2021年01月18日公開
2021年01月18日更新
【シャーマンキング】打ち切りになった理由は?伝説の最終回や完全版・続編も紹介
掲載誌での人気低迷により、2004年に連載終了を余儀なくされた漫画「シャーマンキング」でしたが、物語が未完性であることをミカンにかけた結末ラストから、突然の最終回の理由は打ち切りが原因ではないかと憶測が飛び交いました。本文では、漫画「シャーマンキング」の連載打ち切りの理由や、伝説の最終回、完全版の結末ラスト、続編「フラワーズ」、2021年4月放送予定のアニメ等を紹介します。
目次
シャーマンキングとは?
掲載誌での人気低迷を理由に、2004年に打ち切りを余儀なくされた「シャーマンキング」でしたが、物語が未完成であることを示した結末ラストは、伝説の最終回として語り継がれています。以下では、漫画「シャーマンキング」の打ち切り理由をはじめ、伝説の最終回と完全版の結末ネタバレ、続編「フラワーズ」、2021年4月に放送予定の再アニメ化について、ネタバレ紹介します。
シャーマンキングの概要
漫画「シャーマンキング」は、1998年~2004年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された武井宏之先生のファンタジー作品です。「マンキン」の略称で親しまれるシャーマンキングは、単行本:全32巻・完全版:全27巻で構成され、2012年には、続編にあたる「フラワーズ」が「ジャンプ改」にて連載されました。2018年に講談社へ移籍し、「新章-プロローグ」の連載が開始されました。
シャーマンキングのあらすじ
森羅学園中等部に通う小山田かん太は、ひょんなことからシャーマンの麻倉葉と出会います。葉は、全世界のシャーマンを統べる「シャーマンキング」を決める戦いへの出場するべく、島根・出雲から上京していました。そして、「楽に生きられる世界」を実現するべく、シャーマンキングを目指す葉と共に、かん太もシャーマン同士の戦いに関わっていきます。
シャーマンキングの漫画が打ち切りになった理由
2018年から始まった新プロジェクトの人気や、2021年4月放送予定の完全新作アニメーションへの期待が高まる「シャーマンキング」ですが、過去に漫画連載の打ち切りを受けたことがありました。以下では、「シャーマンキング」の漫画が打ち切りになった理由について考察しました。
打ち切り理由は読者アンケートの結果が悪かったから?
連載当初は高い人気を誇っていた漫画「シャーマンキング」でしたが、結末に向けた大盛り上がりを期待させながらも、何も前触れもなく最終回を迎えました。一部では、作者の病気や編集部との不仲など、様々な説が浮上しましたが、読者アンケートの順位低迷による打ち切り説が有力視されました。
読者アンケートの結果を非常に重視すると言われる「少年ジャンプ」では、順位低迷を理由に短期で打ち切り終了となった作品が数多く存在します。そして、漫画「シャーマンキング」も、序盤こそ高い順位を誇っていたものの、終盤に向かうにつれてジャンプ内での人気が低迷し、結果、打ち切りという形で最終回を余儀なくされたと言われています。
林原めぐみのラジオ番組で紹介された作者の手紙
声優・林原めぐみさんは、アニメ版「シャーマンキング」のヒロイン・恐山アンナの担当声優であり、漫画版の最終回直後に、自身が出演するラジオ番組で作者・武井先生の手書きの手紙を紹介した回がありました。手紙には、漫画「シャーマンキング」の最終回が、打ち切り終了だったことが明かされました。
シャーマンキングの伝説の最終回結末や完全版ネタバレ
打ち切りによる突然の最終回は、続きを楽しみにしていたファンに大きな衝撃を与えると共に、謎を残した結末ラストや、未完成をかけた作画は、伝説として語り継がれています。以下では、「シャーマンキング」の伝説の最終回結末や、その後のエピソードが追加された完全版の最終回をネタバレ紹介します。
シャーマンキングの打ち切り最終回ネタバレ
十祭司との戦いで巫力を消耗した葉たちは、体力回復のためにカリムの高原プラントに泊まることを決め、それからハオの元へ向かうことを計画します。一方、葉たちの帰りを待つかん太とアンナは、ハオについて語り合い、眠りにつきます。そして、場面はかん太の夢に突入し、アンナとの会話で登場した姫=ハオのイメージから、プリンセスに変装したハオと彼(彼女)を取り巻く葉たちの姿が映し出されます。
そして、彼らの近くには、ミカンの絵がそえられ、「ミカン=未完成」のシャレで漫画「シャーマンキング」は結末を迎えました。ハオは葉の双子の兄にも関わらず、かん太の夢の中では、プリンセスハオとなっていることや、突然現れたミカンの絵など、最終回らしからぬ謎多き結末から「伝説」「最終回が酷過ぎる」など賛否両論が飛び交いました。
シャーマンキング完全版の最終回ネタバレ
「ミカン=未完成」のシャレや、謎多き終わり方で最終回を迎えた漫画「シャーマンキング」は、2008年刊行の完全版で、ジャンプ最終回後の続きが書き下ろしで掲載されました。ジャンプ読者が一番に気になっていたプリンセスハオは、かん太の夢オチと判明しましたが、382ページに及ぶ書き下ろしは、漫画「シャーマンキング」の最終回を惜しむファンにとって待望のストーリーとなりました。
完全版の最終回「真・最終廻「the Last Words」」は、グレートスピリッツの中を舞台に、ハオと葉たちの最終決戦が描かれました。ハオの強い憎しみは、母親の死が引き金となっていましたが、母親の愛情をもらうことでハオは魂を救われます。そして、7年後の世界では、葉とアンナと、2人の息子・花、そして、共に戦ってきた仲間との再会を持って、完全版「シャーマンキング」は完結を迎えました。
シャーマンキングの続編
打ち切り終了後も、新たなファンの獲得や作品への再評価により人気が高まった「シャーマンキング」は、2012年~2014年にかけて続編が連載されました。以下では、麻倉葉の息子・花を主人公に迎えた、続編「フラワーズ」の概要を紹介します。
続編の「フラワーズ」が連載開始
続編「シャーマンキング フラワーズ」は、2012年~2014年にかけて、「少年ジャンプ改」にて連載されていた作品です。物語は、麻倉葉と恐山アンナの息子・花を主人公に迎え、歴史の闇に埋もれた裏・麻倉家の登場や、新たな戦い「フラワーオブメイズ」を描いています。
「フラワーズ」は、完全版「シャーマンキング」の刊行終了後に発表された、ファンブック「マンタリテ」にて、フラワーズの前身となる読み切り作品が掲載されました。その後、2011年~2012年3月にかけて、「シャーマンキング」の主要キャラの過去を描いた読切連作を経て、2012年4月に「少年ジャンプ改」創刊号で「フラワーズ」の連載が開始されました。
続編の「フラワーズ」も打ち切りになった?
続編「フラワーズ」の最終回の理由について、一部では打ち切りが噂されていますが、掲載誌「少年ジャンプ改」の休刊に伴う連載休止が有力視されています。また、続編「フラワーズ」の最終回でも、未完成を意味する巨大なミカンの絵が登場し、「フラワーズ」も完全版で続きが書き下ろされると期待されていました。
しかし、「フラワーズ」に登場した巨大なミカンの正体は、花の巨大なヘルメットであり、頭を撃ち抜かれた衝撃で花の頭から外れ、宇宙に舞っている描写と指摘されています。「フラワーズ」では、ミカン=未完成を示す絵は登場しませんでしたが、花のヘルメットは見方によっては、ミカンにも見えなくはないとも言われ、武井先生の意志が示されていると推測されています。
また、続編「フラワーズ」の今後について、「ジャンプ改」の最終号での告知から、別の掲載誌での連載再開が示唆されるも、休刊後の動きについては、2021年1月時点で未定となっています。そのため、「フラワーズ」は、掲載誌の休刊を持って最終回だったのか、それとも前作の同様に続きがあるのか、真相は謎に包まれています。
続編「シャーマンキング新章-プロローグ-」は連載中?
人気低迷や掲載誌の休刊により、2度に渡る打ち切り終了を余儀なくされた、漫画「シャーマンキングシリーズ」でしたが、講談社へ移籍した2018年1月から、「シャーマンキング20周年記念プロジェクト」の一環として、新シリーズが開始されました。そして、同年の4月には、「少年マガジンエッジ」にて、「新章-プロローグ-」が掲載され、2018年6h月号から「ザ・スーパースター」の連載が開始されました。
「ザ・スーパースター」は、休止をはさみながらも、2021年1月現在も連載が継続されています。また、シャーマンキング20周年記念プロジェクトでは、シリーズ初となる外伝「レッドクリムゾン」が、少年マガジンエッジで連載され、外伝漫画は、ジェット草村先生が担当しました。「レッドクリムゾン」は、2020年2月号を持って完結し、同年5月号からは、「シャーマンキング・マルコス」が連載されています。
シャーマンキングが再アニメ化!声優は?
「シャーマンキング」の再アニメ化は、原作ファンは勿論、2000年版を視聴していたアニメファンにとって待望の発表となり、前作に出演していた声優陣の続投が大きな話題を呼びました。以下では、2021年4月に放送予定のシャーマンキング2021年版の概要と、声優、アニメ主題歌について紹介します。
シャーマンキングが再アニメ化
2021年4月からテレビ東京系列で放送開始予定のアニメ「シャーマンキング」は、KC完全版を原作に制作された完全新作のアニメーションです。アニメ「シャーマンキング」は、2000年にアニメ放送が行われており、2021年版は再アニメ化となりますが、前作で映像化できなかった完結までのストーリー展開や、最新技術を駆使した美しい作画は必見です。
「シャーマンキング」の再アニメ化は、これまでにも原作者・武井先生にオファーの声がかかりましたが、前作の楽曲を使用できないことや、キャストの再集結が難しいとの理由などから、再アニメ化の話を断わり続けていました。そして、2020年にようやく再アニメ化が決定され、原作ファンは勿論、声優界からも喜びの声が続出しています。
シャーマンキング2021年版のアニメ声優
シャーマンキング2021年版のアニメ声優は、主人公・麻倉葉役に人気声優・日笠陽子さんが起用されました。そして、主人公を取り巻く各キャラクターの担当声優は、2000年版に出演した声優陣の続投が決定され、恐山アンナ役の林原めぐみさん、阿弥陀丸役の小西克幸さん、ハオ役の高山みなみさん等の再起用が大きな話題を呼びました。
また、2021年版の新キャストには、小山田かん太役に犬山イヌ子さん、馬孫役に高口公介さん、道蓮役に朴璐美さん、梅宮竜之介役に田中正彦さん、蜥蜴郎役に高木渉さんが続投・抜擢され、声優陣の豪華な顔ぶれはアニメ放送を期待を高めています。
シャーマンキング2021年版の主題歌
シャーマンキングのアニメと言えば、アンナ役の林原めぐみさんによるOP・ED主題歌も注目され、2021年版の主題歌も、再び林原さんが担当することが発表されました。一部のファンからは、林原さんの主題歌でないとシャーマンキングを見た気がしないとも言われており、2000年版のアニメ声優の続投と共に大きな話題を呼びました。
シャーマンキングの打ち切りに関する感想や評価
続編やスピンオフの発表、再アニメ化の放送決定など、「シャーマンキング」は、過去に打ち切りを受けたとは思えない人気ぶりを見せています。以下では、シャーマンキングの打ち切りに関する感想や評価を紹介します。
感想1:衝撃的なジャンプ最終回
シャーマンキングは連載中の終盤、突然の打ち切りでそれが記憶に刻まれていた。プリンセスハオの衝撃は半端なかった・・・
— ゼットン (@zet48jin) November 26, 2020
人気低迷を理由に、連載終了を余儀なくされた「シャーマンキング」でしたが、突然の打ち切り最終回や、謎を残した結末ラストに衝撃を受けたとの感想が多く寄せられています。そして、未完成をかけたミカンの作画や、完全版シャーマンキングで判明したプリンセスハオの正体と夢オチは、連載終了後も多くの考察が飛び交い、伝説の最終回として語り継がれています。
感想2:突然の最終回にショックを受けた
某シャーマンキングのような打ち切り方されると心が追いつかないのでやめたほうがいい
— 栞(:3_ )_ (@kpoem) January 8, 2021
掲載誌のアンケート結果では、低い順位となってしまった「シャーマンキング」でしたが、読者の中には毎号掲載される新作エピソードを楽しみにしているファンもおり、突然の打ち切り最終回にショックを受けたとの声も寄せられています。また、ファンの中には、「シャーマンキング」の最終回を受け入れられなかったとの感想も見られ、作品に対する思い入れの深さが感じられるでしょう。
感想3:完全版での復活や再アニメ化に感動
シャーマンキングは連載が打ち切りになった時はがっかり(最終話で未完とみかんを掛けていたのは少し笑いましたが)しましたが、後に完全版が出て晴れて完結。さらに葉とアンナの息子の花が主人公の続編まで作られて素晴らしい復活劇と思っていましたが、今回さらに再アニメ化とは恐れ入りますね。 pic.twitter.com/fX9VC1qzKv
— えあっど (@xn45861659) June 13, 2020
ジャンプ最終回では、謎めいた結末を迎えた「シャーマンキング」でしたが、後に刊行された完全版での結末や、続編・スピンオフが展開され、過去に打ち切りを受けた作品とは思えない復活劇は、漫画界に多くの衝撃与えました。また、2021年4月放送の完全新作アニメでは、完全版を元にストーリーが描かれることとなり、「シャーマンキング」の躍進は、衰えを知りません。
感想4:打ち切り前と完全版で作画が異なる
シャーマンキング、打ち切り後の話がマガポケで読めて面白いんだけど、打ち切り前後で絵柄がだいぶ変わっててそこに慣れるのにちょっと時間かかる(1・2枚目:打切り前、3・4枚目:続き) pic.twitter.com/KjzzEvxZB9
— Yask (@ksaykmt) September 10, 2019
2004年に連載終了を迎えた「シャーマンキング」は、2008年刊行の完全版にその後のエピソードが追加され、ファン待望のストーリー再開となりました。一方、打ち切り前と、書き下ろし版を見比べると、作画も大きく変化している点が指摘され、ファンからは作画に違和感を覚えた、見慣れるのに時間がかかったとの感想や評価が挙げられています。
感想5:一番好きな漫画作品
今更ながらシャーマンキングのレッドクリムゾンを読み終えたんだけれど、
— 蓮 (@lat_j5) January 9, 2021
ほんとにシャーマンキングは個人的に1番好きな作品だなと#シャーマンキング
少年ジャンプでは、残念な結果を迎えてしまった「シャーマンキング」でしたが、2018年には移籍先の講談社で20周年プロジェクトが開始され、「マガジンエッジ」で続編・スピンオフ作品が連載されています。主要キャラの知られざる一面に焦点を当てたスピンオフは、ファン必見のエピソードであり、スピンオフを通じて改めて「シャーマンキング」が一番好きな作品だと思った、との感想も寄せられています。
シャーマンキングの打ち切りの理由まとめ
「シャーマンキング」の打ち切り理由をはじめ、伝説の最終回、完全版の最終回と結末ラスト、続編「フラワーズ」の概要、完全新作アニメ「シャーマンキング2021年版」の概要などを紹介しました。衝撃の打ち切り終了から、続編・スピンオフ、再アニメ化の放送など、「シャーマンキング」の人気はこれからも上がり続けるでしょう。