017年4月から6月にかけて放送。さらに、アニメ3期はNHK総合にて前半12話が2018年8月から10月まで、後半12話は翌2019年4月から7月にかけて放送されています。そして、本年2020年にはアニメ4期の放送も予定されています。

進撃の巨人のあらすじ

あらすじのイメージ

パラディ島が登場する85話と86話のあらすじです。唯一壁外での活動が許されていた調査兵団は、シガンシナ区のイェーガー家の地下室でエレン・イェーガーの父グリシャが書き残した3冊の蔵書を見つけます。本にはグリシャが率いていたエルディア復権派の活動内容や知性巨人の起源のことなどが記されていました。楽園パラディ島には、エルディア復権派や不正行為で島流しとなったエルディア人の無知性巨人がいたのでした…。

パラディ島の概要

次にこの記事で特集するパラディ島の概要を解説します。パラディ島とは、壁の外の世界であるマーレ帝国の沖合に浮かぶ島で、別名を「楽園」といいます。145代フリッツ王が作った三重の壁(ウォール・マリア、ウォール・シーナ、ウォール・ローゼ)に周りを囲まれています。

パラディ島は主人公エレン・イェーガーたちが暮らす、進撃の巨人の舞台となっている世界です。壁の中、すなわちパラディ島に暮らす住人は初代レイス王により壁の外での記憶を書き換えられ、壁外人類は巨人に滅ぼされたと信じ込まされていました。

進撃の巨人 作品公式サイト

パラディ島(楽園)とはどんな島?

パラディ島(楽園)とは?

壁の外の世界である帝国マーレから「楽園」と呼ばれているパラディ島。パラディ島とは、壁の外側から見た時の壁の内側を意味する言葉でもありました。島には始祖ユミル・フリッツの末裔であり巨人化できる民族のエルディア人が中心となって構成するエルディア帝国があります。

パラディ島(楽園)の地理

パラディ島とはマーレの海岸部から少し離れた沖に浮かぶ島です。三重の壁の中心部に向かうほど標高が高くなっているため、河川は三重の壁の中心部から外側に向かって流れています。

また、ウォール・マリアの壁の周りには高さ80mを超える樹木が生い茂り「巨大樹の森」と呼ばれる観光スポットがそこかしこに点在していました。ところが、ウォール・マリア陥落により重要な産業である観光は廃れてしまいました。

パラディ島(楽園)の気候

周囲を海洋に囲まれたパラディ島。島の気候の特徴としては、それまで穏やかな天気だったのに突然の嵐に見舞われることがあります。その模様は、進撃の巨人1巻「悔いなき選択」で詳しく描かれています。

パラディ島(楽園)の生き物

パラディ島には、人間のほかには牛や馬、イノシシ、羊、狼、猫が生息しています。ところが、なぜか猿の生息は確認されていません。

パラディ島(楽園)の資源

パラディ島の資源にはどのようなものがあるのでしょうか?3つの壁付近には豊富な天然資源が眠っていました。水や鉱物資源のほか、天然ガスなどの化石燃料です。軍事に必要な化石燃料はマーレが目を付けていました。

パラディ島(楽園)の壁の大きさや3つの壁が作られた理由

パラディ島(楽園)の3つの壁の大きさ

パラディ島には、145代フリッツ王が作った3つの壁があります。壁にはそれぞれ名前が付けられており、一番外側の壁は「ウォール・マリア」、真ん中の壁は「ウォール・ローゼ」、一番内側の壁は「ウォール・シーナ」といいます。

3つの壁の大きさですが、一言で言うと巨大な大きさです。マリアからローゼまでは100㎞、ローゼからシーナまでは130㎞も離れています。また、シーナから国王のいる中心部まではさらに250㎞もの距離がありました。つまり、パラディ島の大きさを知るには、周りを取り囲んでいる巨大な壁を見ればよいのです。

パラディ島(楽園)に3つの壁が作られた理由

それでは、パラディ島にはなぜ巨大な大きさを誇る3つの壁が作られたのでしょうか?それは、外の世界にいる巨人の攻撃を防ぐためとされてきました。そのため壁の高さは50m確保されました。

ところが、これはあくまで表向きの理由、その裏には別の事情が絡んでいました。今から1800年以上も前、エルディア人(ユミルの民)の始祖ユミル・フリッツが生きていた時代の事です。ユミルは大地の悪魔と契約を交わして巨人たちの力を獲得しました。

彼女の死後、エルディア帝国は世界支配を目論み、巨人たちの力を使っては次々に周辺国を侵略していきます。ところが、強国マーレとの戦いに敗れると、9つ保有していた巨人たちのうち7つをマーレに奪われてしまいます。その時、エルディア国の王に就いていた145代フリッツ王は、パラディ島に逃げ込むと3つの巨大な大きさを持つ壁を築いて国を守ったのです。

壁の巨人は生きている?

兵団との闘いで巨大な大きさを持つ壁に追い込まれた女型の巨人アニ・レオンハート。逃げ場をなくした彼女は指を硬質化させ壁をよじ登り、最後は水晶体の中に閉じこもってしまいました。兵団が無理やり引き離すと、アニが掴んでいた壁が崩れ落ち中から巨人の顔が現れました。

実はこの巨大な大きさを持つ壁は、145代のフリッツ王が数十万体の巨人を使って築いたものだったのです。60メートル級の大きさを持つ超大型巨人が穴を掘って足を入れ、腕を組んで硬質化し眠りに就いたと考えられています。

そして、3つの壁を形成している巨人の状態なのですが、目を開いたまま眠りに就いている、いわば休眠状態にあるのです。つまり、壁の巨人は生きているということになります。

壁の巨人の地ならし

休眠状態にある巨人たちは、この壁を作った始祖の巨人の命令があれば目を覚まし動き出すことができるとされています。動き出した巨人たちは、世界を平坦にならす地ならしを行うことも可能です。そしてこの地ならしとはパラディ島エルディア国の最終兵器であり、マレーからの攻撃を阻止する抑止力となっていたのです。

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パラディ島(楽園)を彷徨う登場人物

登場人物①ユミル

そばかすと鋭い目つきが印象的な長身の少女ユミル。訓練兵団104期上位10名入りが確実な戦闘能力がありながら、可憐な少女クリスタにその栄誉を譲ってしまいます。なぜ彼女はそこまでしてあげたのでしょうか?

レイス家の妾から生まれたというクリスタの境遇がユミル自身に似ており親近感を覚えたこと、また、クリスタが壁の秘密を知る人物であったことから接近していくうちに、彼女がかけがえのない存在になったようです。

そんなユミルの正体とは、実は壁の外マーレ国の名もない孤児でした。道端で泣いているところをエルディア人に助けられ、以来エルディア人たちが崇拝する始祖エミルを演じてきました。また、後に彼女はエレンと同様に巨人化能力を持つ人間であると判明します。

ただエレンとの違いは、ユミルには巨人化能力をコントロールすることができ、巨人となっている状態でも会話することが可能だという点にあります。その後、ユミルはマーレ国政府に素性がバレて、パラディ島送りになってしまいます。強制的に無知性巨人の注射を打たれ巨人となってしまいますが、それでもなおユミルは始祖ユミル・フリッツを演じることを止めませんでした。

その後、ユミルは60年余りにわたり無知性巨人として壁外を彷徨して過ごします。ところが、今から5年前に3つの壁を破壊しにやって来たマルセルを捕食。この時マルセルが持つ「顎の巨人」の能力を受け継ぎ知性を得たことで人間に戻ることができました。最後はライナーの協力を得てマーレに帰還。そしてマルセルの弟ポルコに自身を捕食させます。ポルコに顎の巨人の能力を継承させるために、自らの命を犠牲にしたのです。

登場人物②エルディア復権派

エルディア復権派とは、マーレ国を倒してエルディアの復権を目指す反体制組織の事です。マーレ国に潜伏する内通者フクロウが武器や情報、資金を提供してこの組織を支えていました。

メンバーには、エレン・クレーガー(フクロウ)、グリシャ・イェーガー、ダイナ・フリッツ、グライス、おさげイーターが名を連ねていました。ところが、グリシャの息子ジークの密告により、エルディア復権派のメンバーは全員パラディ島送りになってしまいます。

登場人物③グリシャ

主人公エレンを息子に持つ医師グリシャ。同じく息子であるジークをスパイとしてマーレに送り込もうとしますが裏切られ、マーレ政府に策謀を密告されてしまいます。そして、自身がリーダーを務めるエルディア復権派のメンバーと共にパラディ島送りとなりました。

ところが、グリシャは同志たちが巨人化される中、マーレに潜入していたエルディア復権派フクロウ、エレン・クルーガーの助け出されます。その後、壁の外をさまよっていたところを調査兵団のキース・シャーディスに保護され、彼の力を借りて帝国への侵入を果しました。

登場人物④グリシャの同志

次にグリシャの同志たち、エルディア復権派メンバーの足取りを追ってみましょう。彼らはパラディ島で無知性巨人にされた後、トロスト区へ侵入します。この時命を落としたグリシャの同志は以下の通りです。

まず、奇行種の巨人は、訓練兵団のトーマス・ワグナーを捕食した後、巨人化したエレンに殺されます。トロスト区の攻防でエレンの足を食いちぎった巨人は、ミリウスやナックを捕食した後、こちらもエレンに殺されています。

その他、グリシャの妻ダイナが巨人化したカルライターは、カルラとハンネスを食った後、他の巨人に殺害され、ミーナを捕食した覗き込む巨人はミカサに殺されました。

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パラディ島(楽園)に関する感想や評価

ここまで進撃の巨人の舞台となっているパラディ島を特集してきましたが、最後にパラディ島に関する感想や評価をツイッターより紹介します。

進撃の巨人のパラディ島に関する感想や評価、最初に紹介するのは、香川県の問題とパラディ島を重ねている方のツイートからです。政府に不都合な人間をパラディ島送りにしたことになぞらえて「現代の姥捨山」と表現したり、「巨大な壁を建造して外の世界に出られないようにする」など進撃の巨人の内容をよく理解していると思しき方のツイートでした。

続いて紹介するパラディ島に関する感想や評価は、同様のツイートがとても多かったのですが、任天堂のゲーム「あつまれ どうぶつの森」にまつわる呟きです。

ゲームでは登場する島の名前を任意につけられる仕様になってようです。進撃の巨人の人気・知名度の高さを反映してか、「パラディ島」を候補に挙げる人が数多くおりました。

進撃の巨人のパラディ島に関する感想や評価、最後に紹介するのは、パラディ島をめぐる2人の関係性や対比が丁寧に描かれている点に感銘を受けた方のツイートからです。

その2人とは、主人公エレンとライナー。レベリオ収容区とパラディ島の壁に隔てられながらも、同じ空を見上げて自分の夢や目標に思いを馳せるシーンの完成度の高さに心酔しているようでした。

Thumb【進撃の巨人】カルライーターの正体はダイナ・フリッツ!最後や座標の力との関係は? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

パラディ島(楽園)についてまとめ

ここまで、進撃の巨人の舞台となっているパラディ島 (楽園)に焦点を当て、島の概要から3つの壁の大きさや壁が作られた真の理由などについて解説してきました。いかがでしたでしょうか?

まとめのイメージ

主人公エレンたちが暮らしている、進撃の巨人の舞台となったパラディ島。マーレの海岸部から沖に離れたところに位置する島で、マーレでは楽園と呼ばれています。島には、始祖ユミル・フリッツの末裔で巨人化能力を備えたエルディア人が中心となっているエルディア帝国があります。145代フリッツ王が作った高さ50メートルの巨大な3つの壁で周りを囲まれていました。
 

外の世界にいる巨人の攻撃を防ぐためと考えられていた3つの壁ですが、実は別の事情がありました。今から1800年以上前、エルディア人の始祖ユミルは大地の悪魔と契約し巨人たちの力を獲得します。ユミルの死後、世界征服を企むエルディア帝国は、巨人たちの能力を使って周辺国を侵略していきます。

しかし、強国マーレと一戦を交えたのが運の尽き。戦いに敗れたエルディア人は、9つの巨人のうち7つをマーレに献上すると、パラディ島に逃げ込みます。時の王145代フリッツは、国の防衛のため3つの巨大な壁を作りました。

何かと話題に上るパラディ島ですが、そこには一般に知られていない真実が隠されていました。こうした知識を得た上で、改めて進撃の巨人を鑑賞してはいかがでしょうか?作品のまた違った魅力が見えてくるかも知れません。

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