2020年11月26日公開
2020年11月26日更新
【エヴァンゲリオン】マトリエルは蜘蛛のような最弱使徒?停電エピソードを紹介
マトリエルとはアニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒の1体です。アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場するマトリエルは蜘蛛に似たザトウムシ型の使徒であり、合計18体の使徒の中で第9番目に数えられています。作中でマトリエルは停電中の「NERV」本部を襲撃し、3体のエヴァンゲリオンと対峙しました。しかしマトリエルは瞬殺され、使徒の中で一番弱い最弱の使徒と評されています。本記事ではそんな蜘蛛に似た第9使徒マトリエルについて最弱といわれる理由や停電エピソードなどをまとめてご紹介します。
目次
エヴァンゲリオンとは?
アニメ新世紀エヴァンゲリオンで一番弱い最弱の使徒と評されている第9使徒マトリエル。第9使徒マトリエルとは蜘蛛やザトウムシに似た使徒であり、「NERV」本部が停電した第11話で初登場しました。この回で第9使徒マトリエルはエヴァ3体に瞬殺され、使徒の中で最も弱い最弱の使徒と評されることになりました。本記事ではそんなマトリエルについて一番弱い最弱の使徒といわれる理由や停電エピソードなどをご紹介していきます。
新世紀エヴァンゲリオンの概要
ではまず第9使徒マトリエルの一番弱い最弱の使徒と評される理由や停電エピソードなどをご紹介する前に、第9使徒マトリエルが登場するアニメ新世紀エヴァンゲリオンの作品情報とストーリーのあらすじについてご紹介していきます。第9使徒マトリエルが登場する新世紀エヴァンゲリオンとは汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」に乗る少年少女達と謎の敵「使徒」との人類の存亡を懸けた戦いを描いた日本のオリジナルアニメ作品です。
エヴァンゲリオンと使徒との戦いを描いたアニメ新世紀エヴァンゲリオンはアニメ制作会社「GAINAX」とアニメーター・庵野秀明が制作した作品であり、1995年の10月から1996年の3月に渡って放送されました。アニメ新世紀エヴァンゲリオンはユダヤ・キリスト教をモチーフにしたロボットアニメ作品であり、「ガンダムシリーズ」や「宇宙戦艦ヤマト」といった大人気作品に無い人間の奥底に眠る心情が非常に良く描かれています。
そのためアニメ新世紀エヴァンゲリオンは放送当初より多くの視聴者の注目を集め、一躍1990年代を代表するアニメ作品にまで上り詰めました。2020年11月現在アニメ新世紀エヴァンゲリオンは日本を代表するアニメ作品の1つに数えられるほど高い人気を博しており、数多くのアニメや漫画に強い影響を与え続けています。この人気からアニメ新世紀エヴァンゲリオンは劇場版アニメや漫画といった多数のメディア作品が制作されてます。
その中で「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」というアニメ新世紀エヴァンゲリオンの劇場版アニメは非常に高い人気を博しています。ヱヴァンゲリヲン新劇場版はテレビアニメをリメイクした合計4部作の完全新作映画となっています。2020年11月現在ヱヴァンゲリヲン新劇場版は「序」・「破」・「Q」といった3作品が公開されており、2021年の1月に最終章である「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の公開が予定されています。
新世紀エヴァンゲリオンのあらすじ
時は大災害「セカンドインパクト」で人類の大半が失われた西暦2015年、主人公の碇シンジは国連直属の特務機関「NERV」で総司令官を務める碇ゲンドウに呼び出され、第3新東京市を訪れました。第3新東京市に呼び出された碇シンジはエヴァンゲリオン初号機に乗って謎の敵・使徒と戦うよう碇ゲンドウから命じられてしまいます。これがきっかけとなり、碇シンジは人類の存亡を懸けた使徒との戦いに巻き込まれてしまうのでした。
エヴァのマトリエルは蜘蛛のような最弱使徒?弱い?
マトリエルは蜘蛛の仲間・ザトウムシみたいな容姿?
本記事で一番弱い最弱の使徒と評されている理由や停電エピソードなどをご紹介するマトリエルとはアニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒の1体です。マトリエルは上述でご紹介した通り第9番目の使徒であり、アニメ新世紀エヴァンゲリオンの第11話「静止した闇の中で」で初登場を飾りました。アニメ新世紀エヴァンゲリオンの第11話に登場した第9使徒マトリエルは「NERV」が停電してしまった隙を突くかのように出現しました。
突然停電してしまった「NERV」の本部は空調などの設備が使えなくなり、大混乱に陥ってしまいます。そのため第9使徒マトリエルは特に攻撃されること無く、「NERV」の本部がある第3新東京市へ足を踏み入れました。しかし第9使徒マトリエルは碇シンジ・綾波レイ・惣流・アスカ・ラングレーが乗る3体のエヴァンゲリオンによって瞬殺されてしまいます。ではそんな第9使徒マトリエルはどのような見た目をした使徒なのでしょうか?
アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒はほとんどが人間のような姿をしています。しかし本記事の主役である第9使徒マトリエルは人型では無く、ザトウムシのような見た目をした使徒となっています。ザトウムシとは蜘蛛の仲間で知られている虫であり、小さな身体を細い4本の足で支えているのが大きな特徴です。蜘蛛の仲間であるザトウムシは8本足の蜘蛛と同じく、気持ち悪いと感じる方のほうがおそらく多いことでしょう。
そのため蜘蛛の仲間・ザトウムシのような見た目をした第9使徒マトリエルは使徒の中でも特に気持ち悪い印象を強く与えてしまっています。なので第9使徒マトリエルはアニメ新世紀エヴァンゲリオンを視聴した一部の視聴者に精神的ダメージを与えたといわれています。ちなみに第9使徒マトリエルをイメージしたと思われる新劇場版の第7使徒(名前不明)は時計のような本体に棒状の足が付いたまともなデザインに変更されています。
ザトウムシの特徴
上述でご紹介した通り、アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する第9使徒マトリエルは蜘蛛の仲間のザトウムシに似た見た目をしています。それでは第9使徒マトリエルにそっくりなザトウムシについて詳しく見ていきましょう。現実世界に存在する蜘蛛は合計8本の足を持った少し気持ち悪い虫です。一方蜘蛛の仲間であるザトウムシは蜘蛛と違い、2本の関節が付いた4本の足(種類によっては6本足)で歩行するのが大きな特徴です。
また歩行するためのザトウムシの足は非常に長く、あまりバランスの良い体型とはいえません。しかしザトウムシはゴキブリを簡単に捕らえる蜘蛛と同じく、バランス良く非常に器用に動くことが可能となっています。このようにザトウムシは仲間であることから蜘蛛とほとんど特徴が変わっていません。ただザトウムシのお腹には本来蜘蛛のお腹に付いている独特な模様が無く、全身一色だけといったシンプルな模様をしています。
またシンプルな色で統一されたザトウムシのお腹には擬態のためと考えられる目のような模様が数多く付いています。蜘蛛の仲間であるザトウムシは見方を変えれば非常に可愛らしく、一部の昆虫好きに高い人気を博しています。基本的にザトウムシは日本の山や森で多数生息しており、頻繁に見ることが可能となっています。なので蜘蛛の仲間・ザトウムシに興味がある方は是非山や森なのでザトウムシを探してみて下さい。
アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する蜘蛛の仲間・ザトウムシに似た第9使徒マトリエルは後述で詳しくご紹介するのですが、どんなものでも溶かすことが出来る溶解液を目から出す能力を持っています。そのためザトウムシも第9使徒マトリエルと同じく毒性の溶解液を出す蜘蛛の仲間なのではと考えてしまいます。しかし蜘蛛の仲間であるザトウムシは第9使徒マトリエルと違って一切毒を持っていないので、ご安心下さい。
エヴァのマトリエルは弱い?
マトリエルは溶解液で溶かすのが主な攻撃
蜘蛛の仲間であるザトウムシに似た容姿をしているアニメ新世紀エヴァンゲリオンの第9使徒マトリエル。そんな第9使徒マトリエルはアニメ新世紀エヴァンゲリオンファンに使徒の中で一番弱い最弱の使徒だと評されてしまっています。ではなぜ第9使徒マトリエルはアニメ新世紀エヴァンゲリオンで一番弱い最弱の使徒だといわれているのでしょうか?ここからは第9使徒マトリエルが一番弱い最弱の使徒だといわれる理由をご紹介します。
アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する第9使徒マトリエルは上述の見た目の特徴でご紹介した通り、目から何でも溶かすことが出来る溶解液を出す能力を持っています。しかし第9使徒マトリエルは目が地面に接しているため、上空などの高い場所へ溶解液での攻撃を使うことが出来ません。アニメ新世紀エヴァンゲリオンの作中で第9使徒マトリエルはセントラルドグマへ侵入するため、目から出す強力な溶解液の攻撃を使用しました。
また第9使徒マトリエルはその後溶解液を使い、綾波レイが搭乗するエヴァンゲリオン零号機の装甲を溶かしてしまう活躍を見せます。さらに第9使徒マトリエルは惣流・アスカ・ラングレーが乗るエヴァンゲリオン弐号機のATフィールドを溶解液で中和してしまいました。このように正しく使用すれば第9使徒マトリエルの溶解液攻撃は非常に強いことが分かります。この溶解液の他に第9使徒マトリエルは巨大な身体を持った使徒です。
第9使徒マトリエルの身体の大きさはなんとアニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒の中で上から2番目となっています。なので第9使徒マトリエルはその大きな身体だけで相手を威圧することが出来ます。ただこの巨大な全長は長い第9使徒マトリエルの足も含まれています。強力な溶解液攻撃や巨大な肉体を見ると、第9使徒マトリエルはアニメ新世紀エヴァンゲリオンの中で一番弱い最弱の使徒と評される理由が存在していません。
マトリエルは弱い?
上述でご紹介した通り能力だけを見ると第9使徒マトリエルは一番弱い最弱の使徒だといえません。第9使徒マトリエルが使徒の中で一番弱い最弱の使徒だと評される理由はアニメ新世紀エヴァンゲリオンでの最後にあります。第9使徒マトリエルが登場したアニメ新世紀エヴァンゲリオン第11話で「NERV」本部は突然停電してしまいます。この停電は「NERV」がある第3新東京市全域に及び、使徒と戦う防衛設備が停止してしまいました。
第9使徒マトリエルはまるで「NERV」と第3新東京市の停電を見越したかのように、突如昔の熱海方面に出現します。この時自衛隊は「NERV」に全てを任し、上陸を開始した第9使徒マトリエルを見逃してしまいます。そのため第9使徒マトリエルは邪魔されず第3新東京市に到着しました。そして第9使徒マトリエルは溶解液を目から出し、第2使徒リリスが磔になっているジオフロントの中心・セントラルドグマへの侵入を試み始めます。
その際エヴァンゲリオン初号機に乗る碇シンジとエヴァンゲリオン零号機に乗る綾波レイ、エヴァンゲリオン弐号機に乗る惣流・アスカ・ラングレーは第9使徒マトリエルを止めるため出撃します。しかし碇シンジ・綾波レイ・惣流・アスカ・ラングレーが乗る3体のエヴァンゲリオンは第9使徒マトリエルの溶解液攻撃に苦戦を強いられてしまいます。ただ第9使徒マトリエルは溶解液を出す以外に攻撃手段が無いという弱点がありました。
なので溶解液が届かない場所から攻撃されれば、第9使徒マトリエルは全く反抗出来ない無力な使徒と化してしまいます。そのため第9使徒マトリエルは結局エヴァンゲリオン初号機にパレットライフルを乱射され、ATフィールドを使わないまま瞬殺されてしまいました。この情けない最後から第9使徒マトリエルは一番弱い最弱の使徒と評されているのです。また不遇すぎる最後から可哀想な使徒の筆頭にも数えられてしまっています。
マトリエルの名前の由来
名前の由来は「雨」を司るマルティエルという天使?
ここからはアニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する最も弱い最弱の使徒・マトリエルの名前の由来についてご紹介していきます。アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒の大半はユダヤ・キリスト教の教典である聖書偽典の「エノク書」に登場する天使の名前をしています。例えば使徒の中で高い人気を博している第3使徒(新劇場版では第4使徒)サキエルは水を司っている「七大天使」の1人「サキエル」が名前の由来となっています。
また近接戦闘で最強と評されている第14使徒(新劇場版では大10使徒)のゼルエルは「神の腕」という意味が込められた「兵力」を司る天使「ゼルエル」が名前の由来となっており、「人の心」に迫る使徒で最強と評されている第16使徒アルミサエルの名前は人間の出産を手助けする天使「アルミサエル」に由来しています。その他にも第7使徒イスラフェルや第8使徒サンダルフォン、第13使徒バルディエルといった使徒も天使に由来しています。
しかしアニメ新世紀エヴァンゲリオンのストーリーに大きな影響を与えている使徒の名前は天使に由来していません。例えば第1使徒アダムはイヴと共に「知恵の実」を食べて「エデンの園」を追放された最初の人間「アダム」が名前の由来となっており、第2使徒リリスは「夜の魔女」とあだ名される悪魔が名前の由来となっています。また渚カヲルこと第17使徒タブリスの名前は6時と自由意志を司っている謎の存在「タブリス」に由来しています。
さらに人間である第18使徒リリンはアダムとリリンの間に生まれたとされる悪魔の「リリン」が名前の由来となっています。では本記事の主役である第9使徒マトリエルの名前の由来は何なのでしょうか?第9使徒マトリエルの名前の由来となったのは雨を司っているとされている天使「マトリエル」です。なので第9使徒マトリエルは他の使徒と違った特殊な神話上の存在が名前の由来になっている訳では無い普通の使徒となっています。
マルティエルの特徴
上述でご紹介した通り、アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒の中で一番弱いと評される最弱の使徒・マトリエルは天使「マトリエル」が名前の由来となっています。では第9使徒マトリエルの名前の由来となった「マトリエル」とはどのような天使なのでしょうか?ユダヤ・キリスト教の天使はそれぞれ様々な存在を司っています。「マトリエル」は雨を司っている天使であり、マルティエルという名前が正式名称だと考察されています。
また様々な存在を司っている他に天使はそれぞれ名前に意味が込められています。例えば上述でご紹介した天使「サキエル」は「神を覆うもの」という意味が込められており、第14使徒ゼルエルの名前の由来になった天使「ゼルエル」には「神の腕」という意味が込められています。天使の中で「マトリエル」は名前にかなり特殊な意味が込められた天使となっています。天使「マトリエル」の名前に込められた特殊な意味は「神の兆候」です。
そんな「マトリエル」は占いなどで度々用いられるほど名前が知られており、天使の中でもかなり知名度が高いです。そのため「マトリエル」は雨を司っている天使の代表となっています。しかし残念ながら天使「マルティエル」の詳細はあまり詳しく分かっていません。カバラ文書の1つである「第三エノク書」には「マトリエル」が世界を導く支配者的存在だと記されているのですが、真偽のほどが不明であり、未だに謎だらけの存在となっています。
天使「マトリエル」が司っている雨は豊穣の恵みを表わす存在です。なのでもしかすると「マトリエル」は田畑に恵みを与える心優しい天使だったのやもしれません。上述でご紹介した通り、アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する第9使徒マトリエルは目から全てを溶かす溶解液を出すことが出来ます。おそらくこの第9使徒マトリエルの能力は、名前の由来になった天使「マトリエル」が司る雨をイメージしているのではないでしょうか?
エヴァのマトリエルの停電エピソードや最後
マトリエルの停電エピソード
出典: https://36ch.com
ではここからはアニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する一番弱い最弱の使徒・マトリエルの停電エピソードと最後についてまとめてご紹介していきます。第9使徒マトリエルが初登場したアニメ新世紀エヴァンゲリオン第11話の作中で「NERV」はエヴァンゲリオン零号機の実験を行なっていました。しかしエヴァンゲリオン零号機の実験途中、「NERV」の本部は原因不明の停電が発生したため、全ての設備が使えなくなってしまいます。
この「NERV」本部が停電した原因は敵対するスパイや第9使徒マトリエルなどが考察されているものの、はっきりとした犯人が未だ判明していません。ただ停電の規模は非常に大きく、「NERV」本部以外に第3新東京市そのものが停電してしまいました。停電の影響で全ての設備が使用出来なくなったので、温度を調整する空調機能は使い物にならなくなります。そのため碇シンジ達がいる「NERV」の本部は蒸し風呂状態となってしまいました。
「NERV」本部の総司令官・碇ゲンドウやエヴァンゲリオンのパイロットを務める碇シンジ・綾波レイ・惣流・アスカ・ラングレー達は蒸し風呂状態の中全ての仕事を手作業で行なうことになり、大混乱を生んでしまいます。するとまるで停電による混乱を見越したかのように第9使徒マトリエルは旧熱海方面に出現します。第9使徒マトリエルは自衛隊の邪魔を一切受けず、旧熱海方面からすぐに「NERV」がある第3新東京市へ到着しました。
そして第9使徒マトリエルは「NERV」本部の地下深くにあるセントラルドグマへ向かうため、全てを溶かす溶解液を地表へ流し込み始めます。一方その頃碇シンジや綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレー達は空調ダクトを使い、停電状態の「NERV」本部から脱出しようとしていました。しかし碇シンジ・綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーの3人は第9使徒マトリエルが流し込んだ溶解液により、外部に出ることが出来なくなってしまいます。
そこで碇シンジ・綾波レイ・惣流・アスカ・ラングレーはエヴァンゲリオンに搭乗し、溶解液を流し込んでいる第9使徒マトリエルを倒すことにします。そして手動で出撃準備を行なった碇ゲンドウのお陰で初号機・零号機・弐号機のエヴァンゲリオンは第9使徒マトリエルと対峙しました。しかし初号機・零号機・弐号機といった3体のエヴァンゲリオンは強力な溶解液攻撃を行なう第9使徒マトリエルに手玉に取られてしまうのでした。
マトリエルの最後
強力な溶解液攻撃を使い、「NERV」本部の地下深くへ侵入しようとした第9使徒マトリエル。しかしなぜ第9使徒マトリエルは「NERV」本部へ侵入しようとしたのでしょうか?それは「NERV」本部の地下深くに眠る第2使徒リリスが大きな理由となっています。大昔、アダムを生み出した「黒き月」という存在が地球に降り立ちました。「黒き月」から生まれたアダムは「生命の実」を持つ合計16体の使徒と共に、地球を支配しようとします。
しかしファーストインパクトが起きたことによりアダムと合計16体の使徒は活動を停止してしまいました。その後地球に「白き月」といった「黒き月」の対極となる存在が飛来します。この「白き月」からは第2使徒リリスが誕生し、人類などの生命体が生まれました。数ある生命体の中で「知恵の実」を持った人類はアダム達に変わって地球を支配する存在になります。するとセカンドインパクトが発生し、アダムから生まれた使徒が目覚めました。
目覚めた使徒にとってはアダムが地球を支配する存在であり、人類を邪魔な存在だと捉えます。そこで使徒は第1使徒アダムと融合し、新たなるインパクトで人類を滅ぼそうと考えました。「NERV」本部を襲撃した第9使徒マトリエルも新たなるインパクト発生を目的としていました。しかし「NERV」本部には磔となった第2使徒リリスしかいません。また第1使徒アダムは胎児の身体となり、最終的に碇ゲンドウの右手に埋め込まれました。
いわば「NERV」本部を襲う使徒達は大きな勘違いをしているのです。第9使徒マトリエルは他の使徒と同じく第2使徒リリスを第1使徒アダムと勘違いし、「NERV」本部へ強力な溶解液を流し込み続けます。その途中で第9使徒マトリエルは3体のエヴァンゲリオンに邪魔をされてしまいました。目的達成の邪魔をされた第9使徒マトリエルは強力な溶解液を使い、綾波レイが乗るエヴァンゲリオン零号機の堅い装甲をいとも簡単に溶かします。
この第9使徒マトリエルの溶解液はATフィールドさえも中和する能力を持っていました。そのためエヴァンゲリオン零号機と出撃したエヴァンゲリオン初号機とエヴァンゲリオン弐号機も第9使徒マトリエルの溶解液攻撃に苦戦します。そこで碇シンジと綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーの3人はある作戦を立てます。その作戦とはエヴァンゲリオン初号機と弐号機が攻めと守りを担当し、零号機が後方で支援すると言った内容でした。
そして惣流・アスカ・ラングレーが乗るエヴァンゲリオン弐号機は第9使徒マトリエルの動きを封じ、エヴァンゲリオン初号機がエヴァンゲリオン零号機のパレットライフルを使い遠距離攻撃を行ないます。溶解液しか攻撃パターンを持たない第9使徒マトリエルはATフィールドを使わないまま撃ち抜かれ、そのまま最後を遂げました。この呆気ない最後が原因で第9使徒マトリエルは一番弱い最弱の使徒と評されることになってしまいました。
エヴァのマトリエルが攻撃した第3新東京市とは?
第3新東京市とは?
上述でご紹介した通り、使徒の中で一番弱い最弱の使徒だと評されているマトリエルは第3新東京市にある「NERV」本部を襲撃しました。ではこの第9使徒マトリエルが襲撃した第3新東京市とはいったい何なのでしょうか?ここからはアニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する第3新東京市についてご紹介していきます。第3新東京市とはアニメ新世紀エヴァンゲリオンの作中でメインの舞台となっている小さな都市の名前です。
日本の首都である東京都は西暦2000年に突如発生したセカンドインパクトにより、壊滅状態となってしまいました。そのため日本は長野県の松本市を首都にしようとし、第2新東京市と名付けました。第2新東京市の完成後、日本は神奈川県にある芦ノ湖の北岸へ第3新東京市という将来の首都を作り始めます。第3新東京市は2015年に50兆円もの莫大な予算で建設が開始され、アニメ新世紀エヴァンゲリオンの本編では完成していません。
しかし将来の首都というのは嘘であり、本当は「NERV」が計画した使徒迎撃専用要塞都市となっています。なので第3新東京市の内部には使徒と戦うための大量の兵器が隠されています。さらに使徒が攻め込んで来た時に全ての建物が内部に収用される設備も整えられています。大きさ自体は東京23区よりも遙かに小さく、あまり多くの市民を住まわせることが出来ません。しかし使徒と戦うための場所なので、特に問題となっていません。
アニメ新世紀エヴァンゲリオンの作中で主人公の碇シンジやヒロインの綾波レイ達はそんな第3新東京市で使徒と激戦を繰り広げます。しかし第3新東京市はエヴァンゲリオン零号機の自爆によって壊滅状態となり、芦ノ湖へ水没してしまいました。一方新劇場版のエヴァンゲリオンでは第10使徒の攻撃とニア・サードインパクトにより壊滅してしまい、都市機能や迎撃機能などを全て失った結果遺棄されることになりました。
新市街地はジオフロントと呼ばれている構造の街
上述でご紹介した通り、第3新東京市はそこまで大きな規模が無い小さい都市となっています。しかしこれは外から見ただけの大きさです。実は第3新東京市はジオフロントと呼ばれる構造をした都市であり、89%もの部分が地下に埋まっています。ジオフロントとは地下に建物などを建てる都市計画の別名です。ジオフロント構造になっている第3新東京市は巨大な球体状となっており、たった11%の空間に施設などが作られています。
碇ゲンドウが総司令官を務める「NERV」の本部は第3新東京市の地下(ジオフロント)の中に設置されています。また使徒と戦うためのエヴァンゲリオンも地下に配備されています。さらにジオフロントの地下深くには磔となった第2使徒リリスが封印されてあります。そのため第9使徒マトリエルなどの使徒達はアニメ新世紀エヴァンゲリオンの作中で地表を破り、第3新東京市の地下(ジオフロント)へ侵入しようとしているのです。
エヴァのマトリエルに関する感想や評価
第9使徒・マトリエル
— AC (@AC_jp) November 2, 2020
こいつはクソザコで当時から有名
地面溶かすしか能がないし
パレットライフルでやられたのなんてこいつだけ
アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する第9使徒マトリエルに関する感想では一番弱いといった感想が非常に多く寄せられていました。本記事でご紹介した通り第9使徒マトリエルはATフィールドを使わずにライフルで瞬殺されてしまうといった倒され方をしている使徒であり、あまり目立った活躍を残していません。そのため第9使徒マトリエルは使徒の中で一番弱い最弱の使徒とファンに評されてしまっています。
マトリエルとイロウルが使徒の中で一番怖いと思っとる
— 煮群馬@21日ラビ (@melt913) November 10, 2020
アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する第9使徒マトリエルに関する感想では使徒の中で一番怖いといった感想も多く寄せられていました。第9使徒マトリエルは蜘蛛の仲間であるザトウムシのような姿をした使徒となっており、かなり昆虫に近い動きや攻撃を行なっています。これが理由となって第9使徒マトリエルは虫嫌いな方からあまり人気を博していません。
第9使徒のマトリエルが1番好き
— 冬苺 (@Fuyuichigo_0211) July 15, 2020
アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する第9使徒マトリエルに関する感想では第9使徒マトリエルが一番好きといった感想も多く見受けられました。上述でご紹介した通り第9使徒マトリエルは蜘蛛やザトウムシに似た姿からあまり好かれていません。しかし逆に第9使徒マトリエルは昆虫系の敵が好きな方から非常に高い人気を博しています。
エヴァのマトリエルまとめ
本記事ではアニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する第9使徒マトリエルについて一番弱い最弱の使徒だといわれる理由や停電エピソードなどをまとめてご紹介しました。第9使徒マトリエルは使徒の中でも非常に攻撃パターンが少ない使徒となっており、ATフィールドすら機能せずに瞬殺されてしまいました。なので第9使徒マトリエルはアニメ新世紀エヴァンゲリオンの中で一番弱い最弱の使徒といって間違い無いでしょう。