【ジョジョ】アバッキオの死亡シーンを考察！スタンド能力で最後に残したものとは？

「ジョジョの奇妙な冒険」第5部「黄金の風」に登場するアバッキオは、ギャングでありながら元警察官の経歴を持つキャラクターです。このまとめではアバッキオについて、読者に衝撃を与えた死亡シーンを紹介します。また、個性的なスタンドや最後に残したデスマスクなどについてもまとめていますので、興味のある方はぜひチェクしてみてください。それでは、アバッキオについて触れる前にまずはジョジョの作品情報を紹介します。

アバッキオが登場するジョジョ5部の作品情報を紹介します。「ジョジョ」の愛称で知られるジョジョの奇妙な冒険は主人公が途中で交代する漫画作品であり、1部や2部といった区切りでストーリーが区別されるのが特徴です。それでは、アバッキオが登場するジョジョ5部の作品情報を紹介します。

「ジョジョの奇妙な冒険」は荒木飛呂彦先生が描く少年漫画です。1986年から週刊少年ジャンプで連載が開始され、2005年からは「ウルトラジャンプ」に移って連載されています。2020年12月現在では第8部の「ジョジョリオン」24巻までが刊行されており、アバッキオが登場するジョジョ5部「黄金の風」は単行本47巻から63巻に収録されています。ジョジョ5部はイタリアを舞台にギャング内部の抗争劇を描いています。

かつてジョナサン・ジョースターと因縁の戦いを繰り広げたDIO。その落とし子であるジョルノ・ジョバーナは、幼き日に自分を助けてくれた見知らぬギャングの男に憧れを抱き、ギャングスターを夢見ていました。そんなジョルノの夢は、イタリアギャングの一員ブローノ・ブチャラティに襲われたことをきっかけに動き出します。ジョルノはギャング組織・パッショーネに入団し、自らがそのボスに成り代わることを計画します。

ジョジョ5部に登場するアバッキオのプロフィールを紹介します。アバッキオの本名はレオーネ・アバッキオであり、Abbacchioとはイタリア語で子牛を意味します。作中での年齢は21歳、身長は188cmと高身長です。イタリアのギャング組織パッショーネに所属しており、ブチャラティ率いるチームの一員として活動しています。スタンドは「ムーディー・ブルース」、その場にいた者の行動をスタンドで再現できるという能力です。

ジョジョ5部の作品情報とアバッキオの簡単なプロフィールを紹介したところで、次にアバッキオの死亡シーンや最後に残したデスマスクについて解説していきます。ブチャラティチームにおける初めての犠牲者であるアバッキオの死亡シーンは、読者に衝撃を与えました。アバッキオが最後の力を振り絞って残したヒントに意味があったのかどうかなどについても触れていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

衝撃的なアバッキオの死亡シーンは、ジョジョ5部の59巻に収録されています。ブチャラティチームがボスの正体を追う最中、当のボスはパッショーネの暗殺チームリーダー・リゾットとスタンドによる死闘を繰り広げていました。ボスは辛勝するものの、そのすぐそばにブチャラティ達が迫ります。ボスはその辺で遊ぶ現地の少年たちに紛れ込み身を隠しますが、アバッキオはそれに気付きません。

サッカーをして遊ぶ少年たちにサッカーボールを投げ返してやるアバッキオ。そして彼らの横を通り過ぎた時、アバッキオの胸をボスのスタンドが貫き、死亡します。気がつくとアバッキオは色のない、カフェテリアのような場所にいます。そこでかつて自分のせいで死なせてしまった警官の同僚と再会します。アバッキオの死亡、そして同僚とのエピソードが描かれた111話「今にも落ちてきそうな空の下で」は名作と名高いエピソードです。

ボスの不意をついたスタンド攻撃により、死亡してしまったアバッキオ。遺体を見つけ、衝撃と悲しみにくれるブチャラティチームでしたが、アバッキオの手が小石を握っていることに気がつきます。ジョルノのスタンドを使って元を辿ると、それは石碑の一部であったことが分かります。そしてその石碑には、アバッキオが末期の力を振り絞って残した、ボスに関するヒントがありました。

最後の瞬間にアバッキオはムーディー・ブルースのスタンドを発動し、ボスの姿に変身したスタンドの顔を石碑に押し付けて、デスマスクのように残したのでした。ジョルノ達はアバッキオの残したこのデスマスクを元に、ボスを探そうと決意します。

アバッキオの死と引き換えに得たボスへの手がかりであるデスマスク。しかしこのデスマスクはヒントとして意味があったのかどうかという議論が、ファンの間ではよく取り沙汰されています。それでは、アバッキオの残したデスマスクが意味があった説となかった説をそれぞれ紹介します。

アバッキオの残したデスマスクが意味がなかったとする説を紹介します。アバッキオのスタンド・ムーディーブルースによって型どられたボスのデスマスクと指紋を手に入れたブチャラティ達は、それを警察のデータベースと照合して身元を割り出そうとします。しかし用心深いボスは全く痕跡を残しておらず、それは空振りに終わってしまいます。

その後、同じくボスを狙うポルナレフと会うことになり、ブチャラティ達はコロッセオへと向かいます。しかしボスに先回りをされ、ブチャラティ達はボスの放ったチョコラータとセッコによって足止めを喰らいます。その後、ブチャラティ達はコロッセオでポルナレフを倒したボスと相見えることになります。つまりアバッキオの残したデスマスクは、ボスの正体解明には直接的には役立たなかったといえます。

それでは次に、アバッキオの残したデスマスクが意味があったとする説を紹介します。アバッキオが最後の力で残したデスマスクでしたが、上述のように用心深いボスは自分の痕跡を残しておらず、警察のデータベースと照合しても身元は判明しませんでした。また、スタンドで再現したボスのデスマスクは、ボス（ディアボロ）の現在の顔とはあまり似ていなかったため、人探しにもあまり役立たないと考えられます。

しかしブチャラティ達はデスマスクを手に入れたことでデータベースを検索し、それがボスの正体を探る者とコンタクトを取ろうとしていたポルナレフに繋がりました。ボスの娘であるトリッシュをボスは追っていたので、いつかはブチャラティ達と接触することになりますが、アバッキオのヒントはその瞬間を早めたと考えられます。

ブチャラティの体の状態は時間を追うごとに悪くなること、またパッショーネにはまだ他にも使える人員がいるであろうことから、長期戦になればなるほどブチャラティ達の勝率は下がると考えられます。つまり、アバッキオのヒントはボスを早く引きずり出すことに繋がり、ひいてはブチャラティ達の勝利へと貢献したとも考えられます。

次からは、アバッキオのかっこいい魅力について紹介します。初登場時にジョルノにした衝撃的な行動や、頑なな性格の裏に隠された暗い過去など、アバッキオの魅力をまとめていますので、アバッキオが気になる方はぜひチェックしてみてください。

アバッキオのかっこいい魅力の一つ目を紹介します。最初に紹介するのは、ジョルノがブチャラティチームに配属されて初めてチームメンバーに会った時のことです。ブチャラティがメンバーにジョルノを紹介しますが、ギャングの彼らはポッと出の新入りを歓迎しません。中でもアバッキオは、なんとティーポットに自分の尿をこっそり入れてジョルノに飲ませようとします。

ティーポットの中身が尿であることに気が付いたジョルノは凍りつきますが、「いただきます」と言った手前引っ込むことはできません。からかうように周囲がそれを見つめる中、ジョルノはそのお茶を飲み干し、アバッキオらは驚愕します。ジョルノは歯の一本をスタンドでクラゲに変身させ、お茶をその体に吸収させていたのでした。この衝撃的なシーンでのお茶は、「アバ茶」と呼ばれファンから親しまれています。

アバッキオのかっこいい魅力の二つ目を紹介します。ジョルノと出会った時はすでにギャングの一員であったアバッキオですが、実は警察官であった過去がありました。かつてのアバッキオは正義感に満ち溢れた青年であり、理想を持って警察官の職務に当たっていました。しかしイタリアの警察は腐敗しており、それを目の当たりにしたアバッキオは失望し、自らも暗部に取り込まれていきます。

犯罪者から賄賂をもらって見逃すことにも慣れたころ、同僚と共に職務に当たっていたアバッキオの前に、かつて賄賂で見逃した強盗犯が現れます。動揺したアバッキオをその犯罪者が撃ち、しかし同僚がアバッキオを庇って殉職します。アバッキオは警察を追放され、心に大きな十字架を背負うことになって荒んだ生活を送ります。そしてブチャラティに拾われてギャングとなったのでした。

アバッキオのかっこいい魅力の三つ目を紹介します。アバッキオが活躍したシーンといえば、イルーゾォとの戦いが挙がります。パッショーネの暗殺チームの一人・イルーゾォがジョルノ達を襲った時のことです。イルーゾォのスタンドは「マン・イン・ザ・ミラー」、これは鏡に映った標的を鏡の中の世界に引き込むという能力です。フーゴが最初に、次にアバッキオが襲撃されます。

鏡の中に許可したものだけを引き込むというマン・イン・ザ・ミラーの性質を理解したアバッキオは、自らが引き込まれる前にムーディー・ブルースを発動させ、自分に変身したスタンドを鏡の世界へと送り込みます。油断していたイルーゾォは攻撃を喰らいます。その後、反撃に転じられアバッキオは苦境にたちますが、ギャングとして任務を何よりも優先することを選び、自らの右手首を切断することで窮地を脱します。

このマン・イン・ザ・ミラーとの戦いで、任務を仲間や自分の命よりも優先すべきだと考えるアバッキオと、危機に陥ったフーゴを助けようとするジョルノは対立していました。しかし自分の命を賭して任務を遂行しようとしたアバッキオにジョルノは敬意を表し、そしてアバッキオもジョルノを少し認めるようになります。アバッキオのギャングとしての覚悟の強さが明らかになったかっこいいエピソードです。

次からはアバッキオの名言や名セリフ・名シーンを紹介していきます。頑なではあるものの一本筋の通っているアバッキオには、かっこいい名言や名シーンが多くあります。

アバッキオの名言の一つ目を紹介します。これはジョジョの奇妙な冒険56巻に登場する名言です。

これはブチャラティがボスへの裏切りを決め、チームメンバーに付いてくるかどうか聞いたシーンの名言です。最初はボスを裏切るという決断に恐れおののいていたアバッキオでしたが、メンバーの誰よりも最初にブチャラティに付いていくことを決意します。ブチャラティへの仲間意識と忠義心を感じさせる名セリフです。

アバッキオの名言の二つ目を紹介します。これはジョジョの奇妙な冒険52巻に登場する名言です。

これはイルーゾォのスタンド「マン・イン・ザ・ミラー」と対峙したシーンの名言です。鏡の世界に許可したものだけを引き込むというスタンドの性質を利用し、まんまと自分に扮したスタンドを送り込んだアバッキオはこの名言を残しました。アバッキオの臨機応変な柔軟さが伝わってくる名シーンとなっています。

アバッキオの名言の三つ目を紹介します。これはジョジョの奇妙な冒険52巻に登場する名セリフです。

マン・イン・ザ・ミラー戦で任務を仲間より優先しようとするアバッキオと、囚われたフーゴの救出を第一に考えるジョルノは対立します。しかしアバッキオはキーの奪取、ジョルノはフーゴの救出を成功させます。戦いの中で右手を失ったアバッキオでしたが、薄れゆく意識の中でジョルノを認めるような発言をしたのがこの名シーンです。

ジョジョ5部は広くメディアミックスされている人気作品であり、アバッキオの声優もそれぞれ違う方が担当しています。次からは、アニメやゲームなどでアバッキオを演じた声優を紹介していきます。

PS2ゲーム「黄金の旋風」でアバッキオを演じたのは、声優の稲田徹さんです。稲田徹さんは1972年に生まれました。主な出演作は「BLEACH」の狛村左陣役、「キルラキル」の蒲郡苛役、「僕のヒーローアカデミア」のエンデヴァー役などです。低くて落ち着きのある声が特徴的で、体格の良い強者のキャラクターを多く演じています。プロレスや特撮の大ファンであり、ウルトラマンや仮面ライダーシリーズなどに出演経験があります。

PS3ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険　オールスターバトル」でアバッキオ役を演じたのは声優の楠大典さんです。楠大典さんは1967年に東京都で生まれました。主な出演作は「トランスフォーマー」のブラックコンボイ役、アニメ「テニスの王子様」の真田弦一郎役、「BLEACH」のゾマリ・ルルー役、「ONE PIECE」のウルージ役などです。低い声が特徴的で、渋い中年の男性役を演じることが多いです。

テレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険　黄金の風」でアバッキオを演じたのは、声優の諏訪部順一さんです。諏訪部順一さんは1972年に東京都で生まれました。主な出演作に「黒子のバスケ」の青峰大輝役、「テニスの王子様」跡部景吾役、「呪術廻戦」の両面宿儺役などがあります。色気のある低音が特徴であり、クールなキャラクターから敵役まで幅広く演じます。

アバッキオが最後に力を振り絞って残したデスマスクが、アバッキオの背負っている十字架の重さを指し示していると指摘するツイートです。

アバッキオはずっとジョルノと折り合いが悪かったのですが、最後にはジョルノとそのスタンドを信じてヒントを残していったことに感動するツイートです。アバッキオの成長が伝わってくる感想です。

アバッキオが最後に残したデスマスクのヒントは意味がなかったと考える読者も多いですが、それでも真実に向かおうとする意志さえあればいずれたどり着くという考えを体現しました。アバッキオのその姿勢を評価するツイートです。

ジョジョ5部に登場するアバッキオの死亡シーンやスタンド、最後に残したデスマスクなどについて紹介しました。このまとめで興味を持った方は、ジョジョ5部を読んでみてはいかがでしょうか？