【ジョジョ】作並カレラの人物像と矛盾点を考察！スタンド能力や定助との関係は？

フラフラとおぼつかない足取りで歩く女性…。その女性の名前を作並カレラといい、享楽的な性格をしているせいか半ばホームレス状態でその日暮らしをしている人物であり、スタンド使いでもありました。

定助の前に突如現れて重要な情報を教えてくれる貴重な存在かと思いきや、その後行方をくらますなど謎のキャラでした。またカレラの姿が描かれた過去編では、彼女の言動と事実に矛盾が生じています。そこでここからは、カレラの矛盾点と人物像を考察していきます。

それではまず、作並カレラの人物像や矛盾点を考察する前に、事前知識としてカレラが登場する『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の作品情報から見ていきます。本作は記憶喪失の主人公・東方定助を取り巻く物語が描かれたサスペンス・ホラー漫画です。荒木飛呂彦による漫画作品で、2011年から青年向け漫画雑誌『ウルトラジャンプ』にて連載されました。

ジョジョ8部(ジョジョリオン)の物語は、スティール・ボール・ラン・レースから120年が経過した頃の日本が舞台となっています。主人公は2011年3月11日に起きた大震災によってできた、謎の隆起物「壁の目」から現れた記憶喪失の東方定助。彼にはジョースター家の「星のアザ」がありました。導入部はそれが原因で「このジョジョは何者だ？」という形から入っています。

ジョジョリオンに登場する作並カレラは、デザイナー志望の無職の女性です。容姿端麗ではありますが、内面は消費癖のある品性や気品に欠けた人物でした。

また享楽的な性格で、半ばホームレス同然の生活を送っており、焼き鳥を食べながら定助の前に姿を現しています。生活における収入源は、スタンド能力を使った詐欺紛いの仕事であり、定助と付き合っていたと嘘を吐くなど虚言癖がありました。

作並カレラが東方定助の前に姿を現した時は、カレラが「ベロチューした」と言っていたことからカレラと空条仗世文の関係は深い仲になっていると推測されました。ところがその後、吉良と仗世文の過去編で描かれたダモカン襲撃時では仗世文がカレラのことを「よく見るとちょっとかわいい」と言っているため、ベロチューどころか「ちょっと見かけた」程度であることが判明しています。

さらに、吉良に至ってはカレラと話したことすらない口ぶりでした。しかしなぜかカレラと仗世文、吉良が3人で写っている写真があるため、言っていることと写真の事実が矛盾しているのが分かります。さらにその写真で不自然な点が2つあります。まず1つ目は誰が写真を撮ったのか？ということです。なぜなら、もう1人の誰かが登場する気配がないからです。

また好意を寄せる仗世文と一緒に写る状況で、仗世文がカメラ目線で写っているのに対して、カレラは正面を向いているのも不自然だと言えます。そして2つ目は吉良と仗世文が金網に寄りかかっているのですが、カレラは金網に寄りかかっておらずカメラに近い位置にいます。これが不自然に足されているような状態となっているため、もしかするとカレラ自身が吉良と仗世文だけが写った写真を加工して自分を足した可能性があります。

作並カレラの矛盾点として挙げられるのが「ロカカカや等価交換」に関する事実です。カレラの過去編を見るに、彼女はロロカカの存在を知らないと推測できます。しかし、なぜかロロカカの存在を知っており、ロロカカの接ぎ木については、ボート上で吉良と仗世文の会話内容から、2人が絶対に他人(カレラを含む)に知られないようにしているのが分かります。

特に吉良は仗世文に対して、作並カレラの存在を警戒しろと念を押しているのです。ではなぜカレラはロロカカの存在を知っており、また「もの凄くカネになる」ということまで知っているのでしょうか？さらに、定助が吉良と仗世文が等価交換をしたことすらも理解しています。

そしてカレラは吉良がロロカカの樹を一本だけ持っていたと言っているのですが、実際はロロカカの樹を持っていませんでした。吉良は愛唱から奪ったロロカカを仗世文が「どこかの木に接ぎ木した」ことしか知りません。

それではここから、実際になぜ作並カレラがロロカカや等価交換のことを知っているのか、なぜ発言と事実に矛盾が生じているのかという疑問を考察していきます。まず考察する上で重要になるのがカレラのスタンド「ラブラブデラックス」。このスタンドには触れた場所に「毛」を生やすことができる能力があります。

能力を応用すると毛が生える順番を見てATMのような暗証番号セキュリティを突破することが可能です。このような能力から遠隔操作系のスタンドであることが分かりますが、ここで考えられるのが「スタンドを通じて声が聞ける」といった可能性です。

これまでに登場した遠隔操作系のスタンドを使ったシーンで、その特徴が見られるがナランチャの状況を把握していたティッツアーノのトーキングヘッド、ジョセフの脳内に入ったシルバーチャリオッツとハイエロファントグリーンなどがあります。このような例を踏まえた上で、カレラのスタンド能力と音が拾えるという事実を考察すれば、スタンドで生やした毛を通じて会話を盗み聞きしていた可能性が高いと言えるでしょう。

作並カエラがスタンド能力を通じて仗世文たちの会話を盗み聞きしていたのを前提にすれば、彼女はどこで盗み聞きをしていたのでしょうか？まず、カエラが知らないはずの事実を挙げると、ロロカカと等価交換の詳細、ホリーさんの病気です。

実は、これらの情報について仗世文と吉良が話しているシーンがあります。それがベンチで2人が話し合っているシーンです。つまりカレラはスタンド能力を使って仗世文に毛を生やし、ベンチで話している2人を盗聴していたのではないでしょうか？この場合、スタンド能力の約80ｍの射程範囲がネックとなりますが、仗世文にストーカー行為を働いていたカレラであれば不可能なことではありません。

最後に作並カレラが吉良の死に恐怖している理由についてです。カレラは定助に「あたしも震災で色々あったわ」と伝えているのですが、これを踏まえた上で過去編を見ると、震災後に田最環が攻めてきた日に色々なことを経験しているのが分かります。その後、カレラは仗世文と吉良と一緒にダモカンたちに指名手配されることになったのではないでしょうか？

それがきっかけでエイフェックス兄弟に追われることになったのかもしれません。だからこそカレラは札幌まで逃げることになり、そこで聞きつけた吉良の死によって「次は自分の番」とさらなる恐怖に苛まれることになったのが、吉良の死に恐怖する理由だと考えられます。

作並カレラのスタンド「ラブラブデラックス」は、髪の毛を操る能力を持っています。スタンドを発動すれば、離れた場所にいるターゲットに「毛」を生やすことができます。ターゲットは生物、無生物を問わずなんであろうと「毛」を生やすことができますが、能力の射程範囲には制限がありました。

約80ｍが射程範囲となっており、ターゲットがその範囲を出ると生えた「毛」も抜け落ちてしまいます。ちなみに、作並カレラのスタンド「ラブラブデラックス」はジョジョ4部に登場する山岸由花子と似たようなスタンド能力で、思い込みの激しい2人の性格も似ているようです。

ジョジョシリーズでは映画や小説、漫画、ドラマなどを元ネタにしているとされる描写や設定が数多く存在しているのですが、中でもスタンドの名前がアーティスト名や曲名を元ネタにしている場合がほとんどです。それを踏まえて作並カレラのスタンド「ラブラブデラックス」に注目すると、元ネタとなったのはイギリスのバンドであるシャーディーのアルバム「ラブ・デラックス」となっているのが分かりました。

上記の名言は浮浪者のように奔放な生活を送っている、作並カエラらしいセリフと言えるでしょう。他人に喧嘩を吹っかけてはスタンド能力を悪用してその日暮らしの金を稼いでいるキャラクターであり、軽薄な不良のようですが、やっていることはケチなことばかりでした。

作並カレラは東方定助のことを親しみを込めて「セッちゃん」と呼んでいますが、一方で定助はカレラのことをさほど好きではない様子でした。先に紹介した作並カレラの名言集から分かる通り、彼女は「今」が楽しければそれでいいと考えているため、「過去」にこだわる定助とはそりが合いませんでした。実際に定助からは「信頼できない」とバッサリ切られています。作並カレラと東方定助は真逆の存在と言えるでしょう。

作並カレラは東方定助の前に現れた後、しばらくの間一緒に行動をしていました。その時にカレラが定助に彼の過去に関する重要な情報をいくつか教えています。しかしその後、何者かにカレラと定助は襲撃されてしまいました。その人物がエイ・フェックス兄弟です。

カレラと定助が共闘して戦った結果、エイ・フェックス兄弟の敗北に終わりました。その後、カレラは定助に「また会いに来る」というセリフを残してその場を去ります。それ以降はそのまま杜王町に滞在しているようですが、定助の前には姿を現さなくなりました。

こちらではジョジョリオンに登場する作並カレラの矛盾に関する感想があがっています。やはり、この方もカレラの行動と言動が矛盾していると思っているようです。

その矛盾がヒヤヒヤさせる要因となっているようですが、作並カレラ自体のキャラ設定はジョジョシリーズを通して一番好きと言われているため、かなり印象深く魅力に溢れた人物と考えられているのが分かります。同じようにカレラの人物像に惹かれた方は、彼女の矛盾点についても考察してみると良いかもしれません。

こちらではジョジョリオンに登場する作並カレラのキャラ設定に関する感想があがっています。どうやらこの方は、カレラのことを「謎キャラ」と認識しているようです。

感想では「荒木の作風を代表するようなキャラ」と言われているのですが、これはジョジョリオンの作品とカレラのキャラ設定を高く評価しているということなのでしょうか？ジョジョリオンの場合は、カレラの矛盾した言動と事実がきっかけでバトル要素だけではなくなっているため、違った見方ができると言えるでしょう。

こちらではジョジョリオンの作品自体に関する感想があがっています。吉良と仗世文、カレラが展開する謎が面白い魅力と感じているようです。また登場キャラ以外にも謎の果実ロロカカや埋められたものを融合させる土地などの謎も面白い要素として挙げられているので、これを機にカレラの矛盾に関する考察だけでなく、ジョジョリオンに存在する謎についても考察してみると良いでしょう。

これまでにジョジョリオンで登場した作並カレラの人物像と矛盾点を考察し、スタンド能力や定助との関係について紹介してきましたがいかがでしたか？多くの矛盾点が存在するカレラは、最終的にエイ・フェックス兄を殺害した後にどこかへ姿をくらませたのですが、彼女の目的は定助と同じく「ロロカカの樹」です。

定助の過去を明らかにする上で重要なカギとなる人物ではありますが、多くの矛盾と共に多くの追ってを抱えているようなので、彼女の動向が今後の展開を予測する上で重要になってくるのかもしれません。今回のまとめでは矛盾点と共にカレラの人物像を考察してきましたので、カレラの矛盾点と人物像を参考にしてジョジョリオンの展開に注目してみてください。